平田町にある千代保稲荷神社(通称 おちょぼさん、おちょぼいなり)について
1.はじめに
生まれは岐阜県人。幼少の頃より今は亡き父からもおちょぼ稲荷については、聞いており、名前くらいは知っていた。訪れた事は未だ
かってなかった。
平成30(2018)年2月24日(土)朝方は、冷え込んでいましたが、日中は、14度位まで上がり、風もそれ程吹かないような予報に誘
われて、生まれてはじめておちょぼ稲荷へ足を運んだ。
名鉄小牧原駅から小牧線で、犬山へ。犬山からは、名鉄各務原線で、名鉄岐阜へ。岐阜からは、名鉄名古屋本線で、笠松。竹鼻線
に乗り換え、一路新羽島へ。ここまでで、おひとり様運賃 980円也。海津コミュニテイバス 岐阜羽島駅前から乗り込み、お千代保稲
荷バス停で、下車。家から約3時間半かかりました。現地に到着した頃には、薄日が差していて、それ程の寒さは感じませんでした。
2.お千代保稲荷の散策
場所的には、長良川と揖斐川に挟まれた昔は、輪中地帯であったのでしょう。JR岐阜羽島駅からは、南々西でしょうか。
バスを降りた所から大きな赤い鳥居が、見えました。無料駐車場は、かなり狭く、20台程度しかなく、道路で空きを待つ車列が、数台
いました。有料駐車場は、近くに大きなのが、2・3ヶ所ありましたが、止まっている車は、少なかった。それ程の人出ではないかと思いま
したが、おちょぼさんに近づいて行くとかなりの人ごみ。赤鳥居に近づくと立派な屋外トイレも完備し、そこの有料駐車場は、ほぼ満車状
態。稲荷周辺以外は、閑散としていましたが、ここだけは、人・人・人。
稲荷横のお店が立ち並んでいる所は、道幅も狭く、人が沢山歩いていて混雑していた。特に縁日でもない日でありましたが・・・。祭り
の日には、押し合いへしあいの状況となるとか。月替わりの夕方から明け方が特に混み合うようだとか。これは、「ついたち参り」という
風習でありましょうか。成功者の中にはこの朔日参り
を実行している人が実に多いとも聞く。商売人の方でありましょう。
お店は、こじんまりとした店ばかりですし、庶民的な昔ながらの風情で、お値段もかなりリーズナブルでありました。食べ物屋は、草餅
串カツ・川魚料理(なまず・うなぎ)・漬物等を売る店の数はやたら多い。衣類関係は、冬物がかなり8割引きとか、ややお歳を召した方
用のが多かった。男性物帽子等も定価4900円が、何と900円となっている物もあったり、男子用靴下が、88円であったり、安さを売
りにしているようでした。
勿論中古品ではなく、新古品?でしょうが・・。植木も売っておりました。
何だか稲沢にある矢合観音寺の雰囲気に近い風情でありました。神社と寺では違いましょうに。
さて肝心の神社はとみれば、こじんまりとした何と小さな神社かと。脇には、隕石と見間違う程のかなり重い石が、2つ置いてあり、持ち
上げた時軽く感ずれば、願いがかなうとか。私も両手で持ち上げましたが、重かった。願いを念じて再度持ち上げて軽いと感じれば願い
がかなうとか。私には、どちらも重く感じました。おそらく鉄を多く含んだ石なのでしょう。見かけでは、それ程と思いますが、小さな金の塊
は、見かけより、相当重いと感ずるのに似ていましょうか。
似たような石は、私の故郷 多治見市旧 脇之島の佐倉惣五郎神社(通称 そうごろさん)にもあり、庶民的な神社には、共通しているの
かもと思いました。
そうそう、民放のテレビ局の旅シリーズでは、ちょくちょく放送されているようで、この地区の?屋の串カツ(今日訪れた時は、1本 90円)
は、大層うまいと食レポされていましたので、どのような物かと食してみました。これは、あくまで私の食感でありますが、私には、串カツに
付ける味噌だれは、甘く味はやや薄め。濃いめの好きな小生にはやや物足りなかった。本当に純粋の赤味噌であろうかと思ってしまいまし
たが、味の好みでありますから、十人十色ではある点、ご理解の程お願い致します。誹謗中傷のつもりはまったくございません。
3.通称で呼ばれる神社の雑感
いわゆる通称で親しみを持って呼ばれる神社・仏閣に共通し得る事は、庶民の集団なり、一人で有るかも知れませんが、身の上に一大事
が起こり、集団なり個人への心の支えになったありがたさが過去においてあったのではないかと。おちょぼさんでは、いったいどのような事が
過去にあったのであろう。そのような事を思いながら岐路に着きました。
商工業者の方の参拝が多いという事は、稲荷さんには、商売繁盛が御利益でありましょうから、納得出来る事柄かと。