収蔵品 交換時計19セイコー

 

収蔵品  交換時計 (電話交換手が使用した19セイコー)

 

 

表 SEIKOSHA PRECISION SECOND SETTING

裏 日本電信電話公社 昭和33

文字盤がうっすらと茶色がかって焼けている感じ。スモールセコンドの部分の下地が銀色で、風車型に黄色のペイントがされている。黄色は、実際は写真よりも薄い印象。7石のムーブメントとなっている。竜頭は頂が扁平となっている。針はブルースチール。裏蓋ははめ込み式。

 

 

表 SEIKO PRECISION DIAFLEX SECOND SETTING

   スモールセコンドの中に手書きで05の数字

裏 日本電信電話公社 昭35年

 文字盤は白地。スモールセコンドの部分の下地は銀色で、風車型に黄色のペイントがされている。数字はブレゲ数字。7石のムーブメントと思われるが、刻印はない。竜頭は頂が扁平。針はブルースチール。裏蓋ははめ込み式。

 

 この時計の珍しさは、文字盤の上の3行目にある。15石であればここに「15JEWELS」と書かれ、「DAIFLEX」は下のスモールセコンドの上に書かれている。ところが、これは、「DIAFLEX」が上の3行目に書かれていて、スモールセコンドの上には「SECOND SETTING」のみ。

 

 あまりに珍しいので、ここと戦後SEIKO 7石の両方に掲載する。

 

 

 

                

 

表 SEIKO PRECISION 15JEWELS SECOND SETTING DIAFLEX

裏 日本電信電話公社 昭和37

 文字盤はきれいな白地。スモールセコンドの部分の下地も白で、風車型に黄色のペイントがされている。黄色は、写真のとおり鮮やか。15石のムーブメントで、赤い石が印象的。竜頭は扁平型。針はブルースチール。裏蓋ははめ込み式。

 

表 SEIKO PRECISION 15JEWELS SECOND SETTING DIAFLEX

裏 日本電信電話公社

 文字盤はきれいな白地。スモールセコンドの部分の下地も白で、風車型に黄色のペイントがされている。黄色は、写真のとおり鮮やか。15石のムーブメントで、赤い石が印象的。竜頭は円柱型で、横から見ると四角くみえる。針はブルースチール。ボウは丸型。裏蓋ははめ込み式。

 

表 SEIKO PRECISION 21JEWELS SECOND SETTING

裏 刻印なし

 文字盤はきれいな白地。センターセコンド(本中三針)となっており、秒針が長い。中央に風車型の黄色いペイントがある。黄色は、写真のとおり大きくて色が濃い。秒針は黒。裏蓋ははめ込み式。裏蓋をはめ込むには堅いので「はめ込み器」を必要とする。ムーブメントは、6310-0030Tで21石。腕時計の小さめのムーブメントであり、本来の19セイコーのムーブメントではないため、厳密に言うと19セイコーの後継機ということになる。ボウは丸型。音は19セイコーよりも小さい。竜頭は、上のものより小さめの円柱型で、発条を巻くときの負荷は軽い。

 

表 SEIKOSHA

裏 逓信省

 

24型の大きさで、文字盤の直径は約6cm。文字盤はきれいな白地。数字は丸っこい独特のゴシック文字となっている。竜頭は玉葱型。ボウは丸型。スモールセコンドの部分の下地も白。風車型のペイントはない。針はブルースチール。ムーブメントは19セイコーの7石のもので、大きなケースにはめ込まれた懐中時計となっている。19セイコーも大きいと感じたが、この24型はもっと大きく、見やすい。ただし、重量もかなりのもので、持ち運ぶには少々不便。置いて使うためのものと推測できる。裏蓋はスクリュー式。本来は専用の箱に収まっているはず。

 

表 SEIKO 15JEWELS SECOND SETTING DIAFLEX

裏 刻印なし

 

 上の時計とほぼ同じだが、ムーブメントは15石のものが入っている。また、戦後SEIKO15石の19セイコーにもある、秒針規制機構になっており、発条(ゼンマイ)はDIAFLEXである。

上の時計も下の時計も、電話回線の交換台で使われていれば交換時計であり、時計店などで使われていれば標準時計と呼ばれる。