Sing... うたう             
街路樹の色も深みを増し、紅葉の美しい季節だと思っていたのも束の間、落ち葉舞いちる季節となってしまいました。何となく寂しさや郷愁を感じながらも、気忙しさが後ろから追いかけてくる季節です。

 先月は、週3回の教室のほかに、市の施設振興公社主催の講習会・女性サークルでの講習会・NAC(日本編物文化協会)の講習会・メーカー主催の講習会と計6回開催いたしました。開催するには、ニットの製作はもちろんレシピの作成とコピー取り、素材の手配など、それなりの準備が欠かせません。そして受講して下さった皆さんに、「参加してよかった!」と満足して帰っていただくため、講義をする順番やポイントの確認・時間配分など講義内容のシミュレーションを描くことも、大切なことの一つです。
当日は、参加して下さった皆さんの技術や好みに合わせて、講義していきます。「きっとこのニットに人気が集まるでしょう」と、予測していてもそうではなかったり、私が当日着用していたニットに人気が集まったりと、フタを開けてみなければわからないスリルがあります。また途中で話が脱線し、自分の思い描いていた通りに進んでいかない場合も、あります。でも楽しい雰囲気の中での編み物が大切だと思い、ない知恵を絞って工夫をしております。この様に試行錯誤を繰り返しての講習会ですが、多くの方々との出合いが大きな喜びとなり、エネルギーの源になっているのかもしれません。

その講習会のあい間に、甥の結婚式と気の合う友達と主催しているジャズコンサートもありました。結婚式では、可愛い花嫁さんや親戚の方々や新郎新婦の友達との出合いがあり、コンサートでは、演奏者や来場下さった皆さんとの出合いがありました。どちらも喜ばしい華やかな楽しい雰囲気に、心癒された時間でした。

 先月言っていた私の課題の「心豊かに・・・」は、様々な場所での様々な出会いお陰で、達成できたように思います。なぜって、先々月まで少しストレスを感じて、胃腸の調子がすぐれなかったのが、今月は本調子となったからです。そして食欲もあり、秋の味覚を美味しく堪能することもできました。

 師走の今月も、この調子で過ごし、心新たに新年が迎えられるようにと思っております。
来年また皆様にお目にかかれること楽しみにしております。よいお年をお迎えくださいませ。
Fukiko
 
「心の糸」
 先月27日(土)にNHK土曜ドラマ「心の糸」が放映されました。見て下さった皆様ありがとうございました。私もワクワクしながら見ておりました。親子の心の葛藤や情愛を見事に演じられた松雪泰子さん・神木隆之助さんは、さすがですね。心引き込まれてしまいました。
 最初に脚本を読んだ時には、松雪さんがレース編みをされるシーンのみに関心が向いてしまい、話の内容は理解できてはいても、何の感動もありませんでした。
次にスタジオへ行き、松雪さん・神木さんたちの見事な演技や、ワンシーンごとの撮影に、多くのスタッフの方々がテキパキとした動かれる姿を目の当たりして、少しずつ引き込まれていきました。そして「はい、本番!」との声が掛かった時には、思わず体を固くし緊張しながら撮影を見守ってしまいました。そして、撮影はもちろん生活感を出すように工夫された大道具や小道具など、その丁寧な制作の仕方に感心することしきりでした。

 そして、今回の放映です。ドラマの内容を盛り上げる千住明さんの音楽とリストとショパンのピアノ曲、そして松雪さんと谷村美月さんの手話シーンを無音にした演出には、本当に感動してしまいました。音の聞こえない人達の世界とは、こういう状態なのかと思いました。脚本家の思いを、ひとつのドラマとして見事に作り上げしまう演出家ってすごいですね。
 
 そんなドラマに協力させていただけた幸せを、今しみじみ感じております。
木枯らしの吹く季節に重宝しそうなマフラーたち

モコモコ

フリフリ

ユラユラ