Sing... うたう        Apr. 2016
 桜・さくら・サクラ・・・。
 春の花々が満開の季節となりました。

 そして、私は、先月64才となりました。四捨五入するとまだ60才。60才を人生の折り返し地点、生まれ変わる年だとすると、まだまだ若い4才です。
 主人からは、お寿司とお花のプレゼント。娘たちからは、“気持ちは20才だね。”のメッセージをもらい、嬉しい誕生日を過ごしました。

 さて、今月は、2年ぶりのファッションショーを開催します。
先日モデルさんとの衣装合わせを終え、皆さんに楽しんで頂けるように、準備に追われる毎日を過ごしております。
 ショーでは、各務野をテーマに製作したニットと私がこれまでに製作したニットを紹介させていただきます。30年前に製作したニットも登場いたしますので、お楽しみに!

 ショーに出演して下さるモデルさんの中には、20年前の10周年ファッションショーから
毎回出演していただいている方がいます。お名前は、松永けい子さん。20年もの長いお付き合いをさせて頂き、ショーには、なくてはならないモデルさんです。また、松永さんのファンも多く、彼女にお会いしたくて、来て下さる方もいらっしゃいます。

 私は、“モデルは、若ければいい”とは、決して思いません。与えられた衣装をより良く見せるのが、モデルの仕事です。モデルが主役ではないのですから、瞬時に衣装の雰囲気を把握し、着こなすことが大切です。それを見事にこなしてくださるのが松永さんです。またそれを培うのは、場数を踏むこと、より多くの経験をすることだと思います。豊富な経験から裏打ちされた松永さんのモデリングを見るのも、ショーの楽しみのひとつかもしれません。
 そうだ、10年前の20周年の時には、トークショーをして頂き、お肌を若々しく保つ秘訣を伝授して頂きました。松永さんのお肌も必見かも・・・。


10周年ショー(1996年)の松永けい子さん
ドレスは23日のショーでご覧頂けます。
20周年トークショー(2006年)の
松永けい子さん(右側)
Fukiko
Carp TAXI
 先日、広島へ編物の講習に行ってきました。講習を終え広島駅までタクシーで移動です。大通りでタクシーを止め、トランクに荷物を積み込もうとすると何やら派手な文字やらサインが・・・。怪訝に思いながら、ドアを開けてびっくり!!
座席の背もたれに、KURODA15のユニフォームが着せてあり、ドライバーもカープのユニフォーム姿。またシートには、カープの文字の入ったクッションが敷いてあり、車内は、カープの赤一色です。
 ドライバーさんのよると、このタクシーを「Carp TAXI」というのだそう。車体に広島カープの赤色の炎とカープ坊やをラッピングし、また乗車したカープの選手(広島球団から配車を受けているとのこと)にサインを書いてもらっているそうです。本物のサインだ!
 広島のつばめタクシー120台の内、カープタクシーは2台だけ。カープタクシー指名の予約は受け付けていないとのことで、いつどこで乗れるかわからないそうです。その希少なタクシーに乗車できた私は、とってもラッキーだったのです。

 広島へ行くたびに、市民の皆さんのカープを愛する気持ちを感じます。
新幹線から見える広島球場からの熱気、各選手仕様のお弁当やグッズの数々。
昨年は、カープ仕様のかぎ針セットまで売られていました。
 次回の広島訪問が楽しみになってきました。

マツダのカープ仕様の車
 
くさり編みでつないだ小花が
印象的です。
美しい段染め糸が
絵画的な効果を醸し出しています。



デザイン:加藤扶貴子
日本ヴォーグ社出版 編物雑誌
雑誌「2016春夏すてきな手編み」に掲載