Apr. 2005
 夏休みも終わり、朝夕は秋を感じさせる爽やかな風が吹いています。
皆様は、この夏をどの様に過ごされたでしょうか。

 私は、初めて鈴虫を飼育する体験をしました。飼いはじめた時には、鈴虫は殆んど成虫に近く、一度くらい脱皮したでしょうか。成虫になり、夏の終わりころからは、あの鈴の音のような羽音の大合唱を聞かせてくれています。その音色は、オスがメスへの求愛を込めて羽を大きく広げ、一秒間に何十回も羽を震わせて発する音だそうです。メスの方は、その羽音に引き寄せられ、次代の子孫を残すため、せっせと土の中に卵を産み付けています。そうして鈴虫は、その一生を終えてしまうのだそうです。

 鈴虫に限らずセミや秋の虫達は、精一杯鳴き子孫を残すことが、自然界の理なのでしょう。それに引きかえ、私達は高等な頭脳を持ち合わせてしまったばかりに、精一杯生きていく前に、悩み苦しみながら生きてしまうようですね。毎日スイッチ一つ押せば、苦もなく過ごせてしまうような豊な生活になった反面、精神的な悩み事や苦しみが多くなってしまったように思います。

 元気に鳴く鈴虫の様に、元気に生きていくためには、やはり精一杯生きていく事でしょうか。悩みや苦しみに負けず、毎日元気に精一杯生きていきたいと思うこの頃です。
 この夏は、友の死 子供のこと 自分の生き方など悩むことが多く、悶々と過ごした日もあり、そんな中で鈴虫の音色を聞きながら感じたことでした。

白のモールヤーンとラメの

布帛のようなジャケット

センターと袖口のレースに注目

 
 華麗に“ヴィクトリアン”
 7月号でもお知らせしましたように、今年のトレンドの一つにロマンティックなヴィクトリアン調のデザインがあります。 ヴィクトリアンとは、19世紀英国でヴィクトリア女王が着た喪服を庶民がまねたのもが発祥だと言われています。 色は黒や暗い紫色が多くブラウスや前たてやジャケットの襟などにフリルやレースが付いて、 華麗さやエレガントさを表現しています。
これまでの服に、このようなヴィクトリアン調の服を一着プラスすると 今年のファッションに変身できます。 チャレンジしてみてはいかがでしょうか。


 ジェットに注目
 ヴィクトリア女王が、夫の死後身につけたアクセサリーがジェット。 ジェットとは、琥珀の様に樹液が黒色に変化したものをいい、硬い鉱物の宝石とは違い柔らかい素材なので、 加工がしやすいのが特長です。


 最近テレビを見ていても、黒のアクセサリーをしている女性が多いですね。



 宇崎喜代美さんアクセサリー展  
 
今年できなかった宇崎さんのアクセサリー展を、来年6月に開催します。
     場 所 : Cafe & gallery 縁(えん)