Sing... うたう May 2023
         
 青葉若葉の美しい清々しい季節となりました。
そしてカツオの美味しい季節でもありますね。

 先月、まさに青天の霹靂ということが、私の体に起こりました。2月に市が行っている人間ドックの便潜血検査で陽性となり、3月にかかりつけ医で腸内視鏡検査を受けました。画像を見せてもらうと腸壁に1個の丸いポリープが見えます。「ポリープが少し大きいので取れませんでした。3か所から細胞を取り検査をします。」とのこと。1週間後の結果は、3か所ともがん細胞が見つかり、大腸がんとの診断でした。
「近日中に外科手術をしてもらう病院を教えて下さい。診断書を書いておきますので。」とのかかりつけ医さんの言葉。いくつかの病院を紹介してもらいましたが、最終的には私が決めるようです。そして、3月20日に岐阜県総合医療センターで診察をしてもらい、2週間後にダビンチというロボットで手術をすることになりました。
 手術までの2週間は、血液検査・体重・身長・体脂肪・筋肉量・歩き方・呼吸器・歯・CT・レントゲン・残尿量・そして腸内視鏡を使用してガンの位置に印をつけることなどの検査のために、何度も通院しました。幸いにも病院が車で30分の所だったので、時間的・体力的な大変さは感じませんでしたが、体力のない方は、検査だけで大変な思いをされるのではないかと思いました。ガンと判明した3月初旬から検査の終了までの怒涛のようなひと月でした。

 手術の前日の4月3日に入院、4日に無事に手術を終えました。手術はお腹の5か所にロボットのアームを挿入する穴を開け、執刀医が画面を見ながらそのアームを動かすと、その通りにアームが動いてくれるのです。画面は3Dで立体に患部が見え、アームが繊細な動きをしてくれるので、これまで困難だったところの手術が容易できるそうで、患者の負担も少ないとのことでした。時代の先端をいく手術は、好奇心旺盛な私にはピッタリと思ったのですが、全身麻酔で寝ていたので、残念なことにロボットの利点はわかりませんでした。
 術後は、お陰様で順調に回復し、2週間後に退院することができ、今は元気に生活をしております。

 ある作家が、無理と無茶の違いを言われておりました。「無理」は、気が進まないことをしてストレスでたまり、身体も精神も痛めつけること。「無茶」は、「無茶ぶり」とか「無茶苦茶でござりまする。」とクスッとでき、ワクワクすることだそうです。
 これまで、決して無理をしていないと思っていたのですが、どうやら年令を経るにしたがって知らず知らずの内に心身に無理をしいて、そしてその結果がガン患者だったようです。
 今までの生き方を反省し、そしてこれからの生き方を考えさせてくれた「ガンさん」です。またコロナやインフルエンザなどの体外からの病気ではなく、私が体の細胞をガン化させ育てたのですから、敵対せずに無茶ぶりしながら仲良くしていこうと思っています。
 「よく食べ・よく寝て・運動して、優しくするから暴れないでね。」とガンさんに話しかけているこのごろです。
Fukiko

パルピト

今年の春にパピー毛糸から新発売された「パルピト」。
「ドキドキ」を意味するその名は、
心がときめくような美しい色の流れと、
形状や質感の変化を持つことから名付けられました。
シンプルな編地で、味わい深くエレガントな雰囲気を
お楽しみいただけます。
その糸で編んだニットを紹介します。
ミックスカラーの段染め糸の

フレンチスリーブ

ニュアンスのある糸は

シンプルにメリアス編みだけで

とっておきの1着に
   
   前後身頃を

続けて編むことで

グラデーションカラーの

美しいさが伝わるニットです