春日井市内にある熊野神社
春日井市内にある熊野神社(くまのじんじゃ)は、愛知県春日井市に存在する熊野神社一覧記事である。
概要
春日井市内にある熊野神社(くまのじんじゃ)は、愛知県春日井市に存在する熊野神社、および熊野社の一覧記事である。
熊野三山(くまのさんざん)は、熊野神社、熊野社、十二所神社の総本山である。熊野本宮大社(本宮)、熊野速玉大社(新宮)、熊野那智大社(那智)の3つの神社から成る。もともとは熊野坐神社と言い、熊野の神と言えば本宮のことだったと推測される[1]。
平安時代以降、神仏習合により祭神は、熊野(三所)権現と称し、他の9柱を加えた十二所権現と呼ばれる。那智の大滝の神を合わせ、熊野十三所権現と呼ばれることもある[2]。平安時代に最大の霊場として歴代の法王、上皇、貴族などが盛んに熊野詣を行い、室町時代以降は、武士や庶民の間でも盛んになった。熊野は死者の霊がこもる場所であり、密教修行者の道場であり、浄土信仰の高まりとともに極楽往生を願っての参詣だった[3]。この霊場としての熊野古道が評価され、2004年にはユネスコの世界遺産に登録された。
明治時代の廃仏毀釈で熊野大権現や熊野詣は衰退。神道にもどる。春日井では、明治初期に、熊野神社に由来する村名として熊野村が誕生している。ここには熊野神社と熊野社を掲載する。なお、順番は順不同である。
熊野神社(熊野町)-祭神速玉男命の本地仏が密蔵院の本尊薬師如来[4]。
熊野社(上田楽町)-伊多波刀神社の境内社[5]
熊野社(気噴町) -八王子社の境内社[6]
熊野社(松河戸町)-白山神社に合祀[7]
脚注
[3] 「熊野信仰」『Web版新纂浄土宗大辞典』浄土宗大辞典編纂実行委員会編
[4] 「熊野神社」『春日井の神社』春日井市教育委員会社会教育課
[5] 「伊多波刀神社」『春日井の神社』春日井市教育委員会社会教育課
[6]^ 「八王子社」『春日井の神社』春日井市教育委員会社会教育課
[7] 「白山神社」『春日井の神社』春日井市教育委員会社会教育課
参考文献
・『春日井市の神社』春日井市教育委員会社会教育課 昭和58年 『愛知県宗教法人名簿』(愛知県総務部学事課 昭和47年)記載の神社を対象として、春日井郷土史研究会の会員が文献資料をもとに、古老や神職からの聞き取りなど調査して、執筆している。