ソースやらケチャップの話

              1.はじめに
            
                馴染みの深いこれらの調味料は、すっかり食卓に定着しているようであるが、いったい私たちは、
               どれだけの事を知って、使っているのでしょうか。

                大抵の方は、在るから、おいしいからと深く考えもしないで、使っていることが多いのではないでしょうか。
                かくゆう私も、それ程知らずして、使っている一人に過ぎません。意を決して調べて行く内、何と醤油の
               歴史と似ている事に気が付いてきました。

              2.ソースやらケチャップの起源
                                  A.ケチャップの起源
                  ケチャップ (英 ketchup) とは、野菜または魚などを原料にした調味料。トマトを用いたものはトマト
                ケチャップ
と呼ばれる。とWikipediaでは、解説がされていた。

                  よくよくWikipediaを読むと、ケチャップの元は、「文献上は1699年のイギリス最初の俗語辞書 "BE's
                  Dictionary of the Canting Crew of 1699" に、catchup の説明として<東インド奥地のソース(a high Eas
                 t-India Sauce)>と書かれているのが最古らしい。」であり、おおもとの起源は、東インドの奥地での物で
                 在った事が知られる。インドを植民地化したイギリス人の手によりイギリス本国へ齎(もたら)されたという
                 のが、真相でありましょう。とすれば、インドという国は、カレーの本場でもあり、かの数学上の最大の発
                 想「 0(ぜろ)」を作り出したという事でも知られ、また、ケチャップなるものの生みの母なる国といえまし
                 ょうか。
                  インド 恐るべし。秘めた潜在力はあなどれません。何といっても、インダス文明発祥の国ですから。

                  また、このケチャップの語源として、詳しい説明が、記述されており、{魚を塩漬けにして発酵させた食材
                 を福建語の一種である閩南語で「鮭汁(kechiap、koechiap)」と言い、これがケチャップの語源だと言われ
                 ているようであり、この食材は今で言う魚醤であり、これがマレー半島に伝わって「kichap」または「kecap」
                 と呼ばれ、更にこれがヨーロッパに伝わるとキノコ、トマト、クルミなどを原料として「catchup」または「cats
                 up」と呼ばれるようになったと言う。その後アメリカでトマトケチャップが普及し、現代のアメリカ英語では「k
                 etchup」と表記するのが最も一般的となっている。ようであります。

                  「鮭汁(kechiap、koechiap)」の場合の「鮭」は「塩辛」を指す方言字で、魚のサケとは無関係。閩南語と
                 非常に近い台湾語でも塩辛を「鮭」もしくは「魚奚」(魚編に奚で1文字)(読み方はke または koe)と呼ぶ。}   
                 とある。

                  しかし、もしケチャップの先祖が、魚醤であれば、紀元前500年前 中国 「周」の国にて、最初に創られ
                 し物という事も耳にしています。インドと中国は、その昔、シルクロードで繋がれていました関係で、もしかし
                 たら この東インドの奥地のソースの起源も、中国が起源であるのかもと素人考えで考えるのであります。
                  やはり、ケチャップのご先祖様は、魚醤であるのではないかと。とすれば、醤油の仲間であり、原料が弱冠
                 違うだけであり、発酵作用は、同じでありましょう。現代では、その作用に、各種の物を加え、現代人の口に
                 合うように改良が加えられ、製造され、販売されているのでありましょう。

               B.ソースの起源
                 ウスターソースウスターシャソース/ウースターソース、英  Worcestershire sauce/Worcester sauce)は、
                野菜や果実などのジュース、ピューレなどに食塩、砂糖、酢、香辛料を加えて調整、熟成した液体調味料であり、
                日本語で単にソースと言った場合、一般にはウスターソース(ウスターソース類)のことを指すが、日本のウスタ
                ーソースの味は独特で、フランス料理に使われるブラウンソースが独自に発展したものであるとも言われている
                と、Wikipediaでは、解説がされていた。

                 このソースの起源には、二つの説が知られている。
                 その一つ、19世紀初頭に英国のウスターシャー州・ウスターの主婦が、食材の余りを調味料とともに入れ保存
                したままにしたところ、ソースができていた。このことがウスターソースの始まりとされているというものであります。
                 この説をとりあげているのが、ソースメーカーのカゴメソースであり、コーミソース社。或いはWikipediaであり
                ます。

                 もう一つは、これもまた、インドが関係しておりました。
                 1835年頃、イギリスのサンズ卿が、イギリスの植民地であったインドからインド・ソースの作り方を持ち帰り、薬
                剤師であった二人の人物(ジョン・W・リーとウィリアム・ペリンズ)に依頼して作らせたようですが、インドのような
                物にはならず、その作られた物は、地下倉庫に放置されていたという。二年後それをみてみると芳醇な、すばら
                しい物に変質していたと言う。そうした逸話が残っているともソースメーカーのHPで読んだ事があります。その後
                瓶につめ、商品化され、後に世界初のソースメーカーであるリーペリン社 (Lea & Perrins) が設立されたとWikip
                ediaでは、解説されておりました。。

                 しかしであります。ソースにしろケチャップにしろインドから派生しているのであり、本来のケチャップは魚醤が
                主原料であると思われるのであり、東南アジアから欧米に伝わってゆく過程で様々な材料を用いてアレンジされ、
                現在のトマトケチャップとウスターソースなどに分化したものである。というのが、通説のようであります。

              3.まとめ
                 よくよく調べていくと、ケチャップにしろ、ソースにしろ、おおもとのご先祖様は、魚醤であり、醤油の仲間でもあり、
                この魚醤が、最初に登場するのは、中国 「周」であり、中国4千年の歴史あなどるべからずでありましょうか。