ばん刈り茶を収穫したら、なるべくその日中に行いたい作業です
お茶の樹を若返らせるための作業です
4年に一度、元から切ってしまいます
約1ヶ月もすれば、小さな新芽が出てきて、
あっという間に、緑の樹になります
お茶の生命力はとても強いです

深刈り・更新

裾刈(すそがり)

道側
肥料は通常の半分

通常に肥料をあげた

乗用摘採機

芽だし肥

春整枝(はるせいし)

同じ大きさの新芽を一斉に揃って出させるために行います
刈り取る面を整える事ができるので、古い葉っぱや、枝などが製品の中に入りにくくなります

また、この作業は地域によって行う時期が違います
早い(暖かい)地域では2月下旬、
遅い(寒い)地域では3月中旬頃に行います
ここでは3月15日を過ぎたら行うようにしています

この作業を早く行うと早く芽が出てきます
すると、4月下旬〜5月上旬に遅霜の被害に合いやすくなります

刈慣らし
4 月
6 月
5 月

二番茶収穫

夏肥

4月に入ってすぐに、また肥料をあげます。
この頃は、芽も根っこも成長させなければいけません。

上旬にあげる肥料は「芽だし肥」といいます。

機械に乗って収穫してます。
この機械は乗用摘採機といいます。
女性でも簡単に、使えます。

かぶせ茶

新芽から一枚葉が出てきた頃に行います
黒い寒冷紗(遮光ネット)を掛けて日光を当てないように新芽を生長させる為です
遮光をして栽培すると新芽の細胞内で、渋み成分であるカテキンの生成が抑えられ、旨み成分であるテアニンが増えます
そんな新芽からお茶を作ると、旨みのあるお茶ができます

この栽培を行うと樹が弱ってしまう為、毎年被せる場所をかえながら、少量生産をしています

道端側に肥料をあげても、
樹に吸収されず流れてしまうのでは・・・と考え、
通常あげる量よりも、半分くらいの量しか
あげませんでした
そうしたら、道側の芽の色が黄色ががった、
緑の薄い色になり、
通常の量をあげた方の芽は、
しっかり濃い緑になりました
ちゃんと、道側にもあげなきゃ(^_^;)

収穫したお茶は、
すぐにお茶工場へ運び、
お茶に加工していきます

収穫してから約2週間後、
遅れて出てきた芽や、
成長して伸びた葉を収穫します
これはバン刈り茶になります

お茶の製造は6月下旬まで続きます

かぶせ茶の覆い

山桜が咲いた頃の新芽の様子

芽だし肥

裾刈りの作業
7 月

お茶の樹が冬眠から覚め始める3月に肥料をあげます
2月に土壌診断をして、肥料の設計をします

私たちは自家製堆肥と菜種粕
ミネラル,海草からできている肥料などをあげています

裾刈り機を使って裾刈りの作業をしている様子

春になると、じっと冬の寒さに耐えていた草が、
一斉にモリモリと大きくなります
まだ、小さな苗が草に埋もれて弱ってしまいます
草刈機で草を刈り、お茶の樹の生育を助けます

春肥

草刈り

草刈り・・・
刈っても刈っても次から次えと大きくなる草・・・
終わりの見えない、体力と忍耐力のいる作業です
一年間のお茶の管理は、80%ほぼこの作業です
草って悪いものなのかなぁ〜
刈って土に返せばお茶の肥料に・・・
土壌で腐葉土になって微生物の住み家に・・・
お茶の樹が吸い切ず、流れて出てしまう肥料を草に吸ってもらおう
草って地力を上げる重要な役割を持っているんじゃないのかな

そう思うから、除草剤では無くて、草刈をします

草刈り
裾刈り機
岩平茶園TOP

お茶の樹の枝は、上だけでなく横にも伸びます
そうなると、人がお茶の樹の間を通れなくなり、作業しにくくなります
新芽の収穫の時も古葉や枝が製品に入ってしまいます
そのため、横に伸びた枝を切り落とします

春整枝の様子

二番茶収穫に向けて、芽出し肥をあげます
一番茶製造と作業か重なる作業です

いよいよお茶の収穫です!!
更新したお茶の樹

収穫する芽は、一番茶に比べて、葉は分厚くて硬いです
光沢も二番茶の方が劣ります
一番茶はやさしいく上品な芽ですが、
二番茶は、荒々しくて元気いっぱいの芽です

お茶に加工すると、味も香りもやっぱりちがっています
一番茶は、旨みや渋みが濃厚で味わうお茶ですが、
二番茶は、酸味(ビタミンC)や渋みと苦味が出てきて、さっぱりした味です
ゴクゴクと飲めるお茶です

二番茶の新芽

一番茶の新芽