Sing... うたう
         
 今年も半年が過ぎてしまいました。この言葉を、毎年この時期になると言っているような気がします。
昨年からコロナに惑わされている毎日から、より早く感じてしまうこの頃です。
 
 その早く過ぎ去る日々に比例して、情けないことに私のうっかりミスも増えてきています。先日、買い物に行き、差してきた日傘を傘立てにおこうとしたのですが、帰りに忘れそうな気がして、自分で持っている方が安心かもと左腕に掛けました。
 レジを済ませ、いざ帰ろうと傘立てを見ましたが、自分の傘が見当たりません。“おかしい確かにおいたはずなのに・・・。”とつぶやきながら、「私の傘が見当たらないのです。」と店員さんに不安げに伝えました。すると「お客様の腕にありますよ。」と店員さん。やおら左腕をみると、見覚えのある傘が「ここよ。」と言いたげにぶら下がっています。「あらヤダ!ホントだ。」と赤面の私です。忘れないようにと腕に掛けたのを忘れるとは・・・。「いよいよ私もその時が来たのかな?」と心の中でつぶやきながら、重い足取りで帰宅したのでした。

 また、ある日の買い物では、買い物リストのメモを見ながら買ってきたはずなのに、帰宅後確認すると、当日夕食のメイン料理の食材の一つがありません。そう買い忘れです。「あんなにメモを確認しながら、買い物したのに・・・。いったいどういうこと?」と自分自身に呆れてしまいました。
 見ているようで、しっかりと見ていない私。最後の確認作業がおろそかになってしまう私。以前から勘違いが多いと自覚し、そうならないように気を付けていたのですが、どうやら生来の性格に「加齢」というものがプラスされ加速されてきたようです。
 当然予定していた夕食メニューを変更し、冷蔵庫をあれこれと物色しては、あたふたとした夕食作りとなりました。そして情けない自分を反省しながらの夕食タイムとなりました。
 
 主人に「車のカギの欠け忘れがあったよ。」と言うと、「おかあさんもあったよ。」と言われ、「電灯の消し忘れがあったよ。」と言うと、「おかあさんもあったよ。」と、また「いちいち言わないけれど、よくある。」と言われました。わたしも「いちいち言わないけれど、いろいろとあるよ。」反撃です。ついには、お互いのあれこれと忘れたことのオンパレードが続きます。バトルの最後には、お互いに気を付けようということになり、一件落着になるのですが・・。

「おかあさん、この頃物忘れが多いんじゃないの?」というテレビCMを見るたびに、ドキっとする私。
主人の表情を見ていると、同じようにドッキリとしている様子です。どうもお互いに気になっていることに見事に反応しているようです。
「忘れた!」と言っては、反省の日々の凸凹夫婦です。この先大丈夫かなぁ?
Fukiko
癒し
 CBCテレビの夕方に放映されている「チャント!」という番組を毎日見ています。そのコーナーの一つに「今日ママになりました。」というタイトルで、毎日その日に誕生した赤ちゃんを紹介しています。

 まん丸赤ちゃんやお地蔵さんのような表情の赤ちゃん。手をグーに握りしめている赤ちゃんや、もみじの葉っぱのようにパーに開いている赤ちゃん。自分の指をチューチューと吸っている赤ちゃん。あたかも見えているかのような表情で「ここはどこ?」と見回している赤ちゃん。あくびをしたり、くしゃみをしたり、大泣きをしている赤ちゃんもいます。
 この赤ちゃんは、おかあさん似だね。お父さん似だね。お兄ちゃんにそっくりと、つぶやきながら見ています。
 そんな純真無垢の赤ちゃんたちを見るのが、私の癒しの一つになっています。
思わず「可愛いねえ」とつぶやいてしまいます。わが子もああだった。孫たちもそうだった。と癒されているのです。
 
 また、陣痛にもがき、疲れ切ってヨレヨレ状態だった私の産後の姿とは違い、画面の中のママさんたちは、とてもお産をされたとはとても思えないくらいのツヤツヤ肌のバッチリメイクの美しく元気な姿にびっくりします。「とても痛くて大変だった!」という言葉が信じられません。そんなママさんと赤ちゃんの姿に癒される毎日なのです。

 そんな最中に「虐待するなよ。」と主人の言葉。
それは私も決して否定しない言葉だけれど、もう少し後に言ってほしい言葉なのになあ・・・。
私の癒し指数が半減してしまいます。
 
 さあ、今日はどんな赤ちゃんに会えるかな?
 今日も癒されることにしましょう!
  段染め糸とラメ糸を

効果的に使用し

編地の中の

ラメ糸のドライブ編みが

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