ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 1〜12話

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第1話 プロムナイト

うまいなぁ。原作がどうなっているかは知らないけど。

 そんな今回のお話は…
 東京湾上に浮かぶその島は東京零号埋立地の名で知られていました。
 島と本土とつなぐのは一本のトンネルだけ……。それ以外、橋はおろか船舶の往来さえありませんでした。
 誰が何の為に建設したのか。国民やマスコミの問いに対し、国をはじめ、全ての関係者が沈黙を守っていたその島の所有者が、今日……ついに姿を現したのです。
 以上公式のあらすじ。

 お話はと言うと、主役でヴァンパイアの女王ミナが出てきて、はぐれヴァンパイア?を屠り、東京零号埋立地にヴァンパイアバンドの建国を宣言しただけで、お話的に何がどうという所は全くない。が、上記のことが起こるまでは、最初から吸血鬼は本当にいるのか?というような、いちTV番組として作られていて、見ているこのアニメが「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」かどうかも、客席にいるニナが映るまでは語られもしない。
 原作はマンガのようなんだけど、それの第1話がこうなっているかは知らないが、この演出は面白かった。としか、言いようがないんだよなー(笑)。
 なにせ今回は、全く何がなんだか分からないうちに終わってしまって、どんな物語なのかもさっぱり分からない。のだけど、一体全体どんな物語なのか?と気になって仕方ないのであります。
 というわけで、次回以降が楽しみです。

 ってくらいしか(お話的に)書く事ないのもなんなので、主役の事でも。
 無類のやんごとなき身分フェチとしては、見た目少女な女の子が女王だって所にグッときます。尊大な態度とか口調とかがたまらないです。
 ただ、「女王陛下」であられるので、「姫さま」とお呼びできない事が残念です。やんごとなき身分の中で「姫さま」が一番好きなのです。うん、どーでもいーね。
 どーでもいーついでに、予告の代わりになっている「ダンス イン ザ ヴァンパイアメイド」の続きが気になります。
 やっぱタイトル通り、あのメイドさん達が毎回出るんでしょーか?

第2話 ハウリング
なにこのロリペドホイホイ。
まぁ、見事にかかってしまったわけですが(笑)。

 そんな今回のお話は…
 案頃の私は、それがこの日に始まったものだと、ずっと信じていました。
 世間は吸血鬼の話で持ち切りで……。でも彼は、その話題が出るたびに、何故か不機嫌になっていました。
 そう、彼自身この時は忘れていたんです。二人の物語は。もっと昔。私が彼と出会うずっと前から、始まっていた事を……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、もうひとりの主人公「鏑木アキラ」の前にミナ女王陛下がやって来るが、アキラは1年前の交通事故で、自身は人狼である事や、昔交わしたミナ女王陛下との約束を覚えていなかった。が、別の組織の吸血鬼に襲われたショックで、アキラは記憶を取り戻した。って感じ。
 お話的な面白さというのは、まぁ序盤も序盤なので特にどうこう言う所はないのですが、演出という部分では色々と面白い事をやっていて見ていて面白い。
 印象に残ったのは、ミナ女王陛下の白い肌を強調する為に、他の人減の肌をワザと濃く塗ってあり、一緒にそれがあると陛下の肌が、異様に白く輝いているように見えて美しい。
 おぱんつ一丁の陛下に遮光ジェルをぬりぬりし、そのお姿で政府公安とおぼしき公僕をやっつけたりしましたが、やらしさは全くない。
 うん、ウソ。やらしくはあるが、それほどでもないって感じ。今回としてはそんなものですが、アキラが記憶を取り戻し陛下の従者として、そしてひとりの男として、今後どうなっていくかが楽しみです。

今週のミナ女王陛下
 なんか劇中では「姫」と呼ばれておりましたが、ミナ様は女王ですよねぇ?
 つまり国のトップでおられるのでやはり陛下とお呼びするのが良いような気がしますが、その辺全然詳しくないのでよく分かりません。
 姫と呼ばれているわけだから、彼女のご両親が国にいらっしゃるのでしょうか?ってゆーか、どのような立場だと「姫」と呼ばれる事となるんですかねー。
 個人的な想像としては、国王の娘的立場だとそうなるのかなーと思うんですが。
 まぁ、それはともかく、今回としましてはやはりジェルぬりぬりの際のお姿について語らねばならないだろう。
 といってもまぁ、綺麗なお姿くらいしか言いようがないくらいお美しく、無類のやんごとなき身分フェチでもある自分としましては、陛下に付いて行く所存でございます。
 OPでも扇情的な衣装で躍っていらしてとってもステキですな。久々にやんごとなき身分の方に(´д`;)ハァハァ出来そうです。うん、キモイね。


第3話 ティーンウルフ
俺も姫さまに添い寝されたい。

 そんな今回のお話は…
 それは、のんびりとしたいつもの昼下がりを襲った、青天の霹靂でした。
 いまでも、思うことがあります。あのとき私は、彼のことで頭がいっぱいで、他のことなんか気にする余裕もなくて……。
 でも、あのとき彼女と一緒に帰っていたら、運命はどう変わっていたんだろうって……。
 この日を境に、私たちの学園は、吸血鬼たちが躍る、めくるめくロンドの舞台のひとつになったのです。
 以上公式のあらすじ。

 公式のあらすじって、劇中の由紀の語りなので、全然あらすじってねぇんだよな。なので、それらしいことを書かねばならない。
 今回は、とぎれとぎれだが記憶を取り戻したアキラは自分がニナの従者だと知る。
 そんな彼女はアキラの通う学園に入学してきた。
 吸血鬼が入ってきたことに断固反対の立場を取る生徒会は、学園理事長にして創設者に直談判をしにいくも、理事長とは自分が通う為に作ったというニナであった。
 それでもどうしても追い出したい生徒会会長は、ニナの出した賭けに乗ることにした。
 その賭けとは「従者鏑木アキラを捕まえること」。その間にニナは、政府与党へ行って特区設立法案を可決するよう求めていた……。
 って感じ。あらすじ作るのめんどくさそうだなぁ。

 お話的にはその後、アキラは謎の美女「美刃(メイレン)」と出会ったり、遅くまで残っていた生徒会長はなんか変な化物に犯されそうになって引っぱった。
 お話の展開的には上記の通りで特に何もなく、これからの為の下準備みたいな内容で、何か怒濤の展開があったわけではない。
 個人的に面白かったのは、アキラの追いかけっこと、ニナの与党への脅迫が、
 違う場面で違う意味ながらも繋がりをみせるような場面の切り替えと台詞が選出的に面白かった。が、そんなくらいであった。
 難点と言えば、アキラが携帯を何故あんないかにも忘れそうな所に置いたのか、が気になったのだが、まぁ、どう考えてもシナリオ的に美刃に拾わさせる為なんだけど、あまりに「いかにも」であったのが気になってしまった。
 どうせなら、追いかけっこしている間に落っことしちゃったくらいの方が自然であったような気がします。
 あと気になったことと言えば、由紀は記憶を失ったアキラに、自分達が付き合っているって嘘をついていたってことなんですかね。その辺よく分かりませんでしたが。

 そんなわけで、今回云々よりかは、次回以降の展開の方が気になります。


第4話 インタヴュー ウィズ ヴァンパイア
引っぱるなぁ。というか、上手く外した感はある。

 そんな今回のお話は…
 世界はこの日、ヴァンパイアを知りました。
 東洋の片隅の出来事として、切り捨てていた人も、いまだにバラエティー番組が作った架空の存在だと、人ごとのように笑っていた人々も、否応なしに、その存在を信じざるを得なくなったのです。
 そしてその静かな衝撃が生み出した波紋が、ひっそりと確実に私たちのすぐ側に迫ってきていたのです。
 以上公式のあらすじ。

 相変わらず公式あらすじは要領を得ないので、今回のあらましを語らねばならない。
 世界中のマスコミを集めて記者会見するニナだが、それに乗じて暗殺を試みようとする別のヴァンパイア組織。
 アキラはそれに気付き、暗殺を阻止する。簡単に言うとこんな感じ。
 と、上記のようなことがあったわけですが、それよりもむしろ、今回のお話の言わんとする所は、ヴァンパイアが劇中世界で、フィクションだけのものではなく、現実にいたということが世界中に認識された。と、いうことの為のお話なんだと思うわけですよ。
 その他にも、ヴァンパイアの貴族みたいなのが出てきて、ニナ女王陛下にまつわる利権云々の話だとか、暗殺する為の入れ替わりトリック(トリック?)だとか、謎の2番シャフト(だったっけ?)だとか、色々あったのですが、謎の2番シャフト(だったっけ?)はともかく、それ以外のあれやこれやは、ヴァンパイアが世間一般に知れ渡る為の条件付けのように見えて、今ひとつ乗り切れんかった。

 というのも、前回なんか犯された?感じだった生徒会長ってところで引っぱったので、あの生徒会長はどーしたのかなーと思っていただけに、なんでこんな記者会見のことに尺を使ってるのかと思ったからで、まぁ、オチまで見て「ああ、ヴァンパイアの存在を定着させるイベントってことか」と理解したのですが、今回のラストもラストで、生徒会長はあからさまに怪しかった生徒会連中のヴァンパイアにかまれました、ってところで引っぱり、まさかまた生徒会長で引っぱられるとは思いもよりませんで、そういった意味で、冒頭の言葉「上手く外された」なーと思ったわけです。
 正直な所、今回割りとこの記者会見だとかの関係の話は唐突で、上記の通り「イベント」なわけで、お話的には、こーゆー事がありましたくらいしかないのだけど、最初と最後を生徒会長で挟んで、ちゃんと物語の興味を次回へ引っぱっているあたりの展開は上手さを感じる。

 とりあえず、かまれると仲間になっちゃうんだよね? 仲間と言うか下僕になるみたいな感じかもしれんが。
 しかし、学校にいるニナ女王陛下に敵対していると思われるヴァンパイアの一派は、生徒会長を下僕と化した所でなんか意味あるんですかね? 特にメリットが無いような気がしますが(笑)。

すっかり忘れていた 今週のニナ女王陛下
 やっぱりどー考えても姫さまはおかしいような気がしますので(親父がいるなら話は別だが)、ひとりでも女王陛下と呼ぶぜ!って、どーでもいーけどなー。
 それはともかく、どうもこのニナ女王陛下は、尊大な部分とアキラに見せる少女のような部分のギャップが、世間一般で好評らしいのですが、やんごとなき身分フェチとしましては、アキラに見せる部分ってのは正直面白くないんですよね。
 つまり、私のような変態もとい紳士は、身分の高い(美しい)女性に傅きたいわけで、常に女王陛下でいて欲しいんですよ。
 そんな私はマジ「アキラ……いらねーな」などと思ったり(笑)。


第5話 シャドウ オブ ヴァンパイア
うーん。どうも今ひとつ乗り切れんな。

 そんな今回のお話は…
 人々から畏怖と好奇の視線を持って迎えられたヴァンパイアの女王……。
 傲慢で、自信家で、でも時折どうしようもない程の、可憐な儚さをみせる……そんな不思議な少女……。
 でも、このときの私はまだ気付いていませんでした。彼女の本当の恐ろしさにも。
 ……本当の、悲しみにも。
 以上公式のあらすじ。

 相変わらずのあらすじなので、今回あった事としては、ニナ女王陛下の学校での様子と、ヴァンパイアバンド設立の特区法案を日本国首相が反対の意を示し、解散を辞さない構えであることの政治的背景。その阻止に暗躍するヴァンパイアバンドの者達とまだよく合同原理の分からない学校に潜伏するヴァンパイア達。そしてアキラを巡る、ニナ女王陛下と雪の三角関係。といった感じ。
 お話がまだ準備段階なのか、そうでないのか今ひとつよく分からなくて、ヴァンパイアバンドの設立がなってからが本番なのか、それともその設立に色々と動く中での物語なのかということや、何がしたいのかよく分からない学校に潜伏する別口のヴァンパイアらの所為で、どうもモヤモヤするな。話が動いているようで動いていないのか、それともその逆なのか。
 おそらくは、色々と前振っているんだろうとは思うんだけど、今の所、どの辺を面白さとして見せようとしているのかがよく分からなくて乗り切れん。どうなるんだろうといった興味を引くような所が今の所ないんだよなー。
 思わせぶりな事ばっかりやっているといった印象で、個人的にさっさと話が進展してくれればいいと思ってしまいました。まさかずっとこんな感じで進んでいくような事はあるまいな。
 前回どうなったか気になっていた生徒会長は、あの後ずっと学校を休んでいるようで、ヴァンパイアに襲われたことがアキラや生徒会に知れたが、それがニナ率いるバンドの者達の所業なのか、それとも学校に潜伏する一派がやったのかは、今の所真相は分からないようになっているが、まぁ、どちらにせよそれで物語は動きそうなので、この際個人的にどっちでもいいってゆーか、どっちであっても正直どーでも良くて、私が知りたいのはそこから話がどうなるかなんだけど、それが今の所分かるように動かないのが見ていてやきもきする。
 今ひとつ、このアニメのどこら辺を楽しみにしたらいいのかが分からなくて、このアニメで今、一番楽しみにしているのが、ED後の「ダンス イン ザ ヴァンパイアメイド」だから困ってしまう(笑)。

 それだけだとなんなので、ちょっと気になった所としては、由紀の指輪が気になる。
 気になるというか、その指輪というアイテムをどう使ってどうしたいのかがよく分からんのと、今の所、あまり目立っていない由紀という人物が、前回あった指輪の件や、今回の第2話での陛下がひとりで来たのではない疑惑を口にしたりと、それが、アキラから陛下を遠ざけようとする策略なのか、ただ本当の事を口にしているのかが分からなくて気持ち悪いな。
 キャラの立ち位置が陛下とアキラ以外がよく分からないのでそう思うのであろうが、おそらくは、ワザとそういうふうにしているような気がするので、それが上手くいっているのかと言えば、個人的にはなんかモヤモヤするだけで、ちょっと鬱陶しい感じだ。
 とりあえず物語として、何かしらの方向性くらいは見えてきて欲しいな。

今週のニナ女王陛下
 今回は「姫殿下」という言葉が出てきまして、無類のやんごとなき身分フェチとしましては、「姫さま」に対して使いたい言葉ではあるのだが、やっぱりどー考えても「女王」なので、「姫」と呼称するのはおかしいような気がするんだよなー。まぁ、それはどーでもいい話だ。(じゃあ言うなという話でもある)
 さて、今回の陛下としましては、やっぱりと言うかなんと言うか、世間一般で好評である所のギャップをあからさまに見せておりましたが、前回もそして今回も申し上げた通り、無類のやんごとなき身分フェチとしましては、そのギャップはいらんのです。どうもエラい人にはそれが分からんらしい。
 私としてみたら、今回は学校での陛下よりも首相と会談している時の陛下の方が魅力的に感じます。

今週のダンス イン ザ ヴァンパイアメイド
 上記のように楽しみにしているので書いて見る(笑)。
 今回は陛下のお作りになられた肉じゃがを巡って、じゃんけんでの争奪戦を繰り広げるのだが、その争奪戦云々よりも、じゃんけんのかけ声で「チッ!ケッ!タッ!」というメイドらが、意外にも人間社会に慣れ親しんでいるのか、それともその辺の地域で育ったのかよく分からない謎さと庶民派な所がステキだ(笑)。


第6話 フロム ダスク ティル ドーン
やっぱデレがない方が良いなぁ。

 そんな今回のお話は…
 ある夜、降り注ぐ淡い月明かりの下で、恋の終わりを知りました。
 子供の頃……人を好きになるのは幸せなことだと、ただ、幸せがあるだけだと信じていました。
 それは無邪気でいられた子供時代の終わり。
 この頃の私達は、その黄昏の中で迷い続けていました。いつか来る、朝を信じて……。
 以上公式のあらすじ。

 相変わらずのあらすじなので説明しますと、ニナ女王陛下を陣知られなくなったアキラが、学校からヴァンパイアを追い出そうとする生徒会に協力するが……って感じ。学校に潜伏していた美刃やその他のヴァンパイアは結局、陛下の僕ってことだったみたい。
 それにバンド設立に反対だった首相の孫を誘拐し、ヴァンパイア化させ脅迫したことも分かって、「俺が姫さまを守るんだい!」などと思っていたアキラは、まぁぶっちゃけ拗ねちゃったって感じだよね。
 この歳になると、正直、そんな怒るところかね?などと思うんだけど、おそらくは10代の彼としたらやりきれないのであろう。
 劇中に陛下がおっしゃられた通り、国一個勝手に作ろうってんだから、それくらいするわさ。などと思ってしまう私は、随分とよごれちまったんだと思うが、それにしてもアキラは若い(笑)。
 それはそれとして、お話としては、アキラが陛下と対立する方向へ行ってしまったことで、物語は割と混沌としてきて、今回は陛下がまるで悪者かのように描かれており、アキラのその若さ故の行動が、とても筋が炉おっているような気にさせる作りになっていて、そういう誘導を仕掛けているのだし、どうせ騎士(ナイト)のアキラとクィーンな陛下っていう所を描いていくと思わせておいてのこの展開は、次の展開を期待させてくれてなかなか見事だ。

 気になった所としては、まず指輪の件なんだけれど、てっきり由紀が「自分ら付き合っていたんだよー」と嘘を言っていたのかと思っていたのだが、ちゃんとホントのことを言っていたようで、そこはこれまであまりよく分からなかった由紀という人物が、誠実な人間であることを示すのと同時に、はっきりとアキラに惚れていることを、彼にも視聴者にも伝えている。
 由紀は正統な優等生という役柄らしく、その役割をちゃんとここで演じているんだけど、今まで何がどうということもなかったので、その辺は見ていてスポーンとすっ飛ばしたという印象が残ってしまった。アキラと由紀には、これまでにもうちょっとそれらしい何かがあってもいいような気がする。
 面白かったシーンとしては、教会に立て篭る生徒達が、アキラが出て行ってから生徒会長がやって来た所、絶対開けるなと言われていたにも関わらず開けてしまうシーン。
 視聴者的には、生徒会長が罠なことなどは分かりきったことなのだけど、劇中人物にはわからないので、アキラとの約束を破ってまで開けてしまうわけですが、その「あぁもう、だから罠だというのに」と、見ている者に思わせるように展開させていく辺りが上手い。
 こっちはそれが罠だと分かっているので、知らない彼らが開けてしまって、役名が「生徒」な人物はどーでもいーが、由紀や、アキラの親友(名前忘れた)はどうなってしまうのだろうかと、扉を開ける前から思うので、そこで次回へと引っぱられては、そりゃ続きが気になるというものだ。

今週のニナ女王陛下
 上記したように、今回は「デレ」がないので、ステキだなぁと思いつつ見ておりました。いつもこうならいいのに。
 ってゆーか陛下として「デレ」はいるのか?いらんだろ。

今週のダンス イン ザ 3バカメイド
 おかっぱちゃんことネリーの「子供が喜ぶと言ったらコレ!」で笑ってしまった(笑)。色々なこと知ってるんだなぁ、こいつらは。
 ってゆーか、最後のネーラのヤツは、一体なんだったんだろう。そんなマズいものなのか。


第7話 イノセント ブラッド
画面は面白いけど、状況が解りづらいな。

 そんな今回のお話は…
 少年に偉大な魔物の女王は答えた。──お前が私の望をかなえると約束するなら、私は哀しむのをやめよう。
 だが、もし誓いを破れば、私はお前をむさぼり喰ってしまうだろう。
 それでも約束するか?約束すると、少年は力強く頷いた。ならば言おう──。私の望みはね……。
 ──それは一つの約束の物語。孤独な魔物の女王と、彼女に全てを捧げたひとりの少年の小さな恋の、お伽噺……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は……生徒を襲ったのはニナ女王陛下とは別口のヤツらであって、陛下とアキラはそれを撃退したけど、アキラは陛下とケンカしちゃったんで戦闘の末に仲直りして、ヴァンパイアバンドの設立がなり、アキラが騎士の称号を得た。って感じ。わかんない?ですよねー。
 というわけで、結構、急展開のような気がするんですが、今ひとつ何がどうなったかよくわかんね。
 いや、上記したように、どうなったかは解っているにはいるんだけど、OP、ED削って描いている割に、ごちゃごちゃ感があってどうも乗り切れねぇ。
 全何話あるかは知らないけれど、アキラと陛下の確執はもちっと尺をとってもいいような気がするなぁ。
 どうもあっさり片付いてしまった感があり、アキラの謀反(?)はなんだったんだろうという気になる。
 その後の陛下とアキラの戦闘も唐突感があり、幼い頃にかわした約束を、一時的にとはいえ違えたのでというのは理解してはいるが、そこで戦闘になってしまうのが、さも当たり前のようにふたりが捉えていて、そうなってしまうのを見ていて「なんで?」という感じを受けてしまった。
 私は陛下の本当の姿の顕現を単純に見せたかっただけなのではと思ってしまいました。
 まぁそれは、そういう事であったのかもしれないが、それ故の唐突感なのかもしれん。

 お話の方は、まるで最終回みたいで、バンドの設立が最終目標であるならばそうであってもおかしくないような内容。
 正直、ここからのお話の展開がよく分からなくて、もうこれで終わりでいいんじゃないかという気分になってしまうな(笑)。
 そこへ行き着くまでは、学校に潜伏するヴァンパイアが陛下の従者かと思わせておいて違うというのは、本当は最初から解っていて、当初、そのように見せていたのを、前回その逆だと思わせるように仕向け、裏を見せたように見えたのは、「裏の裏は表だった」というオチ。
 でも、そのミスリードは表を際出させる仕掛けとしては面白かったが、やはりこれももちっと間をとっても良いような気がします。
 今回、陛下の顕現とバンドの設立という部分も見せなければならないように見受けられたので、それら要素をぎゅっと鮨詰めにしてしまったような印象だったのが残念。
 残念ついでに言えば、冒頭にも書きましたが、このアニメは画面は面白いんだけど、画面見て状況が解り辛い。
 見た目が面白いのはいいんだけど、画面の解りやすさというのは大事だなと思ったよ。

 それにしても、上記しましたが、このお話どうなったら終わるのかなぁ。ホント、むしろ今回最終回でも良かったような気がします。


特別編〜Special Edition〜
いや、ただの総集編ですから。

>特別編では新作カットを交えつつこれまでを振り返ります。
以上公式ニュースより。

あった?新作カットなんて。まぁ探してないけど。
と、いうわけで、ぶっちゃけ早送りで見た。今時「総集編」はねぇよなぁ。
つか、こんなんわざわざ入れる必要あるんですかね?
ああ、そうね。制作している人達は大変だものね。時間欲しいよね。
シャフトの皆さんがんばってくださーい。


第8話 ニア ダーク
なんかすごいダイジェスト感だな。

 そんな今回のお話は…
 学園が一応の落ち着きを取りもド知ったかに見えたあの頃、けれどその傷跡は後者だけでなく、生徒たちの心の中にも深く刻まれて……。
 私もまた、彼との間に大きな距離を感じるようになっていました。
 人狼、地の一族、彼の背負った宿命……。でもそれだけじゃない……。彼の心の中にずっとあの人がいたのです。
 そして──このときすでに、あの恐ろしい事件が始まっていたのでした……。
 以上公式のあらすじ。

 相変わらずのあらすじなので説明すると、由紀と女王陛下がモンゴメリの言う所の「腹心の友」となり、行方不明だった生徒会長がヴァンパイアの敵側に回ったので追っかけたら新キャラ出てきたって感じ。わかんない?だよねー。
 でもまぁ、流れとしてはそんな感じで、なんか都合よく陛下と由紀は友達になってしまうし、今回展開の中心である所の生徒会長も、これまであまりぱっとした出番の無かった彼女だけに唐突感がある。
 唐突感と言えば、ウルブスボーイズとかもそうだが、なんだかすごく端折った感で乗り切れねぇ。
 これ、わかった上での脚本っぽくないか?原作知っている人なら「来た来た」って感じなのかもしれんが。
 もはやこれも相変わらずと言っていいが、画面は面白いが、お話的には「待て待て」と思う所が多い。

 というわけで、特に書く事が思いつかなかったりするわけで。
 一応今回のメインである生徒会長の事も、隣のショタに恋してる自分を知られたくないってのも、「そんなん悩む事ですかね?イッちゃえばいいじゃん、もう人間ちゃうし」などと思っていた自分は、まぁ、人として間違っているんだろう(笑)。
 もう一つのメイン所とも言える、陛下と由紀の友情云々も、上記したように随分都合が良い感じで、ここの突然感は結構気になった。
 見ていて、このふたりが友達にならない事には進まないので、よいしょ!とくっつけてしまったというか、この辺りで収めておかないと、後に尺使えなくなっちゃうんでまとめておきました感がするのは自分だけだだろうか。
 今回はみんなそんなふうで、そういった事柄を、よいしょよいしょと流れ作業的に運んでいるような印象を持ってしまった。
 そういうことからどうもダイジェストを見ているような気になってしまいました。

今週のニナ女王陛下
 上で文句ばっかり言ってますが、陛下と由紀の所は、そこだけ抜き取ってみるとなかなか良い。
 のだが、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としましては、男を取り合っている時点でアウトだなぁ。だからなんだという話ですが(笑)。

今週のダンス イン ザ ヴァンパイアメイド
 原作者登場。本編にも出てたけど。
 相変わらずネリーがいい味出しているので、こちらはこのまま進んでいって欲しい(笑)。


第9話 ロストボーイ
くぎゅ声の太眉と生徒会長のことが決着。

 そんな今回のお話は…
 永遠とは何か? 少年は魔物の女王に尋ねました──。
 永遠の命。永遠の愛。永遠なる時の流れ──。
 それらは一見どれも素晴らしい事に思えるけれど、同時にとても残酷な事でもある。
 永遠とは──。永遠とは果て無き大河の流れのようなもの……。
 しがみつくものがなければ、容易く押し流されて、溺れてしまう……。
 しがみつくものが、なければ……。
 以上公式のあらすじ。

 ヴァンパイアが永遠の命を持つことで起こるいざこざを一応の解決に導いて、公式あらすじにあるように「永遠とは何か?」という事を描いている。
 永遠に生きるという事は、一見良いことづくめのように思えるが、逆に永遠であるが故の苦しみがあり、永遠の命だからこその悲哀を見せている事と、ニナ女王陛下が生徒会長を救ったのに対し、友人であった男を救えなかったアキラを対比させ、その命に対しての明暗を描いている。
 それと同時に、生徒会長と少年についても、無理なくまとめて決着を付けており、一つのお話としてよくまとまっている。

 と、今回は上記のようにテーマがわかりやすく、見ていてとても楽であった。が、逆にと言うか、あんま印象に残る所がなかったいうのもあるな(笑)。
 さくさくと話が進んで行くので、すごく客観的に話を見ていたという印象で、なにかしらに感情移入させてくれる隙を与えてくれないといった感じだろうか。
 今ひとつこの物語がどういう方向へ向っていっているのかもよく分からんし。
 単純に、極東に箱庭作った陛下と、それをよく思わない一派との抗争。ってことでいーんだろうか?

今週のダンス イン ザ ヴァンパイアメイド
 腐臭を漂わせている(笑)。


第10話 ワルプルギスの夜
なんだろう、この乗り切れなさは。
ってゆーか、白い帯が(笑)。

 そんな今回のお話は…
 それは、バンド全体がほっと一息ついたような、のどかな昼下がりのことでした。
 ようやく、全てが終わり……平穏な日常が戻ってくる。そんな事を考え始めていたあの頃。
 ──けれど、物語は残酷にページを進め──この時から、翌日の朝日を迎えるまでの出来事は、私にとっても、そして彼らにとっても。
 いつまでも忘れ得ぬ傷を残す事になるのでした……。
 以上公式のあらすじ。

 相変わらずのあらすじなので補足すると、ヴァンパイアの正統な血族の三氏族がやってきて、正統な血筋を絶やさぬ為にニナ女王陛下はその3人の誰かの子を産まなければならない事がわかる。
 だが陛下が人狼に気がある様子なので、アキラに3人それぞれは刺客を放ち、勝ち残った刺客を放った者がその権利を有すると勝手に進めてしまう。そして陛下は「純潔審査」だと言われ、服を破られる……って感じ。
 要するに、陛下が普段子供の身体であるのは、上記の子を産むことから逃げる為の口実であるのだが、これまででわかっている通り、顕現すれば十分立派なお体な為、さぁ、どうしたもんか。ということと、アキラと陛下は、劇中に美刃の話でもあったように、どんなに恋焦がれても、種族の違いから結ばれることはない、ので、さぁ、どうしたもんか。というのが今回のお話である。

 ここまで見てきて思うのだが、正直私はこの物語がどこを見せようとしているのかがよく分からない。
 おそらくは、アキラと陛下の結ばれない愛をどうするか、という所を見せていきたいのだろうなぁというのはわかるのだけど、それにしては、ふたりがこれまでそれを大きく主張するような所は数少ないよなぁ。
 なのでこちらとすると、ホントにそれを見せたいのかな?という気になる。その辺の、陛下だアキラだという部分に、何ら感情移入する部分がないんだよねー。
 だからどうしても、すごく客観的に物語を眺めているような感じになってしまって、どうも乗り切れねぇ。

 お話の展開としても、なんか戦闘する為の展開のようで、週刊少年ジャンプのバトル物のようなのも、乗り切れない理由の一端で、これまで見てきたこの物語の雰囲気からして、別にその辺の戦闘云々は特に主張する部分でなくても良いような気がします。
 そもそも、お話としての終着地がおぼろげで、どこまで行ったら綺麗に終わるのかがよく分からん。
 まぁ、原作は連載中のようなので、それは詮無き事ではあるものの、個人的な観点とすれば、バンドが早々に成ってしまうよりかはむしろ、バンド設立までのお話にしてしまった方が、自分としたら落ち好きが良い。
 ま、最後にどう転ぶかは知らないけれど。

 と、いうわけで、どうもこの物語に乗り切れないんだよな。どうしたもんか。

今週のダンス イン ザ ヴァンパイアメイド
 生徒会長がメイド隊に加わった(?)ので、軍隊式に銀食器の拭き方教えてた。
 メイド隊に死角無いなぁ(笑)。


第11話 アンダーワールド
相変わらず乗り切れねぇ。

 そんな今回のお話は…
 殆どの記憶が戻っても、一つだけ彼が思い出せなかった出来事。
 それが何故なのか、その記憶に眠るものはなんなのか。私も彼女も、まだ知るよしはありませんでした。
 そのときの私たちは、ただ、彼の無事を祈りながら──遠い夜明けを待っていたのです……。
 以上公式のあらすじ。

 今回は陛下はどういう状況であったのか、という事と、アキラの記憶の欠損部分である「真祖の秘宝(だったっけ?)」とはなんなのか、というところを見せているんだけど、どうにも今ひとつ乗り切れん。
 陛下の事は、前回出てきた悪そうな三氏族は、随分昔にあったヴァンパイアの内乱で陛下の所も攻められたけど、向こうも真祖の地を絶やせないので、陛下は三氏族の誰かの子を産むという条件で、家と自分の命を存続している、という、これまでわからなかった、実は名ばかり女王であったことを紹介している。
 正直その辺は「ふ〜ん」くらいの感想しかなくて、状況を説明したに過ぎなく、純潔審査だーとか言って陛下が全裸にされてま○こ調べられた、くらいの印象しかない。
 ツェペッシュ家と三氏族云々の話は、これまで特に前振っていたわけでもないのでどうにも唐突感があり、その辺の設定が後付けっぽく感じる。まぁ最初から決まっていた事なんだろうけど、それが伺いしれるような所が前半になかったからなー。
 「真祖の秘宝(だったっけ?)」もそれと同様で、これも突然出てきた話だし、なんのこっちゃようわからんので、何とも思いようがない。
 そんなわけなので、アキラのオレも闘うからお前もがんばれーとか賭けに勝つぜーとか獣人化できねーとかに、全く感情移入してみれないな。
 ま、いつも言っているけど、画面は面白いんだけどそれ以上が今ひとつ感じられないなぁ。

 と、いうのも、賭け云々の話もどうせアキラは生き残るわけだし、陛下の処遇も完全決着とはいかないまでも、三氏族追い返す事くらいはするだろうから、勝つと決まっているであろう賭けを「さぁどうなる?」とは見れないよなぁ。
 そこは賭け云々が話のメインのようでメインでなく、むしろアキラの記憶のない部分、1年前(だったっけ?)に何を見たのか?という所の方が重要だったりするからなんじゃなかろうか。
 アキラと刺客との対決も、彼よりも手練なその刺客にどう打ち勝つかと思いながら見ていたんだけど、途中、美刃に助けられた上に、なんかエロい展開になったりで、どうにも「死闘してるぜ!」感がないしなぁ。

 そんなわけで、なんか複雑に見せようとしている、という印象があって、もちっと素直でも良いような気がしますな。


第12話 ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
最後まで感情移入できんかった。

 そんな今回のお話は…
 ヴァンパイアの女王が作り上げたもの……。そして守ろうとしているもの……。
 私の預かり知らぬ、彼女の秘めたる想いと、それを慕う多くの人々の想いを受けとめ、
 彼は全ての決着を付けるために戦いの場へと赴きました……。
 そして……それぞれに焦がれる主の為に、二頭の獣が繰り広げる最後の舞台の幕が上がるのでした……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、アキラが勝ち抜いて陛下の立場を守ったよっていう話。
 相変わらずと言うかなんと言うか、すごく客観的に画面を眺めていた、という印象。
 ま、上手くいく事はわかりきっている事なので、それ以上がなかったという事なんだろう。
 という事を踏まえて以下、全体的な感想を。

 このアニメとしての物語は、おそらくはもう1クールくらいの尺が欲しかったんじゃないのかなーという印象で、結構サクサク進んでしまっていて、原作を読んでいる人はどうかは知らないが、未読の自分としてみたら付いて行けていなかったように思える。その所為での「すごく客観的に画面を眺めていた」感なのかなと自己分析。
 自己分析はともかく、お話としてはもっと深く突っ込んでも良い部分を見せてくれないので、どうにも入り込んでみる事が出来なかった。
 陛下とアキラは強い結びつきも、ちっこい頃の約束以外の事が語られないし、後半のキーポイント「真祖の遺産」もなんやよーわからんし、せっかく設立したバンドも、中がどうなっているかよく分からず、最終回でようやく陛下が慕われている事が突然出てくる。そういう所を見ても、もっと尺欲しかったんだろうと思わずにはいられない。
 という事を踏まえると、いつだかの感想に書いたような気もするが、バンドの設立までで12話使ってしまった方が、物語の落ち着きとして良かったんじゃなかろうか。
 もひとつ思う所としては、由紀が必要なキャラクターに全く見えなかった。
 彼女はこのお話において特別重要なポジションにいたわけでもなく、何かに関わっているわけでもないので、陛下の親友である必要性が全く感じられない。ま、特殊な環境下におられる陛下にとって、心を許せる相手という事なのかもしれんが、それは別にアキラでも良いわけで。
 とにかく、もちっと深い所を見せろと思う所が多々あって、画面の中のテンションに、どうにも乗り切れなかった。
 この後どうなるのかなぁとか、このキャラ好きだなぁとかを思わせるパワーに欠けたような気がします。

 原作付きのアニメって、ガンダムがプラモデル(玩具)のPVであるのと同様に、言ってしまえば原作のPVのようなモノで、見た後に「原作を読んでみたい」「原作を買ってみた」となるのが一番良い。(無論アニメのDVDも売れれば言う事ない)
 でも、とりあえずここにひとり「別に読まなくてもいっか」と思っているのがいるわけで。そういった意味でも、そんなようなアニメであった。


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