Sing... うたう                 
 天高く青く広がる空は、やはり秋ならではの景色ですね。
10月に入り、過ごしやすい毎日が続いております。

 先日、買い物に行ったついでに、久しぶりに中華のレストランでランチをしました。お昼前で半分くらいの客数です。
これならゆっくりと食事ができると思い、チャーハンを注文しました。その後は、次第に席が埋まりほぼ満席状態となり、次から次へとお料理が運ばれていきます。ところがです!
そのお料理は私の前を通り過ぎ、後から入られたお客様の所へ運ばれていくのです。 
“えー!!・・ なぜ??・・”と思いながら、それでも根気よく待っていました。お盆に料理を乗せたウェートレスさんの姿が見えるたびに、“今度は私だ!”と待っているのですが、何度もその思いを裏切られるのです。“おかしい! 変だ! どうなっているの?” とすき腹の私は、我慢しきれずに「一向に私のところには、チャーハンがこないのですけれど、早くしていただけませんか?急いでいるのです!」と別に急ぐ用事もないのに、ウェートレスさんに告げました。「申し訳ございません。こちらの手違いで・・・もう少しお待ちください。」とのこと。
「なぜ遅いのですか!!」と私はつい強い口調で言ってしまいました。きっとその時の私の顔は、すごい形相の醜いオバハンになっていたのだと思います。待ちくたびれてとってもお腹がすいて、とても平常心ではいられなかったのです。

 そんな私の隣に、上品な老婦人が座られ、ワンタンメンと餃子を注文されました。その方の注文されたメニューと同時に、私の待ちに待ったチャーハンがきました。“やっと食べられる!!”と一口食し満足しているところに、その老婦人が「餃子ひとついかがですか?」と声を掛けてくださいました。「いえ、そんな・・・」と遠慮したのですが、「私一人では、食べきれないしどうせ残しますから。でもここのお料理は美味しいので2種類注文してしまいました。助けてください。」とのこと、「それでは遠慮なくご相伴させていただきます。」と美味しくご馳走になりました。そしてご主人の話など聞かせて頂きながら、ゆったりとした気分で食事を終えることができ、先程までの苛立っていた私の心はすっかり平常に戻っていました。
その後「今、わたくしこんな本を読んでいるのですよ。」とバッグから曽野綾子さんの“老いの才覚”という本を出されました。「わたくし感動して二度目を読んでおります。貴方様は?」と聞かれ、申し訳なさそうに「まだ読んでおりません。」と答えました。「いいことが書いてありますよ。ぜひ読んでみてください。」言われ、「そういたします。」と返事をしました。それから「ごちそうさまでした。楽しいお話ありがとうございました。」とお礼を言いお別れをしてきました。

 でも、なぜあの時あの上品な素敵な老婦人が? なぜ「老いの才覚」を?・・・・
きっと、お店に入られた時に、醜い形相のオバハンが目に入り“まあすごいお顔!なんとかして差し上げなくては・・・”との思いで、私の隣に座られたのでしょう。そして餃子をくださり、本の紹介をして、“これからいい年の取り方をしてね。”とのメッセージをくださったのでしょう。
以後、イライラとすることがある度に、あの方の素敵な笑顔、言葉を思い出しては、心を落ち着かせることにしています。そう“老いの才覚”も読まなくては!!
Fukiko
くじけないで
 今私は、一年の内で一番忙しく、大切な毎日を過ごしています。毎年恒例の教室のイベントが控えているからです。別にこんな忙しい思いをしてまで、しなくていいのですが、生徒の皆さんやお越し頂いた皆さんの笑顔を見ると、止められないのです。そして、毎年開催する度に、新しい出合いや気付きがあり、私自信が微々たるものですが成長しているように思えるのです。
  また、思い描いている夢が、ひとつずつ実現していっていることを確信できる時でもあるのです。でも、言うに及ばないような小さな夢ですけれどもね。




 90才から詩を作られるようになった柴田トヨさんの「くじけないで」という詩集を読みました。その中に、

  98歳でも
  恋をするのよ
  夢だってみるの
  雲にだって乗りたいわ



 という詩があり、また朝はかならず やってくるという言葉もありました。
 



 忙しい日々を送っていますが、いくつになっても夢を見て過ごしていきたいと思い、「朝はかならずやってくる」と信じて生きていきたいと思っています。
ふんわり軽くあったかい
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10月27日(木) 迎賓館サクラヒルズ川上別荘のファッションショーは午前も午後も満席となりました。
これからお申し込みのご予定の皆様には、大変申し訳ございませんが風庵ニット展11月4日(金)〜8日(火)にてお待ち申し上げております。
よろしくお願い致します。