貧乏姉妹物語

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第1話 『 浴衣と花火とりんご飴の日 』

もともとBS-iで去年放送していたんだっけ?
それが東京MXとメーテレで放送することになりました。原作ファンとしては嬉しい限り。よかった愛知在住で。
ともあれ、この貧乏姉妹というよりは百合姉妹っぷりはやはりいいのだが…

そんな今回のお話は…
今日は花火大会の日。二人暮しの姉妹、姉の山田きょうは新聞配達から帰る途中で、妹を 喜ばせるための計画を考えていた。
妹の山田あすは朝ごはんの支度を終え、昨日のお買い 物のお釣りを豚の貯金箱に入れながら、
花火大会の縁日で姉を案内して楽しんでもらうこ とを考えていた。
二人ともお互いを喜ばせようと花火大会を楽しみにしていたのだった。
夕方、縁日の下見から帰ったあすは、姉と一緒に遊ぶための貯金が無くなってるのを知り 呆然とする。
そこへ帰ってきたきょうは、妹の様子をいぶかしがりながらも貯金で買った 浴衣を差し出すが、
あすは「お姉ちゃんの馬鹿!」と叫んで部屋を飛び出してしまった。
浴衣を返品しようと商店街を走るあすの心の中を映したように、雨が降り始めた。
洋品店で、きょうが自分のためにお揃いの浴衣を一日中探していたことを聞かされたあす は、
姉が雨の日に傘を忘れた自分を心配して雷が怖いにもかかわらず、無理して迎えに来てくれたことを思い出した。
いつでも自分のことを第一に考えてくれる姉の気持ちに改めて 気付いて泣きじゃくるあすを、洋品店のおばさんは優しくさとすのだった。
一方、神社に あすを探しに来たきょうは、八百市のおじさんからあすが昼間下見に来て
自分と一緒に縁 日を回ることをすごく楽しみにしていたと聞かされ、何故あすが怒ったのかを理解する。
一緒に花火を見ようとお互いを必死に探し回るきょうとあす。
気持ちが通じて再会できた 姉妹は、二人の絆を確かめ合いながら花火を見上げるのだった。
以上公式のあらすじ。な、なげぇな。

と、いうわけで、冒頭書いたようにこの貧乏姉妹物語のメインは姉妹の百合っぷりを楽しむことです。
原作が連載時に8Pで掲載ということもあって、2、3つの話をあわせて1話分を構成していましたが、
なかなか上手く話を繋いでいて、尚かつ姉妹百合もみせてくれる辺はなかなかの出来。
なのですが、個人的には不満点もあったりする。

さて、その不満点はというと、お母さんだったりする。
お話的にお母さんはすでに他界しているのだが、そのお母さんがナレーションするのがちょっとな。
この物語はきょうとあすの二人しかいないっていうのがポイントであって、貧しくも親切な隣人やご町内の人たちに助けられつつ、
貧しいが故に悪に染まることもなく清く健やかに育っていくふたりがいいのである。
なので、端から舞台に立っていないお母さんが出てくるのは個人的に蛇足っぽいイメージがあるな。
まぁ、たぶんお母さんを出すことによって家族愛的なモノをより良くみせたいのだろうけど、
そのおかげで百合分が減っているのが気にくわないっていうだけなんだけど(笑)。

もうひとつ、それはあすの演技。
別に中の人の金田朋子さんが下手という意味ではありません。念のため。
私はあすはおとなしいというイメージがあったので、このアニメのちょっと元気っ娘っぽいのがどーも合わないなぁと思ったのでした。
どっちかっていうときょうの方が元気っ娘って感じだものね。

ともあれ、原作の短いエピソード群を上手く1話にまとめてあり、お母さんが気にはなりはするけれど、貧しくも清く健やかな姉妹のちょっと良い話、
っていう基本はしっかり押さえてあって、原作ファンとしては誉めはしないがまずまずといったところ。
しかし、やはり百合がちょっと家族愛にすり替わってしまうのは、百合萌えラーとしてはちょっと残念だな。


第2話 『 大家さんとスイカとお見舞いの日 』

アカン、フツーに存在を忘れて録り逃した。_| ̄|○
なにやってんだ、オレ。

こんな話だったらしいよ。
今日は恐怖の大魔王が来る日。雨の夜、雨漏りの音に混じって近付いてくる足音。
ドアが 開いて現れたその姿は・・・大家さん。気難しい大家さんは姉妹にとって苦手な存在で、
家賃の支払日に先月の取立てを思い出して憂鬱になっていた。だが今日に限って時間を過 ぎても大家さんは現れなかった。
今月はお家賃がお休みだと能天気に喜び、庭の水やりを 兼ねてTシャツの下に水着を着て水遊びに興じるきょうだったが、
お隣さんから大家さん がどこかから落ちて足を骨折して入院したものの、誰も見舞いに行ってないと聞かされる。
「誰も来なかったら、さみしいよね。」あすが漏らした言葉に、きょうは勘違いをした自 分を恥じ、
お見舞いに行くことにするが、無愛想な対応にがっくりしてしまう。
次の日、スイカを持って行くも、手をつけなかった大家さんに気落ちする二人。
だが姉妹 一緒に夕食を食べられる幸せに立ち直り、一人きりの気持ちを考えて毎日訪ねることを決 意した。
連日病院へ通う二人に、看護士も毎日大変ねとねぎらうが、大家さんは突然もう 来なくていいと告げる。
迷惑だったのかと落ち込んで帰った姉妹の心を映すかのように雨 が降りだすが、何故か雨漏りはしなかった。
二人は大家さんは屋根を直すために怪我をし たのだと思い当たり、
自分たちを心配して来るのを止めさせたのだと、無愛想の裏に隠さ れた優しさに気付く。
翌日も現れた二人に驚いた大家さんだったが、照れながら礼の言葉 を述べる。
心が通じ合ったことで、いつまでもこの家に住みたいと願う姉妹だった。


第3話 『 にんじんと嘘と越後屋姉妹の日 』

きょうとあすは百合百合しすぎです(´д`;)ハァハァ

そんな今回のお話は…
今日は特売の日。チラシを見て買出しに出かけるきょうとあす。
しかし目の前で最後のひ とつを、あすの隣のクラスの越後屋銀子に買われてしまう。
がっかりする二人だったが、 明日はお肉の特売があるのを知り、絶対に買おうと決意する。
翌日、お店に急ぐあすだっ たが、最後のひとつを銀子と取り合いになり、結局他の人に買われてしまう。
銀子はお肉 が買えなくて泣き出してしまい、姉に叱られるので家に帰れないからあすに責任をとって と言い出す。
やむを得ず家に連れて行くと、きょうが特売のお肉を買って待っていた。そ のお肉を銀子に譲ってと頼むあす。
「お肉じゃなくても一緒に夕飯は食べられるし」そう いう姉妹の仲良しぶりをうらやましそうに銀子は眺めるのだった。
お肉を買ってきたと姉の金子に報告する銀子だったが、金子は売り場をこっそり見に行っており、
妹が嘘をついたことを叱って、明日のにんじんの特売は必ず買ってくるよう言い 渡した。
次の日、転ぶのもかまわず雨の中を必死で特売に急ぐ銀子。しかし今回も買うこ とができなかった。
完璧主義者の姉の期待に応えられなかったので嫌われると絶望する銀子。
あすは、銀子が姉が大好きだからこそ嘘をついてでも期待に応えようとする気持ちがよくわかったので精一杯はげます。
きょうも、がんばったことを素直に言えばわかってくれると後押しした。
正直に告白した銀子に、金子は優しく微笑んで、転んだ傷の手当てをしてあげる。
二人の心が少しずつ通じ合うようになっていく姿に安心する姉妹だった。
以上公式のあらすじ。

と、いうわけで、越後屋姉妹のお話なのだが、お話としてはあまり上手くまとまっていなかったな。
姉の金子が節約にごだわっていることが説明不足なので、金子がどんな人物なのかわからないし、
銀子が特売品を買いに行くのも、そーゆー理由があるからなのだが、
夜に特売品のチラシを見ながらすすり泣いている銀子とか見せられると、なんか普通に虐待しているように見えちゃったよ。
もっと金子のひととなりがわかるような何かを入れて欲しかったなー。
銀子の方は頑固で負けず嫌いで姉が大好きっていうのがよくわかったのだけどな。
でも、特売品が買えなかっただけでビビリすぎだと思ったよ。たしか原作では泣くことはなかったと思ったが。
その辺も虐待しているように見えた一因かなぁ。

きょうとあすの方は、冒頭書いたとおり百合百合しすぎです。ま、それはもっとやれって感じですが(´д`;)ハァハァ
それにしても頬ずりってなんか、こう…エロいな(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
そんなわけで今回は越後屋姉妹がメインなので特になんもないな。


第4話『 香水とあすと授業参観の日 』

やっぱ、あすはいい子だなぁ(´∀`)

そんな今回のお話は…
あすの授業参観日の数日前。あすが捨てた授業参観のプリントを見つけたきょうは、
お母 さんの代わりに授業参観に出てあげたいと思い、着ていくのにふさわしい服を探していた 。
が、そんな姉に対して、学校もあるし無理して来なくていいよと言うあす。
次の日、夕刊の配達に出ようとしたきょうはアパートの前で大金の入った財布を拾う。
これだけあれば家賃も払えて、妹の大好きなケーキが買える、姉の服が買える、
と想像する 二人だったが、思い直してあすが交番に届けにいくことにした。
その途中でアパートの隣の住人、三枝蘭子が自分の落としたものだと声をかける。
三枝はお礼にケーキを振舞うが 、あすは姉と二人で分け合うために持ち帰りにしてもらう。
きょうはケーキのお礼を言うために隣の部屋を訪れ、スーツを貸してもらう。
三枝にお化粧してもらい香水もつけてもらった姿を妹に見せるきょうだが、
何故かあすの態度はよそ よそしい。戸惑う姉をあすは銭湯へ誘う。
お風呂に入ってすっかり化粧が落ちたきょうに あすは寄り添い、いつものお姉ちゃんの匂いだとつぶやいた。
「お姉ちゃんは、誰の代わ りでもないよ。」
その言葉にきょうは、授業参観に大人っぽいきれいな格好で行こうとしたのは、あすのためを思ってのことではなく、
自分が恥ずかしい思いをしたくない、という気持ちから来ていたことに気付く。
授業参観の当日、きょうはいつもの制服で授業参観に出席した。
素直に喜ぶあす。本当の気持ちを通じ合わせることができた姉妹だった。
以上公式のあらすじ。

今回は特に気になった所もなく普通に見れた。
原作もあんな感じでまったりしているので、ちょっとのったりした感じがあったが概ね良好。
別に今回に限ったことではないが、冒頭書いたようにあすはホントいい子だなぁ。
そしていつもラブラブな姉妹なのだが、今回はいつも以上にラブラブしていてポワワ(´∀`)
と、なってしまいましたよ。だって腕組んで歩いているんだぜ?姉妹で。
俺には姉妹愛を超えた何かがあるようにしかみえないのだが、
なぜか(´д`;)ハァハァするような気分にはなれないのは、やっぱ「ちょっと良い話」だからですかね。
なんかこう、心が洗われるよぅ。あぁ光が見えるよパトラッシュ(浄化されています)

しかし、このアニメの話って日常の中の日常で、
何かとんでもないことが起こったりするわけではないので、とりたてて書くことが無かったりしますな。
原作も全て持ってるので、話も全部分かってるし。
なのでちょっとだけでも盛り上がるような所があればいーなー。
あと、きょうの方にあまりスポットが当たっていないような気がするのは気の所為かな。


第5話 『 アパートと桜と引越しの日 』

うーん。どーもぱっとしないなぁ。

そんな今回のお話は…
生活費がピンチの日。桜の樹を見て想い出にふけっていた大家さんに、
給料日まで家賃を待ってくれるように頼みに行った姉妹は、いつもと違ってすんなり了承してくれたことをいぶかしげに思う。
バイトの給料日、きょうはどこかへ出かけようとあすを誘う。
が、結局どこへ行くとも思い付かずに、部屋で桜の樹を見ながらくつろいでいた。
夕方、銭湯ハワイに行こうとした二人に、大家さんはアパートをすぐに出て行ってくれと告げる。
お隣の三枝蘭子からこの一帯に高層マンションが建築されるという噂を聞き、
このアパートも壊され、桜も無くなってしまうのだと悲しみにくれる姉妹。
しかし、二人っきりでがんばって生きていかなくてはならないのに負けてはいられないと荷造りを始めるのだが…
以上公式のあらすじ。の一部。

あらすじが長いので途中で切ってみました。
それはさておき、今回は、というよりは今回もぱっとしないなぁ。
今回は立ち退きを迫られるという、割と切羽詰まった話だったのだが、
それでもいつもどーりに淡々と進んでいってしまって面白味に欠けるんだよな。
原作の話は一つ一つが短いので3つくらいのエピソードを毎回くっつけて、
ひとつの話にしているので、原作にないシーン等を挿入したりして色々と頑張っているのだけれど、
どーも話がのったりしていて見ていて眠くなってしまうな。
個人的にはもちっと話に抑揚があればいいかなーと思う。
が、多分残りもずっとこんな感じなんだろうなー。

どーでもいーけど、きょうとあすのほっぺが常時赤いのがとても気になります(笑)


第6話 『 さびしさと銀子とお姉さまの日 』」

基本的にあすがメインなのは仕様なのだろうか。

今回のお話は…
マンションが建った後のある日。
アパートの隣に建築されたマンションの最上階に、越後屋姉妹は引っ越して来ていた。
銀子は、金子のような完璧な姉に自分はふさわしくないのではないかと思い悩んでいた。
通学時にも手をつないで仲良しなきょうとあす姉妹を、自分と姉の関係と比べてみてうらやましく思う銀子。
学校でも、商店街でもあすは人気者で、クラスメイトに疎まれている自分とは違うということを思い知らされ、対抗意識を燃やした銀子は、
高性能望遠鏡できょうとあすの山田姉妹と自分たち越後屋姉妹がどう違うのかを、一日観察することにした。
休日の朝、楽しく笑いながら朝食を摂るきょうとあすを見ながら、自分はそんな風に食事したことが無いとさびしさを感じる銀子だったが…
以上公式のあらすじの一部

と、いうわけで今回は越後屋姉妹の話。
結構アニメオリジナルのシーンとかあっておもしろかったが、ちょっと解りづらいところもあったところもあったな。
個人的にはラストで金子が銀子の服をたたんでいたのが印象的。
なのだが、私としては、金子に「このくらいの事しかしてあげられない」みたいなことをいってほしかったな。

ちょっと気になっているのは冒頭に書いたように、
あすの良い所はふんだんに描かれているような気がするのだが、きょうの方は今ひとつぱっとしないんだよなぁ。
貧乏姉妹の物語なのだし、きょうのいいところもいっぱいあるので、そちらもスポットを当ててもらいたいものだけど、
どーもこのままいっちゃいそうだなー。残念。

どーでもいーけど、やっぱほっぺが赤いの気になるなぁ(笑)。


第7話 『 ヤキモチとチョコとバレンタインの日 』

おお、百合姉妹。

そんな今回のお話は…
今日は聖バレンタインの日。
あすはきょうにプレゼントするためにチョコを作っていた。
姉の喜ぶ顔が見たくて、大好きな姉のために作ったのだ。
どうやって渡そうか悩んで、中学校まで迎えに行こうと思い立つ。
校門で待つが、なかなか出てこないきょうを探して校内に入ったあすは、
校舎の裏で姉が男の人にチョコレートを渡している現場を目撃してしまった。
姉に好きな人がいたということにショックを受け、あすは自分の作ったチョコを渡せずに隠してしまった。
次の日、下校途中に昨日の男を見かけたあすは、
姉が好きになった人の正体を探るべく尾行を開始するが、彼は出来過ぎなくらい親切で良い人であり、
姉が好きになるのも無理はないという気持ちにさせられてしまうのだが…
以上公式のあらすじ。の一部。

たった8Pの原作を上手く30分にしたなー。
いい百合姉妹をみせてもらいました。
…ってくらいしか書く事ないなぁ。
どうもこうぱっとしないんだよな。
別に今回は退屈ってわけでもなく、割と話的にはそれっぽくできていたのだけれど。
やっぱ話を知っていると、お話を素直に楽しめなくていかんなぁ。


第8話 『 ギターと夢と歌の先生の日 』

歌が…残念。

そんな今回のお話は…
今日は音楽のテストの日。学校でクラスメイトに頼られ、
何でも出来る優等生だと思われてうらやましがられているあすだったが、唯一苦手なものがあった。
実はあすは音痴だったのだ。
音楽の時間、あすは歌も上手いに違いないというみんなの期待の視線に途方にくれてしまう。
来週回ってくる自分の順番までに、期待を裏切らないようになんとかしようと部屋で歌の練習をするあすだったが、うまくいかない。
そこにきれいな歌声が聞こえてくる。歌声の主は隣の部屋の住人、一ノ倉正男だった。
彼は歌手を目指しているのだが、オーディションに落ちてばかりで、ライブ活動もお金が無くって休止中、
田舎に帰ることも考えたが、とりあえず今はファンの差し入れで食べているという。
下校中のあすは、一ノ倉が愛用のギターを売ってしまったところに出くわす。
寂しげな様子の彼に、あすは歌の先生になって欲しいと頼みこむ。
それから毎日、一ノ倉の指導で歌の練習を始めたあすは…
以上公式のあらすじの一部。

お話の方は普通に見れたんですが、一ノ倉の歌が残念な結果に。
まぁ、こればっかりはいくら声優さんといえど歌手ではないわけだから、あまりどうこういうのも筋じゃないとは思うが、
ちょっと説得力がなくなっちゃう、というか、そこで素に戻っちゃったな。
それと、彼がつけていたペンダントはなんか意味があったんだろうか?
これみよがしに光っていたりしましたが。

それにしても、せっかく「姉妹」の物語なのに、完全に主役があすになっちゃっているなぁ。
なんかすごくもったいないような気がしますよ。きょうもいい子なのに。
そんなエピソードもあるんだけどなー。


第9話 『 想いと不安と携帯電話の日 』

う〜ん。どーせなら片方だけにすれば良いのに。

そんな今回のお話は…
福引で携帯電話が当たった日。
きょうは事情で普段より余計に新聞配達をしており、疲れのため、あすとあまり話す時間が取れない日が続いていた。
今朝も朝ごはんの感想を言いそびれる。
そんな折、あすが商店街の福引で携帯電話2個セットを入手、
三ヶ月間有効の3000円分のプリペイドなので、いざという時のために大事に使おうと話し合う。
そのため、お互いにかけようとするもののつい思いとどまってしまい、結局一回も使わないまま一週間が過ぎてしまった。
このままではせっかく携帯電話を持っている意味が無いので、もっと気軽に使うことにする。
あすは夕食の献立を確認するために思い切って電話をかけるが…
以上公式のあらすじ、の一部。

と、いうわけで、携帯を持っていながら、すれ違ってしまう姉妹の話。
だったのだが、きょうとあすの両サイドがどうなっているのか、しっかり描かれていたため、見ているこっちとしては何の盛り上がりもなかったな。
そこで冒頭の「どーせなら片方だけにすれば良いのに」となるわけだ。
こっちもどちらかがどうなっているかわからなければ、そのキャラに同調できるんですけどねぇ。
どうなるかが判っているもんだから、なんか淡々と見てしまったですよ。
まぁ、こういう話の作りは今に始まった事でもないですが。
最後は上手く(?)越後屋姉妹が締めてくれたんで、「ちゃんちゃん」となってくれたのが唯一の救いでしたな。

全10回のこのアニメも次週がラストですな。
しかし、特に盛り上がりのないままここまで来たな。
次回はちょっとでも盛り上がればいいなぁ。


第10話『 風邪と約束とお母さんの日 』

せっかく今日メインだったのになぁ。
それはそれとしていい話ではあった。

そんな今回のお話は…
きょうが風邪で寝込んだ日。おかゆを作ったり、氷を取り替えたり、体を拭いてあげたりと姉を一生懸命看病するあすだった。
その甲斐あって回復し、新聞配達から帰ったきょうは、あすが倒れているのを発見して気が動転してしまう。
実は、あすは風邪をおして姉の看病をしていたのだ。
救急車の中で、母が病院へ運ばれたきり帰ってこなかったことを思い出し、
妹を守るというお母さんとの約束を守れず、何もできなかったと自己嫌悪に陥るきょう。
一人きりの部屋に帰って後片付けをするが、家事はろくにできず、あすのためにリンゴを剥こうとしても指を切ってしまう有様に、
自分はあすがいないと何もできない、何も力になってあげられないと無力感にさいなまれてしまう。
以上公式のあらすじの一部。

というわけで、今まで無かったきょうメインの話であったのだが、なんかきょうが何も出来ないみたいに見えてしまったなぁ。
まぁ、それはそれで、話の中核を成す部分でもあるからいいのだけど、
お話としてはこれまでと比べると盛り上がった方だが、一般的には大した盛り上がりでもなかったかな。
しかも一番いい所はあすが持っていってしまったしな(笑)。
しかし、ラストシーン後のあのオチって無くても良かったんじゃないかな。

最後なので全体的な感想。
最初から最後まで貧乏姉妹の日常をぼーっと眺めていたという印象。
まぁ、もともとそういう話なのだけれど、ちょっとした事件があの姉妹にとっては…っていうのがおもしろいのであって、
このアニメはどうもそういうところを淡々と進ませていってしまったように感じたな。
もうちょっと盛り上げたり、凝った演出なりをすれば、それなりにおもしろかったかも。
全10話見てきて、あまりに何も無いんで感想書くのが大変だったよ。

それと一番気になったのが、あすをメインにしすぎ。
これじゃ貧乏姉妹物語じゃなくて貧乏妹物語ですよ。
このお話は困難があっても貧しくも清らかな姉妹がお互いを想い合って乗り越えていく、
ってところがキモなので、あす視点の話ばかりでは魅力が半減です。
きょうが完全にサブキャラに成り下がってしまっていてもったいない。

そんなわけでこの「貧乏姉妹物語」。
貧乏姉妹が成り上がっていくわけでもなく、心にジーンとくる様な展開があるわけでもなく、これという見所があるわけでもなく、
ただただ妹のあす視点で描かれる姉妹の日常を描いていましたな。
正直他人にはお勧めできません。
単行本(全4巻)を買って読んだ方が楽しめるかと思いますよ。


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