Sing... うたう             
 夏休みに入っているというのに、梅雨のような毎日conv0074.JPGが続いております。このお便りが届く頃には、澄みわたる青空、燦々と降り注ぐ太陽、ニョキニョキ入道雲が顔を出しているでしょうか。

 皆さんは「MOTTAINAI」という言葉をご存じでしょうか。
日本語の「もったいない」とう言葉を、世界共通語に提唱したのがケニアの環境保護活動家でノーベル平和賞を受賞した女性ワンガリ・マータイさんです。マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが、この「もったいない」という言葉だったそうです。
環境3R + Respect = もったいない
この「もったいない」には、Reduce(リデュース・ゴミ削減)、Reuse(リユース・再利用)、Recycle(リサイクル・再資源化)という環境3Rを一言で表せるだけでなく、かけがいのない地球資源に対するRespect(リスペクト・尊敬の念)が込められている言葉だそうです。

 5月10日の夕食時、主人が「ビールが全然冷えていない!」と大きな声を出しました。
「えっ?そんなー」と冷凍庫の氷を見ましたら融けかけているではありませんか。20年以上頑張ってくれた冷蔵庫もいよいよ力尽きたようです。翌日急いで家電店に駆け込み、新しいのを購入してきました。後4日我慢すれば15日から実施されるエコポイント制度の恩恵を受けることができたのですが、日々の生活に欠かすことのできない冷蔵庫です、その日まで待つことができませんでした。エコポイントをゲットできず、少し悔しい思いをしながらも、最新機能つき冷蔵庫に「優れもの!!」と思いながら満足感に浸りました。
 そのエコポイントとは、エアコン・冷蔵庫・地デジ対応型テレビ・エコカーを購入すると様々な商品・サービスと交換できる制度です。目的は地球温暖化対策・経済の活性化・地デジ対応型テレビの普及を図るためだそうです。

 でも、そんなエコポイントをゲットできなかった悔しさからでしょうか。「次はこの制度を利用しなくては・・」と欲深い私は、地デジ対応型テレビが欲しくなってしまったのです。
そう思うと即行動です。主人と家電店に行き、あれこれと品定めをしてテレビをゲットしてきましたconv0077.JPG。もちろんエコポイント付きです。今のテレビで2011年まで十分見ることができるというのにです。もちろん今まで見ていたテレビはリサイクルされるのです。でもそれにどれだけ多くのエネルギーが使用されCO2が排出されるのかと思うと、何がエコなの?と思い、やはり寿命が来るまで使用した方がよかったのではと冷静さに欠けた行動を反省しました。
 このエコポイント制度は、経済の活性化とうたっていますが、一部の企業だけが恩恵を受ける制度のような気もします。
そして、エコポイントの財源は、私達が納めた税金が使われています。その穴埋めにこれから増税という形で私達に降りかかってきそうな気がします。そう思うと政府の戦略にまんまとはまってしまった自分を悔しく思ったりもしました。
                
 マータイさんの提唱されている、また多くの日本人が使っていた「もったいない」という言葉を思い出しては、欲に走ってしまった自分を恥じているところです。
Fukiko
 
 昨年から「解散」と言われ続けていた衆議院ですが、先月やっと?解散となりました。
 今月30日が投票日だそうです。民主党が政権をとるかも・・・マニフェストが・・・
 世襲制が・・・チルドレンが・・・など話題満載の選挙になりそうです。

 私達が政治に参加するには、3つの方法があるそうです。1つ目は議員になり直接政治に関わること、2つ目は政党などに入り団体で政治関わること、3つ目は選挙の時投票に行き、政治に関わってくれる人を選ぶことだそうです。おそらく多くの人は、3つ目の投票で政治に参加いるでしょう。私も3つ目の方法でしか、政治に参加していません。

 選挙に行き、候補者の名前をどうしても書けない時が、過去何度もありました。
白紙のまま投票箱に入れてもいいのですが、「該当者なし」と記入して投票してきました。
 そして、いざ開票です。候補者の名前を記入した時は、私の1票はこの人の得票数の中にあると実感できるのですが、該当者なしの場合は、どこにも私の1票を実感できる数字がありません。せめて、無効票が何票・白票が何票・該当者なしが何票と記されれば
実感できるのでしょうが・・・
 毎回、投票率の低さが問題になります。私もいっそうのこと棄権しようかなと思うことがありましたが、私達に与えられた権利、政治に参加できる選挙権は大切にしたいと思い投票に行くのです。棄権する人の中には、私と同じように候補者の中に該当者がいないと思っている人が、多いのではないで しょうか。いないのなら行ってもしかたない、やめようと棄権してしまう。決して政治に無関心ではないと思います。政治に関わっているという実感がないのではないのでしょうか。
  政治に関心がない、国民の政治に対する意識が低いと嘆く前に、この白票、該当者なしの票を、もう少し大切に扱ってもらえれば、投票率もアップしてくるのでは・・・・
 夏の日の昼下がり、ふと頭によぎったおばちゃんの独り言です。
     
レーシーなパイナップル編みのボレロ