セミ時雨で目が覚めるこの頃、連日猛暑が続いております。
ヨーロッパやアメリカでは、40℃以上の熱波が襲っているとか。
エアコンがない家が多く、熱中症で亡くなる人が多いと聞きます。

 日本では新型コロナウィルスの第7波が、猛威をふるい感染者数の更新が続いております。この先どうなることでしょう。
マスク生活になってから2年以上になり、マスクが生活用品の必須アイテムとなりました。
今では、おしゃれなマスクがあふれ、ファッションの一つの座を獲得しています。

 マスク生活以降にお知り合いなった方が、生活情報雑誌に掲載された私のマスク無しの写真を見て、「あの写真は、ひょっとして加藤さん?」と聞かれました。「素顔の加藤さんを見たことがなかったから、わからなかったわ。友達と同姓同名の違う人では?と話していたのよ。」と言われ、ビックリしてしまいました。「正真正銘の私ですよ。」と答えると、「ほんと?想像していた加藤さんと全然違う!」と言いたげに、まじまじと見つめられました。
「もっと素敵だと思っていたのに・・・」「意外と年なのね。」「マスクの下は、あんな顔だったんだ。」と言われたらどうしようとか思い、マスクを外して「ほら!」と言えなかった私でした。マスク無しの私を見て、ガッカリされるのを見るのが、チョッピリ怖かったのかもしれません。
 近頃、素顔を見せることに抵抗を感じる若い人が増えてきたそうです。マスクを外すのは、下着を脱ぐのと同じように恥ずかしいから、マスクのことを「顔パンツ」という人もいるとか。
私が、マスクを外して「ほら!」と言えなかったのは、まさしく顔パンツ状態になっていたのかもしれません。

 先日、若い女性と話す機会がありました。当然二人ともマスク姿です。涼やかな目と眉に上品にメイクをされた素敵な彼女と話しながら、マスクの下は、シュッとした頬の日本的な美人さんなのだろうと想像しながら、トークに花を咲かせていました。途中出されたお茶を飲まれるマスク無しの顔を見て、想像していた涼やかな顔ではなく、ぽっちゃりとした親しみのあるチャーミングな顔だとわかりました。「あれ、意外と丸顔なんだ!」と心の中で思わずつぶやいてしまいました。ということは、彼女も私の素顔を見て、「想像と違う!」と思われていたかもしれません。お互いにマスク無しで再会すると、初めまして・・・とあいさつを交わすかもしれません。またすれ違っても気付かないかもしれませんね。

 保育園や幼稚園の先生が、「コロナ以降のマスク越しの健康観察には、苦労します。」と言われていました。日々登園してきた子供たちの健康観察は、目はもちろんですが、顔や唇の色・声・表情などで判断されるそうですから、そのご苦労がわかります。「目は口程に物を言う」と言いますが、やはり目だけでは不充分、顔全体の表情を見ないと理解できないものなのですね。
 早く、マスクなしの生活をしたいものです。そして顔パンツが死語になりますように。
Fukiko
今月の気になる人 in kakamigahara Vol.19
年令にとらわれることなく、新しい夢に向かって!


  
 鵜沼でニットの教室を開いている「ニットルームカトウ」のニットデザイナー加藤扶貴子さんと出会ったのは、法福寺の「里山ギャラリー」での展示会。涼しげなカーディガンや、ワンピース、モチーフつなぎのプルオーバー 、そしてウェディングドレスなどの作品が並んでいました。
 「私がいるニットの世界の人口はほんの僅か それならばもつと広い世界を知りたいし、ニットの世界を知ってもらおう思い展示会やファッションショーを始めました」と笑顔で話してくれた加藤さん。ニット雑誌にオリジナルニットを掲載。
またメーカーから依頼を受け年間10着ほどデザイン製作し講習会を開催しているという。

 加藤さんがニットを始めたのは、45年程前。「面白そうだな」と始めたのがきっかけという。最初は我流で進めていたが「せつかくやるなら資格を」とスクールに通い始め、次第に近所の人から「教えてほしい」という声が集まり「ニットルームカトウ」を開くこととなったそうです。

 50歳を過ぎてから、メーカーから講座をやって欲しいという依頼がありました。
最初は自分にできるかど不安も多くて迷っていたところ、『編み物の先生は、60歳からがスタートですよ』という言葉をもらい勇気が出ました」と笑顔で話されました。
「それまではただ編み物を『やっている』だけ、 目の前にいくつもチャンスがあったのに、アンテナを立てずにキャッチができていなかったと思いました」と語る加藤さんの新たな夢は「2年後のファッションショー。また全国各地の講習会やオンラインでの講習会を続けていくこと」

 糸1本から様々なアイテムを作り、パターンや糸の本数、編み方などにより幅が広がるニットのように、加藤さんのニットの世界もさらに大きく広がっていくのでしよう 。