目に青葉　山ほととぎす　初ガツオ。 新緑の美しい季節となりました。そしてゴールデンウィークの真っ只中、皆様はどんな休日をお過ごしでしょうか。 　ここひと月の間とても忙しく、桜から新緑に移り変わる季節を楽しむ余裕がありませんでした。そしてその多忙さは今も続いているのです。この連休はひとり工房(らしき部屋)にこもって、シコシコとニットと悪戦苦闘しております。 　忙しいのは、深く物事を考えずに「いいですよ」と軽く引き受けてしまったことが原因なのです。すべて私の見通しの甘さと思慮の浅さからきているのです。でも[Yes]と言ったからには、責任を持ってこなさなくてはいけません。だから大変なんです。 　「何か要件を頼む時には、忙しい人に頼むといいよ。」と聞いたことがあります。忙しい人は時間の使い方が上手で頭の切りかえが早く、物事をテキパキとこなしていくから、頼まれた要件も直ぐに処理していくそうです。そして、できそうにないことは「できない」とはっきりと断るそうです。自分の許容範囲をしっかりと把握できている人なのでしょうね。 それに引きかえ私は、忙しくなることは漠然とわかっていながら、いい子ぶって「YES」と引き受けてしまったのです。その時は「何とかなる」と思ったのですが・・・。実際のところ何となりそうなのですが、反面心に潤いがなくなってしまいそうなのです。今になって反省することしきりです。 　「忙」という字は、「心を亡くす」と書きます。あまりの忙しさは人を殺伐とした状態にしてしまうのでしょう。まさしく今の私の心そのもの、こんな状態では、やはり精神衛生上いいはずがありません。きっと体のどこかに歪がでてくるでしょう。 　ですから、明日からはもう少し余裕を持った毎日にして、季節の移ろいを楽しめるような心にしていかなくては！　砂漠化したような心が元の潤いある心になりますように。 　忙しい日々のなか、オアシスの泉のようなＭａｉｌが届きました。 昨年・一昨年とサクラヒルズのショーで演奏してくださったダニエル・フォルローさんの奥様千絵子さんからの、各務原市の火葬場「瞑想の森」でのコンサートのお知らせメッセージでした。 「瞑想の森」は伊東豊雄さん設計の優美なラインのとても火葬場とは思えない建物です。場内はコンサート会場に相応しいようなロビーがあり、音響もいいそうです。 千絵子さんは「コンサートにお越しになるお客様が、亡きご家族に思いを馳せたり、生や死についてポジティブに思いを巡らせられる機会になればと思っております。」と言われていました。 ダニエル・フォルロー 　　瞑想の森 やすらぎのシンセサイザーコンサート 　　　　　　　　　 　　５月１７日(日）１３：３０〜１４：３０ 　　入場無料(１００席・予約不要） 　　　　Ｇ線上のアリア　エリーゼのために 　　　　シチリアーノ　新世界第２楽章　樹木の蔭で 　　　　スカルラッティのソナタ　など

Fukiko