主審の立場でゲーム進行手順を、日本ミニテニス協会の競技規則をもとに説明する。
- 選手、審判を集合・整列させる
- 選手をサービスラインの中央に並ばせる。審判は主審側サイドライン上に一列に並ばせる。
- 小さい数字のチームの選手を主審の左側コートに並ばせる。この時、サーバーはサービスエリア側に立つ。
大きい数字のチームの選手を主審の右側コートに並ばせる。この時、サーバーはレシーブエリア側に立つ。
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出場選手の確認
- 事前に届けられた名簿にある選手かどうかを、紙面と口頭で確認する。間違いなければ、
「サービスサイドXXさんチームの誰々さん」、「レシーブサイドYYさんチームの誰々さん」とコールする。
- 一同、挨拶(礼)をしてから、所定のポジション(副審は主審の反対側に、主審の左側線審は主審側のベースライン近くに、右側の線審は副審側のベースライン近くの邪魔にならない所)に立つ。
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トスをさせる
- 両チームのサーバー同士でジャンケンをする。勝った方にサーヒ゛ス権を取るか、レシーブ権を取るか選択させる。
- 主審はサービス側コートのサーバーにボールを渡してから選手を所定のポジションにつかせる。
サーヒ゛ス権をとったチームはサービスサイドのコートに、レシーブ権をとったチームはレシーブサイドのコートに並ばせる。
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選手に”サーヒ゛ス練習”をさせる
- 「サーヒ゛ス練習始め」とコールする。
- サービスサイドのコートのサーバーからサーヒ゛ス練習を始め、次にレシーブサイドコートのサーバーに、
次にサービスサイドコートのパートナーに、最後にレシーブサイドコートのパートナーにサーヒ゛ス練習をさせる。
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「サーヒ゛ス練習ラスト」とコールする。
最後の人にサーヒ゛ス練習が回ってきたとき、その選手に向かってコールする。
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「サーヒ゛ス練習ヤメ」とコールする
全員のサーヒ゛ス練習が終わってから
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「プレイボール」とコールする
サーバーの方に体を向け、右手(左手)を上げてコールする。
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ゲームを展開させる
- サービスに続いてラリー(打ち合い)が始まる。
サービスに時間がかかりすぎる時は注意・催促する。
- サービスの時に次のミスがないかを見る。
ドリブル(ラケットにボールを合わせていないか)、ウエストオーバー、サーバーポジション、トスミス、ラインクロス。ラインクロスは線審の専決事項。
- ラリーが途切れる。
- 「ポイント」とコールする。勝った方に手を向けてコールしてから得点表に1点を加点させる。
サーバーが隣のコートに移ったことを確認する。
- 得点表のスコアをコールする。
サーヒ゛スの出来る状況にあることを確認してから、サーバー側からポイントを順に、「ワン(1) ゼロ(2)」とコールする。
カウントコールしてからサーヒ゛スをさせる。カウントコール前のサーヒ゛スをした時は「ノーカウント」とコールしてからやり直させる。
- a~eを繰り返す。
何れかのチーム得点が6点になったらゲームを終える。5-5の時はSR戦に移る。
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タイムオーバー(ラリーが1分以上継続した時)の時は、副審の「タイムオーバー」コールをもとに、両チームにサーバー側のチームからレシーバー側のチームへと順に指差しながら「ポイント」と言いつつ1点づつ加点する。
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「アウト」をコールするのは、主に、ボールのラインアウト、ラインクロス、ウエストオーバー、アウトサーバーポジション等のミスであり、それ以外のミスは「ポイント」だけのコールで良い。
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カウントが5対5の時のSR戦では、サーバーに向かって手を上げながら「サーバー」
「SR戦プレイボール」とコールする。
ミスなくSR戦が行われた時は「セーフ」とコールする。そして次のサーバーに向かって手を上げながら「サーバー」とコールしてSR戦をさせる。SR戦をミスするまでこの手順を繰り返す。
*SR戦とは、いわゆるジュースのことで、サービスコート側のサーバーのサーヒ゛スを対戦者にレシーブ(返球)をさせて決着を付けさせる方法。ラリーを2回(各々2打)ミスなくできた時は「セーフ」、どちらかがミスしたらミスした方の敗けになる。
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「ゲームオーバー」、「チェンジコート」とコールする
- 1ゲーム目の勝敗が決してから。
- 選手をコートの外側を反時計方向に回らせてチェンジコートさせてから、所定のポジションにつかせる。
サーバーのポジションが違っていたら注意して直させる。
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「セカンドゲーム プレイボール」とコールして2ゲーム目を始める
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ゲームを展開させる
1ゲーム目と同じく、8項 a~eを繰り返す
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「ゲームセット」とコールする
2ゲームマッチの時。3ゲームマッチ中、2ゲームして引き分けの時は、「ゲームオーバー ファイナルゲーム、チェンジコート」とコールしてファイナルゲームに進み、以後、8項の要領でゲーム進行する。
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主審は、試合結果を規定の記録用紙に記入する。
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選手をコート中央に、審判を所定のポジションに集合させる。
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試合結果(勝敗と点数)を選手にコールしてから記録用紙にサインを求める。
「X対Y」で「ZZチームの勝ち」とコールする。
引き分けの時は、向かって左側のチームから右側のチームへ順に指差しながら「1対1で引き分け」とコールする
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対戦選手間で「握手」をさせる。
コールされた試合結果に異議申し立てのあった時は審判間で審議する
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選手に、審判一同に対して「礼」をさせる。
選手は、サイドライン上に並ぶ審判の方を向いて「礼」をする。
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解散させる
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主審は副審や線審に「礼」をする
主審は、1~2歩前に出て反転してから副審と線審に「礼」をする。
☆補足 : 主審を始め、審判は、コールする側に手を上げてコールする。高校野球の選手宣誓のように。