お正月を迎えて早やひと月が経ち、立春を迎えた2月となりました。そして北京オリンピックが開幕しましたが、オミクロン株の猛威が続いており、昨年の東京オリンピックと同様に無観客の開催です。早くマスク無しの生活をと願うばかりです。
先日、大学生の孫娘から、メールがきました。
おばあちゃんちに、昔使ってたフィルムカメラなあい?
フィルムカメラ?確か捨てずにあると思うよ。大学で使うの?
まじ!!そうじゃないけれど使ってみたいなあと思って・・・。
おばあちゃん達 もう使うことなあい?
もう使わないよ。使ってくれると嬉しいなあ!
嬉しい!!カメラの写真見たいから 画像送ってもらっていい?
ミノルタのコンパクトカメラだけど 長く使っていないから カメラ屋さんでメンテナンスしてもらった方がいいかも。
カワイイ!!ありがとう!そうするね。
ここ何年も、フィルムカメラを手に取っては、「デジカメの時代も過ぎ、今はスマホの時代だよね。」と呟きながら捨ててしまうには忍びなく元の場所に戻すことの繰り返しでした。そんな時に孫からのメールです。また陽の目をみることになったカメラを手に取り“ここを開けてフィルムを入れるのよね。”“シャッターはここだったかなあ?”“そうだ電池を入れるんだよね。”などと丁寧に汚れを拭き取りながら、家族の行事や旅行に活躍していた頃を思い出しました。孫のところでも再活躍しそうなカメラは、息を吹き返したようにみえました。きっと楽しい思い出をたくさん残してくれることでしょう。
使い捨てカメラが、若者の間でブームになっていると聞いたことがありました。スマホのバッテリー切れで撮影できなかったとか、スマホを持っていくのを忘れてしまったとか 軽量なのが気に入っているとの声もききます。そこからフィルムカメラへとシフトしていったのでしょう。フォルムやもった感じが好き! フィルムをセットしている感じが好き! どんな写真が撮れたかわからなくて現像までの間ドキドキする! 撮影の設定をするのが面白い!など、ひとつひとつ吟味しては試し、五感に伝わってくるデジタルでは味わえないアナログさが、再ブームになった理由のようです。
必要な情報をインプットしスイッチオンすると、短時間で縫い目のないニットが完成する
工業用コンピューター編機は、まさしくデジタルの最たるものです。それに反して一目一針と
手を動かしながらの編物は、まさしくアナログの世界です。何を編もうかな? 糸や色はどうしようかな?と編む前からいろいろと考え、また、編む途中に完成したニットを想像するのも楽しみのひとつです。そして完成した時の達成感は、アナログだからこそ味わえる醍醐味です。
最近編み物人口が減少傾向にありますが、フィルムカメラと同じように、アナログな編み物にも興味を持ってくれる若者が増えることを願うこの頃です。 |