Sing... うたう Mar. 2023
         

 先日新年を迎えたと思っていたのに、気が付けば早や2か月過ぎ弥生3月となっていました。真冬のような寒い日もありますが、全国各地からの梅の開花便りに、春の足音を感じているこの頃です。

 NHKの連続テレビ小説「舞い上がれ」を毎朝観ております。
五島列島ともの作りのまち東大阪市を舞台に、主人公「舞ちゃん」が夢に向かって舞い上がっていく姿を描いたドラマです。以前旅行した五島列島の風景を懐かしく見ながら、舞ちゃんに関わる人々の生き方にも一喜一憂している毎日です。
 ここ最近は、舞ちゃん宅の隣に住む幼なじみの「貴司くん」に心惹かれております。貴司くんは、賑やかな大阪のおっちゃんとおばちゃん夫婦が営むお好み焼き屋さんの一人息子です。
その夫婦に似つかわしくないナイーブで繊細な性格の貴司くんは、サラリーマン生活に夢が持てず、古本屋の店主をしながら自分の思い込めた短歌を詠む生活をしています。ドラマですから、作家さんか脚本家さんが短歌を作っていらっしゃるのでしょうが、貴司くんの短歌がドラマの中で効果的に使われていて思わずうなずいてしまいます。「本歌取り」という初めて聞く言葉や、「相聞歌」という学生時代に習った言葉も登場し、より興味をそそられる貴司くんの
短歌です。

 貴司くんが子供たちに短歌を教えるシーンでは、私も「一番楽しかったこと」を思い出しながら、短歌を詠もうとしました。が残念ながら一首も詠むことができず、貧相な語彙力と才能の無さを再確認した時でした。
 今は「プレバト」で人気の俳句が、夏井いつき先生の人気も相まって脚光を浴びています。5・7・5の17文字の中に季語を入れ、情景・心情などを詠むのが俳句です。テレビを見ながら、出演者の俳句の上手さにうなずいている毎週です。
 その俳句より5・7・5・7・7と14文字多い短歌は、季語は入れなくてもよいので詠みやすいかも?と挑戦したのですが、貴司くんのようにはいきませんでした。
 短歌は、万葉集の時代から読まれていて、日本人にはこの57調のリズムが古代から刷り込まれているのでしょうか、印象に残る心地よい文章やフレーズの多くが、このリズムで作られているそうです。だからいつかの日にか、私にも詠むことができる日がくるかもしれません。

 このドラマをきっかけに、「サラダ記念日(87年)」の歌人の「俵万智さん」が、36年ぶりにブレイクされております。俵さんの口語調の短歌は、それまでの文語調の短歌と違い多くの人の心を虜にしてベストセラーになりました。その口語調短歌が、「舞い上がれ」の中でも多く詠まれています。そして、ドラマを見られた俵さんの感想を詠み込んだ短歌が、SNS上で
話題なっています。このドラマをきっかけに短歌ブームが再び到来しているようです。

 ドラマの中で、幼馴染の舞ちゃんと結婚しようと決心した時の貴司くんに短歌が、
「目をこらす 見えない星を 見えるように 一生かけて 君を知りたい」です。
年甲斐もなくキュンとしてしまいました。これを相聞歌というのでしょうか?
そして、貴司くんを演じている「赤楚衛二さん」にも、キュンキュンしています。
Fukiko

オンライン講習会

 2月22日にオンライン講習会を開催しました。東京のパピー本社と岐阜の私宅・そして全国の受講生の皆さんとwebでつなぎ、私が講義をしていきます。パソコン・手元・モデルさんを映す3台のカメラを切り替えながら進めていきます。
 前半まで順調に進行していたのですが、後半途中で、何故か調子が悪くなり皆さんとつながらなくなりました。少々慌てましたが、直ぐに復旧しホッと胸をなでおろしました。先回まで順調だったのに・・・。
 次回からは、より入念にリハーサルをしなくてはと思っております。
 次回は、秋冬ニットの講習をします。皆さまご参加くださいね。

この3人で頑張っています!

立体的な花モチーフを

斜めに配した

フレンチプルオーバー

爽やかなブルーグリーン色が

爽やかです


       Design/加藤扶貴子