がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 1〜12話

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第1話 学美星人、あらわる。

なんかエキセントリックだなぁ。
最初の「はじまるよー!!」に不覚にも笑ってしまったよ(笑)

 そんなこのアニメの第一回のお話は…
 2035年。今より30年後の未来では、少子化が進み、生徒数の減少から廃校の危機に立たされる学校も多くなっていた。
 そんな活気を無くした学校のひとつ「私立聖桜学園」に、一人の転校生が現れる。
 元気少女・天宮学美(通称:まなび)は、聖桜学園にどんな旋風を巻き起こすのか!?
 以上公式のあらすじ。ってゆーかアニメのあらすじは公式のどこに書いてあるんだろうか?

 と、いうわけでなんとなく見てみたんだが、よく解りませんでした。
 ちなみに今回のお話はなんかよくわからん主人公のまなびが生徒会長に立候補して、なんかよくわからんので先生方がダメっていったら、なんかよくわからんがまなびが校歌を歌い出して、なんかよくわからんがその場の全員が納得して、なんかよくわからんが生徒会長になっちゃったって話。なんかよくわからんな。

 ともあれ、アニメーション的になにかがすごかったわけでもなく、お話的にも別にコレといって取り上げるところもなく、終始、摩訶不思議ワールドが展開されていて、なんかよくわからん内に終わっていたという、なんかよくわからん第一回なのでした。
 別に「なんかよくわからん」はギャグでいってるわけではなく、ホントに「なんかよくわからん」ので、正直「なんかよくわからん」としか言いようがなかったりするのであります。

 そんなわけで、別段なにかにピンときたわけではないのだが、なんかよくわからんのでもうちょっと見続けていこうかと思います。

 どーでもいーけど、EDのフィギュア(?)の実写アニメーションと、80年代初頭のアイドルの曲みたいなのはなんかすごく脱力してしまったのだがどーしよう。

第2話 まっすぐゴー

前回のわけのわからなさから一転、抜群の映像センスに驚いたよ。

 そんな今回のお話は…
 まなびが転校してきてから一週間が経った。
 生徒会長が決まったことで、姉妹校の生徒会長が表敬訪問にくるということで、 書記の稲森光香(いなもりみか)と生徒会室の大掃除をすることになった。
 が、まなびと光香のノンビリ&ドジっぷりに作業は全く進まない。様子を見に来た上原むつきも手伝うが状況は全く変わらない。
 日が暮れかけた頃、気になって生徒会室の様子を伺いに来た衛藤芽生(えとうめい)を引っ張り込み、翌日から本格的な大掃除をすることになるのだが…
って感じ。

というわけで、お話の方はともかくセンスがいいのですよ。キャラの動かし方とか、シーンの見せ方とか、カット割りとかが非常に。 今回からのOPを見たりすると、実写の映画っぽい見せ方にこだわっているのかもしれん。
とはいえ、ベタ誉めというわけでもなく、背景とキャラが浮いちゃっていたり、OPでカメラの手ブレを再現していたりするのはいいのだが、それは見てるこっちとしてはヘとっても気持ち悪いんだよな。
 と、完璧ではないにしろ、部分部分ではとても良いセンスをしていてびっくりした。

 でも個人的にはお話の方がどーも面白味に欠ける。
 第2話の今回で前回から既に1週間経ってしまっていて、まなびが皆とある程度仲良しになってしまっているんだよな。
 個人的にはエキセントリックなまなびが他のキャラとどう仲良くなっていくかの課程が見たかったな。なんか主要5キャラは最初から仲良し5人組のように見えてしまった。
 おそらくは、そういうのを見せる以上にやりたい話があって端折っちゃったんだろうなぁ。想像だけど。

 その話の方は前述したように面白味という点では欠けていたが、話の展開や流れとしてはとても上手くできていた。と思う。
 でもラストの「色んな生徒が協力しに来る」ってのはちょっとやりすぎだよな(笑)。
 都合が良すぎるつーか。もともと第1話では生徒達はそーいう感じではなく、むしろ学園生活ダルイって感じだったのに。おそらくは、まなびが生徒会長になってからの一週間の間になんかあって、生徒全体が「学園生活楽しもうよ」みたいなそんな気運になっていたんだろうという、とっても好意的な解釈をして差し上げましたので、私としてはけっこう強引に飲み込んだという印象。

 ともあれ、この第2話はとても良くできていたと思う。今後がちょっと楽しみですな。


第3話 月曜日じゃ遅すぎる

あーなるほど、そーゆーアレなのか、な?
それはそれとしてカット割とか見せ方がうまいな。

 そんな今回のお話は…
 生徒会室のリフォームから2週間が経過。
 リフォームの甲斐あってか、生徒会室に遊びに来る生徒が増えていた。
 そんな中、まなび達聖桜学園生徒会主催の「学校対抗ドッジボール大会&各学園生徒会懇談会」が催される。
 ドッジボール大会は大成功だったが、その後の懇談会はまなび達のノリに他校生徒会役員がついてこない。
 しかし愛光学園生徒会長の角沢多佳子のフォローもあって、学園祭について話し合いがもたれた。だが、その話し合いでまなびが発言することはなかった。
 後日、まなび達は愛光学園に出向き、学園祭の企画書を見せてもらう。
 立派な設備の学校に豪華な学園祭企画。とても敵いそうにないと肩を落として帰るまなび達。それを見た角沢多佳子はどこかさびしそうなのだった。
 家に帰り着いたまなびはあることを思いつく。そしてもう夜だというのにいつもの皆に学校へ集合をかける。
 電話じゃ伝わらない、会ってどうしても伝えたい、月曜日じゃ遅すぎる!
 って感じ。

 というわけで、まずお話の方の感想。
 冒頭書いたようにとってもジュブナイルな内容だったなぁ。
 ちなみにジュブナイル(juvenile)の意味は「若い; 子供らしい, 未熟な; 少年[少女](向き)の」というのが転じて、児童向けの本という意味だが、個人的にはもうちょっと広げて解釈して、少年少女の成長を描いた小中高校生向きのお話って感じでひとつ。
 そんなわけで、お話的にはおもしろいというよりは、どうもこの歳になると青臭いなぁと思ってしまった。
 別につまらなかったと言うわけではなく、興味深く見ていて、今回のラストで「ああ、このアニメはそっちの方向に行きたいのか」と妙に悟っちゃったというかなんというか。
 たぶん、中高生がみたらすごくおもしろいと思うんだ。だって夜中に友達を呼びだして学校で思いの丈を伝えるなんて、今の私には出来ませんよ。でも中学生、高校生の自分たちならそんなようなことやりそうなんだよな(笑)。
 そんな少年時代から随分経った私としては、なんていうか、こう照れくさいというか、むずがゆいというか、いい意味でこいつら青いなぁと思ったのでした。

 と、いうわけで、よごれちまった大人の私としては、お話よりも映像的なことの方がとても気になっていたり。
 前回から引き続いて、シーンの見せ方とかカット割りとかは抜群の上手さ。
 今回は特に多用されていて印象に残ったのは、なにかがあって、カメラがちょっと引いてそれをその場の全員が見ているというシーンがおもしろかった。わかりやすい所で言うとめいがドッジボールを顔面に喰らったあとのアレね。
 アレはみているこっちもつい画面内のみんなが見ているモノを見てしまうんですよね、おもしろいなぁ人間って。
 ドッジボールだけでなく、そのあとも何回もこのやり方を使って見て欲しいところに視線が行くようにしているな。
 と、このように、このアニメはお話よりもそーゆー映像的な観点で見ていた方がすごくおもしろかったりする。
 随所で上手い見せ方をするんだよなぁー。いやー感心するわ。

 いや、別に話がつまらないわけじゃないですよ?一応念のため。


第4話 プロモでゴー!

あ、青臭ぇ!でも上手く作ってあって感心。

 そんな今回のお話は…
 何かの真似ではなく、自分達オリジナルの学園祭を作ることにしたまなび達。
 その学園祭のアイデア出しをするのだが、なかなか良い案が出ない。
 まなびは自分達だけで考えても意味が無く、学校の生徒全員にも考えてもらって初めて、「オリジナルの学園祭」なのではないかと思いつく。つまり一般生徒からも広くアイデアを募集しようというのだ。
 だが、生徒達のほとんどは学校生活に興味を持っておらず、まず自分達のオリジナルの学園祭に興味を持ってもらわなければならない。
 そこで芽生がプロモーションビデオを作ったらどうかと提案する。
 その提案に乗り気になったまなび達は、PCにめっぽう強い芽生を軸にプロモの制作を始める。
 大量の機材を持ち込んで、まなびのなんだかよく解らない超演出も見事に形にしていく芽生。
 初日の作業は滞り無く進み、帰りに皆でラーメンを食べに行く。
 そこでまなびと光香は芽生の手腕を持ち上げ褒め称えたのだが、それが芽生のトラウマを呼び起こしてしまう。
 芽生は小学生の頃、周囲に推されしかたなく学級委員をする事になり、責任感を持って職務をこなしていたのだが、逆にそれが仇となって、クラスの皆から疎んじられた過去があった。
 芽生はまなび達が面倒なことを体よく自分に押しつけたと思いこんでしまい、それから学校に来なくなった。
 芽生がいなくなったことでプロモの制作は思うようには進まず、これでは生徒総会でプロモ披露するのは無理と判断したむつきは、もっと簡単なものにしようと提案するが、まなびはそれでは生徒達に学園祭の良さを知ってもらえないことと、なにより本当に面倒なことを芽生に押しつけたことになると頑なに今までの作業を続けようとする。
 まなびの思いにむつきと光香も同調し、夜遅くまで作業を続けるが遅々として進まず、芽生もそれ以来、家に引きこもったまま、生徒総会まであと2日になってしまったのだか…
 って感じ。コピペできんとつらいなぁ。
 
 そんなわけで、話自体はやはりとっても青臭かったなぁ。友達云々の辺りはちょっと見ていてこっちが恥ずかしくなってしまったよ(苦笑)。汚れちまったなぁ、オレ。
 そんな青臭かった話だが、全体の構成としてはとても上手くまとまっていて感心した。
 生徒総会の部分なんかはさすがにちょっとベタだなぁと思いはしたが、そのベタな青春話をあれだけ上手く見せれる技量は素晴らしいと思う。
 
 そしてやはり何度も言ってるがシーンの見せ方が上手い。たぶんこだわっているんだと思うのだが、実写映画っぽいんだよな。いろんな所で。かと思えば、ラーメン屋でのシーンなんかはアニメという利点をかなり活かしてきている。このアニメを作っている人たちは画面を見せるっていうことをすごく解っているな。
 それから尺が足りねぇならEDつぶしちゃえばいいじゃん。みたいな、そんな漢らしいところもステキ(笑)。普通EDつぶすのって最終回くらいじゃないですか。そんなの流すくらいなら、もっと見せたい所あるから無くてもいいよな的な意識にすごく好感が持てるよ。
 
 話はすごく単純でベタなのにちゃんと盛り上げ所を作って素晴らしい映像を見せてくれるこのアニメに対して、愛知で30分後に放送する某アニメはどーしてこんなにも違うのかと不思議に思う今日この頃です(笑)。
 (セイントオクトーバーのことです/笑/2007.3.23追記)


第5話 ふたりっきりの、夜

はじまってすぐ、後の展開が読める内容なのだが、今までで今回が一番おもしろかったな。

 そんな今回のお話は…
 まなびがその歳となってはめずらしい、おたふく風邪を引き一週間入院することに。その間、生徒会は光香と芽生のふたりで作業することになった。
 あらためて一対一で芽生と話したことのなかった光香は、話きっかけがつかめず、会話のないまま時間が過ぎ。そして帰る。というような日が続く。
 自分も芽生と友達になりたいと思っていた光香はそんな状況を打破するべく、芽生の親友むつきに相談すると、生徒会に入ったばかりの芽生の方が心細さは上、光香が歩み寄るべきと言われる。
 とはいっても、いままでろくに会話のなかった芽生に話しかけても会話がすぐ終わってしまい、結局また、ろくに会話のないまま時間が過ぎていく。
 その日の帰り、どうしたらよいかと考えていた光香は上手く言えないことも手紙ならきっと上手く自分の思っていることを伝えられるはず。と思い付き、レターセットを買いに行くのだが…
 って感じ。

 と、ここまでこのアニメを見てきた人なら、もうこのあらすじ部分だけ読んでも今後の展開に予想が付くと思います。
 ええ、まったくひねりなくこちらの予想通りの展開になるのですが、それでもおもしろく見せていく技量はすばらしい。
 勝手な想像ですが、この話はもう直球ド真ん中ストレートで勝負しようっていうのを決めて作っているような気がする。
 これまでは、途中でちょっとしたギャグが入ったりするのだが、今回はそういった事も(あまり)なく、ひたすらに青春話の王道を突っ走っていて見ていて気持ちよかった。ま、別に時折入るギャグがダメだということではないが。

 今回が個人的にとても良く感じるのは、やはりとっても百合っぽかったからなんだろうな。ぽかったというよりは、あれは完全に百合か(オレ的に)。
 前半の光香と芽生の距離が縮まるまでのあのじれったさ。見ているこっちは光香と芽生が同じことを考えていることは、見ている方としてはすぐわかるので、光香視点で描かれている前半は「もう!いつもの調子でどんどん話しかけちゃえばいいのに!」と思って、こっちがなんかこうジダバタとしてしまう(笑)。
 でも、これは人なつっこい光香が歩み寄ることに躊躇してしまい、逆に人付き合いの悪い芽生の方からアクションがあることがポイントで、ふたりの見かけでない性格が出ていておもしろい。
 後半からは「手紙作戦」が功を奏し、一気に距離が縮まっていくふたりを見ているのが気持ちよい。
 肩が触れそうになるのを気にしたり、その後気にしなくなったり、言い争ったり、一緒にお昼を食べるようになって、一緒に図書館で調べ物したり…前半であれだけ距離感のあったふたりが、手紙をきっかけに、今までの遅れを取り戻すかのように寄り添い会っていく様は百合萌えラーとしては、もうたまらないです。

 と、このように、全くひねりのない王道な青春話でありながら、それでもちゃんとおもしろくしてくるところはすごい。
 先の読める展開も逆に「この場合こういかないとダメだろ!」と主張しているようにも感じられるな。
 直球ド真ん中ストレート勝負されて、見事にストライクとられたといった感じ。
 別に悔しいわけでもなく逆に清々しい、そんな第5話は個人的には絶賛です、スタッフに拍手したい。(パチパチ)


第6話 シナモンシュガーレイズド・ハピネス

お、なんか2話続けて百合っぽい話だな。
つか、ここで話からまなびを外す所がニクい。

 そんな今回のお話は…
 このテスト期間を乗り切れば夏休み。そんな日。
 光香はむつきが出場するソフトボールの県大会の日が過ぎていたことに気付く。学園祭関連のことがあってすっかり忘れていたのだった。
 その日の帰り道、さりげなく大会がどうなったか聞くと、「ああ、負けちゃった」の一言でその話は終わってしまう。
 思えば、入学式の日にひょんなことから知り合った光香とむつき。それからずっと友達だったむつきの予定をどうして忘れてしまったのだろう。
 「応援してあげたかったな…」とつぶやく光香。
 そんな思いから光香はその夜、一緒に試験勉強をしにむつきの家へいくのだが…
 って感じ。

 前回はこれから始まる光香と芽生の話だが、今回はこれからも続く光香とむつきの話。
 普通ならここでまなびを中心とした話に持っていく所だが、光香視点の話を連続でもってくるところがニクいな。
 興味のあるものが全く違うむつきと光香の友情以上愛情未満を楽しませていただきましたよ。
 お話は相変わらずのジュブナイルな青春話だったが、今回はそれまでと違い、そこから始まっていく物語ではなく、
 それまで続いていて、これからも続いていくであろうふたりの話だった所為か、前回までのような青臭さは感じなかったな。
 どっちかっていうと、しっとりと落ち着いていた感があり、見ていて気持ちよかった。

 毎回見事な映像を見せてくれるこのアニメ、今回もなかなか見事な映像でした。
 個人的におもしろいと思ったのは、近未来の話ながら今回は現代、もしくは少し前のような、あまり近未来を感じさせない美術が好印象。
 おそらく、むつきや、ふたりの古くからの友情(別に幼なじみとかではないのだが)を、イメージしているんだと思うのだが、それが当たっているのかは別として、そういうこだわりを感じさせる作りに好感が持てますな。

 そんなわけで、今回も楽しませていただきました。
 学園祭の方も着々と準備等が進んでいる様子なので、これからの話も楽しみですな。


第7話 なつのおしまい(ばいばい)

なんか話がおもしろい事になってきたな。

 そんな今回のお話は…
 2035年8月31日、夏休み最後の日。
 1学期の最後に宣言した聖桜学園学園祭web全面リニューアルまであと1日。
 休み中に遊んでばっかりだった所為で全員で泊まり込みで徹夜作業中。
 仮眠した後、光香は皆で花火をやる為に花火を買いにコンビニヘいくと、愛洸学園の生徒会長角沢多佳子と会う。そして…
 って感じ。

 そんなわけで、お話がおもしろくなってきたな。
 一応、今の所学園祭を中心とした本筋の中、1話完結の話をやってきたが、今回から愛洸学園が聖桜学園を吸収合併することになり、本筋の方が大きく取り出されてきて、物語として構築され始めてきたな。
 これからどうなるのかとっても気になりますな。

 さて、今回のお話の方は上記な絡みもあり、これまた非常に上手く作ってあるな。
 学園祭webの準備という軸から、主要キャラの友情、吸収合併の話から全然関係ないソフトボール部の百合話(笑)まで、色々な要素がありつつも、上手く組み上げてあって見ていてとてもおもしろかった。
 よく考えてみると前半と後半では話が全然違っていたりするのだが、違和感を感じさせず自然な流れでつなげていく技量には感心しきり。某セイントなアニメもこうならいいのに(笑)。

 今回私が一番興味深かったのは角沢多佳子がまなびのイメージをみる事が出来なかった所。
 3話では主要キャラがまなびのイメージを見たのに対して、角沢多佳子は見れない、見る事が出来ないっていう対比がおもしろい。まなび達と彼女の何が違うのか。色々考えると興味深い。書かないけど(笑)。
 それと、これまでもそうだったのだが、小ネタが良い。
 間に挿入されたソフトボール部もおもしろかったが、壊れたまなびの台詞「風水的にα波がムカツクー」とか、寝てるむつきにビンタする芽生に寝ながら反撃するむつきとか、花火を選んでいる光香の台詞、
「…いや、こっちだろ。とみせかけて…う〜ん……ドラゴン。」とか、もうサイコー。
 「風水的にα波がムカツクー」は壊れたはまなびのイッちゃった顔と相まっておもいっきりツボった(笑)。
とまぁ、とりとめのない感想になったが、次回「たたかえ聖桜学園生徒会」ということで、吸収合併に対してまなび達がどうでるのか楽しみですな。

 どーでもいーけど、壊れたまなびが話しかけていた小人さん。寝る暇無いくらい忙しくなった人には解ると思いますが、いるよな?小人さん。
 小人さんは、いつの間にか現れて仕事を進めておいてくれたり、果ては車の運転さえもしてくれる素晴らしい妖精さん(?)です。
 まぁ、計算や文字を間違えたりするのがたまに傷だが。


第8話 たたかえ聖桜生徒会!

すごいツッコミだな!回転してるし(笑)。  そんな今回のお話は…
 2学期の始業式。全校集会で園長から聖桜学園が愛洸学園に合併される事を伝えられる。
 そして学園祭の中止も言い渡される。それはまなび達にとって寝耳に水だった。
 学園祭中止の撤回を求め署名活動をすることにしたまなび達。
 初日こそ署名してくれる生徒もいたが、翌日には誰も署名するものはいなくなった。他の生徒達にとってはわざわざ学園祭でなくとも、他に楽しいイベントがあるのだ。
 そんなある日、まなびが家に帰ると兄たかふみ(漢字忘れた)の彼女が既に家に居た。
 その彼女はなんと愛洸学園の理事長であった。
 まなびは家を飛び出し、「今日からここんちの子にしてください(泣)」ということで光香の家に泊まりに来た。
 そして愛洸学園へ理事長と話し合いにいくまなび。だが交渉は決裂に終わる。
 学園祭をやりたがっているのは生徒会だけで、他の生徒からはどうしてもやりたいという声が聞こえないからだ。
 しかし、チャンスはもらう。
 「学園祭復活の署名を一週間後までに全校生徒の70%以上を集める。」
 それを成す為にまなび達が動き出す。
 って感じ。

 ちょっと映像的にいつもと違う感じがしたな。2〜7話までのような感じではなく1話のような、普通にアニメしていた。
 そんなわけで映像的にはあまりどうということではなかったな。

 お話の方も2学期になり合併の話が公になり、学園祭の中止をひっくり返す為の話の序章といった感じで、話的なおもしろさは特にないのだが、個人的にまなびの演説のシーンがものすごい好きだ。あのエキセントリックなまなびがあんな風に演説できるってのが意外だったな。
 まぁ、そういう事も含めまなび的にも半分ギャグでやっているのだが、彼女の口からそれっぽい語句がポンポンと出る様は見ていておもしろい。
 それにまなびの口調がとても演説っぽくて良い。つか上手い。難しい言葉の連続なのだが、特に意味が解らなくてもつい聞き入ってしまうような良い演説の仕方に感心したよ(笑)。
 そこのシーンはBGMもいい。そこに限った事ではないがこのアニメはリズム隊だけの曲があるじゃないですか。例えば次回予告のアレとか。このシーンもパーカッション中心に打楽器のみで構成された曲が妙に合っていておもしろい。

 が、個人的に一番のヒットはこの演説が終わった直後のノリだ(笑)。
 むつきの「一揆だ!一揆だ!一揆だ!一揆だ!」も良いが、やはり光香の
「うおぉおおお!ぶ ち こ わ し だぁぁーっ!!!」が最高。 あの光香の顔と相まっておかしいったらないですよ!
 その後、まなびのジュースの「一気」につながる、学生特有の「なんだかよくわからないテンション」が見事に再現されていてとてもよい。

 と、いうわけで、話の方はなんか佳境っぽいのですが、もしかしてこれって1クールなのかな?とりあえず、どうやって逆転するのか気になる所。
 まぁ、またなんか青臭い事になりそうですが(笑)。


第9話 わたしたちのうた

やっぱり青臭い展開(笑)。だがそれがいい!

 そんな今回のお話は…
 署名活動は全く一般生徒の感心を得ず、署名は集まる気配すらない。
 愛洸学園からは聖桜学園全校生徒に向けて、新しい制服の発表など着々と合併の準備が進んでいく。
 自分たちがしていることに全く手応えを感じることが出来ず、また現状を打破するアイデアが浮かぶこともなく、次第にまなび達もあきらめムードになってしまう。
 期日まで後2日と迫った昼休み、愛洸学園から新しい校歌が配信される。
 有名なアーティスト作曲によるポップミュージックの様な校歌。それに合わせて流されるプロモーションムービ。
 生徒達には概ね好評のようだったが、突然その配信が謎の(笑)防ガス服を着た者にジャックされる。
 その者がかわりに流したモノはいままでの校歌に乗せて流れるまなび達、生徒会の映像だった。
 学園祭のプロモを作っているとき、夏休み最後の日に学校で花火をやったとき、自己紹介をしているところ等々、これまでしてきたことを客観的に見ることとなるまなび達。
 それを見たまなび達はあきらめかけていた自分達を取り戻す。
 「今、このときに、私たちにしか出来ない事をやろうよ!」
 光香の言葉にまた結束を新たにした聖桜生徒会だった。
って感じ。
 ようやく桃葉が役に立ったな(笑)。一体彼女が何の為にいるのか疑問だったのですが、この回の為にいたんだな。5人のうちのひとりが、こうして別ポジションにいるってのは上手いな。
 それと2〜7話までが実写っぽいカメラワークだったのはこれの為なんだろうなきっと。
 それまでことが、今回の桃葉の流した映像とつながっているのならよく考えてあるわ。

 お話の方はラスト付近までずっと不安を煽っておいて、最後にさわやかな曲に乗せた明るい兆しを感じさせる展開は、ベタだがとても気持ちのよいものだった。
 あのまなびですらあきらめかけ、むつきと芽生は桃葉のムービーを見る前には完全にあきらめていた。そこからあのムービー1発であんな展開になっちゃうのはとっても青臭い。がそれが逆に良い。
 このアニメはそーゆーモノなんだし、あのまま暗い展開を引っぱられても気持ち悪いしな。

 しかし、署名は70%以上集まるんですかね。
 話としてなら「結局、後少し足りなかった」って方がおもしろくはあると思うのだけれど、次回が「集う仲間たち」ってとこから推察すると、やはり大どんでん返しで、ひっくり返しちゃうんですかね?このアニメの今までの流れからしてやはりそうなっちゃうんだろうなぁ。
 でもまぁ、今までも先の読める展開でも、おもしろいものを作ってきた連中なので、きっとやってくれるに違いない。

 どーでもいーけど、今回でようやく確信を得たのだが、主役ってまなびでなく光香だよな。まなびは騒動の中心にいるけれども、このアニメの中心にはいないような気がする。むしろその役はすごくさりげなく光香がやっていたりしますな。
 今回も「今、このときに、私たちにしか出来ない事をやろうよ!」の台詞は主役が言うべき台詞だもの。


第10話 集う仲間たち

あー、やっぱりね。
ま、それはそれとしてシモジー先生がなにげによいな。

 そんな今回のお話は…
 学校の大時計が合併を機に最新式のものに取り替えられる事になり、解体作業が始まった。
 その日の気分で遅れたり進んだりする大時計がなくなる事を聞いた時は、何も思わなかった生徒たちだったが、いざ解体作業が始まるとなんとなく寂しい感じがするのだった。
 その時、校内放送で「時計の妖精」を名乗るまなびが「時計の妖精」として、最後に学園祭で皆の楽しそう顔を見たかったと、芽生曰く「お安いマッチポンプ」を行うが、それが署名につながるはずも無く……。
 その日の深夜、何の所為なのか本当に時計の妖精がいたのか、大時計が爆発。それに伴ってその大時計の下にあった生徒会室が大破してしまったのだ。
 せっかく皆に手伝ってもらってリフォームした生徒会室がダメになってしまって落ち込むまなび。だが、下島教諭が合併により取り壊しの決まった学生寮を使わせてもらえるようにしてくれた。
 さっそく中の掃除をする事となったまなび達だが、30年間使われていなかった学生寮の荒み具合は凄まじく、また演劇部に助っ人を頼もうとするが、今の状況では呼べないということになった。が、誰に頼まれたわけでもなく演劇部の大道具たちは助っ人に来てくれる。演劇部だけでなく、家庭科部や以前リフォームを手伝ってくれた人達が続々と集まってくる。そして噂が噂を呼び、手伝ってくれる生徒たちはどんどんと増えていった。
 そんな様子を見て光香はまなびに言う「これって学園祭みたいだね!」
 着々と進んでいく聖桜学生寮のリフォームは進んでいき、学園祭復活嘆願書の決済日当日になる。
 愛洸学園生徒会長の角沢多佳子は理事長に70%集まったかどうか聞くと、理事長は答えた「いいえ」と。そして署名の束を取り出してこういった。「76%よ」。
 聖桜学園学園祭の復活が決まった。
 って感じ。

 あらすじが長くなっちった。
 それはさておき、上手く話を作ってあるなぁと感心したよ。
 これまでのようにどこかでがーっ!と盛り上がる様な展開ではないのだが、冒頭の時計の話からうまーく話がつながっていて、そこからサブタイ通りに仲間が集っていく様子は見ていて気持ちがいい。
 さらに70%の署名をどう集めるのか、という問題も多少強引ではあるものの、上手く、そして割とリアルに解決したな。
 前回までを見て、正直な所、よほどのご都合主義じゃないとひっくり返らないと思っていた。
 生徒たちに署名させるのはまなびのイメージを見せるのが一番なのだけど、まなびよりである角沢多佳子ですらみれなかったイメージを他の生徒たちが見れるものなのか。
 もし、そういう方向で集めるのならば、かなり強引で青臭い展開になるんだろうなぁ、と思っていたら、2話(だったっけ?)の生徒会室のリフォームの話が、前フリになっているとは思いもつかなかったですよ。
 合併の話が出るまでの話は、一つ一つのエピソードと思わせておいて、ちゃんと後々につながっていく話全体の構成が見事だ。

 ちょっと個人的に気になった所。それは大時計の事。
 一応上辺的には解体される事によっての「呪い」という位置づけなのだが、今回の話の全体的に見ると、生徒会室がダメにならなければ、署名が集まる事はなかったわけで、「呪い」どころか、光香のナレーションのごとく、本当に時計の妖精さんがなんとかしてくれたようにとれるな。
 まぁ、かなり客観的に引いて見ると、そこは結構強引な展開ではあるのだけど、そこを強引ととるのか、どうかで印象がだいぶ変っちゃうな。

 その他どーでもいーこと。
 演劇部の部長(?)のオレンジのTシャツ。前には「人望」と書かれてあって、後ろは襟のところに小さく「反省」と書いてある。
ナイスなセンスだなぁ(笑)一般生徒でへんな(?)帽子かぶってる子とかネコミミつけてる子とかいるんだよね。
 個人的には芽生と一般生徒の百合っぽいエピソードが微笑ましかった。後になんか展開したりしなのかなー。友達になるとか。

 と、いうわけで、学園祭も復活が決まった事だし、どうやらこのアニメは1クールのようだしで、終わりに向けてどうなっていくか楽しみですな。


第11話 わたしにもみえるよ

個人的にあの展開はちょっと無理があるっていうか…大袈裟だよな(笑)。

 そんな今回のお話は…
 学園祭当日、まなび達生徒会は生徒会室に設置した本部に詰めていた。が、有志による実行委員会のおかげで学園祭は滞りなく進み……。
 要するにまなび達は暇なのであったが、本部という立場上そこから動くこともできない。
 そこへ愛洸学園生徒会長、角沢多佳子が差し入れを持ってやってきて……。
 って感じ。

 学園祭自体の事は、聖桜の園長と愛洸の理事長が言っているので、特筆すべきところは無いですな。敢えて言うなら生徒の意識が違うってことですよ。
 それはさておき、お話の方は学園祭の様子が淡々と描かれていただけで、これといってお話的なおもしろさっていうのはなかったです。
 ちょっと気になったのがライブの模様。やっぱこれはハルヒを意識なり、なんなりしているんだろうなぁ。個人的には「俺たちもこれくらいできるんだぞ」って感じをうけましたな。パクリやオマージュというよりは挑戦なのではないでしょうかね。
 そのライブですが、最後にまなびが聖桜学園校歌 学園祭.verをやるんですが、いくらなんでもぶっつけ本番であんな演奏できませんよ。どんな天才だよ(苦笑)。まなびの方も歌のタイミングや演奏に合わせてジャンプとかしてるしな(笑)。ま、それはそれとして、演奏と絵をもうちょっと合わせてほしかったな。あと、オーディエンスの声がすげー盛り上がってるのに、絵の方はそんな事無かったりしたのが気になっちゃったな。

 その他気になった所。
 最後に桃葉が花火があげるんですけど、でかい上にたくさんあがりすぎ(笑)。あのレベルになると市とかに許可いるんじゃねぇのか?
 それとむつきのひとり天誅組(笑)。あの投げるというよりは落とすドラゴンスープレックスは見事なスープレックスでしたな!
 最後に準備が終わって帰る際の光香の台詞。「わたし、今日は帰りたくない」ですよ。思わず、百合5Pかよとか思ってしまった(笑)。さすが「恋多き女」稲森光香。やつぁいい百合っ娘ですぜ!

 さて、次回は最終回です。さみしくなりますなぁ。


第12話 桜色の未来たち

う〜ん。改めて振り返ってみるとみると色々思う所があるな。
 そんな最終回のお話は…
 月日は流れ、まなびたちも卒業する日がやってきた。
 おのおのの卒業後の進路は……。
 って感じ。
 というわけで、最終回で卒業ってことになっちゃいましたな。
 相変わらずベタな青春話で最後までまっすぐGO!でしたが、徹頭徹尾それでいったのだから大したもんだ。
 まぁ、それはそれとして、最終回の感想ですが、光香がアメリカへ留学するって事以外は、特にこれといった事はなく、卒業関連のイベントがあって、その後のエピローグがあって普通に終わった。1話マルッとこのアニメのエピローグみたいな感じでしたな。
 個人的には7話だったかに見た光香の夢がエピローグとつながっていたり、OPの映像が卒業後のまなびたちだったりという演出が印象に残ったな。
 そんな感じで割と淡々と終わったっていう感じがしましたよ。

 最後なので全体的な簡素愛しましては、まなびが転校してきてから学園祭が終わるまでを、見事な青春話で綴ったお話だよな。  ホント見事なまでのベタな青春話で、「まなびストレート!」のタイトルに偽り無しなストレートな展開は、なんだかよく分からない話のアニメがよくある中で逆に新鮮だったですよ。
 まぁ、こちとら学生のときって何年前だったっけ?というような年齢なので、正直、青臭いなぁなどと思ったりしましたけど、
 今現在中高生な人は、まなびたちのようにキラキラワクワクしたくてウズウズしちゃうんじゃないんですかね?

 話の方でちょっと残念だったのは学園祭の事。
 3話であんなイメージを見せておき、学園祭中止のイベントがあって、それを逆転して開催した学園祭が特にどうという所がなかったっていうのがちょっとな。
 まぁ、話全体を見て考えると、学園祭自体がどうこうということじゃなくて、劇中の台詞にあったように生徒が勝ち取った学園祭だということと、それに至るまでの過程が物語において重要なのであるからして、実のところ、学園祭自体にはあんまり意味はないのだけれど、見てるこっちとしては、破天荒なまなびたちが考えたという事と、中止のイベントや、キラキラワクワクの学園祭という言葉に煽られて、「どんなすごい学園祭をやるんだろう?」とすごく期待してしまったので、なんてことのないそれは、「なーんだ」と落胆を誘う結果になってしまったのが残念。
 ま、あの学園祭の話もわたしとしては、あの場において、まなびたちが本部で暇を持て余しているっていうのがキモでありおもしろい所だと思うんだけど、世間一般ではあまり私と同じ様な事を思う人がいらっしゃらなくて、そういう意味でも残念っていうか、自分のマイノリティっぷりに感心した(笑)。

 私としてはお話よりも映像のほうを評価したいな。2〜8話までの映像はすごく良く出来ていると思います。実写の映画の様な構図やシーンが多くあっておもしろかったな。また、それが9話で活かされているのが心憎い。

 と、そんなわけで、このまなびストレート。大変楽しく見させて頂きました。
 ホント、中高生が見たらどんな感想を持つのか聞いてみたいなぁ。


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