Sing... うたう Oct. 2020
         
 「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われておりますが、その格言通り、先月末から過ごしやすい毎日が続いています。
 今、秋の訪れを告げる彼岸花は今が満開です。「家に持って入ると、火事になる。」と言われ、恐る恐る手に取った幼い頃を思い出します。その真っ赤な花びらが少々毒々しく、火を連想してしまうからなのでしょうか、昔は忌み嫌われていた花でした。
今では、そんな迷信めいたことを言う人もなく、私たちの目を楽しませてくれる曼珠沙華です。

 新型コロナウィルスの感染者数が、減少傾向にあると言われていますが、感染拡大は長期化し、繰り返し流行する可能性が高いと予想されています。そして、私たちの暮らし方や価値観の変化が顕著になってきているようです。新型コロナウィルスと共存・共生する「Withコロナの時代」となっていきつつあります。
 テレワーク・臨時休校・オンライン授業・ZOOM・オンラインミーティング・オンライン飲み会・テイクアウト・デリバリー・通信販売・コンサートのライブ配信・ゲーム「あつ森」・韓ドラ「愛の不時着」etcと、緊急事態宣言後に飛び交っている言葉です。ほとんどがインターネット利用の事柄ばかり、スマホ・タブレット・パソコンが欠かせないアイテムになってきているようです。

 そして、私はといえば、噂のゲーム「あつ森」と韓ドラ「愛の不時着」はハマってしまいそうで、ブレーキをかけてクリックしないようにしています。この二つは、芸能人もとりこになってしまったとよく聞きます。そこで手軽に楽しませてくれるのが「YouTube」です。過去のテレビ番組や歌・ダンス・おもしろ動物などプロ・アマを問わずアップされています。何万回と視聴されている動画もあり、びっくりです。子供たちの将来なりたい職業のひとつに、ユーチューバーというのも納得できます。
 ちょっとした空き時間に、動物で癒されたり、クラシック音楽を楽しんだりしています。
ラ・カンパネラを4人のピアニストがそれぞれ弾いている動画は、聴き比べができ何度も再生してしまいました。また、大阪府立登美丘高校ダンス部の動画も何度観ました。全国大会で何度も優勝し、とても高校生とは思えないエネルギッシュでハイレベルなダンスに、くぎ付けになってしまいました。2025年の大阪万博に向けての、プロモーション活動にも協力し、そのダンスもアップされていました。
 
 菅総理大臣が「デジタル庁」を新しく誕生させ、行政のデジタル化を推進させるそうです。
一番の目的は、マイナンバーカードの普及をさせることだそうです。そのきっかけは、10万円定額給付金の手続きの際、オンライン申請より手書きの申請の方が、スムーズで確実だったことがあるようです。政府が決めたことが、即実行できなかったことに忸怩たる思いがあったのでしょうか。
 今後デジタル化を推進するためには、縦割り行政を見直していくことが必須のようです。
そこで出番となるのが、河野行政改革担当大臣。歯に衣着せぬ発言力で、行政改革をスピーディーに実行されることを期待しています。

 コロナ以降、私たちの生活も否が応でもデジタル化してくるようです。乗り遅れないようにしなくては!
Fukiko
 オンライン講習会
 新型コロナウィルス感染拡大の影響で、3月~5月の春夏ニット講習会開催は、中止の選択を余儀なくされました。ニットをご紹介できる機会が、コロナさんのいたずらで奪われてしまい、とても残念な思いをした春でした。
 さて今シーズンの講習会は、東京を除き各地で開催が可能になっております。
東京のGotoトラベルが今月から解禁になったとはいえ、まだまだ感染者数が多い東京での開催は、無理なようです。

 先月、東京の業者さんから「自宅からオンライン講習会をしませんか?」と声がかかりました。パソコンからZOOMを使っての講習会とのこと。これは新しいことにチャレンジできるいい機会だと思い 挑戦してみることにしました。
 しかし、事はそう簡単なことではありませんでした。まず、どの部屋からZOOMするかです。編物教室は、糸や本やニットが溢れていて、とても皆様にお見せできる場所ではありません。果たして空いている部屋といえば、両親が使っていた部屋しかありません。でも、その部屋は、両親が他界して10年以上メンテナンスをしたことがなく、障子は黄ばみ下の方は破れて、そして照明は暗くなったままです。
これをなんとかしなくてはいけません。
 そして、次の難問です。業者さんからパソコンのほかに、手元を映すカメラとニットを映すカメラの2台が必要です、とのこと。ええーそんなー。
深く考えずにOKの返事をしてしまったことに、少し後悔したのですが、新しい世界が広がる良い機会です。なんとかしなくては・・・。
そこで私のホームページを管理して下さっている方に、SOSを発信したところ快く協力していただける返事をもらい、ホット胸をなでおろしました。ダンス教室をされているその方は、すでにオンライン教室をされているとのことで経験済みだそうです。

 早々に、部屋を見て頂き、黄ばみ破れた障子は、屏風に白い布をかけることで解決でき、カメラ2台は、レッスンで使われているのを拝借することになりました。
後日、それらをセッティングすると、ミニスタジオの出来上がりです。これでなんとかハード面は解決することができました。
 次は、講習会の進め方です。スムーズに進めていくには、台本が必要と言われ、カメラの切り替えのタイミング、編み方の実演など・・・を考えながら台本作りという、次なるハードルが待ち構えていました。もう大変!!

 オンライン講習会は、23日(金)。その前にリハーサルがあります。カメリハなるものをし、台本通りに練習するのです。私が、放送局のディレクター・放送作家・出演者と1人でこなさなくてはいけません。のんびりとテレビを見ている画面の向こう側には、沢山の方の働きがあることに気付かされます。

 さあ、これから台本作りです。