Sing... うたう             
 8月に入っても明けない梅雨、明けたと喜んでいましたら、もう秋の気配がしてきました。
もっと夏を満喫したかった!!と勝手なことを思っているこの頃です。

 今年も3分の2が過ぎてしまったのですね。年齢を重ねるたびに、1年の過ぎるのが早く感じられるとよく聞きます。実際に私もそう感じる毎年です。そしてもっと年を重ねると、束のようになって過ぎて行くと言われた人もいました。1年が365日、1日が24時間、1時間が60分とはとても思えないような時の過ぎる速さを感じております。
 この時間はみな平等に与えられていますが、その時間をいかに過ごしていくかは、私達ひとりひとりに任せられています。
でも、生物はこの世に誕生した時から、死に向かって生きていき、この世に生きている時間には、限りがあります。そのことを分かっていながらも、それをあまり意識せず毎日を過ごしてしまっている自分に気付くことがあります。
 
 時間の概念にはクロノス的時間(外的時間)とカイロス的時間(内的時間)の2種類があるそうです。クロノス的時間は時計で測れる時間(文字に表すと“時”)カイロス的時間は、何かに夢中になっている時には時間が飛ぶように早く過ぎると感じるような、時計では測ることができない時間(文字に表すと“とき”)をいうそうです。
  
 先日、35年ぶりに大学時代のサークルの仲間たちと会いました。それぞれ白髪・シワなど容姿は年齢相応に変化していましたが、気持ちは学生時代と変わらず、会った直後から当時にタイムスリップしていました。若くして奥さんを亡くした人、新居を建てた直ぐから東京へ10年間も単身赴任していた人、長年介護ヘルパーをしている人、など35年間様々な人生があったようです。でもどの人も異口同音に“35年も過ぎているの? とてもそう思えない!”と言っていました。 きっと家族のために、子供ために、親のために、仕事のために、と毎日一生懸命に生き>てきたのでしょうね。こういうことがカイロス的時間を生きてきたというのでしょうか。その日会った仲間たちは、白髪・シワが美しい年輪のようになり、それは“いい顔”となっていました。
                     
 これから、時間が束のようになって飛んで行くと感じる時があるかもしれません。でもそれは、毎日一生懸命生きているからだと思い、限られた時間(クロノス的時間)を有意義に生きていきたいと思っています。
 でも、決して焦らずに。
Fukiko
 
煌ニット物語 in サクラヒルズ
 先々月にお知らせいたしましたように、10月19日(月)にサクラヒルズ川上別荘にて、ファッションショーを開催いたします。今年は中村ゆみこさんの二胡とささはらなおみさんのシンセサイザーとのコラボレーションをお楽しみください。

 今教室では、もうすでにニットを完成させてしまった人、まだ製作中の人、これら取り掛かる人など様々ですが、1年で一番にぎやかで、活気を帯びた教室になるのがこの時期です。そしてこれから、当日どんなニットを着るかが、話題の一つとして加わり、どの生徒の顔もイキイキと輝いてくるのです。

 ところで、ショーの間の楽屋裏はどんな状態かご存知でしょうか。
ショーの間モデルの着替えを手伝うのは、生徒達です。モデル一人に1〜2人担当し、衣装合わせの時の写真を確認しながら、約1〜2分で着替えをさせるのです。そして、1回のショーで、約15点を着用させるのです。また、ヘアメイクがいないこのショーでは、モデル自らがヘアーを直しながら出演しています。ですから、モデルも生徒も汗だく、まるで戦場のような状態です。会場では、にこやかに歩いているモデルたち ですが、舞台裏では素の人になっていますよ。
 こんな人使いの荒いこのショーに毎年来て下さるモデルさん達に感謝するばかりです。そして、過酷な舞台裏を支えてくれる生徒達にも、感謝することを忘れてはいけません。
 
 演奏者・モデルはプロですが、計画実行するのは素人の私達。毎回ハッとするようなアクシデントが起こり、ハラハラドキドキの1日です。
でも、終了後のお越しくださった皆様の笑顔を拝見すると、それまでの大変さやストレスなどが一気に吹っ飛び、また来年も頑張ろうと思うのです。

 10月19日(月)お友達と誘い合わせてぜひお出かけください。
 お待ちしております。