Jul.2006
 今年の梅雨は例年になく長引き、日本のいたるところに大きな被害をもたらしました。ジメジメした毎日にうんざりして、“早く青空が見たい!!”と梅雨空を見上げながらつぶやいていました。そして、やっと梅雨が明け、ジリジリと太陽が容赦もなく照りつけると、今度は“もう、暑い!!”と太陽が恨めしくなってしまいます。人間って(私だけかな?)勝手なものですね。

 先日、東儀秀樹さんとBAOのコンサートに行ってきました。東儀さんは、1300年続く宮中雅楽家に生まれ、笙・ひちりき など日本伝来の楽器のみならず、世界各国の音楽を学び演奏活動をされています。BAOは、東儀さんが上海音楽学院の若者の中から選りすぐった6人のユニット。二胡・中国琵琶・笛の演奏者たちです。その演奏は、日本、中国はもちろんシルクロード 空 宇宙へと思いをはせるような素晴らしい演奏でした。

 でも、残念に思ったことが一つありました。 それは、座席が前の方だったにも関わらず、右端の方だったために演奏者の一人が見えなかったことです。本来ならどの席からでも舞台全体が見えるように設計してあるでしょうから、こんなことはないはずです。でも、今回は舞台の端まで行かないところに、何段にも積み重ねた大きなスピーカーがデンと置かれていたため、それに遮られてしまい見えなかったのです。私より右に座られていた人達は、舞台の半分しか見えないと嘆いていらっしゃいました。 一番気の毒だったのは、最前列にも関わらずスピーカーの真下に座っていらした男性でした。 おそらく大音量と目の前のスピーカーで全然舞台が見えなかったのではないでしょうか。私の周りの人たちは、“アンケートにしっかりと書いておきました。”とか、コンサートの関係者らしき人に、“一度この席に座ってみてください”と言われていました。でも、こんなことはプロの主催者であれば、充分予測つくはず。お客様の立場にたっていないからでしょうか。

 生演奏は、舞台の演奏者と観客が一体となり、盛り上がって行く雰囲気を味わうのが魅力です。 それを味わうために、チケットが少々高額であっても遠方から出掛けていくのです。 このコンサートの最後には、東儀さん達の演奏の素晴らしさに、スタンディングオーベイションと拍手で応えました。でも、私の周りの人たちは、最初から立っての拍手だったわけではなく、人につられて仕方なく立つ人、渋々立つ人など、正面の人たちの盛り上がりから取り残されてしまったという疎外感が、感じられました。
 そして、あのスピーカーの真下の男性は、拍手もなし、立つこともなし、リズムに乗って体が揺れることもなし、最後まで動かない後ろ姿からは、たった一人取り残されてしまい音楽を楽しめなかったような孤独感を感じたのは私一人ではなかったと思います。 S席って、何がスペシャルシートなの?と思った日でした。


ニットルームカトウ20周年記念
ファッションショー&パーティ “夢ニット物語”

10月24日(火) 迎賓館サクラヒルズ別荘

 先月、パンフレットを同封させていただきましたところ、たくさんの方からのお申込みを頂き、1:00〜のショーは満席となりました。大変嬉しく思っております。 尚、3:30〜のショー&パーティーはまだ余裕がありますので、皆様のお申込みをお待ちしております。

 今、教室では生徒達がショーに発表するニットを、製作しております。私もアオザイを3着製作しました。今は、大久保幽香先生に着て頂くニットを製作中です。どんなニットなのかは、当日お楽しみに!

 先月、薄田知栄子さんにアオザイを着用していただき写真撮影してきました。 撮影場所はサクラヒルズです。チャペル、ロビー、ガーデンと申し分のないロケーション、アオザイが一段と輝いていました。

160年前のイギリスの
ステンドグラスの前で
木曽川臨めるガーデンにて。
アオザイの赤が鮮やか
パーティで、おいしいフランス料理を
創ってください高田シェフです。

当日は、皆様に楽しんでいただけるようにと、趣向を検討中です。
皆様のご来場をお待ちしております。