WORKING!! 1〜12話

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1品目「ワグナリアへようこそ♪ 小鳥遊、働く。」

なんだろう。この感じは。

 そんな今回のお話は…
 北海道某所に存在するファミリーレストラン「ワグナリア」。
  ひょんなことからこの店でバイトすることになった小鳥遊宗太は、個性的過ぎる(!?)店員達に囲まれて戦々恐々!?
 かと思いきや、本人も実は……?
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、自称ロリでないロリ野郎「小鳥遊宗太」が、道ばたでロリッ娘高校生「種島ぽぷら」に声をかけられ、まんまと勧誘に引っ掛かってしまうという話。うん、間違ってない。
 基本的に、現実的にあり得ない個性を持つ方々の働くファミレス「ワグナリア」での、おもしろおかしくもあり得ない労働風景を描いているのだけど、なんだろう。何となくちょっとイライラするこの感じは(笑)。
 常々フィクションは嘘っぱちだけど、納得させられたら「勝ち」、そんなのねーよ!と思わせたら「負け」と、言ってきたわたくしでございますが、このアニメは「いんだよ!フィクションなんだからなんでもアリなんだよ!!」と、「そんなのねーよ!」に思いっきり強引に力技で背負い投げを喰らわしている(笑)。
 正直な所、こーゆーのはあざとくて好きではないんだけど、上記のように思いっきり強引に力技でひっくり返されてしまったので、負けを認めざるを得ないので悔しいのである。
 まぁ、何が言いたいのかと言うと、こんだけ「こーゆーのが好きなんだからいーんだよ!」と強引に押し切ってしまうのであらば、それはそれでアリだなと思ってしまった、という事です。
 そんなわけで、まさかこんな力技でくると思っていなかったわたくしとしましては、思いっきり投げ飛ばされているので、「ええ〜っ!?」と思いつつも、それはそれで楽しく見た。
 なんでこんな褒めてるんだか貶しているんだかわからないような感想を描いているのかと言うと、ここまで力技だとむしろ清々しく、とりあえず今後も見ていこうと思ったからなのでした。

 内容の事を書いてない?ああ、内容はないから別にいーんだよ。
 どーでもいーけど、男性恐怖症のヤツは、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としましては、百合っ娘だといーなーと思いました。
 あ、今思ったんだけど、「なんでだよ」とツッコミ入れながら見るってのが、このアニメの正しい見方なのかな?

2品目「伊波、男性恐怖症。だって怖いんだもん…」

あれ?なんか録画予約が消えてるんですけど……。

 そんな今回のお話は…
 出会いの挨拶も交わさぬまま、伊波に殴り飛ばされた小鳥遊。
 伊波は男性恐怖症で、反射的に男を殴ってしまう癖を持っていた!
 それ以来険悪な仲の二人に、杏子よりとある命令が下されて…?
 以上公式のあらすじ。

 と、いうわけで見れませんでした。まぁ、忘れてもいたので(笑)致し方ない。


3品目「八千代と杏子と佐藤…と、帰ってきた音尾さん」

くっ、難しいな!

 そんな今回のお話は…
 ある事情により、しばらく不在だったワグナリアのマネージャー・音尾が帰ってきた!
 音尾のたくさんのお土産に喜ぶ一同だったが、それを快く思わない人物が約一名いて…。
 以上公式のあらすじ。

 さて、なにが難しいかと言いますと、感想書くのが難しいのです。だって、思う所が特にないんですモン(笑)。
 今回は第1話見てすごく気になっていた八千代の帯刀の理由などなどを紹介するお話だったんですが、なんかこう……「それはないな」と思わせる数々のエピソードでどうにも乗り切れねぇ。
 前回見れなかった伊波の男嫌いも、その見てない2話で「どうせ上手いことなったんだろう」と思いきや、何かなっているわけでもなく、まぁ、伊波のそれは個性の一つなので、なきゃないで困りものですが。
 伊波はともかく、八千代が帯刀している刀は模造刀かと思っていたのだが、真剣だったようで、それはもう銃刀法違反だろという話ですよ。
 ちなみにナイフを所持して街を歩いているだけで、場合によっては銃刀法違反になりますからみんな注意しようね。
 それでなんで帯刀しているかという理由も、実家が刃物店とかいう全く理由になっていない理由がすごくモヤモヤして笑えないのだがどうしたらいいんだろう。
 だが、そんな八千代は店長の杏子にカチ百合であり、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としましては、その辺は良かった。
 ああ、すごくどーでもいーんだけど、八千代は刀の刃を下にして帯刀していますよね。
 刃を下にして腰に差すものは「刀(かたな)」ではなく「太刀(たち)」というもので、刀身が分厚く重いらしいです。
 刀は刃を上にして腰に差し、刀身も太刀に比べ薄く、どちらかと言えば生身の人間を切る為に作られたもののようです。
 太刀と刀は室町時代辺りから分ける事ができ、それ以前は太刀、平和な江戸時代辺りからは刀が主流なんだそうな。
 時代劇なんかだと、ちゃんとみんな刃を上にして腰に差していますねー。
 という事は、八千代が差しているのは「太刀」ってことになりますが、まぁ、そんな事を知らなければ普通刃を下にしてしまう所だし、今現在、太刀なんて作ってなさそうなんで、きっと刀なんでしょうねー。
 というわけで、書く事があんまりなかったんで、どーでもいー知識(受け売り)でお茶を濁してみましたよっと。


4品目「相馬、さわやか すぎる青年」

相変わらず不思議なアニメである。

 そんな今回のお話は…
 世間話が好きな、爽やか好青年・相馬。
 そんな相馬に興味を持った小鳥遊は、彼の危険過ぎる『説得』を知る事に!
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては、基本的に相馬と小鳥遊の家族構成を説明するお話。
 相馬は相手を知らなければ話せないとして、相手の弱みを握ってしまい、それをさわやかに話すという、全くさわやかでなく陰湿なやろうではあるが、性格はとってもさわやかな野郎だ。ということを説明。
 女性陣が強いワグナリア内に置いて最強かと思われたが、男性恐怖症の伊波は彼が話す前に殴ってしまうので、彼の技(?)が唯一通用しないという、ワグナリアでのじゃんけんのような関係性を、小エピソードと共に見せている。
 小鳥遊姉弟の件は、小鳥遊が姉三人と妹一人と言う女家族で、しかも頭が上がらなく尚かつでかい、という事を紹介し、自称ロリでない小鳥遊が小さいものを愛する理由に付いて説明している。
 とまぁ、そんな感じでお話としての面白味はないのだけれど、何故だか普通に見てしまうのは一体何故なんだろうなぁ。
 おそらくは、こんな職場なら楽しいだろうなぁ、という気になるのが一因なのではなかろうか。
 この歳になると「こんな職場なんてどこ探してもねぇよ……」などとも思うわけですが(人員的にも少な過ぎるしな)、そういう思いがあるからこそ、「ねぇよ」と思いつつも「いいなぁ」という憧れもあって、それなりに楽しく見ているのではないかと考えております。
 まぁ、正直な所、ホントに随分都合が良いと言いますか、見事な漫画・アニメ的設定と展開で、ちょっと引きもするけれど、なんでか嫌いにならないんだから不思議。
 ネタで特に笑ったりはしないんだけど、その見事な下手過ぎる設定に安定感でもあるのかしらねー?
 ホント不思議なアニメである。しかし、割と良くおうのないお話は、見る人が見れば退屈であるのかもしれないと思ったよ。

 おお、今回はなんか感想らしい事書いたなぁ(笑)。イヤ、別に貶しているわけではありませんよ?マジで。


5品目「ある風邪の日に…、いつもと違うワグナリア」

なんか……伊波がむかつくんですけど。

 そんな今回のお話は…
 熱を出した妹・なすなの看病のため、小鳥遊がバイトを休んでしまった!
 そのため、小鳥遊不在のワグナリアはてんやわんやな状態になってしまい…?
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、男嫌い伊波などなどの小ネタで前振って、その後サブタイ通りのお話を展開する。
 そんなわけで、サブタイとは違って話的には基本的にいつもとそう変わらない(笑)。
 いつもと違うっていうのは、自称ロリじゃないロリ野郎小鳥遊がいないため、男嫌いの伊波が接客出来ず、キッチンの佐藤と相馬がホールへ、何も出来ない伊波がキッチンへという所での事なので(帯刀女は早番で不在)、お話的に何がどうという所はなく、いつも通りにあり得ないファミレスのあり得ないバイト風景を描いているだけだ。
 まぁ、それはいーんですよ。私としては。それよりも個人的に伊波がね、どうなのよと。
 もう男を見ると反射で殴るって時点でホールはダメだろと思うが、百歩譲ってそこをスルーするとして、なんで伊波は接客業なんてバイトしているのかが不明だよなー。
 その辺はもしかしたら、見ていない2話で説明があったのかもしれないので、何とも言えんのですけれど、そんな思う事もあって、伊波クビにして新しいバイと入れた方がいんじゃね?などと思ってしまう。
 ってゆーか、伊波はキッチン出来る事が今回分かったので、彼女は男嫌いを直す気がない、もしくはみんなに迷惑をかけていると思っていて、尚かつワグナリアのバイトを辞めたくないのであらば、店長にお願いでもしてキッチンにしてもらえばいいのではなかろうか。
 あ、キッチンはキッチンで佐藤がいるからダメなのか……、あー!伊波いらねぇ!!店側の立場として見るとホントいらねぇ。
 だってこいつ仕事半分しかしてないってことだし、それでみんなと同じ時給もらっているんだよね?
 だめじゃん。せめて伊波の時給減らせよ。男性店員の立場から見ても、殴られるのでやっぱいらない。で、いい所無しではないか。

 というわけで、今回見て「伊波いらねぇ」という結論に達しました(笑)。


6品目「宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達」

 すげーどーでもいー(笑)。
 そんな今回のお話は…
 北海道にある、とある家庭。
 そこは、いつも通り個性的でいつも通りハチャメチャでいつも通り仲良し。
 そんな小鳥遊家は、最強の姉達と最強の妹に囲まれた宗太のくろうあふれる日常だった…。
 以上公式のあらすじ。

 うん。すごくあらすじ通りだった。
 と、いうわけで、お話的には何もなく、小鳥遊家の人々をメインとしたお話で、ワグナリアの面々は殆ど出てこない。のだが、何故か嫌いな伊波は出てくるんだからまいっちんぐ。
 とは言え、その伊波よりも小鳥遊の姉たちの方がうざいので(笑)、むしろいつも通りにワグナリア内の話であった方がよっぽど良かったように思えるのは気の所為だろうか?
 つか、小鳥遊の家族なんでホントどーでもいーしな。
 まぁそんなわけで話としてはホントなんもなく、かといってそれ以外で何かあったかと言うと、帯刀女がガチ百合ってくらいなので、ぶっちゃけホントになんも書く事がねぇ。
 なんで……このアニメの感想を書き始めたんだっけ……?


7品目「久しぶりの音尾と、新しいバイト=山田(!?)」

ウザかわい……くないな。

 そんな今回のお話は…
 音尾がワグナリアに帰ってくる日。
 彼が持って帰ってくる土産を今か今かと待ちわびる杏子に、小鳥遊は「違うモノかも」と嫌味を言う。
 そんな予言が当たった音尾の土産とは…?
 以上公式のあらすじ。

 そんなわけで、菓子の替わりに音尾がワグナリアに持って帰ってきたのは、何やらとっても胡散臭く、どうやら家出したらしい空気の読めない女「山田」であった。というお話。
 前髪パッツン黒髪ストレート好きとしましては、ビジュアル的に申し分はないのですが、ハートキャッチプリキュア!の我が愛しの来海えりか嬢とは反対に、そのウザさに全く可愛げがなくただ単にウザイ(笑)。
 くっそー、もうちょっと可愛げがあれば!可愛げがあれば!!……残念でならない。

 お話的には、いつも通りのアニメ的設定なキャラクター達が、アニメ的あり得ない展開を繰り広げるので特にない。
 ただ、どー考えても人少ないワグナリアに人員が増えてというか、居候が増えいつも以上に賑やかになった感じと、新キャラ山田を中心に繰り広げられるライトなドタバタコメディは、このアニメとしての本筋として良いだろう。
 これまで、ワグナリア内では、まぁおもしろおかしい人達が色々としてくれて賑やかしくはあったのだけれど、人員が少ない所為もあって、今ひとつ何か足りない気がしていたが、とりあえず今回は山田と言うハリケーンが投入された事もあり、本来あるべき「ファミレスドタバタコメディ」をそれなりに楽しみました。
 とりあえず、音尾は山田が何歳かは知らないが、未成年なら未成年者略取(この字だったっけ?)としか思えないが、それはともかく、上記したように、テコ入れではないかもしれないが山田が投入され、その空気の読めなさっぷりと非常識さが引き起こす問題の数々は、そのウザ可愛さから可愛いをとってしまった感で良かったんだけど、個人的には、彼女がワグナリア内でのじゃんけんのような性質に組み込まれない方が良かったような気がします。
 というのも、山田以外がそれで上手くまとまっていた事だし、山田はキャラ的にもワグナリア内でも異質なので、その店内性質を山田が横からちょいちょい壊す事で、収まりきった既存の関係にアクセントを付けていたように見えたからだ。
 なので、相馬が弱いとする伊波の他に、山田と言う弱みを作ってしまったのはちともったいないし、どうせウザ可愛いから可愛いをとってしまったような彼女なのだから、店内で何かしら優位に立つ事がなく、それでいて本人がそれに気付いていないという、空気の読めない女キャラとしての立場を確立しておいて欲しかったように思う。

 そー考えると、案外自分はこの山田というキャラを気に入っているのかもしれないなぁ(笑)。


8品目「伊波、はじめてのお・で・か・け!」

佐藤くんが可哀想です。

 そんな今回のお話は…
 水道工事の影響でワグナリアは臨時休業。
 そこで種島の提案により、ワグナリアの女子メンバーは日帰りで温泉へ行く事に。
 今まで友達と遊びにいく事もなかった伊波は果たしてちゃんとお出かけできるのか!?
 以上公式のあらすじ。

 お話としてはサブタイとあらすじ通り。
 だが、温泉云々はあまり関係なく、男性恐怖症で男を殴ってしまう伊波が人の多い所へ出かけるという趣旨のお話で、それまでの経緯や道中でのワグナリアメンバーの行動を描いている。
 個人的にあんまり好きじゃない伊波が、なんだかんだでついてきた小鳥遊に感謝したりするわけですが、怒るのはどうか。
 たしかに小鳥遊が彼女を危険人物扱いし、狂犬呼ばわりするのはまぁ、ひどいと言えばひどいとは思うが、彼は日に何度もコンクリの壁にひびが入る程のパワーで殴られているのでさもありなん。
 そんな小鳥遊が貴重な臨時の休日をフイにして、わざわざ自分の面倒を見てくれているのにムッとするのは正直、随分と自己チューだなと思ってしまったよ。
 あと、全くいく気のなかった佐藤くんがレンタルビデオ店にDVDを返すため車に乗っていたら、たまたま通りかかった集合場所で巻き込まれ、遅刻したダメ人間の店長の替わりに温泉地へ連れて行く事となり、途中でガス欠して皆に置いていかれ、みんなが帰った後に到着し、野郎二人を乗せそのまま帰る佐藤くんに涙を禁じ得ない。あまりに可哀想過ぎだろ。
 と、お話としてはそんなものである。が、バイト仲間で温泉はともかく、男性恐怖症の伊波のお世話の為にわざわざ休日返上みたいな形で行く小鳥遊には「ねーな」と思ってしまいました。
 よっぽど小鳥遊が伊波の事を好いているのなら話は別だがそんなふうでもないしなぁ。
 ああ、あれか。小さいモノ好きの小鳥遊的に、伊波の見事に小さいおっぱいがいい感じってことなんですかね?

 ところで、このアニメ見ていて思うのだが、種島ぽぷらってヒロイン的な立ち位置のはずなんだが、すげー影薄くね?むしろヒロインは伊波っぽく見えるから困る。
 つかワグナリアの女性陣は、狂犬伊波、帯刀ガチ百合八千代、ダメ人間店長、胡散臭い山田と、変人ばかりなので、ちっさいクセに巨乳というAV女優の謳い文句みたいな特徴しかないぽぷらはキャラ的に弱いよな。
 それと、八千代が休日は店長のお世話を云々と言っており、もうそこまでくると、あのダメ人間ならば飯と一緒に喰っちゃっていそうだよな。
 おそらくあの店長の事だから、「女だけど、ま、いっか」とか思って事に至っていそうだ。ホントにダメ人間だなぁ……。


9品目「ことりちゃん登場!」

「また伊波か。」とも思ったが……。

 そんな今回のお話は…
 今日は伊波がバイト休みの日。
 だが、シフトに入っていないはずの伊波がワグナリアにやってきた!
 何やら思い詰めた表情で小鳥遊を見つめる伊波が、思い切って告げたそのその一言は……!
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては、一人娘LOVEな為に伊波を男性恐怖症&殴るように仕向けた父が、ホワイトデーに小鳥遊からプレゼントをもらった事知り、ワグナリアを止まさせられたくない伊波は、小鳥遊は女の子だと嘘をついてしまった。
 伊波父がその真偽を確かめにワグナリアにやってくるため、なんだかんだで小鳥遊は女装する事になってしまった。
 やってきた父と話とする小鳥遊であったが、一人娘LOVEな父が男を寄せ付けない為のふざけた教育を知り、ついにブチ切れした小鳥遊は、父を説教し娘に謝罪するように言って帰してしまった。
 それを見た伊波は、そんな男らしい小鳥遊にマジ惚れしてしまうのであった。という内容。

 まぁ確かにあの父は酷い。てゆーか、お父さんだけは大好きになるように仕向けない時点でダメ親だ。
 それはさておき、そーゆー理由を提示されれば伊波を特別嫌う理由もなくなるというもので、コンクリにヒビが入るくらいのパワーで殴ってくるので、全てを水には流せない気持ちもあるが、恋する乙女の様子を見ては、まぁしょうがないな、と、いう気になるから不思議(笑)。
 今回の内容としてはそんなもんですが、皆さんお察しの通りな上に、劇中でも語られましたが、小鳥遊が女装する理由は全く無く、父が来るのもその日だけなので、本来は小鳥遊が別の名前を名乗って休みとしても良いし、劇中に帯刀女が言ったように、女性陣の誰かが小鳥遊を名乗れば良いだけの話である。
 それなのにだ。伊波ときたら本人の女装させるという奇妙奇天烈な策を出してくるから困るってゆーか、何故真っ先に女装させようと考えるのか不思議でしょうがないよ。むしろ上記例が先に思い浮かぶだろ。
 しかもさんざお世話になっている(と伊波自身も思っている)小鳥遊に対してだから、正直、伊波に対する気持ちと言うと、やっぱり微妙である。基本的に伊波はなってないと思うのは自分だけであろうか?「かわいいは正義」なんかじゃねーぞ!(私はこの別作品のキャッチコピーが嫌いなのである)
 と言ったものの、上記したように理由がはっきり提示されたので、基本的にはなっていない伊波ではあるが、こいつウゼぇと思うような事もなくなったのだが、この話はもうちょっと早くにやっておいても良かったんじゃないのかなー。
 個人的にはやっぱり伊波より「空気の読めない女」山田の方がキャラクター的におもしろいし好きだなと思いました。


10品目「疑惑の真相・・・、なずな働く。」

サブタイの事はメインのようでメインでない。

 そんな今回のお話は…
 先日の事件(!?)を教訓に、小鳥遊と伊波は伊波の男性恐怖症を本気で直すため、バイトご一緒に帰ることに!
 そんなある日、ワグナリアに現れたのは小鳥遊の妹・なずな。
 彼女はなんだか伊波に興味を持っていて…?
 以上公式のあらすじ。

 あらすじの事はどんな事なのかと言いますと、一緒に帰っている小鳥遊と伊波を偶然見かけたなずなは、伊波が兄の彼女なのではないかと思い、学校の職業体験のついでに伊波がそんな人間なのかを観察する。
 店内で伊波に見事に殴られる兄を見たなずなは、殴られた兄の「世の中にはいろんなタイプの人がいるんだよ……」の台詞から、兄は実はマゾで、兄が好きな伊波はそのために殴っていると勘違いして帰っていくのであった。という内容。

 ここまで書いてなんだが、今回はそれがメインではなく、色々な小話の仲のひとつの流れという感じで、メインの流れとしては、自分が小鳥遊の事を好きと分かった伊波と、それに全く気付いていない小鳥遊という所であろう。
 とはいえ、今回として見ると、ファミレスバラエティアニメという側面の方が強く、むしろ今回のような小ネタの数々の中で見せる大きな流れというのは、このアニメの本懐と言えるのかもしれず、私としては結構楽しんで見た。
 はずなのだが、色々あったネタの中で印象に残っている事と言えば、小鳥遊が妹にマゾと誤解された事と、伊波の事くらいしか残っていないのは何故なんだろうな。
 伊波に関しては、もうこれだけ気になっているのなら、むしろ俺は伊波の事が好きなのかもしれん。でもこんな人が実際に間近にいたら絶対にイヤだが(笑)。
 それはともかく、話として伊波と小鳥遊を見ると、あんなあからさまな伊波に全く何の反応もない小鳥遊は、男としてどうなんだと思うが、彼はコンクリにひびが入るようなパワーで日に3〜4回殴られているわけだからさもありなん。
 しかし、この辺の件は殴る云々は横に置いておいて、「小鳥遊の事は好き。でも男は嫌いだから殴っちゃう」という、二律背反に右往左往する伊波は愛らしくて良いのだが、小鳥遊の方はと言うと、なんで何とも思っていない女のために、男性恐怖症の克服に付き合うだとか、その練習の一環だとか言って一緒に帰ったりするその行動に、ものすごいあり得なさを感じてしまう。
 彼はもうちょっと男子高校生らしいい所があっても良いような気がします。

 あと、前回も描いたような気がしますが……この物語のヒロインは伊波だよね。完全に。
 ぽぷらはAV女優の謳い文句みたいな、ロリ体型で巨乳以外になんもねぇし。ってゆーか出番もねぇよ
。  それと前々から思っていたんですが、帯刀女は天然のフリしているけど、絶対に佐藤くんの想いに気付いていて、ワザとあんな佐藤くんがイラッとするような事を言っているよね?ヒデェ女だ(笑)。


11品目「あの頃の二人、八千代と佐藤。ようこそ小鳥遊家へ」

山田話かと思ったのにぃ。

 そんな今回のお話は…
 相馬が持ってきたというアルバムに、自分達の若い頃の写真を見つけた杏子と八千代と佐藤。
 懐かしい写真に、八千代と佐藤は出会った頃を思い出す…。
 一方、バイト終わりに山田が始めた怪談話のせいで、予想外の事態が発生して…!?
 以上公式のあらすじ。

 サブタイは八千代と佐藤の過去話と小鳥遊家のこうと言っているが、特にそれがメインというふうでもなく、いつも通りの「ねーよ」という感じの小ネタ集である。
 怪談で怖くなって帰れないっていうのは、百歩譲っていいとして、小鳥遊が自分ちに泊めちゃうとかは「ねーよ」なぁ(笑)。
 そもそも家に泊まる事となったパジャマ姿の可愛い女の子と部屋で二人きりになって、全く男子高校生らしい考えに至らない小鳥遊はEDかゲイなんだと思います。
 どーでもいーけど、EDは「えっ!?ダメなの?」の略だそうです。(もちろんウソです)
 もうひとつの一応メインとしてある過去話は、上記の通り特にメインと言える話でもなく、小ネタのひとつとなってるのが個人的にどうもな。
 そういう事から見るに、原作は読んだ事無いが、そういう形態のマンガなのかもしれん。
 とはいえ、このアニメ、もうちょっとメインとして据える所が欲しいような気がします。
 小ネタの応酬はそれはそれでいーのだけど、個人的には2本立てなり3本立てくらいでも良いような気がしますがはてさて。

 というわけで、今回はなんかすごく印象が薄いな(笑)。
 他に印象に残っている事と言えば、山田が小鳥遊家と三女に懐いていたくらいで。ってゆーか、今回はアバン見て、山田メインで話が進んで行くかと思ったのになー。
 伊波より山田好きとしてはその辺で残念であった。
 しかしアレだね。メインヒロインであるはずのぽぷらは他の女性陣と比べて影薄いよね(笑)。


12品目「なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し」

ようやくメインヒロインの話かと思ったら、メインヒロインは伊波だったというお話。

 そんな今回のお話は…
 慌てた様子で家に帰っていった小鳥遊が、ふと落とした生徒手帳を偶然拾った種島。
 小鳥遊のことを思い支度まで届けにいった種島は、そこで衝撃の光景を目の当たりにする…!!
 そして次の日、ワグナリアに一波乱起こって…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話は小鳥遊が落とした生徒手帳を自宅へ届けに行ったぽぷらは、小鳥遊が隠していた姉達のことを知ってしまい、バツの悪い小鳥遊はお詫びに言うことを何でもひとつ聞くとすると、ぽぷらは伊波とデートすることを条件に出す。
 今回はその波乱のありそうなデート前夜までで、次回はそのデート話のようだ。
 まぁそんなわけなのだが、そんなことがあったと言うくらいのことしか印象に残ってないんだよなー。
 伊波が初めてのデートにあたふたしてしまう様子などは可愛らしいのだが、小鳥遊の野郎はEDだし(笑)、デートしたからと言って何かが変わりそうな気がしないというか、殴られオチで終わるような気がしてなりません。
 そんな次回の予想はさて置き、今回のことですが……上記の通り、やっぱりあんまり印象に残っておらず、やっぱりいつもの感じだ。
 思う所としましては、冒頭書いたように、メインヒロインはぽぷらでなくて伊波であったとようやく認識できました。
 そーいえばED(エンディングの方ね/笑)では女性陣のセンターは伊波だもんなー。
 伊波がメインヒロインだとすれば、これまでの流れがやっと合点がいく。のだが、それならぽぷらの居る意味はなんだったのか?
 と、少し考えてみた所、伊波に対するカウンターというか、小鳥遊の気持ちが全く伊波に向いていないというのがポイントな訳だから、小鳥遊が伊波以外に気持ちの向く方向を作って、小鳥遊と伊波がお互い「好きなのかな?」とか、いじいじウジウジする単なるラブコメにならないように仕向けているのだな。
 とすると、なかなか良く出来た設定ではあるのだが、そうだとしたら、ぽぷらがメインヒロインっぽい立ち位置にいるのはどうなんだろうな。
 ってゆーかさー、ぽぷらは全体的にキャラが弱いんだよなー。特徴が外見しかないじゃん。それ以外になんか欲しいよな。
他が「鉄拳伊波」を筆頭に「百合帯刀奉仕型天然女」「胡散臭くて空気の読めない女」「喰らうことしか頭にない女」と、
コメディらしいキャラクターをもっているので、それに負けない何かはやはり用意すべきだったように思います。
だからこそ唯一普通の人物として、という事もあるのだが、公式キャラ紹介には松本麻耶なるフツーにフツーの人物がいるので、ぽぷらにそれを当てはめてはいけないのだ。
 そう考えると、小鳥遊の気持ちが向く人物は別にぽぷらでなくてもよいわけで……あれ?ぽぷらっていならい?(笑)


13品目 「デートと言う名の決戦、小鳥遊と伊波のそれから…」

フツーに終わった。

 そんな今回のお話は…
 種島の提案により決定した、伊波と小鳥遊のデート当日。
 緊張しつつも精一杯のオシャレで初めてのデートに挑む伊波と、最後の覚悟をしてデートに挑む小鳥遊。
 果たして二人のデートはうまくいくのか!?そして小鳥遊の生死は……!?
 以上公式のあらすじ。

 お話としてはデートして小鳥遊がちょっと伊波のことを「いいんじゃね?」と思いました。という話だ。
 相馬と山田の策略により、小鳥遊は女装させられたままのデートであったが、正直他人のデートなんざ見てもさしておもしろいわけでもなく、デートをするという時点では、小鳥遊が伊波になんとも思っていなくて、デートの最後にちょっと上記のようなことを考えた、
という事を示す為のイベントであったのだが、それにしちゃ尺が長過ぎるような気がしないでもない。  個人的に、小鳥遊が殴られまくるデートを期待していたこともあり、伊波の一挙手一投足に悶える人以外はなんてことのない話だったような気がします。
 でもそんなのは、いつものことなので以下全体的な感想をば。

 「ファミレスバイトコメディ」と銘打っているだけあって、そのような内容なのだが、振り返って考えるとかなり出オチ感と言うか、そういった印象だ。
個性あるワグナリアの連中の、その特異なキャラクターがおもしろいのであって、正直ファミレスのバイトという舞台でなくても何ら問題なく、ひとつの学校内でも話に差し障りがないことを考えても、その特異なキャラクターの出オチという印象が拭えないな。
 お話としても何か物足りない部分があって、結局はキャラクター頼りのオチになってしまっており、それ以外の何かがないのは寂しい。
 どうせファミレスが舞台であるのだから、そのファミレスのバイトだからこそのお話なりなんなりがあっても良かったんじゃなかろうか。
 そういうことを考えても、小鳥遊の家族の話なんぞは蛇足っぽく、そういったことを考えると、むしろファミレスバイトコメディというよりはキャラものコメディであり、男性恐怖症で男を殴ってしまう伊波や、ロリ体型なのに巨乳のぽぷら、何故か帯刀しているガチ百合の八千代、ダメ人間の店長、腹黒い相馬、胡散臭い女山田、意外と純情佐藤くん、そして可愛いモノ好きの自称ロリでないロリ小鳥遊の、どれかのキャラクターを好きにならないと楽しめないのではなかろうか。
 実際、特に誰が良いとかなかった私は(伊波はビジュアル的には好きなんですが)、割と冷めた目でこのアニメを見ていたことを考えると、そういうことなのかもしれん。
 せめて、もちっとウソをウソと思わせない話であったならまた違っていたのかもしれませんが、あのキャラクター群でそれを成すのは難しく、逆にあのキャラクター達がフツーにしていたとしたら、それはそれで本当になんもないアニメになってしまうので、その辺のさじ加減は難しいところだ。
 と考えると、このアニメはなかなか無難なところに落ち着けているのかもしれん。
 そうなるとやはりこのアニメはキャラで保っていることとなり、やっぱりキャラものだという結論に達してしまうのであった。
 そんなわけで「物語」が好きな人が見たら退屈するような気がしますが、キャラに萌えられる人ならそれだけで楽しく見れるんじゃないでしょうか。
 ああ、そう考えると「ハヤテのごとく」に似ているのかなぁ。アレもキャラが全てだし。


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