木枯らしの便りが届いたと思っていたら、はや師走に入ってしまいました。 ため息まじりの「もう師走!!」の言葉を発しては、一年の過ぎる速さに驚いているこの頃です。 先月、京都の紅葉を楽しむ機会に恵まれ、大いに秋を満喫してきました。多くの観光客が紅葉狩りに訪れ、どこの紅葉の名所も初詣状態。でも、その混雑さもあまり苦にならず、その美しさに圧倒されてきました。 なぜ、秋になると木々の葉は色とりどりに変化し、落ち葉となっていくのでしょうか。 春から夏に、葉は光合成により栄養を作ります。しかし、日が短く気温も下がってくると十分なエネルギーを得ることができなくなり、休眠状態に入ります。そうなると葉は必要なくなり、葉と葉の間に「離層」とをいう仕切りを作り、葉と木の間が循環しなくなります。そして葉が枯れ落ちていくのです。その落葉前に、葉の成分が変わり葉の色に変化が生じます。これが紅葉だそうです。 紅葉には、赤くなる葉と黄色になる葉がありますが、イチョウのように黄色く紅葉するのはなぜでしょうか。葉の中には、緑色と黄色の物質があり、離層ができてくると緑色の物質が少なくなり、黄色の物質が残り黄色に紅葉するそうです。 では、赤く紅葉するのはなぜでしょうか。緑色の葉には、離層ができた後も、光合成で作られた糖分やデンプンが残っています。この糖分が化学変化を起こし赤色の物質ができます。そして黄色の物質より赤色の物質の勢力がつよいため赤色に見えるそうです。 美しい紅葉になるためには、朝晩の冷え込みと十分な日光が必要だそうです。昼に十分な光を受け、たくさん蓄えられた糖分が、朝晩の冷え込みで一気に赤色に変化するからだそうです。夜に温度が高いと糖分が葉の呼吸に使われ、上手く変色しないそうです。ですから、朝晩の冷え込みの厳しい京都が、紅葉スポットとして有名なのは納得できますね。 木々に赤色や黄色に紅葉している葉、緑のままの葉のグラデーションの美しさは、言葉で表現ができ ないくらいです。そして、地面に落ちた葉とのコントラストは、より大きな感動があります。 先月の京都は、そんな感動があった日であり、心を癒された日でもありました。 |
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Fukiko
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タティング・レース | |
舟形のシャトルを使って、表目と裏目を結びつけていくだけで、素敵なレース模様が編めて行くタティング・レースの講習会に参加してきました。 ヴィクトリア時代に貴婦人の間で大流行したそうです。一度覚えてしまうと手元を見なくても作成することができることから、ろうそくの節約になると貴族の間で大変もてはやされ、教養として習ったそうです。また、エレガントな手芸と考えられていたため、シャトルを持って、肖像画を描いてもらうことを好んだ貴婦人も多かったそうです。 シャトルを持つのは初めての講習会は、表目も裏目もわからず、悪戦苦闘しました。講師の先生から手取り足取り教えていただくのですが、右手と左手の糸を引くタイミングが合わず、表目とも裏目ともつかない編み目で、もう滅茶苦茶。講座の前に「貴婦人が愛したレースですから、優雅に手を動かしましょう。」と言われたのですが、とても優雅とは程遠い、ガチガチに肩に力の入ったゴリラ状態でした。 「シャトルの持ち方が悪い!」「シャトルから指を離さない!」「右手が高すぎる!」と叱咤されながらの講習会でした。 でも、終了するころにはなんとかコツがつかめ、少し楽しさが味わえました。いつか写真のようなケープを作ることができたら・・・と思いながら、帰宅後しばしシャトルを眺めていました。 先日インターネットでタティング・レースについて調べていましたら“聖光院有彩”という名前がたくさんでてきました。おしゃれ工房にも出演されたタティング・レースの有名な先生です。そしてその先生は、主人の小学校から高校の同級生でした!! |
大輪の花のようなモチーフを 空間をいかしてつなげた 個性的なニット シックなワインカラーのグラデーションなので コーディネートは思いのほかかんたんです |
「美しい手編み 素敵なミセス」掲載中 (日本ヴォーグ社) |