インフィニット・ストラトス 1〜12話

[indexへ] [かんそーへ]


 第1話「クラスメイトは全員女」

早く戦闘しないかな。

 そんな今回のお話は…
 女性にしか扱えない飛行パワードスーツ「IS」。
 その操縦者を育成するための学校、「IS学園」は、世界各国より集められた代表候補生の少女達が通う女子校である。
 ところが、男でありながら何故かISの起動が出来てしまった主人公・織斑一夏は、IS学園に強制入学させられてしまう。
 幼なじみの箒をはじめ、可愛らしくも逞しい女の子達に囲まれたスクール・ライフが幕を開ける!
 以上公式のあらすじ。

 そんな事を思っていたら終わってました。
 ちょっと前にPVを見て戦闘が格好よかったので見てみました。やっぱり空中戦は燃える。例の如く原作の方は全く知らずどんな感じで進んでいくのかも全く知らないが、とりあえず、飛行パワードスーツ「IS(インフィニット・ストラトス)」で空を自由に飛び交いながら戦闘してくれるだけでオレ的には良しだ。
 そういった点でアバンの戦闘はカッコよくて非常に良い。やっぱアニメは動いてなんぼですな。

 さて、お話の方はと言うと、IS学園に入学した世界で唯一男でISを動かせる織斑一夏(おりむらいちか)の学校生活を見せつつ、世界観と一部の主要キャラを紹介し、イギリスの帰属で気位の高いセシリア・オルコットと対立し、次回ISで決闘するぜ!ってところで引っぱった。今回の戦闘はアバンだけかよ、ちっ。
 てな具合で、アバン以外は学園ラブコメの導入部みたいな事をして終わってしまった。楽しみにしている戦闘は次回へ持ち越しだし、お話の方としては特になんもないので書く事はないが、設定としては色々とおもしろいなぁとは思った。
 ISの軍事利用は認められておらず、競技としてやっていると言っておきながら、アバンでは謎の敵と戦闘しているし、そもそもISがなんで女性しか動かせないのかという理由は語られていない。それと同様に主役である一夏も男でありながらISを起動出来るかも分からない。
 でもそれはそのうちにアバンの敵が出てくる頃には段々と分かってきて、ただ単にハーレム状態の男子が女の子とイチャイチャするだけの話ではないだろうという気にさせる。まぁおそらくは、世界の命運を賭けた戦いに巻き込まれる事になるんじゃないでしょうか?
 それと、女性しか動かせないISのおかげ(?)で女性優位の社会になってしまっていて、決闘云々の際に一夏がセシリアにハンデをやると言ったのを、クラスの皆に笑われてしまうのは、ちょっと予想の範疇を越えていておもしろかった。
 というのは、特別そこまでにそれが語られていたり分かるようにはなっていなかったので、当然男女平等の世界だと思っていた所に突然そんなことを言われたもんだから「へぇー、そういう世界なんだ」と意表をつかれた驚きと共に感心してしまったのだ。
 しかしなんでISが動かせるからって女性優位の社会になってしまうんだろうねー。まぁ確かに劇中の台詞でもあったように、男と女で戦争すれば、ISを動かせる女性が勝つのでしょうが、だからといって社会全体が女性優位になってしまうっていうのは今ひとつ納得がいかないので、何かそれに足る理由付けが欲しいところだが、なんかそこは語られないような気がするな(笑)。

 ともかく、私としては戦闘がカッコよけりゃいいので、ぬるい学園ラブコメなん座どーでもいーので、さくっと戦闘メインの所まで行っていただきたい所存だ。
 欲をいえばそれに戦う理由と熱い展開があればさらに良いのだけど、はてさてどうなる事ですかね。アバンのような戦闘を今後も期待していきたい。
 でもまぁ、しばらくはラブコメしながら進んでいきそうですけどね。

第2話「クラス代表決定戦!」

ラブコメ部分はいらんな。

 そんな今回のお話は…
 イギリス代表候補生、セシリア・オルコットとクラス代表の座を賭けて対戦することになった一夏。
 箒との特訓もろくに成果が上がらないまま迎えてしまった試合当日、ついに一夏の専用IS、「白式」が到着する。
 純白のその機体を纏い勝負に挑む一夏、対するセシリアは鮮やかな青き機体、「ブルー・ティアーズ」を駆る!
 果たして試合の行方は……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としてはAパートでラブコメしてBパートで前回からの因縁であるセシリアと戦闘。一夏こと野郎のIS特性のおかげで負けてはしまったものの、ほぼ負けであったセシリアは何故か一夏に惚れ、やっぱりというか野郎がハーレム状態になる予感。って感じ。
 そんなわけで冒頭書いたようにラブコメ部分はかなりどーでもいー。別に野郎が誰を選ぼうが知ったこっちゃねぇよ。そんなどーでもいーラブコメは放っておいて、ISという部分では、おざなりなラブコメとは打って変わって妙に色々と設定してあり、野郎の幼馴染みの姉はISの開発者で、コアと呼ばれるブラックボクスは彼女しか作れず、しかも彼女は減債行方不明とか、ISは感覚共有云々とか世界に400数機しかないとかシールドがなんとかとか。
 まぁ派手な空中戦見れればこっちとしては満足なので、まぁなんかそーゆーことらしい程度の認識でたぶん良いんだろうと思う。その辺の繋がりから最終決戦に繋がっていくんだろうなぁというのが分かっていれば良い。指して気にならない事を今ここで考える必要はないのだ(笑)。

 そんなわけで個人的にはやっぱりBパートである。戦闘は小気味良く動いてくれて見ていて気持ちいい。
 初めて乗る機体とセシリアの攻撃に右往左往しながらも、空中を自由に飛べる事を活かして、広大な戦闘区域を思わせる戦闘はそれだけ注力して作っているのだろうと思う。
 展開としては近接武器しかない野郎が、遠距離攻撃主体のセシリアに押し込まれるピンチを作りながらも、やっぱり野郎でただ一人ISを動かせる特別性と機体性能で勝ってしまう辺りはベタな展開ではあるものの、ライフルとファンネル攻撃を避けていく様は気持ちよく、広大なフィールドを縦横無尽に飛び交っていくのは見ていて気持ちがいい。どうせなら毎回戦闘しないかな。

 というわけで、今回も空中戦が気持ちよかったので、個人的にはそれだけで良い。が、Aパートのラブコメ部分は正直かったるい。
 男として野郎がハーレム状態になっていくのを見ても何ら楽しくないので、その辺の惚れたはれたは程々にしてもらって、IS関連でずっと行っていけば良いのではないかと思う。
 まぁ正直な所、ISの設定と戦闘以外の内容は無いと言っていいので、戦闘メインでガンガン行ってくれる事を期待したい……のだけど、まぁまずそんな事にはならないんだろうなぁ。
 ああ、最後にどーでもいーけど、ヒロイン1である幼馴染みの名前。「箒(ほうき)」ってのはいくらなんでもないよなぁ。酷い親もいたもんだ(笑)。


第3話「転校生はセカンド幼なじみ」

ラブコメはどうでもいいから戦闘してくれ。

 そんな今回のお話は…
 セシリアとの対戦から、周囲の女子達の一夏への興味は高まるばかり。
 その状況が気に入らない箒は相変わらず素直になれない。そんな中、隣のクラスに中国代表候補生・凰鈴音が転校してくる。
 クラス代表選手として一夏のクラスへ宣戦布告にやって来た鈴は、一夏の二人目の幼なじみだった。
 昔、一夏と大切な約束を交わしたのだと言うが……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては上記あらすじ通りに、幼い頃に箒と入れ違いに幼馴染みとなった中華人民共和国出身の凰鈴音がやってきて、ますます野郎のハーレム状態が続くぜ!と言った内容で、正直見ていてかったるい(笑)。
 そもそも、野郎で唯一ISを起動できるがためにハーレム状態にあるってだけでも「なんだかなー」と思ってしまうのに、朴念仁の野郎が何故かモテモテっていう、誰も手に取ることのない萌えライトノベルみたいな設定がすげーどーでもいーというのに、そんなようなことが延々と繰り広げられるので、なんかむしろ笑ってしまったよ。もちろん苦笑ですが。
 まぁそんなわけなので、セカンド幼馴染みがなんだかんだいうて、女どもが野郎を取り合いしている様にその当人である野郎が何故か気付かない、なーんてもうそんなの飽きるほど見たっちゅーねん。そんなんどうせ最終的にファースト幼馴染みとくっつくか誰ともくっつかないのどっちかに決まっているので、そんなテンプレハーレムラブコメ見てなんか書くことなどあろうはずも無く。
 強いていうなれば、第1話から思っておったのだが、ファースト幼馴染みである箒と寮で同室になってしまった野郎ですが、今更、今の所別の部屋が用意できないからそれまで同室とかいう説明をしてきておりまして、どーがんばって考えてもそれはないよなぁ。
 一応学校なんだから、そんな思春期真っ盛りの男女を一夜たりとて同室で過ごさせるなんて、未来の地球の道徳観念は一体どうなっているというんでしょうね。いつ野郎の個室が出来るか知らないけれど、それまでは学校として「一発二発やったとしても別にいーんじゃね?減るもんじゃなし」みたいなスタンスなんだろうか?
 というように、常々言っておりますけど、フィクションはどんな不条理してもいいけど、そこに疑問をもたせたら負けである。女の子たちに言い寄られても気付かない野郎がどんな朴念仁の唐変木でもいいんだけど、「なぜその想いに気付かない?」などと見ている奴らに思わせてはいけない。思わせてもいいけどそれなら野郎が気付かない理由がいるだろう。「だってそーいうキャラなんだもん」は理由にならないぞ。B
 同室の件も同じで、同室になるならなるで納得いく理由を提示しなければならない。理由がないので同室云々のシーンはもはや「なんでやねん?」意外の思いで見ることが出来なくなってしまう。そのように思ってしまうと、もうそれからのドラマが正しく作り物に見えてしまってとても白々しい。
 まぁなんだ。このアニメは戦闘してないと凡百のハーレム物と大差ないよな、よく考えてみると。見ても見なくてもどーでもいーみたいな。

 今回全く戦闘がなかった分、次回はISでクラス対抗のリーグ戦が始まるようなので、次回戦闘でぐりぐり動いてくれることを期待したい。
 しかし、今回のようなラブコメと戦闘やIS関連のことの配分を上手くやれば、結構、バーニングハート的燃えていい具合にちょっと萌える物語にはなりそうなんだけどな。
 ちゃんと上手く配分してくれればいーんだけど、これまで見ていてラブコメはラブコメ、戦闘は戦闘と、きっちり半々で分けそうな気がするよ。それじゃーいくら何でも簡単に考えすぎなんじゃないですかねー。
 どこで燃えて、どこでラブして、どこでコメして、どこに謎があって、どこで展開して、どこで萌えるか。いやはや、物語を作るってのは難しいもんですな。


第4話「決戦!クラス対抗戦」

前回は戦闘無しだったので、今回は戦闘しっぱなしだったのですが……。

 そんな今回のお話は…
 クラス対抗戦の第一回戦は一夏VS鈴。鈴の専用IS、「甲龍」の破壊力の前に一夏は苦戦を強いられる。
 そんな中、突如、試合会場アリーナに全身装甲の不気味なISが乱入し、一夏と鈴を襲い始める。
 二人は力を合わせ、謎のISの撃退を試みるが……。
 以上公式のあらすじ。

 なんかどうもパッとしない戦闘であったなぁ。というのも、どうも納得できない箇所があったからなわけだが。
 とはいえ物語の方は、いきなり話が進んだ感じで、6話くらいまではラブコメしながらIS学園でIS乗って遊んでいるだけかと思いきや、早くも謎の敵対勢力が現れてくれたのは、このアニメのラブコメ鬱陶しいと思っている自分としては良い(笑)。
 展開としてはあらすじにあるように、鈴とのクラス対抗戦の途中に、謎のISが突然降ってきて襲い始めるので止めるぜ!という話。
 一夏VS鈴の方は、主に鈴のISはこういう特徴があるんだよと一夏との戦闘を通し説明している感じで、近接武器と両肩にある砲門で、武器が手に持つ刀一振りの一夏は苦戦するという展開。
 まぁどうせ前々回のセシリア戦同様、苦戦しつつもなんだかんだで最後は一夏が勝つんだろ?みたいな感じで見ていた所、謎のISが突然降ってきて、そんな結末の分かり切ったクラス対抗戦(笑)がうやむやになってしまったのはまぁウマいこと考えてくれたと言えるだろう。オレ的に。
 当然メイン所としても、その謎のISとの戦闘であるわけですが、どうもそこが話の展開的に乗り切れなくて、まず謎のISが無人機かどうかという件で、一夏が無人機なら全力出せるとか言い出し、結果として本来人間が乗らなければいけないISなのに無人機だったわけですが、無人機じゃなかったらどーするつもりだったんですかね、一夏は。
 まぁその無人機なら全力出せるは、他人に怪我をさせたくない一夏、つまりクラス対抗戦で鈴に万が一にでも怪我をさせたくない一夏が全力を出さなかったという事と、彼が優しい人間であるという事を示したかったのであろうけど、対謎のISとして閉じ込められている他の生徒に危害が及ばないようにしなければいけない状況で、全力出す出さないなどと言っている場合ではあるまい。他の生徒を気にしているんならさっさと全力出せという話である。
 またそこからの流れで、鈴の砲撃をワザと背中に受け、なんかパワーアップする一夏のISっていうのがあるんだけど、これ全く理由がないよなぁ。
 なんでそうなることで一夏のISが光を帯びて力が増すのか理由が提示されていないので「なんで?」と思ってしまった。
 そして謎のISの落下から闘技場(?)のシステムがクラックされ、いろんな隔壁がロックされているというのに、ファースト幼馴染みはどういうわけか闘技場まで走っていって、一夏に男なら云々と文句をたれた挙げ句、謎のISに狙われるというお前ナニしにきた?みたいな足の引っぱりようはちょっと笑ってしまいました(笑)。
 最後においしい所を持っていったセシリアですが、ファースト幼馴染み同様に突然に現れて、一夏と連携していたんだぜみたいな「してやった」みたいな展開なんですが、これも理由が無くって、セシリアと通信していたわけでもなく、そうしてくれみたいななにかしらのサインを一夏が出したわけでもないしで、なんかしらんけどそういうことになっているで話が進んで行くので全く乗り切れないし、してやったり感はこれっぽっちもない。これでどうバーニングハートな燃えをせよというのか。
 そんなわけで話の展開として「なんで?」と思う所が多々あって、どうにも戦闘で盛り上がれないのは正直参った。戦闘が一番の見せ所だろうに。
 物語としては上記しましたが、意外にも早く謎のISが現れて、本編が進んでくれたのは私としては良い。
 その謎のISがあり得ない無人機で、世界で400数十機しかないISのコアは登録されていて、それ以外のコアが使われているということは、行方不明のIS開発者ファースト幼馴染みの姉が何かしら関係しているのであろうことは誰でも分かることだろう。
 せっかくだから、かなりどうでもいい学園内の一夏を廻るラブコメなんぞどーでもいーので、そっちメインで話を進めていってほしいくらいであるのだが、とりあえずメインキャラクターは後ふたりほど出てくるらしいので、やっぱ後半戦に突入するまではラブコメと戦闘を交互に見せていくんだろうなぁ。
 次回はそのふたりのうちの一人、一夏に続き男でISを起動できる美少年がでてくるそうですが……どう見ても女ですよね(笑)。まぁ原作がティーン向けのライトノベルなんだから、これくらいでちょうど良いのでしょう。

 最後にどーでもいーんですけど、女子の制服ってメインキャラ全員ちょっとずつちがうんですけど、学校としてそれってどうなんですかね?生徒の自由云々とか言い出すのであれば、私服でいーじゃんってことにもなるしねー。そんなこともあって、どうも舞台が学校って感じがしないのよね。うん。ホントどーでもいー。


第5話「ボーイ・ミーツ・ボーイ」

どうでもいいことが続くなぁ。

 そんな今回のお話は…
 フランスからの代表候補生として、金髪の美少年、シャルル・デュノアが転校してきた。
 一夏に次いで二人目の男のIS操縦者とあって、女の子達は興味津々。
 一夏も同じ境遇の男の友人が出来たと喜び、何かと行動を共にする。
 しかし、シャルルはある大きな秘密を抱えていて…。また、ISの実習授業では、癒し系教師、山田先生の意外な一面が明らかになる。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、どう見ても女の子な自称野郎のシャルル・デュノアが転入してきたと思ったら、相変わらずのハーレム状態に朴念仁っぷりを発揮する野郎を見せつけられ、そうかと思ったら最後に百合ドイツっ娘も転入してきましたって内容だ。よくわかんない?要するにメインキャラが出揃ったってことさ。
 まぁなにはなくとも今回は野郎の朴念仁っぷりに見ていてイライラしましたよ(笑)。もうさ、その辺のどう考えても思春期男子として少し位は気付いても良いようなことに、「あからさまな天然」を発揮する野郎を見て、この綺麗に百合色に染まった脳を持つオレにどうしろというのだ?正直すげーどーでもいー。
 そもそもなんでこの野郎がこんなにモテモテなのかも理由がよく分からんというのに、何故だかモテまくり女子たちにモーションかけられまくりな野郎が、わけのわからない朴念仁っぷりをしているのを見て、この話で一体なにを見せたいのだろうかと考えてしまったのと同時に、早送りしてやろうかと思いました。
 とまぁ正直感想なんてそんなことくらいしかなく、新キャラをふたり入れなければならないというのもあって、とりあえず今回で全員出揃ったことで、そろそろ本編も動くであろうから、とりあえずホッとしたよ。
 でも新キャラふたりはまだ何らかのメインになる話はないので、後1話2話はまだこんな話が続くんだろうなぁ。そしてなんかよく分かんない朴念仁っぷりにそのふたりも惚れてしまうんだぜ、きっと。もうその辺の野郎のハーレム形勢の過程なんて見たくもねぇよ。
 さすがに作っている人達も、そんなんばっかりじゃつらいなと思ったかどうかは定かではないが、一応授業という形で戦闘が少しあったのにはちょっと安心しました。
 とはいえ、その戦闘もあっさり片付いてしまったし、特におもしろい構図やカットとか動きとかがあったわけでもなく、むしろどーでもいーハーレム状態を眺めていただけの印象の方が強く、それならそれで、もっとそこを楽しませてくれもも良いような気がします。
 何故だか野郎がモテていて、何故だか女子だ積極的にアタックしてきて、何故だかそれに気付かない野郎が朴念仁っぷりを発揮する。の、どこが一体おもしろいというのか。
 せめて女の子にもうちょっと何かあればと思う所もあって、まぁ各人それぞれ個性はあるものの、基本的にお互いが張り合って積極アピールをしまくるというだけだもんな。その個性ならではの野郎への高感度の上げ方や進め方があろうにと思う。今のままではどの女の子も一緒に見えてしまうのはもったいないのではないだろうか。
 とまぁそんなわけで、戦闘がないと文句ばっかりです(笑)。だってオレは空中戦を見たいんだもん。
 早く本編進まないかな。


第6話「ルームメイトはブロンド貴公子」

思わず「なにそれ?」とつぶやいてしまった(笑)。

 そんな今回のお話は…
 ドイツからの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒが転校してきた。
 銀髪の美少女の外見とは裏腹に、いきなり一夏にビンタを食らわせ、その後も好戦的な態度のラウラ。
 彼女の一夏への憎悪の理由とは……。
 一方、ルームメイトの金髪美少年、シャルル・デュノアの秘密が、シャワールームにてついに明かされる!
 以上公式のあらすじ。

 今回のお話としては、どう見ても女の子のシャルルが野郎に女の子だとバレる、というところをメインに、野郎と教官である姉・千冬の過去から、新キャラのラウラとの因縁の一筋を見せる話である。
 割と本編に通ずるラウラとのことや織斑姉弟のことは、なかなか見ていて興味深く、過去、IS世界大会で2連覇がかかった決勝の日に野郎が誘拐され、姉・千冬は決勝を放棄し野郎を助ける。それに協力してくれたドイツ軍に恩を返すため、ドイツ軍IS部隊の教官を1年半努め、そこで出会ったのがラウラであった。というのが大体の流れ。
 千冬のIS操縦者としての技量に惚れていたラウラは、IS学園に緊張感が無く、生徒は皆ISをファッションかなにかと勘違いしているように見え、千冬がそんな遊びに付き合う理由はないとしている。
 彼女がそう思うのは、どうも前々回(だったっけ?)の謎の無人ISのことを何か知っており、また千冬も同様で、ISにまつわる周辺事情と、それに関わる人間模様が物語の本筋に添っていて「これはどういうことなのかな?」とか「こういうことなんだろうか?」と思わせ本筋を気にさせてくれるのは良い。
 しかし残念なのは、上記したようにそれはメインでないのだった。

 そんなわけで、今回のメインはサブタイ通りシャルルなのである。
 先に述べたようにシャルルが男装していることが野郎にバレて、案の定野郎が惚れられる、という話なのだが、この辺の惚れたはれたはやっぱり見ていてかったるいことこの上ない(笑)。
 割とどーでもいー彼女の男装の理由から、野郎が「もっと他人に甘えていいんだぜ」みたいなことを言ったら、実はシャルルは甘えん坊だったようで、まぁその設定としてはまだ良いのだが、箸を上手く使えない彼女のために野郎がフォークを持って来ようとすると、シャルルは「食べさせて」とか言い出すのだ。そして野郎は自分が「甘えていい」と言った手前、あーんして食べさせてやるのであるが、それが冒頭に書いた「なにそれ?」である。
 もう常々言っておりますが、フィクションはなにやってもいいが、それに疑問を持たせたら負けだ。そういう意味で上記「あーん」は見ていて納得できないよなぁ。そこはお前、これから3年このIS学園にいるんだから「箸を使えるようにはなっとけ」ぐらいは言ってもいいだろ。なんでそんなに甘え方が極端なんだよと思ってしまう。
 正体がバレたきっかけである、男だと思って風呂に入っているシャルルにボディソープ持っていったら女の裸を見てしまった、といういかにもなイベントをやったんだから、もうあからさまな萌えイベントは十分だろうと思うのだがなぁ。
 それと、フィクションという部分でIS専用機についてもちょっと思うところがあって、この世界の物理法則に、質量保存の法則というのがあって、まぁ例えを出すと、100kgの鉄くずをギューッとプレスし10cmの立方体にしたとしても100kgの重さは変わらないわけです。
 専用機持ちはそのISを、通常時は腕輪であったりピアスであったり指輪だったりにしているわけですが、もうお分かりかと思いますが、絶対にそれとんでもない重さだよな(笑)。
 魔法じゃないんだし、科学の発達した世界が舞台なんだったら、それがどうなっているかの説明くらいはした方が良いんじゃないだろうか。ってゆーか、そんなの気にしているのって、もしかしてオレだけなんだろうか?

 ともあれ、まぁ惚れたはれたは見ていて「もういいよ……」と思うくらい見ていてかったるいことこの上ない。さっさと本筋の方を進めていってもらいたいものだ。まぁそれはメインの女の子キャラに好きなのがいないっていうのもあるんですが。オッドアイ好きとしてはラウラに期待したい部分はあるんだけど、それもどうかなーという感じです。
 まぁそんなことより、私としては空中戦をぐりぐりやってくれた方が燃えて萌えるので、さっさと戦闘してくれないかなー。


第7話「ブルー・デイズ/レッド・スイッチ」

Bパートはどーでもいーな。

 そんな今回のお話は…
 「学年別トーナメントで優勝したら、一夏とつきあえる」という噂が広まり、色めき立つ女子生徒達。
 ヒロイン達も一夏へのそれぞれの想いを抱えて特訓に励んでいた。
 そんな中、ドイツ第三世代機「シュヴァルツェア・レーゲン」を纏ったラウラが、鈴とセシリアに戦闘を持ち掛ける。
 騒ぎを聞きつけ、戦闘場所へ駆けつけた一夏が目にしたものは、鈴とセシリアに対するラウラの一方的な暴虐だった。
 二人を助けるべく、ラウラに向かって行く一夏だったが……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、ヒロイン1である箒の過去から、荒れた剣道をしていた彼女を紹介し、本当の強さとは?という事を提言しておいて、その後、ラウラがその過去と箒と同じように、ただ強さを求めるラウラの暴力とその力を見せ、ペアマッチ制になった学年別トーナメントで、野郎とシャルル組の初戦の相手が箒ラウラ組になったって感じ。ちなみに優勝したら付き合えるとかBパートは、いつものあからさまなラブなコメなのですごくどーでもいー。
 さて、お話は当座の敵であるラウラの強さと、その歪んだ力への信奉を見せ、次回に野郎と箒がそれにどう対応し折り合いを付けるのかという所で興味を引っぱっているのだが、まぁとりあえず分かっていることは、どうせラウラが野郎に惚れる結果となるんだろう。
 そんなわけなので、今回のメインとしては、なんか戦闘に発展してしまったセシリア・凰 鈴音VSラウラと、一夏・シャルルVSラウラって所だろう。
 ラウラの強さを見せる話なので、彼女がその機体の強さを見せつけるのだけど、個人的にはもっと空中戦してくれてもいいように思うし、派手な展開があっても良いだろう。今ひとつ戦闘している感が薄くていかん。
 ただ上からの攻撃に、地上にいるラウラの回避行動が、スゥーとすべっていく感じで気持ちが良かった。それを空中でやってくれればいいのに。
 とまぁ今回の感想としてはこんなくらいである。なにせ結果としては野郎が勝つんだろうし、そこで本当の強さとは云々を語って惚れられるような展開になるんだろうと思ってしまって、強敵ラウラにどう勝つか、という所で興味が持てん。
 個人的には無人機云々の話を進めていってもらいたい所なのだが、それに対抗する力としての野郎たちというのがあるので、ここらでメインキャラとの信頼なりなんなりを築いておかないと、後々白々しくなるのでまぁやっておかなければならないことだとは言え、それならそれで続きが気になる展開にしてほしいものだ。正直、ラブとかコメに比重を置きすぎなような気がするよ。その辺はちょっとあるくらいでちょうどいいくらいなのではなかろうか。

 でもまぁ、おそらく次回は戦闘メインで一本描くであろうから、次回辺りは期待して見ていいのかもしれんな。正直、ここんところはどーでもいーエピソードが多くて退屈だ。
 無人機が落ちてきた時はどうなるのかなぁと思ったもんだが、それ以降はそこで話が進まないし。そのくせラブなコメは色々すったもんだしやがるしで、逆にしてくれと思わんでもない。
 まぁ物語後半はそんな感じになるんだろうと思うんだけど……ってなってくれるのかなぁ。


第8話「ファインド・アウト・マイ・マインド」

ホラ、な?

 そんな今回のお話は…
 学年別トーナメントの第一試合の組み合わせは、一夏・シャル組VS箒・ラウラ組だった。
 ラウラの専用ISシュヴァルツェア・レーゲンに装備された第三世代型特殊装備に対し、一夏・シャル組は抜群のコンビネーションでラウラを追い詰めていく。
 ラウラの中で力への想いが極限に達した時、シュヴァルツェア・レーゲンから激しい放電が走り、その形が禍々しく歪み始める……。
 以上公式のあらすじ。

 そんなわけで流れとしては前回言った通りだっただろ?そんなこったろうと思ったんだ。
 野郎がモテモテになることなんざどーでもいーので話としては……う〜ん、なんやかんやあってラウラが野郎に惚れるって話?って同じではないか(笑)。
 ラウラがどのような人間なのかや野郎の姉、そして強さにこだわる理由などを紹介しつつ、タッグ戦だというのに独断専行で闘う彼女が、野郎とシャルルの連係プレイにやられてやられそうになったら、なんだかっていう勝手に組み込まれていたシステムが起動し、グンニョリと変形したISに飲み込まれた格好のラウラを野郎が救い、最終的に惚れられた、という流れだ。
 個人的には勝手に組み込まれていたシステム云々でラウラが心変わりするよりかは、せっかく一人で闘うラウラと仲間と協力して闘う野郎との対比を見せていたのだから、そこで上手いことやってほしかった感がある。前回に箒が強さ云々と言っていた割に早々に戦闘から脱落してしまったり、イレギュラーな事件を起こすよりかは、正攻法な形でラウラを敗り、そこを踏まえた上で彼女自身が何かを得て、心の持ちようが変わる様子を見せた方がよかったんじゃないですかね。
 箒が前回荒れていた自分をラウラを重ねて云々があったのなら、戦闘中にでも箒が強さとはそういうことではないんだと諭したり、強いはずの自分が格下の奴らのチームワークにいい様にやられ困惑する様子などを見せた後に敗れ、納得のいかない彼女に野郎の姉がとどめをさせば流れとしてはいい感じに、次の野郎が惚れられるラブなコメに繋げれたような気がしますし、流れとしても綺麗だったように思います。
 イレギュラーなことを起こすのであらば、どうせならいつだったかの無人機云々と関連づくような流れにした方が後々に繋がって良かっただろうとも思う。まぁそのなんだかというシステムはその辺に繋がってくるのかもしれませんが。

 戦闘としても大空を駆け回るようなダイナミックさは無く面白味に欠けた。せっかく空を自由に飛べる機械なのだから、動き回っても良いように思うのだが、学年別トーナメントという設定もあり、闘技場(?)から遠くはなれることのないように、という事だったのかもしれん。
 それにイレギュラーな事件の所為で、その自由に動き回れることが特徴のISとはちょっと離れてしまったのも残念。どうせ勝手に組み込まれたシステム云々ならば、別に形を変えなくても良いような気もする。まぁその辺は姉のことが関連してくるからなのかもしれんが、結構突飛なことのように見えてしまって乗り切れなかったよ。
 そもそも、IS自体があまり語られていないこともあって、今回のシュヴァルツェア・レーゲンを見るに、どうもISはナノマシンの集合体のようなんだけれど、そんなことこれまでこれっぽっちの説明もなかったのでものすごい唐突感があり、なんか見ていて萎えてしまったよ。
 せっかく「機械」って感じのISなのに、こういうことされると魔法の粘土で出来ているように感じてしまうよなぁ。個人的に機械はただ機械であればいいと思うんだけど。

 とまぁそんな感じで相変わらすの乗り切れなさと、何年前のラブコメだと思わんばかりの野郎と女どもの展開は見ていて結構つらい。
 さっさと無人機やISの秘密云々の物語の本筋(と思われる方向)に進んでいってもらいたいのだけど、次回はどうやら水着回のようです(笑)。
 特に気に入っているキャラがいるわけでもないので、せっかくの水着回だというのに結構どーでもいーわ。どうせまた「なにそれ?」みたいな展開なんだと思うし。
 私としては熱い空中戦が見たいだけなんだけどなー。


第9話「海に着いたら十一時!(オーシャンズ・イレブン)」

水着回につき、肌色面積多めでお送りしております。

 そんな今回のお話は…
 臨海学校を直前にして、水着を買いにショッピングモールへと来た一夏とシャル。
 まるでデートのような状況にときめくシャルの後ろを、鋭い目つきで尾行する鈴・セシリア・ラウラの姿があった。
 一方で、箒は自分も専用ISを手にしたい思いが募り、因縁深きとある人物へと電話を掛ける。
 それぞれの想いが交錯する中、水着だらけの臨海学校が幕を開ける!
 以上公式のあらすじ。

 冒頭書いたように水着回であり、まぁ得てして水着回なんぞの内容はあってないようなものである。
 そんなわけで、半裸だったり全裸だったりの女の子が朴念仁にして唐変木な野郎となんやかんやするエロコメな様子を楽しめば良いわけですが、相変わらずの「なにそれ?』っぷりが凄まじい(笑)。
 もうアバンから全裸のラウラが布団に入っていたり、その朝に全裸であったラウラは何故か水着で恥ずかしがったり(ラウラは全裸の方が恥ずかしくないのだろうか)、鈴が足つったイベントを起こし、てっきり野郎のマウストゥマウス云々のコメディに移行するのかと思いきやそうでもなかったり、極めつけはラウラを隊長とするドイツ本国の「黒ウサギ部隊」ですよ。
 俗世に疎いラウラがどんな水着を購入して良いか分からず部隊に連絡し選択基準を乞うのだが、そこで部隊のマンガ・アニメオタクの副隊長が「秘策があります!」などといってAパートを引っぱったので、いったいどんな恥ずかしい格好をさせられるのかと期待しておったのですが、満を持して登場(?)したラウラの水着はごく普通のものであり、このがっかり感となにそれ感はなかなかの凄まじさであった(笑)。

 さて、このアニメの女の子に、何かしら思う所のない自分としてはメインキャラその他の水着を見た所で特に何もなかったりするんですが、ただ一人気になった女の子がおりまして、おそらくはEDクレジットで役名「のほほんさん」と書かれているキャラクターであろう女の子が何故かキツネかピカチュウの様な着ぐるみなのである。
 セシリアのおっぱいとおしりよりも、鈴の貧乳よりも、シャルルの生着替えよりも、ラウラの全裸よりも、むしろのほほんさんの方が気になるよ!!
 それ水着なの?それを脱いだら全裸なの?ただ単に着ているだけなの?ってゆーか暑くね?それ。つか劇中の誰かはそれに突っ込めよ!!なんでスルー?
 ああくそっ!のほほんさんめ。このアニメのどんな女の子よりもアンタが気になって仕方ねぇよ。友達になってください(笑)。
 一応本編としてはアバンと最後でフラグも立てておりまして、行方不明の箒の姉でありIS開発者が出てきたんだけど、どんな科学者かと思っていたら、頭のいかれたマッドサイエンティストであった(笑)。
 まぁ彼女については次回に出てくるそうなのでそっちが詳しいだろう。しかしだ、上記しましたが、彼女は「行方不明」なんじゃなかったっけ?なんかフツーに箒と野郎の姉が連絡取ったとか言っておりましたが……。いいのか?それで。
 どうせ荒事に巻き込まれるといけないから身を隠しているという事なんでしょうけどねー。
 しかし、今回は本当に内容は……ないな(笑)。好きなキャラがいる人は水着に悶えると良いよ。まぁオレ的にはのほほんさんが気になって仕方なかったです(笑)。
 ああ、どーでもいーけど、セシリアにサンオイルを塗る件。鈴は少なくともセシリアのア○ルくらいは触っちゃってるよねー。そりゃ「ひゃぁん!」とか言うわ。どーでもいーついでに言うと私は中の人ゆかなさんの声が好きなのでちょっと嬉しかったです(笑)。


第10話「その境界線の上に立ち(シン・レッド・ライン)」

暴走したISの話以外はかなりどうでもいいな。

 そんな今回のお話は…
 旅館での夜。温泉あり、わさびあり、怪しい(?)マッサージありと、臨海学校を満喫する一夏たち。
 一夜明け、実習訓練にIS専用機持ちだけが集められ、その中には箒の姿もあった。
 そこへ、IS開発天才博士にして箒の実姉である篠ノ之束が登場し、ついに箒の専用IS「紅椿」をお披露目する。その驚異的なスペックに唖然とする一同。
 その時、試験稼働中のIS「銀の福音」が暴走したとの連絡が入り……。
 以上公式のあらすじ。

 お話はようやく無人機云々と第1話のアバンに繋がり、今回はその戦闘準備までといった感じ。Aパートのラブとかコメとかと百合脳の変態マッドサイエンティストは結構どーでもいー(笑)。
 まぁ正直なことを言うと、ラブとかコメとかと百合脳の変態マッドサイエンティストとかに尺を割くくらいなら戦闘してくれた方が良いのだけど、なんでかこのアニメは何年前の萌えアニメだよみたいなノリをやらないと気が済まないらしく、冒頭書いたように暴走IS以外の所はあってないようなものだ。だから戦闘してほしいわけですが。
 そんなわけで、ようやく本格戦闘の準備段階に入ったわけですけど、作戦が箒と野郎の二名で暴走ISを止めるとか言ってますが、第1話のアバンで皆で闘っていたんだから見事に失敗するんでしょうね、たぶん。もしかして次回はそれで丸っと1話使うつもりなんだろうか。

 しかし今回、一体何が言いたかったのかよく分からん話で、満を持して登場(?)の変態マッドサイエンティストを見せたかったのか、それともその変態の作った第4世代型ISのすごさを見せたかったのか、相変わらずのラブとコメを見せたかったのか。何度も言ってますが基本的に暴走IS以外のことはホントどーでもいー。ってゆーか、Aパートのなんだかよく分からない臨海学校の風景はいるのか?
 まぁ日常あっての戦闘ではありますが、さしてその日常が戦闘にかかってくるようなこともないですしねー。基本、女どもは野郎取り合って淫謀(誤字に非ず)をめぐらせているだけだもんなぁ。野郎と組まないと戦闘でチームワークは発揮しないだろうし。
 どうせ最後に皆で暴走ISと戦闘するのであらば、野郎云々とは別に、女の子同士で友情なりなんなりの何かしらのイベントを作っておいた方がよかったんじゃないだろうか。今の状況でラウラなんかとても他の奴らと連携なりが出来るとは思えないんですけど。
 そういうことを考えると、むしろ野郎とのラブ云々なんてやっているよりも、女の子たちが野郎を取り合いつつもお互いの良い所を認め合う話をこれまでにやっておかなければならなかったのではないだろうか。
 それなら一昔前の萌えアニメみたいな見ていてうんざりするようなこともなかったような気がしますけどね。それを踏まえますと、IS学園に野郎が一人いるのもどうかと思っちゃうよな。
 むしろオレ的には、女の子たちが女の子にしか操れないISを学ぶ学園で、衝突などを繰り返しながらも友情を深めていく話、であった方がおもしろかったような気がします。いや、別にオレの脳が綺麗に百合色に染まっているからではありませんよ?
 だってただ一人野郎がISを動かせる理由も分からないし、特に女の子に言い寄られてドキマギするような健康的な男子とはほど遠い、唐変木にして朴念仁な野郎なんか配置しても上記したように女の子たちは淫謀(誤字に非ず)をめぐらせているだけになってしまっている。
 そういうこともあって、野郎を取り合うラブとコメとISの話がなんだか別の物語のように感じてしまうな。もっと日常パートが戦闘にリンクしてくるようなことがないと、ホント本編以外はどーでもよくなってしまう典型のようだ。

 なんにせよ、もう後の話としては無人暴走ISを止める以外のことはないので、次回からは戦闘を楽しませてもらえそうだなー。


第11話「ゲット・レディ」

ええっ!?「今」なの!?そしてなんでニュータイプ描写(笑)。

 そんな今回のお話は…
 一夏と箒は、暴走IS「銀の福音」の撃墜へと向かった。
 しかし、専用IS「紅椿」を手に入れたばかりの箒は力の使い方を見誤り、一夏に大怪我を負わせてしまう。
 強さとは何かを見失った箒は、もうISは使わないと心に決めるが……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、大方の予想通り、前回立案した作戦が失敗に終わり、意識不明の野郎をよそに(笑)女の子たちが「負けっぱなしじゃいらんねーぜ!」とか言って独断専行する話。……間違ってはいない。
 さて、冒頭の何が「今」かと言うと、ラウラ戦の前に見せていた「強さとは何か?」というのをここで持ってきたからだ。
 随分引っぱりやがったな。もう忘れているのかと思っていたぞ。そもそも、そういった「本当の強さとは?」みたいなことをラウラ戦の時に少しでもやっておけば、今回力を手にした箒が、密漁船を無視しようとしたことにもっと意味が出てくるんじゃないだろうか。
 ラウラ戦でそんなことを語ったというのに、力を手にしたとたん自分も当時のラウラのようになってしまった。それで大好きな野郎をけがさせてしまった。こういう流れならば、今回妙に長い尺を取ってみせていた彼女の落ち込みようも分かるというものだが、その「強さ」云々の話などスルーされてしまったんだと思っていた自分としては、冒頭書いたように「ここで展開かよ。つか忘れてたわ」などと思ってしまったのだった。
 そーゆーことを考えても、そんな大事(なんだよね、たぶん)な事にラブとコメを大いに挟み、忘れさせてしまっているシリーズ構成はちょっとどうかと思うな。

 Aパートの作戦失敗を踏まえてのBパートはなんだか妙に熱い展開でちょっと面食らってしまった。
 まぁ、メインターゲットとしては中高生なんだろうし、その辺の熱いバーニングソウル的なのは良いのだけど、よごれちまった大人の自分とすると、落ち込んでいる箒に他の女の子どもは絶対あんなことしないよなぁなどと思ってしまう。
 何故か。それはこれまで女の子たちが、漢の熱い友情のような何かしらのイベントをこなしていないからで、これまでのラブとコメを見ていても、彼女らが特別仲が良いようには見えないので、すごい取って付けた感を感じてしまいました。
 なにせ女の子どもは淫謀(誤字に非ず)をめぐらせて野郎を取り合っていただけだし、今回の作戦も全員が参加したわけでもないので「負けっぱなし」云々に他の女の子たちがノることでもないような気がしますし、むしろ箒なんかより私の方が良かったに決まっているなどと思って、ここで箒がミスったことは他の女の子たちにとっては天佑到来!とか思っていそうだなと私なんかは思ってしまったんですけどねぇ。これでライバルが一人減ったぜ(ニヤリ)みたいな。
 前回の感想でも語りましたが、こういう展開になるんなら、やっぱり彼女らの友情と言うか、野郎を取り合いながらもお互いが何かしら認め合う所を作っておかなければならなかったんじゃないでしょうか。
 展開的には良いのだけど、そうなる理由と基盤は必要だろう。

 そしてちょっと気になった部分としては、冒頭にも書いたニュータイプ描写。あれ、いるのか?特にそんな描写を入れる必要があったようには思えなかったのだが。
 まぁ、良い方に解釈すれば、口には出さなかったけれど野郎の思いを感じ取ってしまったという事なのかもしれんが、野郎の役割的にはそういうことをいわないといけない所なので、普通に言ってしまっても良いかと思う。
 それを大好きな野郎に言われたことで、機体を上手く制御できなくなったりだとか、動きが極端に鈍ってしまっただとかの方が説得力があったような気がします。
 あんまりに唐突だったもんで正直「なんだこりゃ?」などと思ってしまったですよ。

 なんにせよ、次回は最終回。正直2クールじゃなくてホントよかったと思っています。でもこの原作って結構な人気なんですよね?
 オレが歳くったってことなんですかねぇ。このアニメ見ても原作読もうって気が起きないんですけど。


第12話「君の名は(ユア・ネーム・イズ)」

精神描写はいらないんじゃないか?

 そんな今回のお話は…
 銀の福音と箒たちヒロインの激戦が続く中、昏睡状態の一夏は不思議な少女の夢を見る。
 「力を欲しますか?」一夏がその問いに答えた時、白式の第二形態「雪羅」が発動する!
 福音戦最終決戦、果たしてその結末は……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、まぁ勝って終わるのである。当然だが。しかし、一番最初が一番良い所だったってことか。
 というわけで戦闘の方は、第1話のアバンであった。まぁ上記したように、一番良い所がそれだったというわけで、第1話見てこんなんをずっとやってくれるんだと期待していた自分としてはガックリである。それ以上があると期待するよなぁ普通。  戦闘に限らず、結構色々とガックリというか、なんじゃそらと思う所が多々ありあんまり乗り切れなかった。
 というのも、ISの第二形態だとかそんなん突然出てくるし、そもそもそうなる理由がよく分かんないし。
 野郎はなんか寝てる間に精神世界に入ってなんやかんや喋るのだけど、正直それがいるかどうかと言うとあんまりいらないような気がするし。「力を欲しますか?」って皆川亮二の「ARMS」かよって話ですよ。まぁでもきっとその辺意識して入れ込んであるような印象だが。
 最終的には野郎がなんでIS起動できるのかという問題以外はマッドサイエンティストの手の平だったようで、そんな彼女の目的もよく分からないし、いろんなことがよく分からないまま終わってしまうのはどうなんだろうな。
 でもまぁ最終決戦的な盛り上がりとしては作ってあり、盛り上がることは盛り上がるんだけど、上記したようなことが気にかかっちゃって、「これでいーんだろうか?」などと思ってしまうのであった。
 最後の最後は大方の予想通りいつものラブとコメで、これまでなんの反応も示さなかった箒と野郎がなんかあった所で、今更かよと思わずにはおれんな。
 まぁ原作も終わっていないようだし、未完の物語としてはこんなものなのかもしれんなぁ。

 というわけで全体的な感想ですが、正直な話、これのどこがおもしろいのかさっぱり分からなかった。
 印象としては一昔前のアニメを見ているような気になって、なんでか野郎が女だらけの所へ行き、唐変木で朴念仁なのにも関わらずなぜか女の子にモテモテ、なんでか分からないけれど特別な力をもっていて、何となく戦闘に巻き込まれ、何故か言い寄ってくる女の子たちに助けられたりしつつもおいしい所を持っていき勝利する……一昔前のアニメだよなぁ。
 まぁそれは、良いようにとれば様式美なのかもしれないが、その一昔前にそんなとるに足らないハーレム物みたいなのをイヤというほど見てきた身としては、女の子たちの淫謀(誤字に非ず)渦巻くラブとコメは見ていてかったるいことこの上なかった。
 それじゃそんなん無視して戦闘はと言うと、上記したように一番最初が一番良い所であって、それ以上がなかったのはとても残念である。
 となると、私にとってこのアニメはなんもなかったのと同様なんじゃなかろうか。しかし、このアニメの公式ツイッター何ぞを見ると、Blu-ray&DVD第1巻の総出荷枚数が5万本を突破したとか書いてあり、これが5万本も売れるんなら他のアニメももうちょっと売れてもいいんじゃないかと思うよ。
 さりとて5万本も売れたのだから、このアニメには私には分からない何らかの魅力がきっとどこかにあったのだろう。正直、いい歳したおっさんとしてはさっぱり分かりませんでした。何がそんなに良いというのだろう?後学のため是非教えていただきたいものだ。
 おそらくはメインターゲットであるティーンなエイジの皆様には何かしら思う所があるようになっているのかもしれないが、この歳になって見ると結構な「なにそれ?」のオンパレードで乗り切れねぇよ。
 このアニメ見て原作読みたいとは正直これっぽっちも思わなかったなぁ。これでいいのか?MF文庫よ。


[indexへ] [かんそーへ]