Sing... うたう        Dec. 2016
 行く秋を惜しむかのように、色とりどりの葉が舞い落ちております。そして、晩秋から冬へと季節は、変化してきております。
もう12月師走ですね。

 先日、新幹線のホームにいると、私と同年代くらいの熟年女性グループの会話が聞こえてきました。どの方も、上質のスーツやワンピースを着用、中には着物を召した方もいらっしゃいます。
ラフなパンツに上着姿の一般的な主婦のいでたちではありません。
きっと何かしらのビジネスをされ、豊かな生活をされている女性たちなのでしょう。
 
 「こんにちは!」「お久し振り!」「お元気そうで・・・」と笑顔で挨拶を交わされています。
 「大変だったのよ。久しぶりにパンツをはこうと思ったら、ファスナーはしまってもボタンがかからないのよ。はいては脱ぎ、はいては脱ぎの繰り返しで、結局ボタンをかけずにこのパンツをはいてきたのよ。」の声に、私の耳はダンボのようになってしまいます。
 「あらぁ! 私も今朝大変だったのよ。なんとかはけるのがあったから良かったけれどもね。」
 「そうそう、この頃お腹が出てきてしまって困っているのよ。気を付けなきゃね。」
 「ダメダメ、気を付けていても出てくるわよ。イヤーね。」
 「わたしも、そうなの。なるべくお腹が隠れる服で、カバーしているのだけれど・・・。」
 「このお腹なんとかならないかしら・・・」
 次から次へと、出てきたお腹の話は続きます。最近ポッコリお腹が気になっている私は、そうそうと心の中で相槌を打ちながら聞いておりました。こんな素敵な女性たちも私と同じようなことで悩んでいらっしゃるのねと親近感がわいてきました。
 
 顔のシワよりもお腹が出てきたことが、今の私の大きな懸念材料なのです。亡くなった母が、70代の頃にポッコリと出たお腹を撫でながら、「あなたも60才を過ぎるとこうなるわよ。」と言っていたのを思い出します。60才を過ぎた今、母の言った通りになってきたと実感しております。そして、鏡に映った姿を見て、さらに納得!

 先日テレビで、正しい姿勢を維持すると体幹が鍛えられ、お腹が出て来るのを抑えられると言っていました。また内蔵や認知症予防にも効果があるとも言っていました。編物をしていると、前かがみの姿勢が長時間となり、必然的にお腹が出てきてしまうようです。そして健康にもよくありません。
最近は、なるべくいい姿勢を保つように心掛けていますが、気が付くと背中が丸くなってしまっています。もっと姿勢に意識しなくては・・・。

 ホームでの素敵な女性たちは、京都の紅葉を愛でながらのお食事の会のようでした。美味しいものを頂いて・・・ポッコリお腹が、今以上になられませんように・・・。
・・・私も、です。
Fukiko
振り返って
 先月までハロウィンだ!仮装だ!と賑やかでしたが、今はクリスマスです。
 ついこの間、お正月を迎えたと思ったのに・・・。
 
 この1年を振り返って、私の一番の思い出は、あすかホールでのファッションショー・ニット展でしょうか。各務野の大地をテーマに「各務野を編む」というタイトルで生徒と共にニットを製作し、発表させて頂きました。
 初めての会場で不安が少しありましたが、生徒はじめ皆さんのご協力のお蔭で皆様に楽しんで頂くことができました。そして、次のステップへの活力を頂いたイベントとなりました。来年は、鵜沼宿脇本陣にて、「風に誘われてニット展」です。只今それに向けてのニットの製作中です。


 来年は、どんな年になるのでしょうか?
ではなくて、どんな年にしようかしら?でした。
健康に気を付けて・・・が一番。次に若さを保ち、好奇心旺盛に。何事にも積極的にチャレンジ! そして、夢に向かって羽ばたこう!
 来年もいい年になりそうです。

 皆様 よいお年をお迎えくださいませ。来年もよろしくお願いいたします。

シルクとメリノウールの

柔らかくしなやか糸で

編んだベスト

らせん階段のような模様が

印象的なニットです。

デザイン/Fukiko