Sing... うたう             
 連日、焼けつくような太陽が照りつけています。先日、多治見市では39度の最高気温を記録したとか。やはり、この東海地方は、日本で一番暑い地域なのでしょうか。二酸化炭素削減!
地球環境を守りましょう! となるべくエアコンをスイッチオンしないように心がけていましたが、この暑さではとても我慢することができませんでした。環境問題も大切ですが、今は自分の体の方が大切ですもの。皆さんも、お体ご自愛くださいね。

 春の大学の研修旅行中に、イタリア・フィレンツェにあるドーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)に、岐阜の短大生が落書きをしたことが、話題になりました。(その大学、私の母校なんです。)海外に行った開放感とちょっとした出来心で書いてしまったのでしょうが、その代償は大きなものでした。
教会側は「謝罪してくれるだけでいい」と言っていたそうですが、大学長と短大生は、その時に一緒にいて落書きするのを黙認していた他の学生達と出し合ったお金を持参して直接謝罪したそうです。

 ここ数年、ヨーロッパの諸都市を訪れる機会があり、街並み景観は素晴らしく、日本と異なる長い歴史のある文化遺産に圧倒されることがしばしばありました。でも残念なことに、建物の壁などに、スプレーのペンキによるあの独特の書体のアルファベットの落書きを多く目にすることがありました。ですからあの素晴らしい文化遺産に対する感動が、あの落書で一気に失せてしまいました。でも慣れとは怖いものですね。度々そういう落書きを見ていると、あまり気にならなくなってしまうのです。

 あの短大生も、ひょっとしたらそんな慣れの気持ちがあったのかもしれません。また教会側にしても、落書きは日常でよく見かけること、ですから謝罪してくれればいいという言葉が出てきたのかもしれません。現に落書きは、いっこうに消される様子はないと聞きます。

 それにしても日本の街では、落書きはあまり目にすることはなく、まだまだ日本人の倫理感は、捨てたもんじゃないと思うのです。落書きを見ればしたくなる、ゴミが落ちてれば落としたくなる、人の心理ってそういうものかもしれません。落書きのない日本は、世界に誇れることかもしれませね。そして日本人も。

 自分の犯した行動の責任を、ああいう形で取った短大生はりっぱだと思いました。ひょっとしたら、イタリアの人達は日本人を見直しているのではないでしょうか。(ちょっと甘いかな?)
 それにしても、マスコミ等の過剰な反応ぶりには、少し困惑し、当の短大生がちょっぴり可哀そうになる時がありました。これも、落書きの少ない日本だからでしょうか。気持ちがすっきりしたような、しないような落書き事件でした。

                                                  Fukiko 

「夏の鳥」

5月の初め頃に
南の国からやって来た
「キビタキ」
毎日朝早くから
歌を歌ってくれます。

時には何時間も歌い続け・・・
喉が切れちゃうんじゃないかと
いらぬ心配をしています。


その子を
「キビ太」と名付けました。

キビ太が歌い始めると
なぜだか胸がキュンと
してしまう私です。


                                     写真・文 坂井ルミ


  

白と黒のコラボレーション

大胆な切り替えが都会的な

チュニックセーター