香久山区自主防災活動

大災害は突然やってくる

概要組織図要綱行動指針


香久山区自主防災会の概要
 
●2002年9月8日結成(1年間のワーキンググループの討議を経て、設立総会)
●会長・出原美直(いずはら みなお)
●会員・約70名(自治会役員及びボランティアで構成)
●香久山地域の特徴
 香久山地域は土地区画整理事業(昭和58年10月〜平成5年10月)によって生まれた新興住宅地域。04年4月1日現在、人口7,049人、2,384世帯。このため新・旧住民が混在し、持家一戸建て、分譲マンション、賃貸マンション、中・小の賃貸アパートなど家屋の所有形態も多様性に富んでいる。また名古屋市名東区に隣接し、 名古屋市への通勤者も多い。
 こうした要因からコミュニティとしての絆は強いとはいえないが、その反面、新しい建物(昭和56年5月31日以後)が多く、区画整理事業により家と家が適度な距離を保ち、生活道路、植樹帯、公園など、防災空間としての機能性は高い。
 また新興住宅地域であるため地域独自の「消防団」はなく、消防団活動は市内の野方消防団へ依存している。
●防災会の組織編制(平常時)[組織図参照
 情報班 防災、地震に関した情報収集と住民への広報
 訓練・処理班  災害時を想定した防災訓練
 物資管理班  防災備品、器具等の整備、管理
 渉外班 地域の他団体との防災調整、協力、連携
 ※防災会議は自治会、商工会、女性の会、子供会、いきいきクラブなど、各種地域住民団体の代表者で構成。

「かぐやま自主防災にゅーす」の発行(月1回)
 地震防災展の開催(MIO香久山にて毎年1回、今年で2回目)
 防災映画会の開催(8月末頃、年1回、今年で3回目)
 日進市をはじめとする各種防災ベントへのコーナー参加
 消火、応急手当、救命・救護など各種訓練の実施
 炊き出し訓練の実施
 防災体験学習の実施(名古屋市港防災センターなどにて、年1回)
 地域防災マップの作成
「香久山自主防災会啓発活動」まとめの作成
 地域防災備品の検討、購入、点検、管理
 消火器の購入、詰め替え斡旋(年1回)
 各種地域団体との連携、協力体制づくり
 日進に市中学校、香久山小学校との懇談会
 香久山小学校(総合学習・地震防災)への授業参画
 高齢者の防災対応意向調査の実施
 大災害時への対応ミニマニュアルの作成ほか
●本会の特色
 本会は、防災に関する住民意識の啓蒙、各種訓練、防災備品の管理、地域他団体との連絡・調整など通常の防災活動に加え、『地域ぐるみの防災、減災』をめざし、「連携」をキーワードにした活動を展開。
 ▽自治会役員とボランティアの連携(防災会構成)
 ▽民間会社との連携
  ・地域内賃貸マンション・アパート管理会社との連携 (「防災にゅーす」の掲示)
  ・大型商業施設管理会社との連携 (「防災にゅーす」の掲示、「防災展」の開催)
  ・コンビニ、金融機関との連携(「防災にゅーす」の掲示)
 ▽香久山小学校と連携 ・防災懇談
  ・総合学習(防災)授業への参画
●「防災展」について
 防災展は、香久山区住民にとどまらず、幅広い人々に防災への意識を高めてもらおうと、MIO香久山を管理する樺部新都市サービス様のご協力を得て、昨年から開催(年1回)しているもの。今年で2回目。MIO香久山は、スーパー(ユニー香久山店)を中心にした大型複合商業施設で、香久山地域の中心部に位置する。
 地域の自主防災会と大型複合商業施設の協力による防災展示の実施は県下でも非常に珍しい。
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香久山区自主防災会組織図







香久山区自主防災会要綱
  名称
第1条 この組織の名称は香久山区自主防災会と称する。
  目的
第2条 本会は地域防災計画の規定により、自主的な防災活動を行い、災害時の区民の被害防止および軽減を図ることを目的とする。
会員
第3条 本会は香久山住民をもって構成する。
活動
第4条 本会は、第2条の目的を達成するため、次の活動を行う。
(1) 防災知識の普及に関すること。
(2) 防災資材及び物資の備蓄に関すること。
(3) 防災訓練の実施に関すること。
(4) 救出、救護、避難誘導、応急手当に関すること。
(5) 災害発生時における情報収集、伝達および初期活動に関すること。
  設置
第5条 本会の事務局は香久山会館内に置く。
構成
第6条 本会は役員会と4つの班により構成する。女性防災クラブは区自治会委員会として本会の活動に参画する。
  役員
第7条 本会に次の役員を置く。
会長   1名    会計    1名
副会長  2名    班長    4名
書記   1名    会計監査 1名
  役員の任務
第8条 会長は会務を統括し、本会を代表する。
副会長は会長を補佐し、会長に事故ある時はその任務を代行する。
書記は役員会、防災会議の議事録を作成する。
会計は本会の経費の出納および収支を行う。
会計監査は会計の監査を行う。
班長は各部署の活動を統括し、実行する。
  役員の任期
第9条 役員の任期は4月1日から翌年3月31日の1年とし、再任を妨げない。
  役員会
第10条 本会の運営に必要な事項は、役員会で定める。
役員会の構成委員は、本会役員と女性防災クラブ支部長とする。
役員会の議長は会長が務める。
役員会は年6回以内の開催とする。
防災会議
第11条 防災会議は次の事項を審議決定するものとする。
 @ 年間活動方針及び予算に関する事項
 A 年間活動報告及び決算に関する事項
 B 役員会の承認等に関する事項
 C その他防災活動に関する事項
(1) 会議は年1回開催するものとし、会長が招集する。
(2) 会議は第6条と7条の役員、各班会員をもって構成する。
(3) 会議は必要に応じて、区内の各種団体の代表者の出席を求めるものとする。
  災害対策本部の設置
第12条 災害時には必要応じて香久山会館内に防災活動本部を設置する。
  細則
第11条 この要綱に定めるものの他、本会に必要な事項は役員会で審議する。
  付則
  (1)この要綱は平成14年9月8日から施行する。
(2)平成22年5月23日一部改正
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香久山区自主防災会の行動指針
香久山地域住民に望む巨大地震発生時の行動について(H14.12.8付素案)
 
 香久山地区自主防災会は、巨大地震が起り甚大な被害が発生した場合、『自らの地域は住民自らが守る』という自主防災の観点から、住民のみなさんに対して以下のような行動と協力を望みます。

●基本となる考え方
◎家族の命と生活は家族で守ろう!
◎近所との助け合いで地域を守ろう!
◎地域から逃げるのは最後の手段と考えよう!

●行動の概要
<自分と家族の安全を確保しよう>
  家族と近隣の命を守る!
<近隣と助け合い、協力しよう>
<避難場・所へ>  <香久山会館へ>
・情報を伝える 助け合って、地域を守る!
・地域震災ボランティアへの参加

●行動の指針                                 
<自分と家族の安全を確保しよう>
(1)通常、地震の揺れは1分以上続かない。その間はまず身の安全をはかる。
 (2)その時住居内にいた家族が相互に状況を確認し合う。
 (3)火災が発生していたら、まず消火を試みる。
 (4)家具の下敷きになっている家族などを助け出す。
 (5)応援が必要な場合は、活動しながら大声で近隣へ助けを求める。
<近隣と助け合い、協力しよう>
 (6)脱出に成功したら、大声で隣近所の人々と状況を確認し合う。
 (7)家族が無事だった人は、隣近所の人を応援する。
 (8)近隣で応答がない住戸は、戸をたたいたり、大声をかけ、積極的に状況を確認
   する。とくにお年寄り、障害者、幼児など社会的弱者がいる家庭、一人暮しの家
   庭は必ず確認する。
 (9)負傷している人がいる場合は、とりあえず、隣近所で助け合って手当をする。
<指定の避難場・所へ>
 (10)家屋の損壊が激しい場合には、「連絡表(避難先、家族の安否情報など)」などを
   残し、「非常持出し品」をもって、指定の避難場・所へ避難する。
<香久山会館へ(情報を伝える)>
 (11)近隣の全員が無事であった場合も、消火や救助で応援が必要な場合も、死傷者が
   出た場合も、代表者がとにかく出来るだけ早く香久山会館へ行って、その状況を
   報告する。
 (12)香久山会館へ行く途中で、建物の破損の状況、火災やガス漏れの発生、水道管の
   破裂等に注意し、異常があればその状況も報告する。
<香久山会館へ(地域震災ボランティアへの参加)>
 (13)隣近所に急を要する救助、消火などの事態がなくなったら、手のあいている人は
   声をかけあって、出来るだけ早く香久山会館に集まり、地域の震災ボランティア
   として以下の活動に着手する(香久山会館に集まった人から速やかに活動を開始
    )。

[巨大地震発生直後]
  @救出や消火の応援
  A消火、救助、救急用具の貸出し
  B報告がない地域の状況確認
  C重傷者の手当の応援
  D運ばれてきた負傷者の手当
  E重傷者の病院への搬送と搬送者及び搬送先リストの作成
[避難場・所の立上げ]
  F避難場・所の開設と運営委員会の立上げ
  G炊出し
  H避難場・所ごとの避難者リストの作成と(避難場・所からの)一時移転の把握
  I体調不良者の把握とその対応(とくに社会的弱者)
  J緊急援助物資などの配給 [香久山区災害対策本部(仮称)]の立上げ
  K香久山区災害対策本部の立上げ
  L外部との連絡・通信手段の確保
  M地域外部からのボランティアの受け入れ(登録)と再配置
  N全住戸の安否状況リスト(怪我人や死者の有・無、程度、搬送先、避難場・所、
   移転先など)の作成
  O消防や市との連絡、状況報告
  P搬送者の状況確認
  Q地域内外の状況(被害・交通・通信・医療・ライフライン・緊急援助など)の把握
  R各種記録の作成、掲示、住民への状況説明
  S援助・救援物資等の保管・管理と各避難場・所への配布
[対火事・泥棒対策として]
  自警団の結成と見廻り(とくに夜間)
 
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