Jan.2012    

    新年明けましておめでとうございます。
    本年も、よろしくお願い致します。


 今年は辰年。辰年と言えば、私が小学生の時のある出来事が思い出されます。それは、担任の先生が、クラスの皆に向かって「竜を見たことがある人はいますか?」と質問されました。
私は、“見たことがある”と自信を持って「はーい」と威勢よく手を挙げました。でも何故か皆は、“ええ本当に見たの?”といいたげに私を見つめています。クラスの中で手を挙げたのは、私一人だけです。私が“皆は見たことないの?”と怪訝に思っているところに、先生が驚いたように私を見つめて「いったいどこで見たの?」と聞かれました。私は、その雰囲気を感じて「水族館です。」と自信無げに小さな声で答えました。先生は、「そうですか。でもそれは、竜によく似た“タツノオトシゴ”ではないですか? 竜はね、架空の生き物でこの世には実在しませんよ。」と優しく言われ、竜とタツノオトシゴの違いを話してくださいました。“タツノオトシゴは竜ではないの? 知らなかったのは私だけ?”とその説明を聞いて、恥ずかしくて穴があったら入りたい心境になりました。おそらく先生は、皆が「見たことありません。」という答えを返してくると予想されていたでしょうに、一人違った答えを返した生徒に、きっとびっくりされたことと思います。
 水族館で口を突き出して、たて泳ぎしているタツノオトシゴの姿は、とっても愛らしくて、私が好きな生き物の一つでした。ですから、ねずみ、牛、虎と実在する他の12支と同様に、 竜も当然実在するもの思い込んでいたのです。でもまだ半信半疑の私は、家に帰り竜とタツノオトシゴの絵を見比べて、やっとその違いを理解することができたのです。
今でも竜やタツノオトシゴという言葉が出てくる度に、あの時のことを思い出します。

 その勘違いの辰年に、私は生まれました。“何才かって?” 赤色がラッキーカラーのあの年なのです。まだまだ先のとこと思っていた“還暦”なんです。
 ここ数年前から、5年日記を記しています。その年初めに今年の抱負を書く欄があり、大晦日には締めくくりの欄があり、毎年記してきました。そして、還暦のこのお目出度い元旦に、今まで以上に願いを込めて、そして、大晦日には、叶えられた喜びの言葉がたくさん書けるよう、そして、竜が天まで登ように、私もあやかって向上していけるように願いを込めて、いくつもの夢を書きました。“夢は見るものではなく、叶えるもの”という言葉を添えて。

 また、今年も、私の拙い文で申し訳ないのですが、このSingで皆様とお話させていただきたいと思っております。
 よろしくお願い致します。
 
 今年も皆様にとって、よい年でありますように。

Fukiko
TUNIC by KNIT
2012年1月14日(土)〜21日(土)
午前11時〜午後6時30分
4CATS
名古屋市中区錦3−22−1 永田ビル1F
052−961−8488


*浅野和恵・岡本映美・加藤扶貴子・川勝弥生・北本和子・服部静子*

上記の様に“ニットでチュニック展”を開催いたします。
愛知・三重・岐阜のニットデザイナーの先生方との
コラボレーションです。
チュニックだけでなくナチュラル丈のプルオーバーや
スヌード・マフラー・ショール・帽子・バッグなど
オシャレな小物も展示販売いたします。

寒い日が続きますが、ギャラリーの中は、
暖かいニットでいっぱいです。
ぜひお出かけくださいませ。
お待ちいたしております。
 立体的な編み地が楽しい

都会的なセンスがひかる

プルオーバー

個性的なファッションが

楽しめるニットです。