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キーウィのはく製
 新年 あけましておめでとうございます。
本年も よろしくお願いいたします。
 
 酉年の今年は、どんな年となるのでしょうか?
酉年は、物事が頂上まで極まった状態。いろいろなことでいい結果が得られる年だそうです。
楽しみな1年になりそうですね。
 ちなみに酉年の人は、鋭い直観力・決断に迷いがない・親切で面倒見が良い・社交性、行動力が抜群 だそうですが、一方、本音を隠したがる・プライドが高め・すぐ諦める・神経質という特徴があるそうです。
 
 昨年末ニュージーランドへ行き、「キーウィ」を見てきました。キーウィは、ニュージーランドを代表する夜行性の飛べない鳥として有名です。「キーウィ」と鳴くから原住民のマオリの人たちが、キーウィと呼ぶようになったそうです。イギリス人が入植するまでは、たくさんのキーウィが生息していて、マオリの人たちは、羽根を髪に飾ったり、服に付けたりしていたそうです。でも昨今は、絶滅の危機に瀕しているとか。
元々ニュージーランドには、キーウィの天敵の哺乳類がいないので、羽根も退化し飛べなくても生きていけたそうです。でも、イギリス人が入植し、狩猟を楽しむためウサギを持ち込みました。でも繁殖し過ぎたため、そのウサギを駆除するために、ウサギの天敵ポッサムを持ち込みました。その結果ウサギは駆除できたのですが、そのポッサムが、キーウィの卵の殻を次々に割り、数が減っていったそうです。また、同時に持ち込んだフェレットやオコジョもキーウィの天敵となったそうです。現在は、その天敵の動物の捕獲に取り組んでいます。なんとか絶滅は免れているようですが、ウサギは増えているようで、ぴょんぴょんと飛び跳ねる愛らしい姿を度々見かけました。
 いずれにしても、ニュージーランドに外来種を持ち込んだ人間が、一番の天敵ですね。
 
 自然の中では見ることのできないそのキーウィを、ロトルアにある保護施設で運よく見ることができました。キーウィは夜行性の鳥なので、日が暮れてからでないとみることはできません。夜中の保護施設に入り暗闇のなか目を凝らします。そして沈黙を守りながらじっと耳をそばだてます。餌を食べるために動いているガサガサという足音が聞こえてきます。目を凝らして見ると、黒い体から伸びた白い口ばしを地面に入れ餌を探しているキーウィの姿が・・・。思わず声を出しそうになるのをこらえて、観察し続けました。感動でした。
 ニュージーランドでは、このように保護活動をしながら、オープンに見せることもしています。子供たちの学習の場、観光スポットにもなっているのです。
 
 酉年の鳥は、ニワトリですが、あらゆる鳥たちも仲間に入れて「とり年」としたいという思いをさせてくれたキーウィとの出会いでした。
 羽ばたけない鳥だけれど、私の心を大いに羽ばたかせてくれたキーウィでした。
Fukiko
ルピナス
 ニュージーランドの花といえば、ルピナスです。その花が見たくて、満開の時期に合わせて12月の下旬に行ってきました。
  運よく、花は満開。ルピナス街道と言われるくらい、道路の両側には花が咲き誇っています。途中、バスを降り、ルピナスの鑑賞会です。子供のようにはしゃぎ、写真を撮り、まるで憧れのルピナス詣でのようです。私と同じように、ルピナスの花を見るのが旅の目的の人が多く、どの顔も満面の笑みでした。
 
 でも、このルピナスは、外来種だそうです。ですから、ニュージーランドでは、あまり歓迎されない植物、駆除されている植物なのです。また、繁殖力がとても強く、種が広範囲に飛び、翌年により広範囲に花が咲きの繰り返しとなり、いたるところがルピナス街道になってしまうそうです。そして、在来の植物がどんどんと少なくなり、美しいけれど迷惑な植物となっています。
その対策として、開花後、種ができる前に除草剤を撒いて駆除しているそうです。
私たちが行った1週間後には、除草剤がまかれるとか。少し時期が遅ければ、枯れてしまい見ることができなかったとのことでした。タイムリミットの少し前、運よく見られてよかったけれど、なんだか複雑な気持ちになりました。

 なのでニュージーランドでは、自然保護・在来種保護のため、入国審査がとても厳しく豆類・ナッツ類・菓子類・そして日本人が好きな梅干しの持ち込みも禁止されています。
私も、バッグの中を厳しく調べられました。
飴玉がどこかから、出てこないかとヒヤヒヤでした。
 ニュージーランドの北島ロトルアで、岐阜に縁のあるものを見つけました。
 「岐阜さくらの会」の石碑です。友好の絆を深めるため、2007年に会からロトルアに桜の苗木が寄贈され、スカイラインに400メートルの桜並木が作られました。石碑には、「広げよう桜の輪。深めよう日本とニュージーランドとの友好の絆」と記されています。
 さくらの会は、1993年に結成され「広げよう桜の輪」を合言葉に、自然保護と桜の植樹による環境美化に努められています。また、海外での植樹活動を通じて協調性を育み、国際交流を推進することで、世界に平和と繁栄をもたらすことを願っているそうです。

 でも、桜も外来植物なのでは・・・