ひとひら 1〜12話
第1幕「む、無理です…」
ちょっと楽しみにしていた百合っぽさを醸し出している(?)アニメ。 あがり症の女の子が何故か入ってしまった演劇研究会で、少しずつ成長していく物語。らしい。 そんな第1回のお話は… 緊張すると声がでなくなる女の子・麻井麦は中学の同級生、佳代と熊鷹芸術学院の合格発表を見に行く。 まともに掲示板を見ることができない麦だが、自分の番号を見つけおもわず「あった〜!」と声を上げてしまう。 周囲から注目され慌てて赤面する麦。 その様子を見ていた演劇研究会代表の三年生・一ノ瀬野乃は、新入部員として勧誘するが、見られているだけでドキドキの麦はその場から逃れるために入会申し込み書にサインしてしまう…。 「演劇!? む、無理です…」 以上公式のあらすじ。 と、いうわけで、初回としては可もなく不可もなく、内容的にはあらすじ以上の事もなく、無難な立ち上がり?って感じ。ですが、あがり症の主人公麦がこれからどーなっていくのか楽しみですな。 個人的には麦ちゃんと相方(?)の一ノ瀬野乃の百合を期待しているわけですが、どうなんでしょう、そんな展開になるんでしょうかね? とりあえず、今回は野乃さん(何故かさん付け)がスカウトの際に、麦ちゃんの顔を撫でたり、「やさしくしてあげる」発言したりで、脈アリっぽいですな。麦ちゃんと中学校からの親友遠山佳代がどうなるかも気になる所です。 ま、それはそれとして、本来の「女子高校生の青春物語」としてもなかなかおもしろそうではあります。 麦が入部してしまった「演劇研究会」とは別にちゃんと「演劇部」があるのな。なんで演劇部が二つあるのかってのが話のポイントのひとつなんでしょう。野乃さんと演劇部部長とは因縁浅からぬ仲のようだし。 その中で極度のあがり症の麦ちゃんがどう過ごしていくのか気になりますな。 しかし公式のキャラ紹介の野乃さんところで、「声帯麻痺という病気で、声が出なくなる危険を顧みず、皆には内緒で演劇に打ち込んでいる。」なんて紹介されているんですけど、これってこんな所で紹介していい設定なんですかね?個人的にはあんまり知りたくなかった情報だなぁ。お話の中でそれがわかって驚きたかったですよ。 最後に次回予告で最後に麦ちゃんが「み・・・見ないでください」って工エェェ(´д`)ェェエ工(笑) |
第2幕「まがい……物?」
ほのぼのとしてていいなぁ。 そんな今回のお話は… なりゆきで演劇研究会に入部してしまった麦はウジウジと後悔するが、佳代は応援するという。 演劇部には裏方の仕事もあるはずという佳代のアドバイスで少し前向きになった麦は、同じく研究会に入部したクラスメイト西田甲斐とともに初練習に参加する。 そこで代表の野乃から他のメンバーが、代表の野乃と甲斐の姉・西田理咲、桂木たかしの3人のみであり、しかも「演劇部」と「演劇研究会」の2つの部が存在することを知らされる。 「役者!? む、無理です…」 以上公式のあらすじ。 原作は読んだことないのですが、ちょっと端折った?感はあったものの概ね良好。 最近宇宙がどうこうとか世界がなんだとか、そんなアニメばっかり見ていた(気がする)ので、なんかすげー癒された、つかほのぼのしたわー。 今回は麦と同じ一年生で演劇部所属の「神奈ちとせ」がとてもよかった。嫌みがなく元気で明るい良いキャラですね。つか、俺が学生の時もいたわ、こーゆーヤツ(笑)。 それはともかく、今回はその神奈ちとせが話を動かしていてなかなかおもしろかった。しかし、ちとせは演劇部と演劇研究会を行ったり来たりするようなんですが、その前に演劇部と演劇研究会の確執見ていながらそんなことするんだからすごい度胸だな。つかそーゆーことを全く気にしていないんだろうなぁ。 せっかくなキャラなので最終的にふたつの部の架け橋みたいな役割があればいいなぁ。 その演劇部と演劇研究会の確執なんだけど、理由がまだ説明されていないんでなんとも。 10月の上演会(だったっけ?)で上演しあって投票で負けた方が廃部になるそうですよ。麦たちの演劇研究会は5人しかいないので結構きついよな。麦と甲斐は素人だし。 とりあえず、5月に上演会をやって度胸つけるみたいなんだけど、あの麦が初舞台で台詞言えるンですかねぇ。 さて、程良く百合色に染まった私の脳としては、百合っ娘たちを見逃すわけにはまいりませんな。 麦は親友の佳代になんで演劇部に入ったの?と問われ、野乃さんの顔を思い出していましたな。どうやら野乃さんは麦の好みの顔のようですよ。野乃さんも麦にご執心のご様子?なのかな。 その野乃さんは演劇部部長「榊美麗」となんかあったようで。つか演劇部部長はどーみても野乃さんラヴューじゃないですか。いい具合の恋の三角関係ですな!今後が楽しみです。百合的にも。 |
第3幕「初舞台」
ガラスの仮面みたいになるかと思ったら……やっぱ麦ちゃんは麦ちゃん(笑)。 そんな今回のお話は… 演劇部」と「演劇研究会」の対立が深まる中、いよいよ演劇研究会の初舞台の日を迎えた麦は、緊張のあまりトイレに閉じこもってしまう。 研究会のメンバーが駆けつけ制連行され、自信がもてないままゲネプロに挑むが、台詞をうまく喋ることができない。 そんな中、演劇部の新人・神奈ちとせが飛び込んできて、野乃に関する衝撃的な事実=「声帯麻痺」が明らかになる。 動揺する麦だが、舞台の幕はまさに上がろうとしていた。 「初舞台!? む、無理です…」 以上公式のあらすじ。 いや、ほのぼのしてていいな。開演前のトイレに閉じこもっちゃう麦ちゃんとかの流れはらしくてよかったですよ。 舞台の方は、出台詞で大きな声が出るであろう事は容易に想像できますので、その後、ガラスの仮面の北島マヤみたいに別人のように活き活きと喋るのかと思ったら、いつもの麦ちゃんでなんかホッとしたよ(笑)。 舞台上では甲斐の姉、理咲が劇中的にうまく演技していて、麦の役がボソボソと喋る役のように見せていたのはなかなか見事な演出だったな。 どーでもいーけど、客がほとんどいなかったとはいえ、上演中にあんなに騒ぐ佳代とちとせはどうかと思うぞ(笑)。 お話としては舞台後の打ち上げのところが、それまでに比べるとしょんぼりした感じでしたけど、全体としてはほのぼの学園ラヴ(?/笑)コメディとして楽しめましたよ。 さて、今回野乃さんの声帯麻痺の話が出てきましたが、それに関連して演劇部部長との関係も見えてみましたな。 野乃さんを演劇の世界に誘ったのはどうやら演劇部部長のようです。 おそらくは、演劇部部長は野乃さんの事が好きだから演劇研究会を廃部にしたいんだね。このまま演劇を続けて野乃さんの声が出なくなる様な事がないように。それでけんか別れしてしまったようです。このふたりの百合は流れからすると上手くいかなさそうですねぇ。 それよりも麦ちゃんとの方がいい感じですな。緊張している麦ちゃんの手に口づけるなんて、なんという百合。素敵です(うっとり)。 どーでもいーけど、EDの曲がけっこう好きだ。買うか。 |
第4幕「頑張ってる…?!
ちょ、結局何番だったんだよー! それはそれとして野乃さんKOEEEEEEEEEE!!!!!!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル そんな今回のお話は… 初めてのテスト、得意科目までもが散々な成績だった麦。 同じ境遇の甲斐と互いに慰めあう。二人は演劇研究会の練習にも身が入らずサボろうとするが、野乃たちにまたまた強制連行される。 部活の後、対立する演劇部部長・榊美麗と鉢合わせした野乃は、勢いに任せて麦が中間試験で学内50番以内に入ると宣言してしまう。 ともかくも野乃の指導の元、勉強会を始める演劇研究会一同であったが、いつの間にか部費献上の話まで持ち上がり…。 「50番以内!? む、無理です…」 以上公式のあらすじ。 今回はコメディ回でしたな。ほのぼの。1クールだからなのか、劇中時間的にはもう6月ですよ。 麦ちゃんもだいぶ慣れてきたのか野乃さんにノリツッコミを入れられるほど成長しましたな(笑)。 で、今回のお話としては…何がやりたかったんだろう?(笑)。 ほのぼの話の合間に演劇部部長が野乃さんを演劇に誘ったってエピソードと、野乃さんが演劇を続ける続けないで別れたのが演劇部と演劇研究会だって話があったものの、これといって盛り上がるわけでもなし。 むしろ中間試験の結果発表の表を剥がしとって逃げた理咲と甲斐を追いつめる野乃さんの方が、コメディとして盛り上がっていた様な気がするな。 つか、中間試験の結果は一体どうなったんだ?そこが描かれていなかったのが残念でした。 さて、程よく百合色に染まった私の脳としては、百合を外すわけにはいくまい。 今回はというか今回も野乃さんが麦ちゃんに積極アピールですよ。 部活の練習を仮病で休もうとした麦ちゃんの顔をサワサワし、あまつさえちゅーしようとするとは!な、なんという百合。さすが野乃さん(うっとり)。 そんな野乃さんですが、次回は麦ちゃんにつらくあたるようで。今回のコメディは次回の為にあったのかねぇ。 それにしても麦ちゃんは真面目な子なのかと思ったらそーでもないんだなぁ。 |
第5幕「うわぁぁぁぁん」
さすがに北島マヤのようにはいかないか(笑)。 そんな今回のお話は… 夏休み、練習合宿のために海のロッジへ向かう麦と演劇研究会の仲間たち。 到着してすぐ、水着ではしゃぐ麦たちだが、野乃の作ったハードな練習スケジュールに愕然とする。 合宿初日の夜、秋の本公演の台本が手渡され配役が発表される。 なんと主役は麦。台本は野乃が演劇研究会のメンバーをイメージして書いたものだった。 プレッシャーの大きさに弱音を吐く麦に対して厳しく指導する野乃。 そしてついに麦はロッジを飛び出してしまう…。 「私が主役!? む、無理です…」 以上公式のあらすじ。 話はあらすじ通りなんですが、もちっと野乃さんが厳しく当たっても良かったかな。なんか突然麦ちゃんがキレたように思えてしまった。 野乃さんは病気のこともあって焦っているご様子なので、どうせならガラスの仮面の月影先生並みに厳しくやってくれれば、麦ちゃんが飛び出てしまうのもうなづけたんだが。 お話の流れとしても、それまでが割といつもの調子だったので、今回のキモである麦ちゃん飛び出しからのシーンがなんか浮いちゃった感があるな。 そのシーン自体はいいシーンなので、どうせならいつもの調子は出発時のちとせの部分だけにして、後はシリアスにいっても良かったんじゃなかろうか。 全12幕という全体の流れからしたら、前回ほのぼのしまくったので、それくらいでちょうどよかったんじゃないかなぁ。 次回は麦ちゃんと野乃さんの仲直り話みたい。いい百合が見れるかもしれませんな。 |
第6幕「・・・変われますか?」
桂木センパイ……お疲れッス。 そして謎の飲み物で酔っぱらう野乃さん(´Д`;) そんな今回のお話は… 甲斐の説得により麦はロッジに戻るが、部員の中には気まずい空気が立ち込める。 翌朝、野乃の頑固さに怒った理咲は練習をボイコットし、一方で野乃は何事も無かったように一人で稽古をはじめてしまう。 責任を感じる麦だが、演劇研究会を続ける自信を持てないままどうすることもできない。 部員どうしの気持ちがすれ違う中、一人海辺で入部以来の出来事を思い返す麦だったが、ついにある想いを胸に野乃の元へと向かうのだった…。 「演劇研究会!? やっぱり無理です…」 以上公式のあらすじ。 と、いうわけで、今回は前回喧嘩してしまった演劇研究会の仲直り話。と言うよりは、理咲がいうように自己完結なのだが(笑)。 お話的にはなんだかんだで元通りってだけの話だったのだで、もちっと何か欲しかったところ。 なんかこう、一度離れていった仲間が戻ってくるところでの高揚感がほしかったな。どうも淡々と話が進んでいったように思えてしまった。 あと、花火の後の学校内の話はちとせには悪いが(笑)いらなかった。なんで学校のシーンを入れたのかなー。 麦ちゃんがちょっと変わったっていうのは視聴者的に解っていることなので、わざわざ学校で佳代に「ちょっと変わった?」と言われ、麦ちゃんのモノローグがなくても良いような気がする。つか花火の所で綺麗に終わってるので、そのシーンがとても蛇足っぽいな。 さて、程良く百合色に染まった私の脳としては、やっぱお風呂シーンははずせませんよ!まさか麦ちゃんが自ら野乃さんのおせなを流すのを買って出るとは!そして「うわーセンパイ、背中キレー…」ですよ。(´д`;)ハァハァ だよな、野乃さんのおせなは絶対綺麗だよなー、麦ちゃんも順調に百合色の染まりつつあります(ニヤリ)。 しかし、次回予告で野乃さんが演劇部部長に抱きついてた!今回も鏡の中に野乃さんが演劇部部長をみていたしなぁ。 本当は野乃さん本命は演劇部部長なのか!?そして麦ちゃんの立場は!? 次回「友達なのに・・・」ってことは、友達なのに友達以上のことをしてしまうんですかーっ!の、野乃さん、なんという百合(うっとり) |
第7幕「友達なのに…」
さ、さすが野乃さん(うっとり) そんな今回のお話は… 廃部を賭けた文化祭の公演が近づき、佳代の撮影した麦のポスターが貼り出される。 恥ずかしがる麦だが、稽古では徐々に声を出せるまで成長。 一方、小道具の準備に頭を悩ましていた野乃は、暗幕を理咲が演劇部から勝手に拝借してきたのを知り、演劇部の倉庫に返しに行く。 その頃、演劇部では暗幕が無いことで騒ぎとなり、部長の榊が一人、倉庫へ探しに行く。 倉庫の中で鉢合わせた野乃と榊だが、ふとしたことで倉庫に閉じ込められる。 「演劇部と仲直り!? たぶん無理です…」 以上公式のあらすじ。 というわけで、お話的には野乃さんと演劇部部長の話。 倉庫に閉じ込められてしまった野乃さんと演劇部部長。そこで演劇部部長が思いの丈を野乃さんにぶつけるという展開。 なのですが、途中で野乃さんの声が出なくなってしまうんです。 最終的に翌日寝たら直ったといって終わるんですが、これがポイントなんですよねぇ。野乃さんの声が出なくなったのってホントなのかなと思ってさ。 あの野乃さんのことだから、声が出なくなったフリしていたんじゃないのかな。 口に出してしまうと野乃さんあの性格ですから素直に話せないし、そうする事によって部長の本音を聞き出したかったんじゃないのだろうか。 もしそうだとするなら、野乃さんはさすがだなぁ。仲直りとはいかないまでも抱きしめ合っちゃうんだから。な、なんという百合。(うっとり) それはともかく、お話としては切ない良いお話でした。 基本は野乃さんと演劇部部長の過去の話で、お互い思いあっているからこその今の関係だということで、ちょいとじーんときた。 演出的にも、本来、口が達者な野乃さんが喋らない(喋れない)状況で、部長が一人で過去の話からどんな思いでいたかを切々と語るのが良いな。 普通ならお互い言いあって、雨降って地固まる的な展開になると思うのだが、一方を喋らせないという展開は見事だと思う。 次回はもう開演ですよ。って早いな。 舞台が終わったらこの話も終わりかなと思ったのだが、どう展開していくつもりなのかしら。 |
第8幕「ひとりじゃない」
野乃さんがぬこ着ぐるみで「にゃん」って言った!(´д`;)ハァハァ そんな今回のお話は… 演劇研究会の運命が決まる日を迎えた麦たち演劇研究会。 緊張が高まる中、演劇部の公演を見た麦は、ちとせが大勢の観客の前で堂々と演じているのを見て舞台に上がるのが怖くなってしまう。 ここから逃げ出したいと思う気持ちとこの半年間やってきたことを失いたくないという気持ちの中で葛藤する麦だが、理咲・桂木たちの助言で、舞台に向かう決意を固める。 一方で、野乃の喉を心配する仲間たちは、万一に備えての合図を決めるが…。 「逃げたいです…。無理ですよね…」 って感じ。 ついに本番だっていうのにちょっとのったりした感があったな。 舞台上でキャラが色々考え過ぎなのかな。どーしてもそこを台詞として喋らないといけなくなるので、間が悪くなっちゃっう。 どうしても台詞で説明が必要なところは多くなかったので、もっとポンポンといって「心の声」が必要なところで間を作ればメリハリが効いていたかも。まぁ、そんなのはやってみない解らないけど(苦笑)。 でも、その「心の声」は喋っているキャラ以外がグレーで塗られて、それと分かるようにしてあったり考えてやった結果というのも分かるので、あんまり文句も言いたくないな。 まぁ、それはそれとして、お話の方は上演途中で終わるのだけど、ちょっと早い様な? だってまだ8話だし。次回で劇も終わるとあと3話も残っちゃうんですがどーするつもりなんですかね。 |
第9幕「この日を忘れない!」
あー… 残念だなぁ。 そんな今回のお話は… ついに演劇研究会の舞台の幕が上がる。 最初は緊張して声の出ない麦だが、野乃が声帯麻痺により舞台上で声が出せなくなってしまったことをきっかけに、本来の響き渡る声を出すことができるようになる。 麦の突然の変貌と熱演に魅了され、圧倒される観客。 感動と惜しみない拍手で公演を終えることができ、呆然と立ち尽くす麦と喜ぶ研究会の仲間たちだが、それもつかの間、ついに演劇部との存続を賭けた演劇対決への投票が始まった…。 「研究会の存続…。無理なんかじゃないです。」 以上公式のあらすじ。 ちょっともったいなかったですねぇ。 麦の友人の加代とかちとせとか演劇部部長とかが泣いていたんだけど、舞台の方をあまり詳しく描いていなかったので、そんな感動的にならなかったな。 もっと細かく劇中劇を描いていく中で、演劇部部長や加代やちとせのモノローグを入れていけば、こっちもつられて泣けると思うんだけどなぁ。そこから投票結果発表といけばもっと感動的だったのだが。 そう考えるとアニメ「ガラスの仮面」はそういう点で割と良く出来ていたなぁ。 ちなみに結果発表もなんだか良く分からないハイテンションな生徒会長が邪魔だったな。あのキャラはいるのか? 発表があった後の部室のシーンは良く出来ていたと思う。 が、前述した前がそんなんだから、加代やちとせが泣いているのがひどく突然の様に思えてしまったな。 だが、文化祭の後片付けの声が聞こえる中で、最後の語らいっていう演出は上手い。 本当に全てが終わったっていう感じと祭の後の切なさが出ていて良い。 そして最後に麦の「それは、ひとひらの夢でした…」で始まるモノローグで締め、上手く終わらしました。 にしても今回エピローグがあれば最終回でいける様な内容なのですが、後3回どーするつもりなんですかね? |
第10幕「ずっと…一緒…」
さすが野乃さん(うっとり) そんな今回のお話は… 学園祭が終わり季節は冬になった。 もうすぐクリスマスということで、ちとせがクリスマスパーティーをやろうと言い出した。 野乃達も誘ってのクリスマスパーティー。校庭には雪も積もり雪合戦なども始まって、楽しく過ごす麦。 「二年生になってクラスが変っちゃうかもしれないけど、またみんなで…」 そういう麦だったが加代は「私は一緒に二年生になれない」と言い出す。 加代は舞台の麦を見て、挑戦する勇気をもらい、そして麦にはもう自分の助けはいらないと感じ、写真の勉強をしに留学することを決めていたからだ。 ずっと一緒だった加代の突然の決意に麦は言葉を失ってしまう… って感じ。 今回を入れて残り3回、どーやらこのエピソードと卒業の話で終わりなのかな。 それはさておきお話の方は、全体的にちょっとちぐはぐな感じがしたな。時間の経過もわかりづらいし。 その所為なのか、加代の決意表明での麦のショック具合がよくわからなかった。 雪合戦や初詣のシーンをもっとコンパクトにして、中学時代の回想シーンとか入れればいいのに。そういった麦に感情移入できるような要素がなかったのが残念。加代が留学していなくなることが重大なことのように思えなかったですよ。 さて、野乃さんのはというと初詣から一人で帰る麦とばったり会い、加代のことを相談されると、突き放すようなことを言いつつ抱きしめるなんて!それでいて最後はやっぱり突き放すし(笑)。 言葉で追いつめ、抱きしめて安心させ、最後は突き放す…う、うまい。 そんなことされたら、よけい気持ちがグラつくよ!さすが野乃さんです(うっとり)。 |
第11幕「笑顔が…好き!!」
ラストで工エェェ(´д`)ェェエ工ってなった(笑)。 そんな今回のお話は… 麦は佳代から留学するとの告白を受けた時に、ショックのあまり何も言えなかった自分を責め、佳代を避けるようになってしまう。 心配する野乃や榊はそれぞれに麦に助言するのだが、結局、麦自身が変わらなければ何も変わらない。 一方、別れの時が近づいても麦との距離が縮まらない佳代は二人の想い出の詰まったアルバムを麦に渡してくれるように甲斐に託す。 そして甲斐とちとせは、麦を「ひとひら」を演じた講堂の舞台に呼び出した…。 「佳代ちゃんがいないと、やっぱり無理です…。」 って感じ。 相変わらず、ここ最近のちぐはぐ感はあったものの、麦ちゃんと佳代の百合といえば百合な話はそれなりに良かった。特に舞台の上での話はなかなか感動的でありましたな。 まぁ、佳代が出てきてから、すぐにふたりきりにしない甲斐とちとせはどうかと思いましたが(笑)。 ついでに言えば、そのふたりのギャグもいらなかったな。いいシーンなんだからずっと続ければいいのに。 とはいえ、麦ちゃんと佳代の百合話としてはよかった。かな。ちょっと大袈裟にし過ぎている様な気もしましたが。 そんな麦ちゃんと佳代の友情以上(のようなもの)を見せておいて、ラストで麦ちゃんがベットで野乃さんの事を考えてて「…この気持ち、もしかして…はっ!」ですよ! なんですか?「やっぱり野乃さんが好き!」ってことなのか!?佳代が遠くに行っちゃったから、野乃さんとらぶらぶぅってことなんですか!?ひ、ひどいよ麦ちゃん(笑)。 次回は最終幕、卒業式に野乃さんに告白なのか!?もしホントにそうなったら、すげぇけどな(笑)。 |
第12幕「ありがとう…ございました!」
麦ちゃんは何を渡したんですかね? そんな今回のお話は… 三年生の卒業の日まであとわずかとなり、演劇部と演劇研究会との合同の合格祝賀会が開かれる。 未だ合格は決まらないながらもいつも通り賑やかな理咲。 演劇部の将来を案じる榊。 自分の我がままで退部した演劇部への想いを口にする野乃。 そして、桂木への告白を決意するちとせ。 それぞれの想いが交錯する中、麦にもある決意が芽生える。「残された時間はあとわずか…」。 卒業式の朝、麦は最後に伝えたい想いを胸に野乃を屋上へと誘う。 「ム・リ・デ・ス……」 以上公式のあらすじ。 というわけで、このアニメも最終回を迎えました。 今回のお話としては、卒業に当たっての学校生活を見ていたって感じでしたが、ラスト屋上での麦ちゃんと野乃さんのイメージシーンはアニメーション的にはなかなか良かったんじゃないかなーと思う。 んだけど、結局の所なにがどうなったという具体的な何かはなく、正直な所良く分からなかった。いや、分からなかったというか、はっきりいってあーゆーイメージはどうとでも好きな様にこっちが取る事が出来るので、理解云々とかよりもこっちがどう受け止めたかってことなんだろう。きっと。 個人的な見解としては、麦はこの一年で自分が望めば世界は受け入れてくれる事を野乃達の気付かされ、殻にこもっていた自分からようやく一歩踏み出し、野乃さんは麦のおかげで演劇を続けていくことを決心した。と思っています。これが正解ってのはなく、見た人が思った事がそれぞれ正しいのではないだろうか。まぁ、それは全てお話に言える事ですが。 しかし、別にあんなふうにどうとでも取れる様にする必要があるのかといえばちょっと疑問。 「こうなりました、ちゃんちゃん」でもおかしくはなかった。 と、思うのは麦ちゃんが野乃さんに渡したバッグには何が入っていたのかとか、ラストシーンで結局麦ちゃんは演劇部で演劇を続けているのかそうでないのかがはっきりしなくて、なんかちょっとすっきりしないのが原因かな。 個人的には演劇部には入らず、独自に演劇研究会を立ち上げたかなにかしたんだろうと思う。 理由としては演劇部に入ったのなら、ラストシーンで演劇部の人達が花見の席にいないのはおかしいからな。 ま、それはともかく、悪くはない終わり方だった様な気がする。そのどうとでも取れるラストで賛否がわかれそうだが。 最後なので全体としての感想。 極度あがり症の麦が演劇する事になるっていう出だしのコンセプトは非常に興味深かったんだけど、それが活かしきれていたかはちょっと疑問。 上手く使った所もあるんだけど、もっと効果的に使えた様な気がしないでもない。 そういえばそんな設定だったくらいの認識だった自分としては、もっとコミュニケーションが取りづらいくらいでも良かったような気がする。 お話は最も大きなイベントである学園祭での演劇対決を9話で終わらせてしまったのが残念。というか、佳代の留学の話は個人的に蛇足としか思えなかったなぁ。あの2話分を学園祭の劇に使ってもいいと思うのだが。 話も全体的に、ギャグなのかそうでないのかのメリハリがはっきりしていなくて中途半端な感があって、時々あるギャグをいっさい排除して青春学園路線を突っ走るか、あるいは、そういう小ネタを随所に出しておもしろおかしい学園生活コメディ+たまにちょっといい話にするか、どっちかはっきりしてしまって突き進んだ方がよかったんじゃないですかね。真ん中辺りがちょっとタルかったです。 実はマンガの1巻を買って読んでみたんだけど、これがすごく微妙で続きを買っていないっていうか買う気が起きん(笑)。 アニメの方もそれと同じで微妙と言えば微妙。なんかこう確固たる道筋があれば中途半端感もなく楽しめような気がします。 個人的にはEDの曲「スマイル!」がお気に入りでした。初夏を感じさせるいい曲だと思います。 あと、始まる前はもっと百合百合しているのを想像していたんだけどそんなこともなく(笑)。 それっぽい要素をはたくさんあっただけに残念でした。 |