Sing... うたう          Jan. 2015    
 新年 あけましておめでとうございます。
 今年も、よろしくお願いいたします。
2015年の幕開けは、例年になく雪が降り寒い元旦となりました。
毎年元旦の行事にしている初詣は、この寒さに外出する気になれず、重い腰がちっとも上がりませんでした。3日にやっと神社に詣で、気持ちを新たにすることができました。

 今年は未年です。そんな羊にちなんだユニークなデザインの日本郵政の年賀はがき(インクジェット用)が話題になっております。
羊が棒針を持ち、首にマフラーを巻いているデザインです。
デザインされたのは、日本郵政切手デザイナー星山理佳さんです。
星山さんは、12年前のはがきも担当され、その時は、手元を見つめせっせとマフラーを編んでいる羊でした。
そして、12年後も担当となられ、そのマフラーが完成して満足げに首に巻き、こちらを見ている羊をデザインされたのです。
12年も掛かってのマフラー製作かと思いきや、ミトンと帽子の製作もあり、時間が掛かってしまったそうです。絵だけではなくドラマティックな時間もユニークにデザインしてしまう星山さんは、素晴らしい方ですね。
 また、年賀の文字を囲っている直線と円は、編物で使用した棒針・かぎ針・輪針の編物必須アイテムに、12年前は、マフラーに使用している毛糸玉でした。編物をたしなんでいる人でないと思いつかない細部にこだわったデザインに、感心することしきりです。
星山さんは、きっと編物の経験があるのでしょうね。

 さて、12年後の羊さんは、どうなっているのでしょうか?
彼のマフラーを製作中? それともマフラーでのツーショット? セーターを製作中? 
ペアルックのセーターでにっこり? いえいえ、家族が増えニットでコーディネイトしたファミリーかもしれません。これからのドラマの展開が楽しみな12年後です。



 そんなことを想像しながらの年賀状作りは、心ウキウキ、楽しみながら完成させることができました。

 さて、今年の抱負です。
言うまでもなく、羊さんにお世話になっている私です。すてきなニットの製作に励みたいと思っております。
Fukiko
やばい
 元旦のNHK「今夜も生でさだまさし」の番組を見ていましたら、視聴者のちょっぴり辛口でくすっと笑わせる投稿を紹介していました。
 さださん、大変です。このままでは、日本語が 衰退していきます。
 この頃の若者たちは、「まじ」「やばい」「ちょー」としか言いません。
 こんなことでいいのでしょうか?
 ちょー やばい です。
 ユーモアがあるこの投稿ですが、本当にこんな言葉使っているの・・・。生で聞いたことのない私は、半信半疑でした。
 
 でも、最近生でしっかり聞いたのです! とっても身近な小学生の孫たちが使っていたのです!
「おばあちゃん まじ?」
「それって、やばくない?」
「ちょーいいじゃん!」 
とです。それも何度もです。学校の授業はどうなっているのかしら?
私も「ちょー やばいくない?」と思ってしまいました。

 でも、感動することも、落胆することも、驚くことも、「やばい」や「まじ」の一言で表現してしまうのは、なんでもかんでも「いとをかし」と表現していた清少納言の「枕草子」に相通じるのでは、と思ってしまいます。
高校の古典の授業で、「このいとをかしはどういう意味・思いでしょう。」と質問され、試験にも出題され、回答を出すのに悪戦苦闘した記憶あります。
そして、不正解の時には、清少納言と私では、ものに対する感じ方思いが違うんだよ! と負け惜しみを言いながら悔しい思いをしたものでした。

 これと同じ様に、食事をして、やばいと言われた場合、美味しくての感想なのか、まずくての感想なのか、こちらが相手の表情を見て理解しなくては、いけないようです。素直に「美味しい!」「まずい!」と言えないのかしらん。
若者言葉が、古典に回帰している!?
   
 日本には、心の機微を表現する言葉が、たくさんあります。私の表現力の乏しさは、自覚しておりますが、でも、出来る限りこの日本の美しい言葉を使っていきたいと思った新年でした。