Sing... うたう Jul. 2022
         
 今年の梅雨明けは、例年になく早い6月下旬でした。
毎年のうっとうしい梅雨空を、もう少し体験したかったと勝手なことを思いながら、ジリジリと照り付ける太陽を恨めしく思ったりしています。きっと梅雨が長引けば長引いたで、ブツブツと不満を漏らしていたでしょうに、実に身勝手な私です。

 コロナの影響で伸ばし伸ばしになっていたニット展とファッションショーでしたが、先月無事に終了することができました。お越しくださいました皆様には大好評を頂き、たくさんの笑顔と元気を頂戴し実施して良かったと思った期間でした。

 サクラヒルズでのファッションショーは、4年ぶりの開催。準備段階からショーまでの諸々の勘を取り戻すのに時間が掛かり、全体的に押し気味となりましたが、何とか次第点となりました。今回で最後のショーにすると決めていましたが、皆様から「なぜ、やめるの?」「次回も楽しみにしているので、開催してください。」と暖かいお言葉を頂き、またモデルの松永けい子さんも「2年後は還暦になるので、記念のショーにしたい。また、加藤先生も林佳奈子さんも私も辰年の年女になるから、ぜひお願いします。」と言われました。そこまで言われるとNOと言う選択肢はどこかに吹っ飛んでしまい、2年後に開催すると決心しました。さあ、大変だ!!

 風庵はなれ里山ギャラリーでのニット展は、10年ぶりの開催でした。連日たくさんのお客様がお越し下さり、久しぶりのニット展でも忘れずに待ってくださっていたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、期間中は故郷に戻ってきたような懐かしい気持ちで、お客様をお迎えしました。お客様も懐かしく思って下さっていたのでしょう。「久しぶりに風庵にきました。」との声が聞こえてきました。
またギャラリーオーナーの法福寺さんも、準備段階からとても親切に対応して下さり、気持ちよく開催することができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 でも連日のお客様の多さに嬉しい悲鳴をあげながらも、体の疲れは3日目にピークとなり、
後半は、自分自身に「頑張れ」と叱咤激励しながらの毎日となりました。そして、最終日です。
疲れた顔の私に反して、生徒やお手伝いして下さった皆様からは、「楽しかった!」との言葉と晴れやかな笑顔のプレゼントを頂くことができました。大変だったけれど「ニット展を開催して良かった!!」と思い、そして来年も里山ギャラリーで開催しようと決心した瞬間でした。

Fukiko
ティラナの思い出
 3年前にフォークダンスの仲間と訪れたアルバニアは、思い出深い国です。
ヨーロッパの最貧国と聞いていましたが、文化も経済もIT関連も日本と引けを取らない不自由さを感じない国でした。
訪れる街ごとにフォークダンスを踊り、楽しい体験をした旅行でした。
  
 特に印象深かったのは、子供たちの踊りの鑑賞と一緒に踊ったこと、ダンス好きの日本のおばあちゃんと孫の共演でした。でも、楽しかったなあ!!
 そして、もう一つ心に残ったのは、民族衣装店を訪れたことです。
 そこで、心惹かれた衣裳が、黒地に金糸で刺繡を施されたロングベストでした。
 刺繡の模様は、単純なものから手の込んだものまで様々で、とても心惹かれ、直ぐに「ニットで作ってみたい」と思いました。

 帰国後すぐに、デザインを考え素材を選びに取り掛かりました。日々の仕事の合間に暇を見つけては、一針一針編み続けました。そして約1年をかけてやっと完成させることができました。そして今回、ショーとニット展で発表しました。下の写真が、そのニットです。
お詫び

先月のSingは、ニット展期間中でしたので
お休みさせていただきました。
申し訳ございませんでした。