春日井市内にある弘法大師像
春日井市内にある弘法大師像(こうぼうだいしぞう)は、愛知県春日井市に存在する弘法大師像一覧記事である。
概要
愛知県春日井市には、弘法大師像と、弘法を祀った仏堂である弘法堂、小さな祠が複数存在している。弘法とは、真言宗の宗祖である空海のことで、真言密教を日本に伝え、真言宗を開いた。空海は日本仏教に大きな影響を与え、日本各地に足跡を残したと言われ、他の宗派でも信仰されてきた。そのため、真言宗でない寺院にも弘法堂など宗教施設があることも珍しくない。
春日井には6つの真言宗の寺院があった。正栄寺(中央通)、崇彦寺(勝川町)、林昌院(田楽町)、常泉院(下条町)、光明院(明知町)、大龍院(上条町)。ただし、常泉院は現在廃寺となっている。
弘法講(3月21日:空海の命日)、冬至弘法(冬至)、寄せ弘法(4月21日)が盛んだったことから、四国霊場巡り(お遍路)が行われた。また、弘法様といって、子どもが米や硬貨を弘法大師にお供えし、餅や菓子をもらう「お接待」の行事が今でも行われている。
ここには弘法大師像や弘法大師をおさめた弘法堂、祠も掲載する。なお、順番は順不同である。
弘法大師(中央通) -鳥居松駅(春日井駅)新設の記念に駅前に地元住民の寄進で建立。正栄寺が管理。
大弘法大師立像(勝川町)-勝川駅前に昭和天皇即位を記念して山口悦太郎氏が私財で建立。崇彦寺(しゅうげんじ)が管理[1]。
弘法大師座像(勝川町) -勝川駅前の大弘法の台座の中。
弘法大師像(八田町) -神明社の参道横の一角に他の石仏と一緒に祀られいる。かつてその前で弘法さんが行われた。
弘法大師像(下原町) ー大池の南東に堂と像がある。弘法大師霊場(修行の場所)とある。
弘法堂(田楽町) -林昌院の境内
弘法大師像・弘法堂(鳥居松町)-慈眼寺(黄檗宗)の境内[2]
出川弘法堂(出川町)-
ひがしやしき弘法堂(下条町)-
弘法像の祠(牛山町) -稲荷社の敷地[3]
弘法像の祠(六軒屋町) -天王社のある天王間公園の敷地
脚注
[1] 「『雲岳』作 勝川大弘法大師像」『郷土誌かすがい 第80号』春日井市教育委員会文化財課
[2] 「『雲岳』作 勝川大弘法大師像」『郷土誌かすがい 第80号』春日井市教育委員会文化財課
[3] 富中昭智「牛山町の新田地区にある天王橋を追って」『春日井郷土史 第8号』春日井郷土史研究会
参考文献
・『春日井市の寺院』春日井市教育委員会文化体育課 昭和56年 『愛知県宗教法人名簿』(愛知県総務部学事課 昭和47年)記載の寺院を対象として、春日井郷土史研究会の会員が文献資料をもとに、古老や住職からの聞き取りなど調査して、執筆している。