Sing... うたう        Sep. 2016
 暑い暑いと、連発していた毎日でしたが、ホッと一息つけるこの頃、朝夕は、秋の気配を感じる季節となりました。

 その暑さの中、私たちを熱狂させたリオオリンピックが無事に幕を閉じました。8月5日~21日まで、28競技306種目に206の国が参加し、熱戦を繰り広げました。日本は、金12個銀8個 銅21個 合計41個のメダルを獲得し、素晴らしい活躍でした。

 そんな選手の活躍する映像を、何度も繰り返し見ては魂を揺さぶられ、感動の毎日を過ごした17日間でした。オリンピックの代表選手になるだけでも大変なのに、その上メダリストになるなんて・・・。日々の練習の厳しさが伝わってきます。そしてその努力の賜物が、日本代表選手でありメダリストとなったのでしょう。

 今回のオリンピックでは、選手のウエア・用具・器具など日本の企業の技術が舞台裏を支えたと聞きました。男女が大活躍した卓球では、千葉県の「三英」という会社が製作した卓球台が使われていました。深緑色が主流だった台の色を、緑にも見えるし青にも見えるレジェブルー(フランス語で青い瞳の意味)の台を製作し、台の水平基準が厳しく問われる国際基準の反り返り3ミリ以内を、より誤差の少ない1ミリ以内をクリアし、オリンピックの公式卓球台に採用されたそうです。日本の代表選手は、オリンピック前からこの卓球台で練習していたそうで、あの活躍の裏には、この卓球台の一助があったかもしれませんね。

 ところで、開幕までに準備が間に合うのか? ジカ熱・テロ対策・治安の悪さなど心配されていましたが、いざ幕を開けてみると、多少のトラブルはあったのでしょうが、無事に閉幕。開会式・閉会式の演出、キラキラと輝く聖火台など、どれもこれも大成功だったと思いました。
 その中でも、映像でいつも目に飛び込んできていた「リオ2016」の書体が、ポップな感じがして気に入ってしまいました。また選手のゼッケンナンバーも同じ書体だったのですが、従来の硬い書体の数字ではなく、柔らかい数字が並んでいて、選手が動くたびに数字も踊り、より楽しめた毎日でした。
 また、メダリストがメダルと一緒にもらっていた3Dに作られたロゴマークの置物も目を引きました。体操の白井健三選手が「歯ブラシ立て?」と言ったあの置物です。最初は、何を貰っているの?と思いましたが、「ロゴマークだ!」とわかり、「やるじゃん、リオ!」と心の中は、サンバのリズムとなりました。
曲線を使ったロゴマークと書体は、ブラジルの人達の柔軟で陽気さがにじみ出ているように思えました。

 4年後の2020年は東京オリンピックです。開会式や閉会式の演出・国立競技場・そして選手の活躍など、どんなオリンピックになるのか、今から楽しみなことです。4年に一度の大イベントです。ぜひとも見に行かなくては・・・。
Fukiko
ホテイアオイ
 先日行ったレストランの店先に陶器の鉢が置いてあり、その中でメダカがスイスイと泳いでいました。そして、ホテイアオイの薄紫色の可憐な花が咲いていました。
涼しげな花とその合間を泳ぐメダカには、心癒されました。

 水槽や池などでよく見かけるホテイアオイは、日本原産の水草だと思っていましたが、外来種だということをつい最近知りました。南アメリカ原産で、鑑賞用に明治時代に日本に輸入されたそうです。茎に空気を含み浮袋のようになり、水面に浮かんでいるのです。その形が布袋さんのお腹に似ていることから、この名前がついたそうです。
 
でも、繁殖力が強く、水面を直ぐにおおい尽くしてしまうので、在来の植物が育たず、日本の自然環境が壊されしまう懸念があるそうです。実際、大繁殖した
地域では、毎年除去しているそうですが、その強い繁殖力に追いつかないようです。

 池一面に広がるホテイアオイの美しい花は、今が身頃。日本各地で観光スポットとなっているところもあると聞きます。私たちの目を楽しませてくれているホテイアオイの花。その花には、罪はないのですが、「青い悪魔」と言われ、ちょっとお荷物になりつつあるようです。
立体的な6弁の花を

連続モチーフで編みつないだ

ハンドメイド感たっぷりのプルオーバー

ふんわり柔らかな

シルクモヘアに包まれて

贅沢な時間を楽しみます。


デザイン 加藤扶貴子
すてきな手編み表紙に掲載中