Jul.2006

 秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。皆様は、この紅葉をどのように楽しんでいらっしゃるのでしょうか。 私も、ゆったりとした気分で楽しみたいと、毎年思うのですが、この時期にファッションショー・ニット展を計画していては、 とても無理な話です。
 今年は、20年という大きな節目の年、その記念イベントを開催したこともあり、尚さらです。夢のまた夢でした。

 その20周年記念イベントを、先月無事終えることができました。ファッションショーは、今年は場所を変え “迎賓館サクラヒルズ川上別荘”で開催しました。有り難いことに、当日は約250人の方がお越しくださり、 感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 アンティーク家具と素晴らしいステンドグラスを配したチャペルでのショーは、大好評でした。 また、オペラ歌手大久保幽香先生には、私がデザインしたニットを着用していただき、パイプオルガンの調べにのせて、 “私を泣かせてください。“オペラ座の怪人”“アベ マリア”の3曲を歌っていただきました。 その歌声は、チャペルに響きわたり、皆様をうっとりと魅了させてしまいました。

 サクラヒルズ様、大久保先生に支えられたファッションショーでした。

       
 パーティーでは、100人の皆様に、ピアノの生演奏を聴きながら、シェフが真心をこめて創って下さった フランス料理を堪能していただきました。また、抽選会・ベリーダンス鑑賞・大久保先生の指揮のもと“学生時代”を 合唱してお開きとなりました。
 参加していただいた皆様からは、“夢のような一日でした”“楽しかった”“ショーも会場もお料理も最高!!” との声をたくさん頂戴し、皆様に喜んで頂けたことに幸せを感じながら、無事終了したことに胸を撫で下ろしました。
 何よりも嬉しかったのは、作品づくりはもちろん何かと協力してくれた生徒の皆さんが、心から楽しんでいたこと。 その姿を見て、私も大いに楽しむことができました。

 でも反省することも多々あり、その失敗を教訓に来年も皆様に楽しんでいただけるよう精進していくつもりです。

 “夢は見るものではなく、かなえるもの”と心に誓って。


松永けい子さんトークショー

 20周年記念イベントの第二段として、28日(土)ギャラリー風庵において松永けい子さんのトークショーを開催しました。 松永さんには、後藤輝子さんのフルートの調べにのせて、ニットを3点着ていただき披露していただきました。

 当日は、約70人の方がお越しくださいました。
松永さんからは、肌を美しく保つ方法、美しい姿勢、写真を撮るときのポーズのアドバイスをしていただき、 実際に立っての実技もしました。

 また、日常生活では、しっかりと食事を取り、十分な睡眠をとること、鏡に自分の姿を映してチェックすることの大切さも、 美しいスタイルを保つ秘訣だと教えていただきました。

 モデルのほかに、エステ、マッサージなど多くのことにチャレンジされている松永さんは、知的で魅力的な女性でした。 ちなみに、年令は42歳 辰年。年令を隠さず公表され、その飾らず、明るく、素直な性格は、とても好感が持てました。 今は、一宮市のイタリアレストランの支配人をしながら、接客の勉強をされているそうです。 将来は、エステの店その隣にレストランを経営するのが夢だとか。目を輝かせながら夢を語られる松永さんと、 トークが出来た幸せを感じた、そして元気をいただいたひとときでした。

 ちなみに私は松永さんとひとまわり違う辰年です。

 9月26日に母が他界し、10月にSingをお届けすることができませんでした。 申し訳ありませんでした。母は今年に入り、後腹膜に腫瘍が出来ていることがわかりましたが、 手術ができない状態でした。かかりつけのお医者様、訪問医療の看護師さん、ケアマネージャーさんに 支えられながら、家庭介護をしていましたが、ついにその日力尽きてしまいました。とても安らかな死でした。 母の死の一ヵ月後に、20周年のイベントを開催しましたが、その一ヶ月間は、その準備のための母からの プレゼントだったような気がします。そして母の愛を感じた一ヵ月でもありました。きっと一生忘れられない年になるでしょう。