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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月1日(日)
やっとCB750Fの修理の見積もりが来ました。折れたウインカーは,やはり部品がないことから溶接し,運搬代と含めて2万円。そして,ブレーキフルードのリザーブタンクも交換した方がよいとのことで1万8千円。締めて3万8千円ということになりました。これ以上の不具合はなさそうということですが,あとは試走してみてから結論を出すことになりました。今のところ直して乗り続けるつもりですが,これ以上の修理となると負担も大きいのは事実。Fもそろそろ旧車となんだなあ,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月2日(月)
最近,シートウォーマーなるものの記事を見るようになりました。R氏の情報では,外気にさらされるオープンカーにとってエアコンよりも温かいらしいではありませんか。そういうことであれば,オートバイだってシートウォーマーはいいかも。CB750Fにもつけられるものはないかな,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月3日(火)
水平対向エンジンについて調べていたら,意外な事実がわかってきました。水平対向エンジンと言えばホンダGL。マニアックな人ならBMWのR75やツュンダップKS750をあげるかもしれません。クルマでは,スバルをあげるぐらいが普通でしょう。しかし,フォルクスワーゲン「ビートル」やポルシェ911シリーズ,昔のシトロエンとアルファロメオ,シボレーと,けっこう有名なクルマがあることにおどろいた,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月5日(木)
水平対向エンジンと言えばBMWのオートバイ。このメーカーが元々は飛行機メーカーだったことは意外と知られていませんね。BMWのマークの円と十字は飛行機の回転するプロペラを表していることはマニアなら周知の事実。BMWから分離された航空機部門が,あの有名なメッサーシュミットということも。意外なのは,クルマよりも二輪の方を早く生産していたということでしょうか,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月6日(金)
スバル・ブランドの富士重工業も水平対向エンジンがアイデンティティでしょう。このメーカーも元々は飛行機メーカーでしたね。有名なゼロ戦は三菱製ですが,エンジンは「栄」。スバルの前身である中島飛行機製というのはあまり知られていないかも。そして,やはりクルマよりも二輪の生産が先行しており,その名をラビットと言いました。時代は違いますが,BMWと似たような歴史を歩んでいる,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月7日(土)
飛行機をつくっていたメーカーが,なぜ水平対向エンジンなのでしょうか。それは,水平対向エンジンが星型エンジン(ゼロ戦の栄エンジンが有名)の水平の気筒のみという形であるからでしょう。それが小型のクルマやオートバイに向いていたのです。しかし,有名なロールスロイスは,気筒をV字形にしたV型エンジンをスピットファイアに採用し,クルマにもそれを使ったことになります。元飛行機メーカーのクルマのエンジンが,必ずしも水平対向エンジンではないことを示していると思います。ちなみに,BMWから分離した飛行機メッサーシュミットも,実はV型エンジンでした。考えてみれば,正面から見て,気筒が水平かV型か星型かの違いだけなんですよね(直列も1つのみととらえることも可能)。ただ,ゼロ戦がV型エンジンだったら,あの美しいフォルムではなかったかもしれないね~,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月10日(火)
ルノーと言えば,日産を子会社としているフランスの自動車会社で,あのF1でもなかなか元気なところを見せていますね。しかし,このルノーが戦前にフランスの戦車を製造していたことを知っている人は少ないかも。他方,ティガーなどドイツの戦車のエンジンは,マイバッハという会社が大部分をつくっていました。この会社は現在,ダイムラー・ベンツ社の傘下となり,クルマの名前にもなっています。飛行船ツェッペリン号のエンジンをつくった会社と言った方が通りがいいかもしれません。現在の自動車会社は,戦車と縁があった会社もあるんだね,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月11日(水)
アメリカのビッグ3(おっと,最近ではデトロイト3と言われているとか)は戦争中に兵器をつくっていなかったのでしょうか。いえいえ,そんなことありません。フォードは比較的距離をおいていて,B-24爆撃機や戦車の生産に協力していたレベルだそうですが,クライスラーは戦車を積極的に開発・生産していたことは有名です。GMは,ヨーロッパの子会社を通じて戦車や飛行機の生産にかかわっていました。戦争中のアメリカの自動車メーカーがかかわったものというと,ジープ(現在クライスラーのブランド)ぐらいかと思ったらとんでもない,ということは間違いなさそう,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月12日(木)
Zündappは第2次世界大戦時に,KS750という水平対向エンジンをもったオートバイをつくっていたことで有名です。インターネットをのぞいてみると,このZündappの発音が「ツェンダップ」と「ツュンダップ」の2種類あることがわかります。üのuの点2つはウムラートと言い,ふつう,üは「ュ」と発音します(大修館書店「新マイスター独和辞典」)。よって,「ツュンダップ」が正しいと思います。「ツェンダップ」という読み方を模型メーカーのタミヤとウィキペディアが採用しているのは,これまでの経緯があってのことと思いますが,直した方がいいのではないでしょうか,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月13日(金)
日本で一番古い量産車メーカーはどこでしょうか? トヨタ自動車? 日産自動車? 確かに日産は戦前の書籍によく出てくるのでそうかと思いきや,実はダイハツなんです。しかも設立年は1907年。BMWやGM,シトロエンよりも古いのです。このダイハツよりも古いのは,メルセデス・ベンツやプジョー,フォードなどの最古参のメーカーぐらいというのはオドロキ,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年2月14日(土)
コーヒー豆を買ってくる店で聞いたのですが,コーヒーミルにも色々なメーカーがあって,通の間ではドイツのザッセンハウスが人気だそうです。しかし,負けず劣らず人気があるのがフランスのプジョー。 会社のロゴマークはクルマのプジョーと同じです。実は,プジョーの出発点は製粉会社だそうです。プジョーと言えばWRC。シトロエンのローブやスバルのペター・ソルベルグらと競うグロンホルムが印象的でプジョーという名前を覚えました。クルマメーカーの意外な一面を知ることができた,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月18日(木)
人造石油というものがあるそうです。第2次世界大戦中のドイツ,日本でつくられていたそうですが,原料はナント石炭だったとのこと。ドイツはかなり多量につくっていたのに対し,日本は思うようにはいかなかったそうですね。木炭バスを走らせたり,松の根まで掘り起こして燃料にしようとしたりしていたのですから,うまくいかなかったのは間違いないのでしょう。ちょっと調べてみようかな,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月22日(日)
「人造石油」に関する情報は,私が所蔵している『満洲経済年報』(昭和十二年・上,満鉄産業部編)の119頁~,「撫順炭礦石炭液化工場」なる興味深い記述があり,昭和11年秋には工業化にとりかかったとあります。撫順の豊富な石炭を利用してガソリンを造るというものであり,当時,ドイツ,イギリスはすでに製造しているとあります。ふつうの歴史書には出て来ない記述でおもしろい,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月23日(月)
人造石油7カ年計画というものが,「日本石油百年史」に載っています。それが,昭和11年に成案をみた国内と満州における人造石油事業振興計画だったとあります。しかし,この計画は目標達成率平均9%という完全な失敗に終わり,原因は基本的に技術水準の立ち遅れだったというのですから,逆にドイツやイギリスがいかに進んでいたかがわかるというものです。ただし,全く生産できなかったというわけではないんですね,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月25日(水)
「日本における戦争と石油」(アメリカ合衆国戦略爆撃調査団・石油・化学部報告)という本が手元にあります。人造石油計画は「達成可能な目標としてではなく,プロパガンダを目的として発表された可能性がある」とし,戦略的には,「莫大な労働力と資材が費やされた」ので,「国家の戦争努力を妨げたことは確実であった」と結論づけています。日本の技術力はその程度だったということでしょう。しかし,この人造石油の技術がドイツから南アフリカに渡り,実際に人造石油が生産されていたと聞くと,日本が太平洋戦争で,よくあれだけアメリカと戦えたもんだなあ,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月27日(金)
戦前の日本では石油が出なかったというのは周知の事実として語られています。もちろん概ね正解です。しかし,実際には,日本の勢力範囲下では,少しは産出していました。北樺太,台湾,満州,そして東北の日本海側です。皮肉なことに,満州では,戦後,大慶油田という大きな油田が発見され,樺太は,現在,サハリン2というプロジェクトが実現しています。歴史にifはないとは言いますが,もし当時に発見できていたら,少なくとも日米開戦はしなくてもよかったはず,と思うのは,拙者だけ?
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おーとばいザムライのぼやき 2009年3月30日(月)
世界初の海底油田掘削は実は日本だったということを知っていますか? 前出の「日本石油百年史」の66頁を見ると,明治21年に,新潟県三島郡で成功したとあります。30cm~60cm程度の水深だったようですが,それでも,当時の人々は,「陸地に掘ってさえ出水に困るのに,海中に井戸を掘るとは正気の沙汰ではない」と嘲笑した,とあります。日本の石油事業というと,その規模から小さく扱われがちですが,なかなかどうして,かなりの熱気をもって行われていたんだ,と思うのは,拙者だけ?
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