Sing... うたう Aug.2019
         
 8月になりました。夏本番。夏休み・入道雲・かき氷・花火・・・
 子供達が大喜びしそうな夏です。
 先月は、例年になく梅雨明けが遅く、ジメジメとした日が続き、早くギラギラ太陽を浴びたいなあと思いました。

 6月のアルバニア旅行でご一緒だった女性が、「アルバニア旅行の前に髪を切っておいて良かった。あの長い髪だったら、この暑さに耐えられなかった!」と話されました。私と同じようなボブヘアーの姿からは、長い髪の姿を想像することができず、「そんなに長かったのですか?」と声を掛けました。するとおもむろにスマホを取り出し、「ガンになった子供達のウイッグ作りのために、髪を寄付しました。」と話しながら、髪を切るまでの工程の写真を見せて下さいました。「いつものように切って髪をバラバラにしてしまってはダメなのです。バラバラだと一本一本揃えるのが大変だからだそうですよ。ですから少しずつゴムで束ねて、その上1cmくらいを切ってもらいました。」と話されました。
 彼女が寄付しようと思ったきっかけは、お世話になっている美容師さんが寄付されたと聞き、自分も髪を伸ばすだけならできるかもしれないと思い、チャレンジされたそうです。
以前、寄付してもらった髪で、ウイッグを作ってもらった子供を取り上げたテレビ番組を見たことがありました。また、小学生の男子が髪を寄付されたと新聞で読んだこともありましたが、現実にそのような方が目の前にいらっしゃるのに驚きしました。

 また後日、私がお世話になっている美容師さんに、彼女の話をしましたら、「実は私も寄付をしようと思って、髪を伸ばしているのですよ。」と言われるではありませんか。「えーそうなの?」と鏡の中の美容師さんに目をむけると、艶のある長い髪が目に飛び込んできました。
 そして「もう30cm以上になったから、寄付しようと思っています。妹が寄付したのを見て、私も寄付しようと2年間くらい伸ばしています。」と言われました。
「でも、私みたいに白髪のカラーリングしている髪は無理でしょう?」と聞くと「大丈夫ですよ。傷んでいる髪はダメだけれど、抗がん剤治療の脱毛で白髪やカラーの髪を望まれている大人の方もいらっしゃいますから。」と話して下さいました。
「そうですか。じゃあ私もできますね。」と私の言葉。でも、“今は無理!その先もできそうにない。”と否定的な言葉が頭の中を巡ります。そして“無理”と言われれば、出来ない言い訳にしようとしていた情けない自分に気づき、鏡の中の自分と美容師さんとを見比べながら、人様のお役に立とうという気持ちのない自分に恥ずかしくなりました。

 それにしても、素晴らしい方がなんと多いのでしょう!
それに引き換え私は・・・。
 暑い夏の灼熱の太陽で、グータラな精神を鍛えなくてはいけないよ
Fukiko
フェルト靴
 アルバニアのクルヤという町で、フェルトの靴を購入してきました。
購入する前に、羊毛から靴に仕上げるまでの職人さんの実演を見学しました。
はじめに先祖代々使っているという大きな櫛型の道具を使い、羊毛の繊維1本1本をほぐしてフワフワの状態にします。次に靴を作る量の羊毛を板の
上に伸ばし、石鹸液をかけては、手で揉みます。石鹸液の白い泡がいっぱい出てきます。職人さんはさらに力を入れて揉み続けます。
 ある程度フェルト化すると次は立体的な形にしていきます。最後は木型に入れて完全な靴の形にします。
 しっかりと乾燥させた後、底とサイドにスエードの皮を縫い付け、刺繍の装飾をして完成です。
   
 冷え性の私には、寒い冬の必須アイテムになりそうと、即お買い上げとなりました。3000円くらいでした。
左右が不揃いなところが、ハンドメイドの良さですね。

5角形のモチーフ6枚を

丸ヨーク風につなぎ

裾に向かって立体的に見える

ウェーブ模様を編んだ

Aラインセーター

Desing by Fukiko