Sing... うたう                
 日中は、まだ真夏ような暑さが続いておりますが、 朝夕は、秋の訪れを感じさせるこの頃です。でも、 ゲリラ豪雨・雷が、日本全国に大きな被害をもたら しております。皆様のところは大丈夫でしょうか。
 先月の15日は終戦記念日でした。毎年この日が 近付いてくると、第二次世界大戦の記録や戦争体験者 の声の記録、またドラマが放映されます。 ここ数年、これまで聞けなかったような悲惨な戦争 体験を話される方が多くなってきたように思います。戦後60年以上経ち、当時の体験された方たちも高齢になられ、今ここで語らなくてはいけないという思いがそうさせるのでしょうか。 言葉では言い尽くせない複雑な思いを吐露される方もいらして、その体験の凄さに言葉を失い、私の父も同じような体験や思いをしていたのでは・・・と気付かされました。
 私の父は、27歳から終戦まで7年間中国へ兵隊として行っておりました。その間の軍隊生活 や戦いについては多くを語らず、生涯を終えました。それでも、中国の人たちとの交流や教師の 経験を生かし初年兵教育をしていたことは、当時の写真を見ながら話してくれました。おそらく 昭和16年の太平洋戦争勃発までは、写真を残せるくらいの余裕があったのでしょうか。
 それ以降の戦局の悪化から、戦死者が多く出てきた時のことは、苦渋の面持ちで少し話してくれたことがありました。行軍しながらの戦いの最中、戦死した兵隊の遺骨を、家族に届けるため、戦死者の手首を切り落とし、自分の腰の周りにぶら下げて歩いたこと。でもそのあまりの多さで重く、腰周りが冷え切ってしまったこと。しかし、そのようにしている内はまだいい方で、次第に自分の身を守る事で精一杯となり、戦死者をそのままにして移動するしかなく、断腸の 思いでその場を離れ、本当に申し訳なかったと話しておりました。
 また終戦が近付いて来ると戦局が益々厳しくなり、豪に潜っての銃撃戦の時には、父の両隣の 兵隊の多くが、玉に当たりバタバタと倒れ亡くなっていったそうです。父は、「自分ももうここで死ぬしかない」と死を覚悟して、玉が飛んでくる中を豪から立ち上がったそうですが、どうしたことか自分には一向に当たらず、命を落とさなかったと言い、そして、終戦になってしまったと言っておりました。 父は戦争をテーマにした映画やドラマを見ることを嫌い、話す ことも嫌がっておりました。きっと筆舌に尽くし難い体験を したのでしょう。「どんな困難も、戦争中の体験を思えば、 いくらでも耐えられる。」と言い、いつも平常心だった父を 思い出します。

 団塊の世代の私たちの親達は、このような戦争体験をしている 人達が多く、九死に一生を得た貴重な命の持ち主でもあるのです。 その貴重な命から私達は誕生しました。この尊い命を頂いたことに 感謝に感謝し、大切にしていかなくてはとの思いを改め強くしました。 そしてその命の大切さを、子々孫々まで伝えていかなくてはいけないともです。
Fukiko
Knit Fair in 風庵

 今年も風庵ニット展を、11月4日(金)〜8日(火)に開催いたします。
10月27日(木)にサクラヒルズファッションショーで披露しましたニットを展示いたします。
また、即売、かんたんマフラーの講習会もあります。
ぜひ、お出かけくださいませ。お待ちしております。

  
  2011年11月4日(金)〜8日(火)
10:00〜17:00
  場所 ギャラリー風庵
岐阜県各務原市各務車洞 058‐370‐9507




昨年のおしゃべりサロン
  おしゃべりサロン(無料)
  
11月5日(土) 14:00〜
ギャラリー風庵にて


  「音夢」のヴィオリラと大谷泰史さんのピアノと共に、
おしゃべり・音楽のひとときをお楽しみください。
ニットのミニショーもあります。

雑誌アムウ6月号に掲載中 アオザイをイメージした

ひざ上たけのニットドレス

計算されたシルエットが

ボディーラインを美しく整えます。

アームカバーもお揃いで。

オリエンタルな雰囲気を

楽しみましょう。