春日井市内にある山王社

春日井市内にある山王社（さんのうしゃ）は、愛知県春日井市に存在する山王社一覧記事である。

概要

日吉社は、日吉神社・日枝神社・山王神社の総本山である[1]。

最澄は、天台宗を開く際に、中国の天台山で鎮守神として祀られていた山王元弼真君になぞらえて、日吉社の神々を「山王」と呼び、山王権現を祀った。そのため、山王権現が比叡山の神として祀られることとなった。

日吉社は、明治期の廃仏毀釈で延暦寺の影響を排除し、山王権現は廃された。日吉社は日吉大社（神社）となり、仏教色を排除した神道の神社になった。現在も残る山王社の多くは、祭神を代えるか、日枝神社や日吉神社などに代わった。

そのため、春日井市には神社系の山王社、日吉社、日吉神社、と、寺院系の山王社、山王権現が存在する。ここではそれらを掲載する。なお順番は順不同である。

山王社（上田楽町）　　-伊多波刀神社[2]の境内社

日吉社（白山町）　　　-白山神社[3]（しらやま）の境内社

日吉社（内津町）　　　-内々神社[4]の境内社。神明社･多賀社･弁財社･秋葉社･天満社と相殿。

日吉神社（明知町）　　-明知村に、西尾村から共同の氏神を申入れ、現在共同の氏神[5]。

山王社（熊野町）　　　-密蔵院[6]の境内社。市指定文化財。

山王大権現（高座町）　-高蔵寺に隣接。鳥居と祠がある。

以前、山王社だった祠

勝川天王社（勝川新町）-以前は山王社だった。春日井市立山王小学校の校名の由来となっている[7]。

脚注

[2] 「伊多波刀神社」『春日井市の歴史と文化財課』春日井市教育委員会文化財課

参考文献

・『春日井市の神社』春日井市教育委員会社会教育課昭和58年　『愛知県宗教法人名簿』（愛知県総務部学事課　昭和47年）記載の神社を対象として、春日井郷土史研究会の会員が文献資料をもとに、古老や神職からの聞き取りなど調査して、執筆している。