あそびにいくヨ!  1〜12話

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#1 ちきうにおちてきたねこ

あれぇ?もっとバカっぽいのかと思っていたのに。

 そんな今回のお話は…
 沖縄に住む少年・騎央(きお)は、ある日プロポーション抜群の美少女・エリスと出会う。
 ネコミミとシッポの生えた不思議な風貌の彼女。その正体はなんと宇宙人だったのだ。
 地球の常識を知らないエリスのセクシーな行動に、幼馴染の真奈美や担任のマキから誤解を受けて大弱りの騎央。
 エリスが地球に来た目的は何なのか。
 一方、そんなエリスの周辺では不穏な動きを見せる謎の組織があった。
 以上公式のあらすじ。

 公式を見て、きっと良い意味でバカなお話でいろんな意味で楽しませてくれるのではないかと思って見たのだが、そんなような感じでそうではなかったのでちょっと面食らってしまった。
 お話としては完全にいわゆる「落ちもの」系である。なんか分からないけれど、ネコミミしっぽの美少女宇宙人が冴えない男子高校生の家にやってきて……な話であるわけだが、主役の野郎を取り巻くフツーの女の子達は、実はフツーではなく、それぞれ謎の組織に属していて、あそびにきたネコミミしっぽの宇宙人を狙っているのである。
 こんな「落ちもの」系のお話で、一体何をしでかそうとしているのか、と興味をそそられてしまったのであった。

 が、それは物語としてである。アニメの第1話としては正直なってない。
 何故かと言うと、さっぱり分からないのである。いろんな事が。
 まぁ、しょっぱなから全てが分かるようにせよと言う意味ではないのだが、全てにおいてよく分からないまま、怒濤のように進んでいってしまったので、きょとんとしてしまったのだ。
 なにかものすごいダイジェストを見ていたような気分で、もうちょっとひとつひとつの出来事に尺をとっても良いような気がします。  そうすると今回の内容を今回分に収められなくなってしまうが、個人的にはそれくらい段階を踏んでみせていって欲しくはあり、今回の感想をすごく簡単に言ってしまうと、「なんかよく分からなかった。だけど今後の展開は気になる」くらい物になってしまう。というかそうだったわけですが。
 
 ともあれ、冴えないやろうが何故か女の子にモテモテ、な単純な落ちもの系にしないでおこう。と思っているであろう事は分かったし、とりあえず、なんだかよく分からない組織たちがネコミミしっぽの宇宙人を狙っている、という舞台は大急ぎだが整えた。
 主役がネコミミしっぽの宇宙人にはなっから全く不信感を持っていなかったのがどうにも気になる所ではあるものの、なんだかよく分からない女の子たちの秘密がどう絡んでくるかをちょっと楽しみに見ておこうかな。

#2 あそびきにました

展開早過ぎるだろ(笑)。 
 
 そんな今回のお話は… 
 宇宙人エリスを巡って暗躍する、謎の組織のエージェントたち。 
 そうとは知らないエリスと騎央は、かわいらしい姿の猫型ロボット・アシストロイドの一団を連れて、地球について調べ物をしていた。  そんな二人を影から見つめ、苛立ちを隠せない様子の真奈美。そして別の場所から二人を見つめる美少女・アオイもまた、騎央に想いを寄せていた。 
 それぞれの思いが交錯する中、ついに謎の組織が動き出す。 
 以上公式のあらすじ。 
 
 いやはや、前回の1話と今回で6話分くらい作れる展開を終わらせちゃったよ。いいのか?いいのかこれで? 
 ともかく今回のお話としては、先生の所属する未知の生命体との接触はやっぱそれっぽくなくてはならないと思っている秘密結社と、幼馴染みががんばって入ろうとしているCIA、メガネっ娘の所属する日本政府の秘密機関がネコミミしっぽの宇宙人を殺害しようと同時に行動を起こし、なんだかんだでCIAにネコミミしっぽの宇宙人がとっ捕まっちゃったので、野郎が助けにいくのだが、野郎のおじさんは秘密結社を脅して強力を取り付け、幼馴染みとメガネっ娘は所属する組織を裏切って、米軍基地に突入して行ったのだが、ネコミミしっぽの宇宙人はそのオーバーテクノロジーで難なく窮地を脱してしまいました。そして宇宙人の仲間が焼き肉に釣られてやってきました。という話。 
 
 まぁなんだ。まず突っ込んでおきたいのが、野郎と宇宙人で、前回あれだけフルスピードで駆け抜けたので、宇宙人がとっ捕まって助けに行くぜーと言うのは普通の展開ではあるんだけど、これまでにやろうと宇宙人に何かしらの信頼関係などは全く築かれてないし描かれていないので、どうがんばって見ても説得力がない。 
 野郎がどうしてもネコミミしっぽの宇宙人を助けたいんだという強い何かしらがあってこその救出劇なわけで、それがなかった今回は、そういうことになっていますので助けに行く、という印象しかない。 
 そもそも、ネコミミしっぽの宇宙人がオーバーテクノロジーであっさり危機を脱してしまうのだから、助けになどいかなくていい事になってしまう。だからだ。だから野郎が自分のこれまでを全てフイにしてまで助けに行くという説得力が必要なのではなかろうか。  それで、事後にもうすぐ発情期だからつがいになってくれと宣う宇宙人など見せられても、なーんも思わんわい。 
 幼馴染みとメガネっ娘に関してもそうだ。彼女らが野郎がの事を好きなので、「だって嫌われたくないんだもん」と自分のこれからの人生に関わるようなでかい組織をあっさり裏切るなど到底理解できない。 
 やっぱりここは、でかい組織に所属している自分と、やろうに恋焦がれている自分の板挟みに逡巡し、将来をふいにしても、また政府に追われる身になったとしても、野郎を取る彼女らの恋心は描かなくてはいけない所だろう。 
 せっかく前回におもしろそうな設定を残しておいてくれたので、これからを楽しみにしていたのだけど、それらを今回で全て終わらせてしまったので、見ていて見事にずっこけてしまったよ。 
 そして極めつけは、ラストにネコミミしっぽの宇宙人の仲間が降りてくるのである。なんでだよ!段階踏めよ!何このフルスピード感。  上記したように、今回あった事で6話分くらいの話を作れそうなのに、こんなにしたってことは、後にそれ以上の展開が待っていないとしゃれにもならんぞ。まさかこれから野郎のネコミミしっぽの宇宙人たちプラス、人間の女の子たちに囲まれ、キャッキャウフフのハーレム生活を延々と見せつけられるんじゃないだろうな。 
 
 一応、設定として、どうもイヌ系の悪い宇宙人がでかい組織と繋がっているようで、その辺りで上手く展開してくれればなーとは思うのだけど、前回と今回を見る限りではあんまり期待してはいけないような気がします。 
 しかし、なんでこのアニメの感想を書こうと思っちゃったんだろうなー自分。


#3 とまりきにました

これが本懐のか。ってゆーか、本来はこれでいーんだよな、たぶん。

 そんな今回のお話は…
 日本と国交を結ぶため、交渉の席についたキャーティアたち。キュートでグラマーでセクシーな体を武器に、無敵艦隊スクール水着で外務省の役員を悩殺する!
 一方、追われる身となった真奈美とアオイは、組織から身を隠すため、騎央とエリスの住む嘉和家に一緒に住むことに。
 美少女三人+アシストロイドとの魅惑(?)の同居生活、複雑な四角関係に波乱の予感……どうなる、いや、どうする騎央!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、前回の感想で野郎が女の子+ネコミミしっぽの宇宙人に囲まれ、キャッキャウフフなハーレム状態を見させられんじゃねーだろうな、などと言っておりましたが、本当にそうなりました(笑)。
 まぁでも、よく考えてみれば、この物語の本懐とするところはこーいうことだし、私としても「久々にバカなのが見たい」というのがあってこれを見始めたわけだから、むしろこれでいいのだ!(バカボンのパパふうに)
 お話としては、野郎の家がキャーティア(ネコミミしっぽの宇宙人の総称)臨時大使館となり治外法権が発動。組織に追われる身となった幼馴染みとメガネっ娘は野郎の家にすむ事となった。
 そんなハーレム状態になった野郎の家に謎の侵入者が現れ、アシストロイドを一体奪われるが、幼馴染みとメガネっ娘の活躍により奪回する。
 それを見たネコミミしっぽの宇宙人は野郎は臨時大使館の職員に、そして幼馴染みとメガネっ娘はSPにならないかと提案した。って感じ。

 とまぁ、お話としては上記の通りで、基本的にはネコミミしっぽの宇宙人と幼馴染みとメガネっ娘が全裸で大暴れするおかげで白と黒の帯がドドーンと入る内容だ。
 ネコミミしっぽの宇宙人は、何故か野郎のエロ本から地球的生活を参照しエロい事をしてくるわ、幼馴染みとメガネっ娘は全裸で戦闘するわで、見事に「そんな感じ」の内容で、見事に吹っ切れた私としましてはなーんも考えずに見れていい感じである(笑)。
 とはいえ、女の子たちが野郎にエロエローンなことをしているだけでは物語にならないので、色々と展開はしている。
 例えば悪い犬の宇宙人の方、ドギーシャ(だったっけ?)がでてきたり、上記幼馴染みとメガネっ娘のこともそうだし、メガネっ娘の50以内の物を瞬間的に取り寄せられる能力だったり、謎の侵入者はまた別口だったりと、ハーレムものをメインとしつつ、それらを使って話を動かすということのようだ。
 まぁあれだ。どこぞの超絶お嬢さまのオタク趣味を知ってしまい何故だか好かれしまうってだけの話より、よっぽど物語としては興味深く、うまいことハーレム状態がメインなのか、それとも上記宇宙人をめぐる組織らが起こす騒動がメインなのか、今ひとつ判別できなさそうな所へ落とし込んでいるという点では上手いと言えるかもしれん。
 正直な所、むしろエロ要素がない方が物語としておもしろそうではあるんだけど(笑)、原作者はどうもそーゆーのがやりたかったのであろので、しばらく乗ってあげようかな。
 個人的には先ほど述べた通り、エロ要素がない方がおもしろそうっていうか、エロが無駄にあざとくて気になってしまうんだよなぁ。このアニメのエロはもっとさりげなさが欲しいところ。
 ほれほれとこれ見よがしに見せられても妙に萎えるものだが、おそらくはメインターゲットであろうヤリたい盛りのティーンエイジには、むしろ刺激的でいーのかもしれないな。
 私としてはエロなんざ無くても良くて、ネコミミしっぽの宇宙人をめぐるドタバタコメディが見れればいーんだけど、どうもどっち付かずな感じがして盛り上がりに欠けるというか、どう捉えていいかよく分からない。
 ドタバタコメディらしく全力でバカをやるわけでもなし、とにもかくにもエロいわけでもなく、幼馴染みとメガネっ娘の特殊技能のドンパチや宇宙人のテクノロジーでガチ戦闘というわけでもないし、女の子たちと野郎の恋愛模様を細かく描いているわけでもなし、と、ここが見せ所だというのがないんですよね。
 もうちょっと見せ所、これが言いたいというのがあればいいとは思うんだけど、おそらく全部やりたいからやってんだろうなぁ。まぁ、それは好きにやっているとも言うが、何か見所は欲しい気がしますな。


#4 さらいきにました

バカでいいなぁ。

 そんな今回のお話は…
 エリスに発情期が訪れた。猫から進化した種族の習性なのだ。
 セクシーボディで騎央に激しく迫るエリス。それを阻止しようと奮闘するアオイと真奈美だが、自身の欲望との間で揺れていた。  四人の熱き攻防は留まることを知らず、東京・中野ブロードウェイまで駆け巡る。
 一方、ネコミミシッポを愛でる猫耳教団「子猫の足裏」による、作戦名「うにゃーくん」が動き出そうとしていた。うにゃーっ!!
 以上公式のあらすじ。

 公式あらすじを見ると「なんのこっちゃ」という感じだが、お話としては、ネコミミしっぽの宇宙人が地球的資料の為に東京・中野ブロードウェイまでおもちゃを買い付けに行くのだが、なんだかなーと思いつつ見ていた野郎と幼馴染みとメガネっ娘はレアなモデルガンやらDVDなどを発見し思わず散財してしまった。
 そんな中、ネコミミしっぽを愛でる頭のおかしな新興宗教「子猫の足裏」の教祖(?)アントニアは、ネコミミしっぽ宇宙人をご神体にするべく、幼馴染みとメガネっ娘を出し抜いて、野郎と宇宙人を攫うのであった。という内容。
 
 いやね。正直中身は無いと言って良く、マタタビ酒で酔っぱらうネコミミしっぽ宇宙人を見たら、東京へオタク的商品を買い物へ行って、攫われてドンパチやって終わった。
 いやもう楽だ。見ていて楽だ。
 ホントもう好き勝手にやってるなという印象で、そんなバカっぽい所はバカを見たかった自分としては、「バカだなぁ(笑)」などと思いつつ見れていい感じではある(笑)。
 冒頭からのネコミミしっぽ宇宙人が酔っぱらって発情する様子であったり、なにげにオタク気質な野郎どもであったり、なによりネコミミ大好きな教団のバカっぷりが頭を真っ白にしてくれるような気がします。
 なにげに宇宙人を酔っぱらわせて攫い、出し抜かれた幼馴染みとメガネっ娘がアジトに突っ込むぜ!という所で引っぱりましたが、結局の所はネコミミしっぽの宇宙人が起きちゃえば、オーバーテクノロジーでなんとかしちゃうはずなので、攫った云々とかホントどーでもいーしな(笑)。
 要は公式HPのキャラ紹介に乗っているアントニアを、どうこの物語に関わらせるかという話である。
 そして最終的に彼女も野郎の家に住めば事が収まるんだろ?ってな感じである。前回金の話も出たし、アントニアはアホみたいに金持っているようだしで、きっとそんな収まり方をするんだろう。

 というわけで、内容がないだけに書く事なんてあんまりないのだけど、たまにはこーゆーバカっぽいのを見るのもいいよねー。
 この感想もなんも考えずに書けてそういう意味でも楽で良い(笑)。


#5 たすけきにました

いや、もうちょっと何かあるだろう。

 そんな今回のお話は…
 前回から引き続き、絶賛発情期真っ最中のエリスは、ついに騎央と二人でベッドイン?そんな二人を喜ばせようと現れる経験豊富なメイドたち。
 さらにはこれまたセクシーなマイクロビキニの女性まで乱入してきて大混乱。二人の運命やいかに。
 一方、アオイと真奈美は騎央を助けるべく肌色満載な過激水着姿で挑もうとするが、そんな二人の背後には謎の変態と隠しカメラの魔の手が迫っていた…。
 以上公式のあらすじ。

 あらすじはなんか素っ頓狂な事が書いてありますが、お話としましてはサブタイ通り「たすけにきました」という内容。なんだけど、これがまた見事に中身が無いのだ。
 本来は、大富豪のアントニアは手に入らない物は無く、ネコミミ教団「子猫の足裏」の教祖様が故に従者居れども友達はいない、という所に注力すべきなんだと思うんだけど、その辺をあっさりと流していて、そこは短いシーンの短い台詞のやりとりだけで終わらしてしまうし、マイクロビキニを着た幼馴染みとメガネっ娘のドンパチがものすごいアクションであったわけではないしで、ものすごい散漫な印象だ。
 犬の宇宙人の介入や、大富豪アントニア、そして幼馴染みとメガネっ娘の三つ巴の船上戦と、多彩な展開を見せてはいるんだけど、どこがメインなのかさっぱり分からなく、制作側のここを見せたいという所が全く見えてこなくて見ていてけっこう退屈だ。
 幼馴染みとメガネっ娘が助けにきて、ネコミミ教団と戦闘になり、そこに犬の宇宙人が介入してくるのはいいのだけど、やはり今回は、新キャラであるアントニアという部分で、ガッツリ見せる所があるだろうと思う。
 せっかく野郎がアントニアは対戦ゲームをする相手もいない、という所に気付いたのならば、やはりそこをしっかり見せるべきだろうと思う。
 欲しい物が手に入らないから強引に奪うというアントニアを野郎が諭すシーンはあったのだが、あっさりと彼女が折れてしまうので、そこがものすごくどうでもいいような事のように見えてしまった。
 ここは口論して、最終的に野郎がびしっと決めて相手に非を認めさせる事で、野郎がいる意味というか、複数の女+ネコミミしっぽの宇宙人に惚れられている理由にもなろうというものだが、特に野郎がグッと来る台詞をはくわけでもないので、どこにでもあるハーレム物の域を脱しないのはもったいない。
 今回はそれが十分にできるような展開ではあったので、正直作り方を間違えているような気がするよ。もっと見せ方があるだろう。

 と、いいとこなしの今回ではあったが、前回、どうせネコミミしっぽの宇宙人がオーバーテクノロジーで解決してしまうのだろうと思っていたら、ネコミミしっぽの宇宙人が発情期認定され、今日が服が機能制限されてしまい、それが行えないようにしたのが良かったくらいだ。
 だからこそ、一般庶民の野郎が大富豪のアントニアに勝つ、という所をメインに結えてみせるべきであったと思います。
 全体的にこのアニメは何がしたいのかよく分からないんだよなー。ドンパチがすごいわけでもなく、放送ギリギリのエロスってわけでもないし、愛を語るわけでもなく、地球と宇宙人の未知との遭遇のSFというわけでもないし、ものすごい中途半端感を感じるなぁ。もうちょっとなんとかならんもんか。

 あ、そうそう。今回見事だった所と言えば、メガネっ娘がトリプルAくらいの見事に地球に優しいお胸だった事くらいである(笑)。
 あれ?でも前のお風呂シーンではもうちょっとあったような気がしたが……気のせいですかね。


#6 れんしうしました

えーっと……なんだったんだろう。

 そんな今回のお話は…
 さらに発作の頻度が増していくエリスの発情期。
 ついには騎央の高校の映像部までをも巻き込み、若者達の夢が詰まった健全な映画は濡れ場まみれの濃厚な大人のラブロマンス?へと変貌していく。
 一方、キャーティアシップ内にあるバーチャルルームを訪れたアオイと真奈美。
 あらゆるシチュエーションが擬似体験可能なこの環境で、2人は溢れ出る欲望を押さえることができるのか!?
 以上公式のあらすじ。

 えーと、今回のお話の言いたい所としては、幼馴染みの野郎への隠れた想いを説明する。という話かな?
 とりあえずそれが分かればいい。みたいな話であった。ってゆーか今回のこの話、いるか?
 前回から登場の大金持ちのネコミミ教団の教祖とかはどーなったかを、台詞の一言で終わらせるのは正直どうかと思う。
 次回にそのアンソニアが出るようだが、次回がどんな話かは知らないが、それは今回やるべき流れではないだろうか。なんで流れが分断されるようなこの話をここに持ってくるのかがよく分からない。
 
 まぁそれはともかくとしてだ。今回としては……う〜ん、何をしたかったのかよく分からないな、やっぱり。
 前述したが、幼馴染みの野郎に対する気持ちという所を見せたかったであろう事は分かるのだが、非常に無駄が多いというか、それならば彼女をもっとメインに据えた展開にすればいいと思う。
 どうもあっちこっちへと、別になくてもいいような事を見せてくれるんだよなぁ。もうちょっと見せたい所を絞って欲しい。
 そもそも、その見せたかったであろう所も、宇宙船のバーチャルルームでの事なので、バーチャルな野郎と口論する幼馴染みを見ても「いや、でもそれ本人ちゃうし……」などと思って乗り切れねぇ。
 まぁつまるところ、幼馴染みが勝手に自爆する様子を眺めていただけなので、やっぱり特になんもないよな。

 個人的には、どうせなら思いっきりバカやってくれた方が見ていて楽しいのだけど、前々から言っている通り、あっちにもこっちにも行こうとして、全てが中途半端になってしまっている。
 こうしたい!っていう何かをもっとはっきりさせれば、もうちょっと違った感じになるような気がするんですけどねぇ。
 これ、コメディなんだよね?一応。だったらもっとドタバタして、チャンチャンオチで締めくくってもいーんじゃないですかね?


#7 およぎきにました

今回もなんやようわからんかったな。

 そんな今回のお話は…
 新学期早々、まさかのサプライズに騎央のクラスは騒然としていた。
 宇宙人にロボット、大富豪のお嬢様にメイド兵という現実離れした転校生達が出現したのだ。
 心奪われる男子達と、嫉妬心渦巻く女子達。恋のスパイラルは荒れ狂い、混乱は避けられないといった様子。
 そしてさらなる混乱呼ぶイベントが迫ってきて…。魅惑の水着美女達が、沖縄の美しき海で騎央達を待つ!
 以上公式のあらすじ。

 えーと、今回がどんなお話かとかいつまんで言うと、ネコミミしっぽの宇宙人と大富豪の少女が転校してきて、野郎の部活の合宿へ行って水着祭だわっしょい!メガネっ娘の地球に優しいお胸が逆にいい感じだぜ!と思ったと思われた野郎がメガネっ娘を誘い出し、発情期を押さえられたネコミミしっぽの宇宙人の替わりにナニしやがる気ですね?かと思いきや、戦い方を教えて欲しいとか宣う始末。そんなインポテンツな野郎にガックリなメガネっ娘はネコミミしっぽの宇宙人に八つ当たりだぜ!しかしそんなメガネっ娘の気持ちを解さないのは宇宙人の宇宙人たる所以なのか?などとそんな事をやっていたら謎の少女が現れるのだがラストでばっちり秘密は明かすぜ!そして前々回やられた描写は全く無かった犬型ロボットがおもむろにやってきてドンパチするんで迎撃したぜ!という内容。
 
 そもそも、前回にも言ったがネコミミ教団との件は、前回にキュアーティアと教団が同盟したという台詞で片付けられてしまった為、アントニアが野郎の学校に転校してくるというイベントが全くもって唐突だ。こんなんなら、前回あんな何にもない話するくらいなら、同盟を結ぶに至るエピソードにすれば良かったのではなかろうか。
 だから今回アントニアがネコミミしっぽの宇宙人に懐いているのも、いつの間にやらそうなっていたという印象で、見ていて明らかに何か抜け落ちているようなダイジェスト感が見事にぐんにょりとした気持ちにさせてくれる。

 今回のお話としても、おそらくメインとしたかったであろうところは、野郎がメガネっ娘に戦い方を教えて欲しいと宣った辺りの流れで、メガネっ娘が野郎に女の子としてみられていなくてショボーンとし、ネコミミしっぽの宇宙人に八つ当たりしてしまうというベントのみで、幼馴染みが自分の気持ちに素直になるのが遅過ぎたと思っている事と同様に、メガネっ娘も手を血で染めてきた自分が今更と思い、メガネっ娘も幼馴染みも同等である事を示している。のだけど、特にそこに注力しているわけでもなく、水着だヒャッホーイ!やドンパチに尺を取りすぎなような気がするのはきっとオレだけではないだろう。なので、ホントに上記の部分が今回のメインであったのか疑問を持ってしまう。
 エロスもコメディも恋愛もドンパチもSF(?)も同じ分量なので、いったいどの方向に向かっているのかさっぱり分からないからか、ものすごい中途半端感が漂っている。どうせなら「ここが突出して良い」という部分を作れば良いのに。

 個人的には上記したメガネっ娘の見事に地球に優しいお胸が素晴らしかったのはさて置き、今回から登場の謎の少女である。
 帽子をかぶっていたので、まぁたぶん犬の人なんだろうと思っていたら、案の定と言いますか、ラストで思いっきりネタバレしやがりましたよ。どうせなら次回まで引っぱればいいと思うのだがなぁ。
 どうもこのアニメはガクッとくるような事を毎回してくれるので困る。いっそハチャメチャにバカやってしまえばいいと思うのだがどうだろうか。


#8 けっとうしました

もうちょっとこう、実のある話をだな……。

 そんな今回のお話は…
 沖縄北部、大自然残る美しきやんばるの森に、鋭い銃声が木霊する。
 二人の美少女が己のプライドと威信を賭けて、熾烈な争いを繰り広げていた。
 親友であり、時にライバルである二人の間には、悲しくもすれ違う互いへの想いと、決して譲れないものがあった。
 二人が争うことになった理由とは、そして勝負の行方は…。
 文字通り丸裸になりながら戦う、女同士の頂上決戦が今、幕を開ける!
 以上公式のあらすじ。

 今回のお話の流れとしましては、前回野郎が言い出した「戦い方」を教えるため、キャーティアシップの射撃訓練をする野郎と幼馴染みとメガネっ娘。一緒に訓練するはずだった幼馴染みは、野郎とメガネっ娘を二人きりにする為にこっそりシップから抜け出す。メガネっ娘は実戦経験の少ない幼馴染みが勝手な気を効かして訓練を抜けたことに怒り、幼馴染みは自分がせっかく気を効かせたことが分からないメガネっ娘に怒る。そこでサバイバル訓練と称し二人は勝負することになり、負けた方は何でもひとつ言うことを聞くこととなった。不意の偶然で勝利した幼馴染みは野郎を名字ではなく名前で呼ぶようと言い、メガネっ娘も勇気を出して野郎を名前で呼ぶのだが、インポテンツもといニブチンな野郎はその変化に全く気付いていないのでした。って感じ。

 とまぁ、内容としては本と上記くらいなもので、特に何がどうだという事が全く無いので困る。
 幼馴染みとメガネっ娘がサバイバルゲームしている所を見て何が楽しいというのだ。そもそも、野郎を下の名前で呼ぶ為だけのイベントに、決闘云々にエラい長い尺を取りすぎだろ。こんなんせいぜいAパートくらいでどうにでもなりそうな気がしますがどうか。
 そんな「メガネっ娘が野郎を下の名前で呼ぶようになりました」ってだけのお話だったので、内容的な所としては、ホント書くことねぇ。
 そもそも、このアニメはどうも幼馴染みとメガネっ娘の恋の行方をメイン所としているようで、その三角関係の発端としてネコミミしっぽの宇宙人があるのならば、毎回宇宙人を絡ませてドタバタすればいいではないか。今ひとつこの恋の行方という部分で宇宙人が絡んでこないのが気に喰わないな。
 ネコミミしっぽの宇宙人がこの物語に絡むのは、どうやら悪いらしい犬の宇宙人との関係だけってのが物語上の宇宙人の関わりの薄さを感じてしまう。
こんなんならば、前々回だかに薬で抑えられてしまった発情期はそのまま残しておいた方が良かったんじゃないですかね。無駄に肌色面積が多いくらいなら、ネコミミしっぽの宇宙人を盛らせていたほうが、色々展開できそうなんですが。

 いきなりネコミミしっぽの宇宙人がやってきて……というのがこの物語のポイントなんだから、全ての事柄に宇宙人が関わってくるくらいの勢いがないと、あんまり宇宙人がいる意味が無くなっちゃうよな。
 宇宙人という非日常がやってきて、これまでの日常がガラリと変わったわけだから、とにもかくにも非日常のハチャメチャするくらいの元気が欲しいなぁ。
 何かひとつでも飛び抜けている所があればいいと思うんですけどねぇ。「ここだけはおもしろくて見てる」と言えるような見所が全体的に欲しいです。


#9 いだいなるさいしょのあしすとろいど?

どうしちゃったの!?フツーに興味深く見れたよ!

 そんな今回のお話は…
 夜空を埋め尽くす満天の星空の下、それぞれが、それぞれの場所で、同じ歌を聞いていた。
 その歌は、とても穏やかだがどこか寂しげで、抱える想いは違えど、その瞬間だけは皆同じ感情を共有していた。
 皆が聞き入る歌と共に、過去と未来を繋ぐ物語が語られる。
 全ては、キャーティア史上最初のアシストロイド、ラウリィが地球を訪れたことから始まった。
 以上公式のあらすじ。

 前回の次回予告を見て、あんなふざけた猫型ロボットの最初期型を見て何が楽しいというのだ等と密かに思っていたのだが、一体内部で何が起こったのか、なかなか興味深く見れた。こーゆーのが作れるんなら徹頭徹尾やって戴きたいとも思ったがそれはさて置き。
 今回のお話としましては、上記の通りキャーティア史上最初のアシストロイド、ラウリィが地球にやってくるという話。
 これの何が興味深いかと言うと、これまで女性陣の大事な部分を隠し続けてきたいつものアシストロイドではなく、ラウリィはキャーティアと大差ない容姿なのである。
 それはいわゆる某エロゲの「マルチ」的なことで興味深いのではなく、人型のアンドロイドと人類(キャーティア)の歴史という部分でおもしろかったのだ。  まず見ていて思ったのが、というか思い出したのが「不気味曲線」というヤツだ。
 リアルな世界で言うとホンダの二足歩行ロボット「アシモ」は見ていて違和感ないけれど、似たようなロボットにラブドールの皮を着せたようなヤツは見ていてとても違和感がある。と、いうように、ロボットがある一定以上のラインで人間に似ると、人はそれを気持ち悪く感じる。という誰が言い出したか分からない理論(?)が不気味曲線だ。
 不気味曲線について詳しく知りたい方は各自調べていただくとして、キャーティアの歴史上、そのラウリィ型のアシストロイドに酷い事をしたという事が語られ、その酷い事になったのも不気味曲線のような嫌悪感から来たモノなのかなぁなどと想像し、逆にこの物語上のラウリィは、人類(キャーティア)と全く遜色ない程を似ていたら、ということを考えるとまた別の考えが起きてくる。
 
 それは永野護著の「ファイブスター物語」に出てくる人工生命体「ファティマ」のようなモノだったのではなかろうかという事だ。
 人類(キャーティア)より遥かに長い寿命を持ち、作られたが為に美しく、機械であるので確実に仕事をこなし、そして主人に絶対服従。ついでに言えば生体部品も多く使われているというラウリィ型は、ダッチワイフ的な事もこなしたであろう。
 当然そんなものは世の中の女性達から総スカンを食う事だろうし、女性だけでなく男としても、そんな機械を気持ち悪いと思う人もいるだろう。さらにいえば機械なので、むかついて金属バットでぶん殴ったとしても罪になるわけでも無し。 と、ラウリィ型が直面したであろう困難を想像する事が出来る。
 そしてこの物語上に現在は、アシストロイドに人権が認められ、かつ謝罪も行われアシストロイドもそれを受け入れたとなっており、一応人類(キャーティア)とアシストロイドのわだかまりはないものと「なっている」のだが、劇中あった通り、過去の歴史の為、ネコミミしっぽの宇宙人はラウリィに何を言っていいのか分からず逡巡する。
 上記のような事を想像しながら見ていた自分としては、ネコミミしっぽの宇宙人の気持ちがワカランでもなく、もし自分がその立場であったなら、やはり何も言えないだろうし出来れば会いたくない。と見事に同調してしまいました。
 
 しかしラウリィとしては劇中にあったように、過去の事はもう既に終わった事であり、彼女はただ最初の主人が行こうとして事故にあって行けなかった地球に来て、主人がしたかった事をしたかったというだけなのである。
 せめて恨み言のひとつでも言ってくれればとも思うが、彼女は機械という性格上、そんな気はさらさらなく、人類(キャーティア)を愛しているのだろうと思うと、こう、モヤッとするのである。
 アンドロイドが生命体なのか機械なのか、彼女のその想いは単なるプログラムの一部なのか、それとも学習した果てに得た心なのか、そういった事を想像させられて今回はとても興味深かった。

 あんまり褒め過ぎてもなんなのでちょっと気になった所としましては、まずは過去の歴史が殆ど語られなかったという事だ。
 個人的にはもうちょっと具体的な所を知りたかったのだが、上記の通り、語られなかったが故の今回の想像(妄想?)というのもあって、これは一概にどうとも言えないのだけれど、穿った見方をすれば設定がついていないともとれて、すごく難しいところである。
 これが物語にしっかりと関わってくる出来事であるならば、ちゃんと見せた方が良いと思うが、そうでない1話完結のこのお話としては、今回の話に限って言えば良かったのかもしれない。
 もうひとつとしては、「歌」である。地球のアニメの挿入歌が宇宙の旅人である心を掴む、ラウリィの主人の思いを代弁するというのが今回のお話の中に織り込まれているのだが、この歌をEDに使うのであらば、劇中で一回流す事はしなくても良かったんじゃなかろうか。
 それまで頻繁に「この歌いいねぇ」と気にさせていながら曲を流さないできたのだから、曲を流すのは劇中あったラウリィが歌うシーンかEDの一回でいいし、その方が十分効果的だったように思う。見ていてEDで「また流すのかよ」と思ってしまいましたよ。
 この辺の詰めの甘さはこのアニメらしいが(笑)。

 ともあれ、今回はとても興味深く見る事が出来ました。毎回これくらいの事してくれればいいのになー。


#10 ねらいきにました

なんかこう、今ひとつ緊迫感に欠けるな。

 そんな今回のお話は…
 それぞれに想いを持つ少女たちは、クリスマスに向けて行動を起こそうとしていた。
 エリスと騎央がこれ以上近づくのを怖れるアオイと真奈美は、踏むべき段階をすっ飛ばして、一気に既成事実を作る作戦に?
 一方、キャーティアの面々も、クリスマスに特別な贈り物をしようと計画をしていた。
 しかしその影には、いつにも増して不適な笑みを浮かべるドギーシュアの姿が。
 以上公式のあらすじ。

 前回まで夏だったような気がするが、今回から一気にクリスマスシーズンになっていて、その間はまるで何も無かったかのようなのはまぁいいだろう。  そんな今回のお話はお話はと言うと、終わりに向け犬の人たちがキャーティアシップを狙うぜ!という話で、今回は最終回に解消するであろう危機的状況を作り出したという感じ。
 そんな中、メガネっ娘と幼馴染みは相変わらずの様子でやろうと落とそうと必死だし、最後までこんな調子なんだろうかなどと思っていたら、相変わらずまたドンパチ始めやがるしで、一体何がメインなんだかよく分かりません。
 まぁメインと言ったらキャーティシップが敵の手に落ちて、後2週間で地球に落ちるよというところで、犬の作戦にまんまとハメられる猫達、といったところなんだが、これが今ひとつどうなってるんだかよく分からない。
 いやがらせで地球の人工衛星を突撃させていたら、その中に犬型アシストロイドが紛れ込んでいて……というのは分かるんだけど、彼らついている呪符は一体なんだったのか説明無いよね。まぁそれはいちか(だったっけ?)が出てきた時にちろっとあったような気がするが、使い方が多岐にわたっていて、そういう事になっているで進んでしまっているのがまず気に喰わないな。
 そもそも、艦内にいる犬型アシストロイドは分かって、なんで艦外のそれはレーダーなどの策敵に引っ掛からないのかがよく分からないよなぁ。
 それと冒頭にも書いたが、なんでかとても緊迫した状況に見えないってのがポイントで、なんかフツーに見てしまったよ。
 どうせこういう展開になるのであらば、幼馴染みとメガネっ娘が野郎を落とす為にどうこうとか入れないで、犬の人たちとの攻防をガッツリ描けばいいと思う。
 あっさりとシップを占領されてしまったのもそうで、艦全体で危機的状況を打破しようと躍起になる様子や、奮戦むなしく次々に敵の手に落ちていく艦内とか、いろいろと作りようがあるように思うんだけどなぁ。
 襲われた野郎の家でのことも、変なガスでアシストロイドがダメになっている中、なぜか野郎専用のアシストロイドはフツーに動いていたり、艦長がやられてしまうのも、ネコミミしっぽの宇宙人がフツーに格闘して犬型アシストロイドと撃退していた事を考えると、別に逃げずに戦えば良かったんじゃなかろうか?などと突っ込みどころが多過ぎて乗りきれねぇよ。

 という感じで、随分都合よく最後に向けた舞台が整えられたという印象。まぁ最終的には全て上手いこと行くのであろうが……あんまり興味ないなぁ(笑)。


#11 さがしきにました

う、う〜ん。

 そんな今回のお話は…
 ピンチに陥ってしまうキャーティア達。
 騎央たちは、あらゆる手段を講じて危機を回避しようと努力するが、ドギューシュアの戦略によって次々と妨害されていく。
 その切迫した状況が、それぞれの想いを加速させ、溢れ出てしまった本音が次々と衝突を生んでいく。
 大混乱の中、中心にいる騎央の勇気と決断が迫られるのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、ラスとで解決する為の段取りを整えました。という話で、宇宙に行かないとなんともならんので、なんだかんだありながらロケットを用意するところまで。
 前回が前編であったので今回は中編、と言った印象で、まぁぶっちゃけ特になんもねぇ。書く事ないから困る。という具合だ。
 というのも、キャーティアシップは占拠され、ネコミミしっぽの宇宙人の機体は破壊され、宇宙に行く手段が無いのも、ネコミミ教団の教祖に買ってもらおうとするも、犬の人の策略でどの国もロケットを売ってくれず……と色々問題があるにはあるのですが、「どうせなんとかなるんだろう」と思っているし、実際なんとかなってしまうんだから別の意味で言う事ない。
 そもそも、事態にどうも緊迫感が無いので、見ていてそれら問題を「どう解決するんだろうなぁ」という想いをこちらが持てないよな。
 そのロケット調達も各メインキャラが色々行動してどうこうなるわけでもなく、都合良く調達してくれる人が出てきたというだけの話であって、キャーティアシップは落下すると勝手に自爆するので地球存亡云々は関係無いが、シップに残された人を助けるため、必死に彼らが何かをしているわけではなく、のんびりしているとしか思えないのがどうもな。
 せっかく人の命を救うという大それた目的があるんだから、もっと必死な様子を描けばいいのになぁ。ヤツラがやっていたことと言えば、話し合いして電話してロシアに行ったくらいである。
 まぁ、最終的にキャーティアのオーバーテクノロジーに頼らざるを得ないにしても、宇宙人と地球人との交流というところもテーマであるのならば、せっかくキャラクターがたくさんいるんだから、各キャラが必死に目的に向う様子を通して、これまでの交流というところを活かせばいいと思うのだがな。(ま、そんな交流が今まであったかと言うと無かったのだが/笑)
 ともかく、せっかくの盛り上がりどころなんだから、緊迫した雰囲気を出すべきなんじゃなかろうか。

 個人的なところとしましては、いちか、だったっけ?この人は犬の人かと思っていたんだけど、どうも違うようなのは分かったのだが、結局この人がなんなのかよく分からないんですけど。
 そもそもあの護符みたいなヤツが気に喰わなくて、宇宙人がやってきてと言うSFチックなことやっているのに、魔法めいた護符とは何事かってぇ話ですよ。
 どうもこの物語は、いろんな要素を全部持ってきたいわゆる「ちゃんぽん」的なところがおもしろいというか狙っているんだと思うのだけど、見事に中途半端な上にどっちにも行こうとしていて全ての方向に引っぱり合ってしまって、結局中心がどこにも動いておらず、かつどこへも向っていないという毒にも薬にもなっていないよな。
 どうせならどこか一点でも突き抜けてしまえば、何かしら思うところが出てくる物だけど、どうにも枠内に収まっちゃっているので、思うところがなんも無いんだよね。

 こーゆーのを見ていると、物語を作るのって難しいんだなーと思いました。でもこれの原作は10巻以上出ているんですよね?
 まぁ、原作とこのアニメではまた違うのでしょうが、このアニメを見る限り、そんなおもしろいとはとても思えないなぁ。
 って、なんか思ってしまったかのような感想ですが、次回が最終回です(笑)。


#12 みつけきにました

うん、まぁこんなもんだよな(笑)。

 そんな今回のお話は…
 ついに、キャーティアと地球の命運をかけた戦いの幕は切って落とされた。
 己が野望を達するがために譲らないものと、守るべきものを持つ固い信頼で結ばれた両者の衝突。
 激しさを増す戦いの中で、それぞれの因縁と想いが爆発し、予想だにしない決着へと向かっていく。
 美しき地球を背に愛を叫ぶ少年少女が進む未来は――そして、地球の運命やいかに!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては占拠されたキャーティアシップを解放し大団円ですわな。オチとしても、シップ強襲事件前にクリスマスやサンタ云々と言っていたのでそれも分かろうというものなので、お話としては特に無い。
 お話の展開としても上記の通りなので、なんだかんだで上手いこと言って目的を果たすことは分かっているので、特に驚愕の展開がという事もなくあっさりシップを奪還してしまうので、なんとか的の手に墜ちずにいたブリッジのクルーと、単独で救出に向った野郎が命がけの緊迫した戦闘を行うでもなく、「ああ、いつも通りの『あそびにいくヨ!』だな」と思いましたよ。最終回だからって特に気合いは入ってねぇゼ!(笑)
 特にいつも通りだなと思わせてくれるのはメガネっ娘と幼馴染みで、コイツらは終止野郎を落とすことしか考えてねぇ(笑)。終いにゃメガネっ娘、幼馴染みネコミミしっぽの宇宙人が一斉に野郎にキスするハーレム状態ですよ。
 見ていてさすがに「工エェェ(´д`)ェェエ工」となりました。そしてそれらに反応しない野郎はインポテンツけって〜い!
 ともかく、お話として、こう最終決戦に臨むという雰囲気がまるで無く、本気なのか冗談なのか判別のつかない宇宙での戦闘など、前々から言っている通り、一体どこへ向っていてどこを見せたいのかがさっぱりであった。というわけで以下全体の感想を。

 と言ってもこれまでで随分と語ってしまったような気もするが、全体としてあっちにもこっちにも行こうとし過ぎていて、どれもが足を引っ張ってしまい、小さくすぼんでしまったような印象だ。
 どうもいろいろな物語のいろいろな要素を合わせて「ちゃんぽん」的な楽しさを演出しようとしていた節はあるのだが、何せしっかりとした軸のような物が無いので、どうにも不安定なのも見ていてしょんぼりする原因のひとつだったんじゃなかろうか。
 どうせ「何でもアリ」みたいな話なんだったら、思いっきりバカやってくれた方が楽しく見れたような気がします。
 個人的なところで言うと、この突然「ネコミミしっぽの宇宙人がやってきて〜」という設定ならば、第1話のようないろんな組織が宇宙人をどうこうしようと画策して〜という話をじっくり描いて行った方が好みではあった。
 もしかすると原作ではしっかりとそうなって行った先での「ちゃんぽん」な話であって、このアニメはスーパーダイジェストであったのかもしれないが、未読の私にはそれを知りようが無いし、なによりこのアニメを見て原作を読もうという気は全く起こらない。
 もっとおバカで「バカだなぁ(笑)」と楽しく笑えるモノだと思ったんだけどなぁ。実に中途半端で正直1クールで終わってホッとしました。


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