Sing... うたう             
conv0047.JPG この冬は、雪景色を楽しむ日が少なかったように思います。降ったら降ったで「大変!」と嘆き、降らなかったら降らないで「ちょっと淋しい!」と呟いてみたり・・・少し自分勝手な私に「なんでやねん!!」と問いかけています。

 「なんでやねん!」は、関西に住んでいる孫達がよく使う言葉。私と話をしている最中、何かわからないことや、私の間違いに気が付いた時、びっくりした時などにグッドタイミングで合いの手を入れてきます。きっと幼稚園でもそのように友達同士の会話を楽しんでいるのでしょう。吉本興業のお笑い芸人達のように、ボケと突っ込みに分かれて楽しそうにおしゃべりしている姿が目に浮かんできます。
 おそらく私たちの会話の「なぜ?」「どうして?」「そうなん?」「ホント?」「うっそー!」「信じられない!」という言葉と同じようなニュアンスで「なんでやねん!」と使っているのでしょう。

 でもここ最近この言葉の前に、丑年だからという訳でもないのですが「もう!」という言葉を付け足すようなことが多いように思います。合いの手をいれるような使い方ではなく、怒りや嘆きにのような「もう!なんでやねん!!」です。
 記憶に新しいところでは、中川前財務大臣の「あのう・・・」から始まったあの醜態を全世界にさらした記者会見です。世界の経済危機を議題にしたG7での、危機意識の欠如したような中川さんに「もう!なんでやねん!!」とつい叫びたくなりました。
 またミステリー小説のような殺人事件の多さ、人を物としか見ない大手企業の派遣切り、信じきっていた社会保険庁の怠慢・・・などなど。「もう!なんでやねん!!」です。

 先日、映画「旭山動物園物語」を観に行ってきました。館内は、比較的すいていてゆったりと鑑賞できると期待していたのですが、一組のおばあちゃんと3人の孫達(4〜7歳くらい)の礼儀知らずの振る舞いに気が散ってしまい、楽しさが半減してしまいました。子供たちは、放映前から、お菓子・ジュースを食しながらワイワconv0054.JPGイガヤガヤ。放映中は映画に集中してくれるかと思いきや、期待は見事にはずれ、ピクニック感覚で相変わらずおしゃべりは続き、館内を歩きまわる始末。そしておばあちゃんはどうしているかといえば、たまに「シー」と注意するだけ。
 でも、そのおばあちゃん、自分も映画に集中できなかったのか、はたまた他の人に迷惑だと思ったのか、後半過ぎにやっと3人を引き連れて出ていきました。 本当に「もう!なんでやねん!!」でした。
昨今、若い人たちの礼儀知らずが嘆かれていますが、ひょっとしたら、私達おばあちゃん世代の礼儀知らずが一因なのかもしれません。子供たちへのしつけの欠如、そしてしつけられなかった子供たちが親になり、孫達も・・・礼儀知らずがスパイラルしているのかもしれません。そして、その場で注意できなかった私も、スパイラルの一因です。
「もう!なんでやねん!」は、そんな私に投げかける言葉なのでした。
 
 でも、この春休みには、孫達と「なんでやねん」と突っ込まれながら会話を楽しむことにします。
Fukiko
 
conv0055.jpg 「すてきなミセス」 に掲載されました!

私がデザインしたニットが
ヴォーグ社出版の編物雑誌
「すてきなミセス」に掲載されています。
左の表紙のニットです。
 
お近くの書店などで、一度手に
取っていただければ幸いに
思います。
デザイン名はFukikoです。


春の日差しを感じたら、
真っ先に着てみたい
華やかなセーター
花びらを浮き立たせた
立体感のあるモチーフを
繊細に編みつないで。
2種類の方眼模様を
幾何学的に配した
チュニック丈ベスト
サイドにあけた深めの
スリットも着やすさの
ポイント



このニットも「すてきなミセス」に
掲載されています。
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