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１０月は、超という字が付くくらいの忙しさでした。 そう、心を亡くすくらいでした。忙しくさせているのは、誰のせいでもなく自分のせい、若い時と同じような能力・体力だと過信し、スケジュールを組んでいたのです。 そんな多忙さも過ぎホッと一息ついた途端、風邪の神様が隙をついてきました。喉の痛みと微熱 そして声の変調です。 とてもセクシーなハスキーボイスとなり、趣味のフォークダンス・コーラスの講座はお休みし本業の編物もお休みとなりました。３日間は大人しくベッドの住人となり、ひたすら風の神様と対峙しておりました。何とか体のだるさから解放されましたが、咳と声だけはしつこく私をいじめ続けました。すっかり回復するのに、１０日程かかりました。 これまでにも何度か同じような経験をし、油断しないようにと気をつけていたつもりでしたが、やはり風の神様は見逃しませんでした。病は気からと言いますが、程よい緊張感は必要ですね。 先日コーラスグループの食事会があり、８５歳くらいの女性会員の方と楽しくお話をさせていただきました。「この年になっても、日々何かすることがあるというのはいいことですよ。」との言葉。コーラス以外に何をされているのか、興味がわき質問しますと、「ピアノ・読書・歴史研究をしています。」との返事が返ってきました。 ピアノは先生からレッスンを受けて、毎日練習されているとのこと。ショパンが大好きで、特に映画「戦場のピアニスト」で演奏されたショパンの曲が気に入り、ご本人も演奏に挑戦されたそうです。でもとても難しく途中で断念されたとか。今は、お孫さんに弾いてもらい、楽しまれているそうです。この方のお母様もショパンがお好きだったそうで、お母様のお葬式ではショパンの曲でお見送りされたそうです。「ショパン好きは遺伝なの！」と、素敵な笑顔で話されました。 読書は、読んで良かった本の感想をお友達と話し合っては、本の交換もされているそうです。「このところ、いつ読書したかしら？」という私には、只々「すごいですね。」という言葉しか出てきませんでした。 歴史研究は、サークル仲間と「大政奉還」を研究されているそうです。私も激動の幕末を、学校では勉強しましたが、登場人物の名前は忘れるわ、どの藩が幕府側かそうでないか分らなくなり、理解するのに苦労した幕末でした。それを研究される意欲は、どこから湧いてくるのでしょうか？ やはり「尊敬いたします。」の一言でした。 忙しい毎日を過ごし、ついに体調を崩した私です。食事会でご一緒した女性のように、もう少ししっかりと足元を見つめて直して、潤いのある毎日を過ごさなくてはいけないと反省した食事会でした。 |
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| Fukiko | ||||
