Sing... うたう          Sep. 2013    
 暑い夏も過ぎ、朝夕は秋を感じさせるこの頃です。外に目をやれば、赤とんぼの姿。夜には、虫の声。
酷暑に絶え絶えだった体には、さわやかな秋風が心地よく、リフレッシュしていくのが感じられる季節です。

 60才を越え体力の衰えを感じ始めたこの頃、今まで以上に体や病気に関する情報に、関心が向いてしまいます。
「体にいいこと何かしてる?」 友達に会うとこんな会話が多くなってきました。野菜を多く食べる・ウォーキング・ラジオ体操・睡眠を多くとる・ストレスをためない・などなど・・・。皆さんは、何に気を付けていらっしゃるのでしょうか。

 私はと言いますと、週2回の筋力トレーニングと、月2回のフォークダンスをして、体を動かしています。筋トレは、12種類のマシンを30秒ずつ動かし、マシンとマシンの間では30秒間足踏みをしながら有酸素運動をしています。このセットを2回繰り返し、最後に12種類のストレッチをして終了。1日1回約30分で終わりますので、時間的負担が少なく、気軽に運動でき、私の生活リズムにピッタリの運動だと続けております。始めてから約2年になりますが、肩こりと手足の冷えが解消してきました。
 毎月初めに体重・バスト・ウエスト・ヒップ・腕回り・太ももの採寸・筋肉量・体脂肪の計測をしますが、2年間ほとんど変化なし。「変化しなくて、本当に効果があるのかしら?」と一時思ったことがありました。でも「2年間維持できているのは、いいことです。体重が変わらなくても、40才から筋肉は衰えていき、脂肪が増えていきます。そこを変わらず維持できている扶貴子さんは素晴らしい!」とのインストラクターの言葉に、またやる気が湧いてきました。
そう言えば、体重が増えた時には、筋肉量は全然増えないのに、体脂肪がしっかりと増えていたことを思い出しました。

 もう一つの運動フォークダンスは、学生時代にサークルで踊っていたこともあり、10年以上前から続けております。でも月に2回だけですから、新しいダンスを教わっても、次回にはすっかり忘れてしまっていて、毎回新入生のような状態。「一歩目は右足から出して」と言われているのに、なぜか左足を出しています。そんな様子を見て「左か右か2本しか足はないのだから、簡単でしょ。」と先生の言葉に苦笑い。「2本もあると言ってみたら?」と主人のユーモアに救われるのですが・・・。また「右回りをして」といわれると、一旦頭の中で「右回りはこうかな?」と考えてからでないと動けず、一歩遅れてしまいます。そして一曲のダンスの中には、様々なステップが続きますので、マスターするのに時間が掛かります。でも「これは、脳トレだ!」と自分に言い聞かせては、毎回ドタドタとステップを踏んでおります。
やっとマスターしたダンスを、世界中の素敵な曲に合わせ、華やかな衣装を身につけ、軽やかに仲間と踊るのは楽しいですよ。

 筋トレと脳トレ、この二つが私の健康を保つための運動です。
また、車に頼らずなるべく歩くようにすることもプラスして、この秋を楽しみたいと思っております。
Fukiko
サンティアゴ巡礼 Part2
 7月10日からスペインのサンティアゴ巡礼の旅に行っていた主人が、8月13日にたくさんのお土産話を携えて、無事帰国いたしました。
帰国予定は20日だったのですが、予定より早く踏破でき、日本が恋しくなったのか1週間早めての帰国としたのです。

 現地では、大きな麦わら帽子を被った「カトー」というパワフルな日本人の爺さんがいるとちょっぴり有名な存在だったようです。世界各国の人が、巡礼の旅をしているそうですが、日本人は少数、また年齢的に若者が多く高齢者は少なかったそうですから、きっと目立つ存在だったのでしょうね。
やはり800キロを歩くというのは、若者でもそれ相当の覚悟がいることでしょうから、高齢者となると尚更でしょうね。

 留守宅の私は、「旅の途中で倒れてはいないかしら・・・。ひょっとしてそんなことになったなら、スペインに知り合いはいないし、私はどうすればいいのでしょう。」と不安になりました。「そうだ以前旅行した時に、メール交換をした日本人のガイドさんと連絡がとれるかもしれない。その時には、その人にたよるしかない!」などと思いを巡らせていました。そしてパスポートのコピー、保険証書と約款、スペインのガイドブック、大使館の電話番号などを手元に置き、いざという時のために備えていました。

 主人からのメールが来るたびに、「無事なんだ!」と心の中で呟き、地図に印を付けていました。そして無事サンティアゴに到着したとメールが来た時には、ほっと安堵しました。
   
 主人の定年退職後の夢の一つに今回の巡礼の旅がありました。7年前に一度計画を立てたのですが、母の体調が悪くなり断念。その後、話題にしなくなりましたので、計画から外したのかなと思っていました。でも今年になってから再び話題にするようになり、また多くの友達に話していたようで、「いつ行くのですか?」「もう行ってきた?」と多くの人から尋ねられ、何がなんでも行かなくてはいけない状況になっていたようです。「行くと言ったからには、行かなくては!」「行くなら、今でしょう!」と今回の旅になったようです。
 旅の途中には、苦しみも喜びも共有した人たちとの多くの出会いがあり、長距離を歩き切った自分
を称賛できる、貴重な体験の旅だったようです。
 帰国後の主人は、聖ヤコブから元気の洗礼を受けてきたのか、毎日パワフルに過ごしております。
今月からは、コーラス・英語・ボランティアなど趣味を再開し、何やら次の計画を練っているようです。