養心館関連の写真集
恩師 妹尾武俊彦三郎先生
サブ道場で、先生では一人居合の指導を受けていた師匠は
伯爵教士山内豊健先生でした。
(武専学校史より)
剣道と居合は車の両輪
館長が佐藤忠三先生(明治31年生〜昭和51年 剣道範士九段)を
高知に案内した時の話。佐藤忠三先生曰く『内藤先生に居合の
事をお話したときに、内藤先生は、居合はいくらやっても良い
が、人前で抜くべきものではない、嗜であって見せるものでは
ないと内藤先生がおおせられたので、以来人前で抜かない事に
した』さらに、『柄糸が切れるまで抜いたものだ』と。
(武専学校史より抜粋)
サブ道場裏で試し切りをしているのを、黒住先生に発見
されたのが、一年生の後期。君は試し切りをする会に入会
しないかと、勧誘のお言葉をいただき、東山刀剣会に入会
しました。月一回第三日曜日に黒谷の常光院で、鑑刀と試
し切りがあり、卒業まで毎回欠かすことなく出席する。
この会は冶金学の大家や刀匠刀剣研ぎ匠、刀剣商の主、
大阪、京都、滋賀の有名実業家の愛刀家や蔵刀家がメンバ
ーで、陳列される刀は正真の代表刀であり、又研究等で各
流派の鍛冶の勉強にはあり難いものでした。正統的な刀剣
会でしたと思い大変あり難く、今もよくも研修したものか
なと感謝しております。
試し切りは、各各の砥師などから自研で数振り程度毎回
あり、黒谷門前の竹屋で竹を、隣の米屋で俵を買って巻き
藁を五、六本土曜に作り、常光院の天水に浸しておく。試
し柄は黒住先生が緊定してくださり、実に堅確にできてお
りました。後日談ですが、試し切りは黒住先生専任であっ
たそうですが、ある時刀が折れて跳ね返った刀が先生の上
唇に当たり負傷されて以来、おっくうがられていたとの事
で、私に代役を課せられたとの事で、刀の点検と柄の詰め
は誠に慎重になさってくださいました。
(武専学校史より抜粋)
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