恋姫†無双 1〜12話

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第一席「関羽、張飛と姉妹の契りを結ぶのこと」

すごくそれっぽいから困る(笑)
ってゆーか湯気!

 そんな今回のお話は…
 後漢末期。世直しの術を探り旅を続ける武芸者「関羽雲長」は、立ち寄った村で子供達を山賊のまねごとをしていたずらする「張飛翼徳」と出会う。
 って感じ。どーでもいーけど、あらすじ紹介しているサイトはないのか?

 と、いうわけで、三国志ファンとしては見過ごすわけにはいかない。
 鋼鉄三国志は華麗にスルーしたが、こっちは女の子ばっかりだからな!
 ま、それはともかく、お話の方はサブタイトルとあらすじ読んでいただければ、最終的に関羽と張飛が一緒に旅に出る事が容易に想像できるので、お話的にさして語る事はあるまいて。
 三国志と言えば、かれこれ色々な媒体で正に色々とアレンジなりされたものを見てきているので、今更、全然違うじゃねーかボケ!とかいうような事をいうつもりは全くなく、むしろ、その辺は逆にネタとして面白いので見てみたわけですが、これまでの色々な媒体でアレンジなりされたものを見てきたが、武将を全員女の子にってーのは、何故があまり見かけんよな。まぁ、あからさますぎて皆が敢えてスルーしてきたのかもしれんが(笑)。
 それはそれとして、意外と言うかなんというか、今回を見る限りじゃ、鋼鉄三国志見た時の様に、「言うのは無粋なのは分かっているのだが、なんでやねん!」と思わず突っ込みたくなるような事がなく、フツーに三国志が題材のアニメとして見れたな。
 そう思えたのはきっと、関羽と張飛がなんとなく「それっぽい」からかもしれない。
 張飛の乱暴者の所や無鉄砲な所なんかは、子供もしてしまわれると「ああ、成る程な」思えてしまうから不思議。
 というか、張飛のそれを子供のやんちゃに置き換えてしまうあたりは、正直、上手いキャラ作りだなと思ってしまった。
 関羽も理屈っぽい所とか切れ者のようでちょい抜けていたり、姉御肌な所なんかは実にそれっぽい。
 そのそれっぽいってのが妙なところで、まぁ、性別違うし実際違うっちゃー違うのだが、なんとなくそれっぽいっていう、曖昧な所が各自に無難な落ち着けどころを作っているのかもしれないなぁ。ま、狙ってやっているかどうかは不明だが。
 ああ、そうそう。今思い出したのだが、サブタイに「姉妹の契りを結ぶ」とか書くんなら、「桃園の誓い」っていうイベントやればいいのに、なんで削っちゃったんだろ。その辺はお泊まりイベントで代わりをしたってことなんですかね?

 なにより、なによりだ。
 奇麗に百合色に染まった脳を持つものとして、主要キャラに男がいないってのがいいじゃない。
 お風呂と寝床イベントはそれなりに楽しませていただきました。あくまでそれなりにでしたが。
 どーでもいーけど、お風呂は湯気が濃かったな。えっ?べ、別に何とも思ってないよ。
 ともかく、女の子だらけなのだから今後も色々と期待できそうで素敵です(笑)。

 そんなわけで、これから出てくるであろうたくさんの武将をどうアレンジしてくるか、ちょいと楽しみになってきているオレがいる。
 正直、もっとネタっぽいアニメかと思っていたんだけどなー。張飛をかわいいと思う日が来るとは思いもしなかった(笑)。

第二席「関羽、趙雲と死地に赴くのこと」

趙雲その気があるのかよ(笑)

 そんな今回のお話は…
 旅を続ける関羽と張飛は公孫?の領地に入った所で彼女から招待を受ける。
 そこで同じ旅の武芸人「趙雲子龍」と出会う。
 彼女は公孫?の領地に出没する山賊を退治する為にいたのだが、山賊の砦の場所が分からない為に手を打てないでいた。
 そこで趙雲は、荷物の中に隠れてワザと山賊にその荷物を奪わせて砦の位置を探るという策を立てる。
 その役を関羽と趙雲でやる事になったのだが…
 って感じ。

 今回は三国志の中でも一二を争う人気武将趙雲登場なのですが、あまり趙雲らしさを感じられず、ちょっと残念。
 こちらの趙雲はクールな感じなのだが、まぁ、よく考えてみると演技の趙雲って能力的には素晴らしい武将なのだが、関羽や張飛等と比べると個性と言う所でこれといった所が無いので、こんなものなのかもしれん。
 らしさはまぁ、特になくても良いと言えば良いのだけど、もちっと関羽張飛のように個性的な特徴は欲しかったかな。そーゆー意味では公孫サンの方が面白かったな。
 ああ、もしかして百合っ気があるってのが、趙雲の特徴なのかな。基本的に百合なアニメにおいて、それは今ひとつぱっとせんなぁ。
 あまりにあからさまだと逆に萎えるのだ。

 さて、お話の方はというとさしてコレといった所もなく。
 そもそも、歴史に名を残すような豪傑ふたりが、たかが数十人の山賊ごときにやられるはずもなく、
 「死地に赴く」なんてサブタイから、よっぽどの危機に見舞われるのかと思いきやそんな事もないし、趙雲がこういう人物なのだという某があったわけでもなく、1話であったようなアクションシーンがあるわけでもなし、とホントにこれといった所がないから困る(笑)。
 せっかく趙雲登場の回なのだから、彼女をもっと前面に出せばいいのに、なぜか今回のメインが関羽ってところも謎過ぎる。
 山賊にとらわれた村の娘を自分の危険を顧みず助けるのも、義の人関羽としては面白いエピソードでいいのだけど、作戦遂行率が高く真面目な趙雲もいるわけだから、そこで一悶着あって、それで関羽のに説得されての方がお話的には面白かったような気がしないでもないな。
 その辺が趙雲回にも関わらず、関羽メインに感じられた一因か。
 と、いうわけで、今回はあまり書く事ないなぁ。どうせなら、もっとネタになるようなことしてくれればいいのに。

 ああ、そうそう前回もあったのだけど、2等身キャラになる演出(?)ってなんか意味あるんですか?
 そしてやはり張飛が可愛く見えていかん(笑)。まさか張飛に萌えるなんてなぁ。
 ちなみに三国志で一番好きな武将はジュンイクです。(どーでもいい)


第三席「張飛、馬超と相打つのこと」

良い意味でバカバカし過ぎる(笑)

 そんな今回のお話は…
 袁紹領内に入った関羽達であったが、路銀も少なく宿代にも事欠く有様なのでメイドカフェで働く事に。
 しかし、張飛は全く接客に向かず、ひとり宿でおとなしく待っている事となった。
 納得のいかない張飛は、関羽達の鼻を明かしてやろうと、袁紹主催の武術大会に出て一攫千金を狙う。
 が、その大会には馬超も出場するのであった…
 って感じ。

 あまりのバカバカしさに思わず笑わせていただきました。く、くっだらねぇ(笑)。
 お話としては、張飛が馬超とあって友達になると言う話? いや、ダメ君主袁紹と配下「顔良」「文醜」と張飛、馬超によるアホアホ話か。
 まぁ、なにせ張飛、馬超、顔良、文醜のこの四人の知力ときたら、コーエーの歴史シミュレーションゲーム「三国志」でも見事な低さなので、当然のお話なのかもしれんな。
 中でも吊るしてあるバナナを取る件での、「知力34の力を思い知ったかーっ!」の台詞があまりに悲しい(笑)。
 なんという低レベルだが、この4人ならさもありなんだから困る。と、お話としての内容は、そんな感じで全くと言っていいほどない(笑)。

 さて、今回は前述の袁紹と配下顔良、文醜、そして馬超。あと曹操と夏候惇という一気にたくさんの武将が登場したのだが、袁紹と曹操が実にらしくて良い。
 特に袁紹のアホっぷりというか、彼の特徴を誇張するときっとあんな感じになるのだろう。
 その「感じ」にさせるのが見事で、違うっちゃー違うのだが、なんとなく袁紹っぽいってのが上手い。
 肝心の馬超はその袁紹やら顔良、文醜のほうの個性が強くって、今ひとつ影が薄かったが、次回の方が彼女メインのようなので、どうも今回は袁紹軍の紹介のようだ。その辺は割とサブタイに偽りありなのかもしれん。まぁ、ちゃんと張飛と相打ってはいるのだが。
 どーでも良いが、やけに関羽の黒髪を推すなぁと思っていたのだが、実際の関羽の見事な髭を髪に当てた物だというのに今気付いたよ。

今週の張飛
 張飛なのに、張飛なのに! くやしい!……でもかわいい!
 というわけで、前回さっぱり出番がなかった所為か、今回はほぼ出ずっぱり。
 だが!なによりなのは、適性試験でのピンク虎着ぐるみだろう!
 「がおーがおがおなのだー」って、か、かわいすぎだろ常考。ポワワ。
 毎回言っているような気もするが、まさか張飛に萌える日が来ようとはなぁ。


第四席「馬超、曹操を討たんとするのこと」

音声が(笑)。

 そんな今回のお話は…
 曹操が山賊を捕らえ、市中を行軍中に張飛と馬超と会う。
 馬超は官軍の将が曹操と知ると父の敵と突然襲いかかるが、曹操の家臣「夏候惇」に阻まれ捕らえられてしまう。
 張飛からそれを伝え聞いた関羽は曹操の人に赴き、馬超の命を助けてやって欲しいと頼むが、官軍の将を襲ったのだから斬首は免れないと突っぱねる曹操。
 だが、関羽が自分と一晩共にすれば、馬超は見逃してやってもいいと交換条件を持ちかけてきた…
 って感じ。

 冒頭の一言は、曹操と荀イクのシーンで音声が消されておったのでした。
 規制なんでしょうが、一体どんなエロい言葉が発せられたのか気になって仕方ありません。
 というわけで、前半戦はエロアニメかと思わずつぶやいてしまうような内容で、だって元はエロゲーだし!みたいな潔さは、むしろあっぱれ見事なり(笑)。
 しかし、まぁなんだ。荀イクのお足ペロペロにちょっと興奮してしまった事は内緒にしておいてくれ給え。
 さて、そんな前半と後半でおもむきの全く違った今回ですが、曹操の人となりを示す話としてなかなか良く出来ていた。
 冷徹非情な人材マニアでありながら、情の厚い所もあったりする曹操は、そんな人間臭い所が魅力。
 先に馬超ほどの達人を自分を襲ったから斬首にしようとし、さらには馬超を助けたいとする関羽の弱みに付け込んでエロいことをしようとしたりと、どっちかっていうと悪者っぽい所を見せておいて、馬超の父が酔って馬から落ちて死んだ彼の「武人の恥だから黙っておいてくれ」という遺言を守り、その所為で曹操暗殺説出てしまっても、武人の最後の言葉を無下に出来んだろうと、それでも真相を明かさないという、今度はどっちかって言うといい人っぽい所を見せてくるあたりが、実にそれっぽくて上手い。
 いい人でも悪人でもあるという曹操を見事に印象づけたなと思うが、一応主役組の馬超の印象が前回も今回も全くと言っていいほど無かった事を考えると、その辺はどうなんだろうな。

 で、馬超の父の話は曹操のいいエピソードとなっておりますが、曹操がって事を考えるとどうかね?
 どーも狙ってやっているような気がするよなぁ(笑)。
 人の口に戸を立てられないのは重々承知であろうから、それを利用して自分の評価を良くしたんじゃないの?これって。
 暗殺説なんて根も葉もない噂なんだから、辻褄合っていないからそのうち消えちゃうだろうし、真相は今回の様に重臣夏候惇の口からも出ちゃうわけだから、きっと曹操の思惑通りなんだろうなぁ。
 そうやってじわりじわりと関羽を籠絡していくわけですね。わかります。

今週の張飛
 前回ほとんど出ずっぱりだった所為かほとんど出番ねぇ。
 しかたない。三席の虎着ぐるみの張飛でも見て心を落ち着けるとするか。がおがおー。


第五席「関羽、化け物を退治せんとするのこと」

武力100は伊達じゃない!

 そんな今回のお話は…
 旅を続ける関羽一行は山賊に襲われかけていた少女を助ける。
 少女は村で起こった化け物騒ぎについて調べていて、関羽達は一緒にその騒動が起こった庄屋の家へいくと、その化け物を退治して欲しいと頼まれるのだが…
 って感じ。

 今回は董卓軍と呂布の紹介回。なのですが、董卓が善人なんでちょいと面食らってしまった。
 実際の所は、たまったま戦争で落ち延びていた帝を拾って、最高権力者にまで上って好き放題やって国を乱してしまった人。
 それとは全く逆の心の優しい少女という設定は、個人的には今回の話の中で董卓という人物を印象づけた感じを受けました。
 しかし、今後のお話がどうなるかは知りませんが、董卓と言う悪役がいないのであれば、お話はどう持っていくつもりなんですかね?
 ただ延々と関羽達が旅を続けていっていろんな人物に会うってだけなのか?

 そして今回のもうひとりの主役、呂布の方はというと、無口で無表情な純朴な人になっておりましたが、やはり呂布と言えば国士無双の武力ははずせない。
 関羽、張飛、趙雲の三人掛かりでも押されてしまうほどの武力の高さはそれを上手く見せていたのだけど、それが今後活かされるのかどうか不明な為、このまま関羽達が旅を続けて云々ならば、特にどうという事ではないな。
 董卓と呂布といえば貂蝉(ちょうせん)ですが、キャストにその名前が無いので、その辺をネタにした話もなさそうだし、お話的に群雄割拠な状況になる事もないなら、あんまり呂布の国士無双はなにかに影響してくる事はないんだろうなぁ。

 さて、お話の方はというと……さしてこれといった所もなく(笑)。
 董卓と呂布という人物を見せるという所では良かった物の、ひとつの話として面白味のあるものでは無かったな。
 董卓は最初身分を偽っているが視聴者的にはバレバレだし、呂布が設定的にどうこうといった所も無いし、実はお化けなどの人外の物に弱い関羽と張飛という所も、それと分かってしまうので、その後の展開が読めてしまったりで、話としてはひねりも無くよくあるテンプレみたいな話であり残念。
 もっと見所を絞ってそこに尺をかけるくらいはして欲しかった様に思います。
 どーでもいーが、次回予告で董卓がおへそに芯をさしてロウソクのまねというネタは、三国志ファンの方ならご存知の事でしょうが、知らない人の方が多いんじゃなかろうか。
 私腹を肥やした董卓は文字通りとても太っていたので、彼が討ち取られた後、へそに紐をブッ刺してロウソクの様に火をつけた所、三日燃え続けたという嘘かホントか分からない話(笑)が元ネタです。

今週の張飛
 お化けの類いが苦手な張飛は予想の範疇とは言えなかなか愛らしかったのだが、もっともっと怖がってあきらかに挙動不審なんだけど強がっているとした方が、より恋姫無双としての張飛っぽくて面白かったかなーと思う。
 個人的には全体的にもっと張飛を前面に出してもいいような気がするのだがな。

 次回は満を持して(?)天才軍師「諸葛亮孔明」登場。どんなんになっているか楽しみだなぁ。


第六席「張飛、孔明と張り合うのこと」

これはこれで可愛いからいかん。

 そんな今回のお話は…
 旅を続ける関羽一行だったが深い霧にのまれ、趙雲とはぐれてしまう。
 霧の中趙雲を探す関羽と張飛であったが、関羽が崖から落ち足をけがしてしまう。
 やむなく霧が晴れるまで待つ二人は、一軒の庵を発見し休ませてもらうことに。
 そこでふたりは司馬徽と諸葛亮孔明と出会う。
 って感じ。

 お話としては怪我をして動けなくなった関羽を看病する孔明に張飛がヤキモチを焼いて……という話。
 ドジッ娘で優等生な孔明はこれはこれで可愛らしくていいのだが、今回のお話として、孔明らしさという所では今ひとつのインパクトであった。
 この恋姫無双の孔明はどうか知らないが、おそらくは天才軍師としてのキャラクターはそのままであろうから、その辺を少しでも紹介してもらいたい所であったが、どうも今回は孔明のひととなりを見せる回だったのかもしれないな。
 物語としては、ヤキモチ張飛とのことは今週の張飛で語るとして、孔明の出廬に関してだが、両親を早くに亡くし、姉妹揃って親戚をたらい回しにされているうちに、姉と妹とも離ればなれになり、そうした孔明が聞き分けよくわがままを言わない優等生であること身につけたのだが、そんな彼女が唯一漏らしたおねだり「諸国を巡って見識を広めたい」とするのを司馬徽こと水鏡先生が、関羽たちが旅立つのを機会に彼女たちに孔明を預けたという流れなんだけど、どうせなら水鏡先生と孔明の別れのシーンは入れた方が良かったんじゃなかろうか。
 それに個人的には孔明の願いはそれを言ったという事実はなかった方が面白かったかなぁ。
 孔明の境遇として、色々たらい回しにされた後に行き着いたのが水鏡先生のところなのだから、そういったある意味わがままを言ってはいけないと思っている優等生孔明としては、それは内にためておいて欲しかった所ではある。
 そして最終的にそんな孔明を願いを察している水鏡先生が、半ば強引に放り出すような格好で関羽たちについて行かせるのだが、頭の良い孔明はそれが自分の願いを知っての行動であり、そんな師の親心に泣く、とかの方が私好みであったなぁ。
 とは言え、今回のお話は悪いものではなく、ストレートなお話はすんなりと見れてそれなりのお話であった。
 それに今回のメインはそこじゃなく以下だしな。

今週の張飛とはわわ軍師
 優等生故に関羽に褒められる孔明にヤキモチを焼いてしまう張飛が愛らし過ぎる。
 薬草を採ってくる件では、なんだかんだで孔明を出し抜こうと後をつけて行きながら、難関をあきらめずに進んで行く孔明の危機を最後は助けてしまう張飛の純真さが可愛らしい。
 口は悪いが心優しい張飛をよく思った孔明がなついてしまうも、ぷぅとほおを膨らませて素直になれない所も、素直でまっすぐな所が愛らしい孔明とのギャップが良いな。
 しかし、張飛共々、孔明に可愛いと思う日が来るとは思わなかったなぁ(笑)。


第七席「張飛、関羽と仲違いするのこと」

趙雲なにやってんだ(笑)。
ってゆーか、合流しないのかよ。

 そんな今回のお話は…
 孔明を連れて再び旅に出た関羽と張飛は別れに道に出る。
 いつもの占いで道を決める張飛だったが、前回それで痛い目を見た関羽は逆の道を行こうとし、それが元で喧嘩になって、張飛は占い通りの道をひとりで行ってしまうのだが…
 って感じ。

 お話はサブタイ通り張・関の喧嘩から仲直りするまでの話ではあるものの、実質、許チョと張遼の顔見せ回といっても間違いではないなぁ。
 どうせなら張飛と関羽プラス孔明で義姉妹の関係を細かく描いて欲しい所ではあるんだけど、どうも登場人物がたくさんいるみたいで、そっちも出さないといけないしで、それ何とかこなさないとって感じが出てしまった感はある。
許チョ・張飛・馬超の大食い大会とかのエピソードは正直いらんだろ。ってゆーか、許チョと張遼は曹操の配下でないのなら、特に出てくる意味はなさそうなんだけどその辺どうなんだ。
 ただでさえ、五虎将に魏、そしてまだ出てきていない呉、さらには袁紹達に董卓達とこれだけでも大人数なのだから、これ以上武将を出さなくてもいいような気もするな。
 このままだと、ただ関羽たちが旅して三国志の武将と出会うってだけの話になってしまうではないか。
 つか、ホントにそれだけだったらどうしよう(笑)。そうなりそうでイヤだなぁ。
 今回としては、素直になれない関・張を孔明が色々して最終的に丸く収まる様子をじっくり見たかったなぁ。

 さて、今回登場の許?と張遼ですが、許チョはまぁ、特に何もないんですが、張遼がなんで関西弁なのか気になって仕方がありません。
 関西弁を喋る意味はなにかあるんだろうか?と考えた結果、たぶん他の誰かとキャラが被らないようにとのことなんだろうな、きっと。
 ただ、これまで出てきた武将達と比べると、今ひとつパンチに欠けますなぁ。
 この二人はとりあえずキャラを当てはめた感じあって印象が薄いな。もちっと何かが欲しい所。
 次回は五虎将最後のひとり黄忠と呉の連中が出るようなので、ちょいと楽しみではある。

今週の張飛とはわわ軍師
 張飛は前回からの孔明にかまっちゃう関羽へのやきもちから、強情張りアンド孔明に辛く当たってしまうあたりの、アニメ的な子供っぽさがかわいい。
 関羽たちと別れ、助けた姉弟を見て関羽を思い出してしまうあたりも良かったが、どうせならそんな小道具的なキャラ出すんじゃなくて、もうひとひねり欲しい所。
 例えばひとりでやることの不便をいつもは関羽がやってくれていて、何かする度に関羽を思い出してしまうとかとか。
 もちっと関・張ならではの深い結びつきみたいなのが見たかったな。ただ、大食い大会で「がおー!がおがおー!」が聞けたことは個人的にとても良かった(笑)。
 はわわ軍師こと孔明は見事な優等生っぷりや、関羽、張飛に気を配る優しい所が好印象。だったのだが、出番がほとんどなかったのが残念。
 割とどーでもいい感じだった戦闘削ってでも、孔明が関羽を説得する所とか、街の出入り口の街道で待つ策を出す所は入れた方が良かったんじゃないのかなぁ。
 それにしても、孔明がどの辺りで天才っぷりを発揮するのか、また、張飛がどんなイベントで孔明と仲良くなるかが気になる所であります。


第八席「関羽、黄忠の企みを阻まんとするのこと」

くっ、オレも茶店の親父になりたい!
ってゆーか、趙雲なにやってんの(笑)。

 そんな今回のお話は…
 旅を続ける関羽一行は少女を捕まえている男に遭遇。
 問答無用で男に殴りかかる関羽であったが、それは食い逃げした少女をつかまえた茶店の店主であった。
 食い逃げの弁償までさせられた関羽たちの前に、その食い逃げ少女がやってきて関羽たちを家来にすると言う。
 その少女は自分を孫家の末娘「孫尚香」だというのだが…
 って感じ。

 と、まぁ、今回のメインが孫尚香のようなあらすじですが、話はサブタイどおり黄忠がメイン。
 弓の腕を買われた黄忠は娘を人質に取られ、要人の暗殺を余儀なくされるが、その暗殺計画に気付いた関羽たちが黄忠と娘を助けるといった内容。
 オチはどうかなと思ったが、話の出来としてはよくまとまっていた上に、このアニメらしさが出ていて、それなりに面白かったですよ。
 今回登場でメインの黄忠はさることながら、今回としては特に関係のない孫尚香もちゃんと使ってくる所もよく考えてあるな。
 話としてはこのアニメらしく単純ではあるのだけど、序盤の孫尚香がらみほのぼの話から、黄忠の要人暗殺、娘の救出劇、そしてちょいとエロとメリハリのある話の展開は見ていて飽きることなく楽しめました。
 ちょっと残念なのが、要人暗殺計画に気付いたのが関羽であったのが残念。
 そこは孔明の役だろうとおもうのだが、孔明はその後活躍する場があるからということか。その辺は今週の張飛とはわわ軍師で。
 最後に趙雲はまた隠れて関羽たちに付いていっているんですが、メンマ大盛りラーメンを頼んで「ニヘッ」としたり、また変な仮面(笑)をつけて陰ながら行動したりと、あんたなにやってるんですか(笑)。
 公式キャラ紹介に書いてある「少々個性的な趣味嗜好を持っている。」ってこれのことか!

 さて、今回登場の黄忠と孫尚香ですが、黄忠はもはや弓以外に本物との共通点はないが、未亡人で娘が自分の全てというキャラはベタだがなかなか良い。
 しかし、五虎将のひとりなのに今回で村に帰っちゃいましたが、馬超と同じくゲストキャラ扱いなんですかね?
 それはそれとしても、もうちょっとひととなりを見たかったように思います。まぁ、後でまた出てきそうですけど。
 孫尚香の方は……えーと、たしか赤壁後に劉備に嫁入りした孫権の妹だよね?本物は。
 やんちゃでわがままでツン感じは、典型的なロリ姫さまであるがこちらもいい安定感だ。
 おそらく建業にでも連れて行くまで関羽たちについて行くようだが、そのトラブルメーカー的な役割が今後ちょっと楽しみだ。
 どーでもよいが、娘救出時の演技で服を脱いでおりましたが、一回目は下着をつけていましたが、下も脱げと言われた後、「これ以上脱げないわ」と言っていた所を見ると、その時は真っ裸だったんですかね!真っ裸だったんですかね!(2回言った)
 おれちょっと茶店行ってくる。

今週の張飛とはわわ軍師。
 張飛は残念ながら彼女らしい所があまりなく残念であったが、はわわ軍師こと孔明はやっと頭の良い所を見せてくれた。
 娘の絵から監禁場所の特定や、助けに行こうとする黄忠を論理的に諭したり、救出劇では指揮を執ったりとようやくらしい場面が出てきてうれしいのと、地味にツッコミ役になっていたりするところは、このアニメの彼女らしくて良い。
 張飛はまだ孔明に心を許していない様子なので、どこかで張飛が孔明を認めるイベントが個人的には欲しい所。

 次回は袁紹軍のバカ話(笑)っぽいのだがどーなることか。楽しみですな(笑)。


第九席「袁紹、宝を掘り当てんとするのこと

もう!趙雲なにやってんの!?(笑)

 そんな今回のお話は…
 袁紹が気持ちよく風呂に入っていると文醜が乱入してきてみせたいものがあると言う。
 それは蔵の整理をしていたら出てきたという宝の地図。
 さっそく袁紹は文醜と顔良とで宝を掘り当てんと出発する。
 しかしそこには慰安旅行で温泉に入りにやってきた曹操、荀イク、夏候惇と、旅の途中に立ち寄った関羽たちもやってきていたのだが……。
 って感じ。

 しかも趙雲まだ合流しないし。一体いつまで変態仮面もとい華蝶仮面を続ける気なんだか(笑)。
 さて、話の方はというと、三バカもとい袁紹軍再登場ということで、そんな期待を裏切らないバカ話であった。
 まぁ見事にベタなバカ話であり、見所としては上記の変態仮面もとい華蝶仮面くらいなものか。唯一そこで録画したのを深夜に見ていたというのに爆笑しましたよ。
 そんな話なので、特に話の面白さはないというか、温泉というキーワードで話が進んでいるので、当然、裸(ら)がたくさん出てくるわけですが、劇中にネタにされた通りに大事な所は湯気で隠れてます。
 が、冒頭の袁紹入浴シーンの様にお湯があればまぁ、いいわい。
 しかし!温泉地で温泉が干上がってしまっているというのに、エッライ濃ゆい湯気が出ているとは何事か!!
 孫尚香の裸とか張飛の裸とか孔明の裸とか見たかったのに!見たかったのに!!(2回言った)くやしいのぅ。
 と、いうわけで、読んでいただいた通り、内容などまるでない話だったので、特に書くこともないわい。
 ああ、そーいえば、最後の温泉団欒シーンで胸の大きさの話から感度の話になり、エラい強引に「誰が一番か決めようじゃないか」などという展開になったわけだが、関羽が孔明と張飛の目をふさいで「子供は見ちゃダメ」とか言うんですよ。
 ってことは!ってことはですよ?乳の話で言い争っていたヤツらは、互いの乳を弄くり合っていたということなんですね?
 曹操の乳とか、孫尚香の乳とか、荀イクの乳とか見たかったのに!見たかったのに!!(また2回言った)
 ちくしょう、DVD買えってことなのか。買わねーぞ!(笑)。

今週の張飛とはわわ軍師
 上記の通り、裸が見れなかったことは非常に残念でありました。くやしいのぅ。
 それはともかくとして、曹操達と温泉掘り当て勝負になった時、孔明がどんな策を出すのかちょっと楽しみだったのだが、あんまり天才軍師らしくなくてそれも残念でしたな。
 しかし、前述の乳勝負の件で、純真な二人がどんな反応するか気になったのだが、おのれ関羽のヤツめ、オレのささやかな楽しみを奪いやがって。これだから巨乳のヤツは……。
 知識のある孔明がエロ話にうつむいて顔を赤らめている様子などを堪能したかったのに!くやしいのぅ。
 だが、次回はようやく呉に着くようで、やっぱりというかなんというか周瑜(シュウユ)と一悶着ありそう。
 孔明が口で大活躍しそうな雰囲気で次回がちょっと楽しみであります。
 そーいや、最近張飛はあんまりこれっていうところがないなー。むむむ


第十席「孫策、命を狙われるのこと」

おお、孔明カッコかわいい。
そして趙雲、お前いろもんになりつつあるな(笑)。

 そんな今回のお話は…
 孫尚香を連れて孫策領へやってきた関羽一行。
 共も連れず飛び出していった孫尚香を無事に連れて帰ってきたくれたことに感謝され歓迎される。
 翌日、孔明は陸遜に書庫を見せてもらい、関羽・張飛は孫尚香、甘寧と共に狩りへ出かける。
 そこへ孫策が暗殺されかけて重体という一報が入る。
 何者かが狩り場から矢を射ったとのことで、その時たまたま一人でいた関羽が疑われてしまう……。
 って感じ。

 今回の目玉、孔明の弁舌は今週の張飛とはわわ軍師で書くとして、お話としては割とよく出来ていたと思う。
 孫策の政策で戦続きの呉の中で、彼女を良く思わない者が暗殺を決行するという話なのだが、実のところは暗殺計画自体が謀反者をあぶり出す周瑜(シュウユ)の謀であったという話。
 これが大前提としてあるうえで、周瑜(シュウユ)の謀だと分からない様にしっかり誘導している。
 まぁ、三国志ファンとして重臣である張昭が謀反側についている所で「アレ?」となるのですが、それも「恋姫無双」だから、そんなこともあるやもしれんと思ってしまう。その辺を考えてやっているのであれば大したモノだ。
 ちなみに劇中で張昭は謀反の証拠を得る為にワザと敵側に回っています。
 それとちょっと興味深かったのは孫権の立ち位置。
 孫策の領土拡大政策で民が疲弊していることを理由にあまりよく思っておらず、周瑜(シュウユ)が目の前のことしか見えていないなどと言っておりましたが、史実通り、孫策が早死にするとなると、その後の孫権、周瑜(シュウユ)の関係はどーなるんですかね?その辺は時期に持ち越しかしら。
 あるかどうか知らないけど、原作ゲームが真・恋姫無双なんてのが出るんだから、きっとアニメもあることであろう。
 どーでもいーけど、呉の政策って内政ないがしろにして領土広げるのってあまり得策ではないよなぁ。基本は富国強兵で国をがっちり固めてからだと思うがどうか。ってゆーか、国は民あってこそなので、孫策死んで孫権が君主になったら、コーエーの三国志で言う所の民忠誠度はあがったりしてな。

今週の張飛とはわわ軍師 とおまけで変態仮面もとい趙雲
 今週はなんと言ってもはわわ軍師こと孔明だろう。
 関羽があらぬ疑いで捕らえられてからの孔明がかっこいいです。
 狩り場でひとりだった関羽が怪しいのであらば、甘寧の方が、旅の武芸者の関羽よりもよっぽど暗殺の理由があると、見事な正論で切り返し、それに武人を辱めたと逆上した甘寧が鼻っ面に剣をつきつけても動ぜず、ならば確たる証拠も無しに関羽を縛するのは、それと同じであるとこれまた見事な正論を叩き付け、天才軍師の片鱗を見せてくれました。やはり孔明はこういうのがよく似合う。
その後、気が抜けて「はわわ〜」となってしまう所も可愛らしい。
 張飛の方は孫尚香と乳比べしてたことくらいしか印象にないが、関羽が捕らえられるときに、性格的な所から大暴れして欲しかった所ではある。
 それを関羽が自分はやっていないのだからすぐに疑いも晴れようと、張飛を止めるようなシーンを見たかったな。
 まぁ、だいたいプライドの高い関羽がやってもいないことで捕縛されるなど黙っているとは思えないが、そこは恋姫無双(笑)。
 そー言えば、ラストの孫尚香との乳比べの項目「大きさ・形・色・艶・感度・弾力」までは分かるが、最後の「味」ってなんだ!?お互いのをなめて確かめるんですか!?
 是非、次回の乳比べは精密な描写と長い尺でお願いします!
 ああ、趙雲は本編で出番が間に合わず、次回予告で出てきた。おせーよ!(笑)

 どーでもいーけど、次回は劉備が出るようなのですが、劉備ってゲームでいう所のプレイヤーなんじゃないの?
 まぁ、いまさら劉備登場ってことは、やっぱ2期があってしかるべきかな。


第十一席「関羽、劉備に出会うのこと」

劉備男じゃん!ってゆーか、胡散臭ぇー(笑)。

 そんな今回のお話は…
 旅の途中洞穴を寝床にした関羽が朝目を覚まし、外へでてみるとそこは戦場になっていた。
 山賊と義勇軍の争いに巻き込まれた関羽たちはそこで奮戦し山賊を退ける。
 そこで桃花村の義勇軍を束ねる劉備と出会う。が、聞けば義勇軍として立ったはいいが、連戦連敗だったと言う。
 劉備は関羽たちの武勇に惚れ込み、是非力を貸して欲しいと頼まれ、劉備義勇軍は関羽、張飛の武勇と孔明の知略を得て、たちまち近隣の山賊を撃退していく。
 って感じ。

 お話は三国志っぽくなってなかなか面白かった。
 関羽・張飛・孔明も本来の武将、軍師として活躍したしな。その辺は今週の張飛とはわわ軍師で。
 今回はそれよりも劉備であろう。
 劉備と言えば三国志演義の影響もあって仁徳の人として有名で、劇中あったように前漢の中山靖王劉勝の末裔ということになっておりますが、この劉勝という人物は無類の女好きで子供が50人以上いたというような人なので、正直な所、劉備がホントに帝の血筋に当たるかどうかは不明だったりする。ってゆーか、呉の孫家が孫子の末裔とか言っていたのと同じで、劉備としてははったりかますにはちょうどいい人物だったと言えなくもない。
 というように、実際の所この劉備という人物はかなり胡散臭いといえば胡散臭かったりするのだが、このアニメ劉備が正にそんな感じの胡散臭さで、実に劉備っぽい所が好印象(笑)。ってゆーか、お前ただの巨乳好きだろ!などと思ってしまったですよ。
 ただ、こいつって黄忠の話のときの黒幕っぽいのだけど、その辺どーなんだろうか?
 こんな胡散臭いヤツに関羽はともかく(笑)、張飛と孔明が仕えるのは正直我慢ならんってゆーか、「ドキッ☆ 乙女だらけの三国志」を掲げるこの話として、劉備が男だなんて納得いかん!
 その辺も含め、今回毒キノコ喰らって行き倒れていた馬超が合流し、趙雲、黄忠も合流に向かっているので、次回あたりなんかあるかもしれませんな。
 そーいえば、変態仮面もとい華蝶仮面こと趙雲は、前回関羽たちが船を使ったからか、随分出遅れておりましたな(笑)。
 だからさっさと合流しろと(ry

今週の張飛とはわわ軍師
 孔明の策で山賊をおびきだしたところへ横山光輝三国志よろしく、銅鑼のジャーンジャーンジャーンと共に現れた関羽が将らしく馬に乗っておりましたが、張飛は「でっかいブタさん」であり、あまりに似合いすぎて思わず笑みがこぼれました(笑)。
 その後連戦連勝を示す場面でも、カッコよく敵をなぎ倒すのはいいけれど、乗っているのが「でっかいブタさん」という何ともシュールな感じが素敵。
 その後、桃花村の子供達にいたずらされ「ずぇ〜たっい友達になんかなってやらないのだ!」などと言っておきながら、即、鈴々義勇軍として友達になっちゃう辺りの子供っぽさは相変わらずで愛らしいな。
 そんな張飛は関羽を取られた格好になっているので劉備をよく思っていない様子。その辺りがどう出るか見物だ。
 はわわ軍師こと孔明はやっと本来の軍師としての働きがカッコいい。
 山賊の砦を奪った策、最初に軽く当たってワザと引いた先に伏兵は三国志でよく出てくるんだけど、その辺りこのアニメ作っている人たちは知っているか調べたんだろうなぁ、感心感心。
 それはともかくとして、孔明は軍略だけでなく、馬超の寝ぼけ夜襲騒動をただの笑い話で終わらさず、それを機に村の守備を固めようとする視野の広さを見せつけてくれましたな。彼女の聡明さもだんだんらしくなってきて何より。
 さて、ちょっと気になったのがこの二人の関係。
 今回の冒頭で、仲良く二人ならんで寝ていたので、なんだかんだで仲良くなったのかと思いきや、義勇軍に入ってからの宴で、褒められる孔明が謙遜しているのを見て、
「細かい指示なんかなくても、鈴々(張飛)と愛紗(関羽)がいれば山賊なんてちょちょいのちょいなのだ」とか言ったりして、どうも張飛はまだまだ孔明を認めていない様子。
 そろそろこの二人が仲良くなるイベントこないかなー。
 そんなん来る前に終わりそうですが(笑)。


第十二席「関羽、志を貫くのこと」

あ、熱い展開だ!

 そんな今回のお話は…
 領地境で領民が大規模な反乱をおこし、官軍の大将軍何進から劉備達義勇軍に参陣要請がきた。
 これを機に名を高めようとする劉備はそれを受ける。
 出陣当日、風邪を引いてしまった張飛とその看病の為に孔明が村に残り、関羽、馬超が劉備義勇軍とともに官軍へ合流せんと旅立った。
 しかし、その隙をついて、今まで蹴散らしてきた賊達が桃花村に復讐しようと集まっていた…
 って感じ。

 十三席まであるのかと思っていたら今回で最終回のようです。
 そんな今回ですが、熱いのであります。各キャラにいい所が用意してあってとてもカッコいいです。
 私としてはやはり張飛と孔明ですが、その辺は今週の張飛とはわわ軍師で。
 さてその他はというと、やはり劉備か。
 まぁ、あからさまな胡散臭さでありましたので、コイツはダメになるだろうと思っておりましたが、やっぱりダメダメ野郎でありまして、ラストでは劉備であることも怪しいということになりましたな。
 桃花村が賊に襲われたと言う一報を聞いて、村を見捨てるようでは劉備ではないからな。
 そもそも拠点の村民すら守れない者が、より多くの人民を救えるはずもなかろうが。
 そんな偽劉備にメロメロ(笑)だった関羽が平手打ちを喰らわして、「私の志は真に愛する者を守り抜くことだ!」と出て行く様は胸がすく。
 その後の馬超もまた熱く、かつては仇敵としていた曹操の陣に行き、手勢を少し貸して欲しいと土下座までしてしまう。
 何故そこまですると問う曹操に「友の為だっ!」と即答する彼女は実にカッコいい。男子たるものこうありたい者だ。いや、この馬超は女の子ですが(笑)。
 その後村についてから、奮戦する張飛の元に次々と関羽、馬超、黄忠、趙雲が駆けつけ、五虎将がそろい踏みする辺りの高揚感はたまらない。
 あ、そうそう、変態仮面もとい華蝶仮面こと趙雲は、やっぱり正義の味方風の登場で、楼の上から「とうっ!」と飛び降りたりして、相変わらずの様が素敵です(笑)。
 エピローグでの華蝶仮面の説明もウルトラマンだったりと、この人はすっかりお笑い担当になってしまったなぁ(しみじみ)。
 と、そんなベタだが熱い展開は気持ちよく見ることができて私は大満足でありました。

今週の張飛とはわわ軍師
 ちょっと前からこの二人が仲良くなるイベントないかなーなんて言っていたらこのいい所できたね。
 風邪を引きながらも戦仕度して蛇矛を持って門へと歩いていく張飛が格好良すぎです。
 そこで孔明に「朱里、後を頼むのだ!」と孔明を初めて真名で呼ぶのですよ。
 なんだかんだで張飛はここまで村人を誘導し守り抜いた孔明を認めているんだね。
 そして真名を呼ぶことで孔明に後ろのことを信頼して託しているのと同時に、張飛の絶対にこの村を守り抜くという決意が表れたいい台詞でした。
 孔明もそれをすぐに悟って「ご武運を!」と返すあたりもいい。
 ちなみに張飛が一人で戦う所は三国志演義の張飛の見せ場のひとつ長坂橋がモチーフですな。
 ま、三国志ファンにしてみれば言わずもがなですが、橋の真ん中で「ここから先は絶対に通さないのだ!」と仁王立ちする張飛には惚れ惚れします。
 しかし、こーゆーのもっと早くからやってくれればいーのになー。

 さて、最後と言うことで全体的な感想をば。
 三国志ファンとしては、どうせネタアニメなんだろうと軽く見ていたのだが、どっこいなかなか上手い所をついてきて、予想外に楽しめた作品でありました。
 まぁ、三国志を知らない人が客観的に見れば、女の子ばっかり出てきて、ちょっとしたエロシーンのあるよくある萌えアニメなのかもしれませんが、超絶お金持ちのお嬢さまの趣味を知ってしまい、エラいご都合主義で何故だか好かれてしまう、どこぞのアニメなんかよりよっぽど見応えがあり、また話もそこそこよく出来ていたものもあり感心する所もあった。
 また、そういう話もある中で、あからさまなバカ話などもあり、よくある萌えアニメの類いではありますが、個人的にはくっだらねぇなどとは思わずに楽しく見ることができました。
 あと、好きになれるキャラクターがいたのも大きい。
 まぁ、あれだけキャラが多ければどれかヒットしそうな気もしますが、私としてはやはり張飛と孔明がいたことは、このアニメをより楽しく見ることができた要因のひとつであろうな。
 いやしかし、中学生の頃コーエーの三国志で興味を持ち、吉川英治の三国志を読んだ身として、まさか張飛と孔明に萌える日が来ようとは思いもしませんでした(笑)。
 このアニメはむしろ、三国志をある程度知っている人が見た方が楽しめるのかもしれません。
 正直な所、原作ゲームをやってみたいと今思っているんだから、個人的にはこのアニメは大成功と言えるのかもしれません。

 そういえば、公式でOVAの発表がありました。えー?なにそれ。オレに買えと言っているのか?
 むむむ。これはもしや孔明の罠なのか?(笑)。またTVシリーズで長くやって欲しいのになー。
 あ、でも、OVAなら張飛や孔明の裸(ら)がみれるやも!(結局そこか)


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