Sing... うたう              Jul.2006

 6月も終わり、2007年も半分過ぎてしまいました。はやーい!!これからの半年も、この調子で過ぎていくのでしょうか。 毎日を大切に過ごさなくては!!

 先日一枚の絵葉書がポストに入っていました。
表面には、涼しげな絵が描いてあり、横にしてよーく見てみると“雨”という字が描かれているではありませんか。
こんな雨だったら、うっとうしい梅雨の時期も楽しくすごせるのにと思いながら、その色使い、絵の具のにじみ具合などに、 しばらく見入ってしまいました。

 その文面には、NACを退会したいと書かれていました。NACというのは、日本編物文化協会のことを言います。
 私も所属しているそのNACの愛知39支部長・伊藤きぬ子先生が、5月に急逝され、副支部長の私がその後を引継がせていただくことになりました。 その就任の挨拶状を支部の皆さんに出しましたところ、その方がお返事を下さったのです。その方は、今はもう編物はされていなく、 でも伊藤先生とのつながりから永年会員でいて下さっていたようです。先生が亡くなられた今では、会員である必要性がなくなり、 退会しようと決心されたのだと思います。
 この支部では、伊藤先生とのつながりで会員になられた方がほとんど、会員同志の横の交流があまりなく、私自身もお知り合いの方が少ないのです。 ですから、私の突然の挨拶状でびっくりされた方が多かったのではと思いました。そんな私に、わざわざペンを取りお返事を下さったことに、恐縮してしまい、 そしてNACを退会したいという意思を、このような素敵な絵と共に伝えて下さったことに、感動しました。

 この会は、4月から翌年の3月までの会費を納め、毎年会費を納入することで会員として継続していくのです。 ですから、更新の会費を納入しなければ、自動的に会員でなくなるのです。おそらく全国の多くの退会希望の人は、 会費を納めないことで済まされているのではないかと思います。それなのに、こんなに丁寧な退会届をいただいてしまいました。

 また、この方以外にも、電話でその意思を伝えてくださった方も、数人いらっしゃいました。ただ頭が下がるばかりです。

 伊藤先生と会員の皆さんとの間には、このような礼儀正しい、相手を思いやる心使いという素晴らしい関係が続いていたのでしょう。 そしてあの絵葉書は、私も そのような関係が築けますようにとの先生からのメッセーッジだったのかもしれません。

 もうすでにこの世にはいらっしゃらない伊藤先生ですが、愛知39支部の皆さんを通じて、伊藤先生の存在をあらためて実感させていただいています。 そして、今まだご指導くださっている嬉しさと、もうお会いできない寂しさを実感しているこの頃です。


船の旅

 先日、憧れていた船の旅を体験してきました。
名古屋港から午後8時に出港し、北海道の苫小牧港に翌々日の午前10時半に接岸する36時間の船の旅でした。途中仙台港にも寄港しました。
 船に弱い自分のことを忘れ、“船の旅”というロマンティックなイメージに誘われ、行ってきました。
 当日は、波もなく穏やかな海でしたので、心配していた船酔いにもならずホッとしました。

 でも、エンジンの振動と緩やかな揺れに慣れるのに一晩かかりましたが、後は体が慣れてしまったのか、快適な船の旅を楽しむことができました。
 船内では、食事・飲み物も美味しく、久しぶりに夫婦水入らずゆっくりと食事を楽しむことができました。 また、コンサート・映画・BSテレビと退屈することもなく過ごせ、大浴場も24時間入ることができ、日ごろの疲れが取れて、大変助かりました。

 船からの眺めは本州が遠くに見えるくらいであとは、大海原が見えるだけ。狭い日本と思っていましたが、いやはや海は広いです。 時速約40kmで運航されている船上での風を受けながら、自分がちっぽけな存在に思えながらも大海原と大空と一体となっている錯覚に、快感を覚えました。

 北海道では、洞爺湖・小樽・函館そして海の幸を堪能できた旅でした。
 行きは1日半、帰りは1時間半と距離は同じでも、大きな時間の差にびっくり。でも、ゆったりのんびりの旅もたまにはいいですね。

 ナイショの話、船の中では、ほとんどベッドの中で眠っていました。あの微妙な揺れが、眠りを誘うようです。 私だけじゃなく、多くの人がそうおっしゃっていました。睡眠不足を解消するには、船に乗るというのもいいですよ。

Fukiko 
ピンクラメの

レーシーなプル

花のモチーフが

華やか