Sing... うたう Oct. 2021
         
 暑さ寒さも彼岸までといいますが、秋を実感するこのごろ。
 これから益々深くなっていく秋を楽しめる季節になりました。
 そして緊急事態宣言が解除され、さてどこへ行こうかしら?と思案しながら、思わず高く青い空を見上げてしまいます。

 先日自民党総裁選挙が行われました。
 私は、自民党員でなく投票権もないのですが、今までになく興味がわき、4人の候補の主張を聞きていました。年金制度・経済対策・靖国神社参拝・夫婦別姓・女系天皇・弱者対策など各人それぞれの主張があり、賛否しながら投票結果を待っていました。

 なぜこれほど興味を持ったのでしょうか? 一番の理由は、女性候補が2人となり男女2人ずつで争われたことです。野党の総裁選びではなく、保守自民党の総裁選びでこの比率になったのですから、「わきまえない女性」と言った方の党も、時代とともに変わってきたのだなあと思ったからです。そして、その女性2人の主張は、1人は個人より国家が大切と主張し、もう1人は個人・弱者を大切と主張し、その視点の違いにも興味がわきました。2人とも、自分の信念が揺らぐことなく、男性候補者以上にしっかりと主張されている姿は印象的でした。

 国会議員の男女比率は、世界193カ国中165位と最下位に近い数字です。この比率の中での女性候補2人は画期的。女性が自民党総裁選挙に立候補したのは、小池百合子さん依頼2度目だそうです。今回の選挙で女性はもちろん若者からも注目を浴びたのは、これが一因からだったのかもしれません。過去にはマドンナ候補・マドンナ旋風などともてはやされた時もありました。でも、それも一時のブームに終わり、元の変わらない男女比率に戻ってしまいました。
 選挙の結果は残念でしたが、自分の主張を充分に発信できたことに、両女性候補の満足げな笑顔に、「新しい風が吹いてきたのかも・・・」と私も笑顔になりました。もっともっと女性議員が増え、「わきまえない女性」と言われても、自分の信念を貫き通す女性議員が増えていくことを願います。

 これから直ぐに衆議院選挙があります。私たちが政治に参加する機会は、3つの方法があります。一つ目は、「議員になること。二つ目は政党に入ること。三つ目は、選挙にいくこと」です。その三つ目の選挙に行かないことは、政治に対して主張する権利を放棄することだと学校で教わりました。今回の自民党総裁選では、投票権がなく残念でしたが、次回の衆議院選挙では、しっかりと候補を見ながら投票したいと思います。

 私の良いところは「人の話をしっかり聞くところ」と言われる人が総裁になられました。皆さんの意見を聞き過ぎまとめられなくなって、動きが取れなくならないでね。と思わずツッコミたくなり、国民の意見もしっかりと聞いてねと、念を押したくなりました。そして、「国民からレッドカードを出されないようにね。」とのメッセージを添えて。
Fukiko
同級生
 8月下旬に故郷の同級生から、Ⅰ君が亡くなったとの連絡がありました。
5月に血液のガンが見つかり、治療の甲斐なく天に召されて行ったそうです。
 彼は、最初の同窓会から同級生のまとめ役をし、労苦を惜しまずお世話をしてくれていました。また当日は、皆を気遣い笑顔を絶やさず場を盛り上げ、笑い声の絶えない会場となり、また参加したくなる会でした。これも、彼がいてくれたからこそと思っています。遠くにいる私は、いつもお世話になるばかりで、お返しをすることができないままのお別れとなってしまいました。
 
 本来ならば、今年「古希の祝い」を兼ねての同窓会を開催するはずでした。
また古希を過ぎると体調の不具合が出てくるから、5年おきの同窓会を2~3年おきにしようと決め、皆にまた会えるのを楽しみにしていました。
それが、コロナの感染拡大で開催できず、彼の笑顔に永遠に会えなくなってしまいました。寂しい限りです。

 先回の同窓会で、彼に「中学生の時に、バレンタインのチョコをあげたよね。」と言ったところ、「もらってないよ。」との返事に??? 
そうだよね。お付き合いもしていないのに、プレゼントするはずないよね。
でも、誰かにプレゼントした記憶はあるのです。
はたして誰にプレゼントしたのでしょうか? いまだに謎です。
先月終了した東京オリンピックの男子シンクロナイズドダイビング10m高飛び込みで、金メダルを獲得した「トーマス・デイリー選手」は、編み物が趣味ですが、その腕前は金メダル級だそうです。オリンピックの水泳会場では、競技の合間にせっせと棒針を動かしている姿が話題になりました。
 身頃も袖も
増減なく四角形に編んだ
カーディーガン

小花のような可憐な編地で
編み終わりも
縁編みのような
仕上がりに

上下を変えると
違った表情が
楽しめます
“2021・22すてきな手編み秋冬”に掲載中  design/Fukiko