〜大人の恋愛〜

〜prologue〜

 その言葉を聞いた瞬間、ドクン、と心臓が鳴った。その意味を理解した瞬間、思考が…止まった。

 フラガ少佐と、アルスター二等兵、そして…ナタル・バジルール中尉。彼女が、アークエンジェルから、自分の傍からいなくなる…

 視界の左端にわずかに震える肩を捕らえたものの、俺はどんな顔をしていいのかわからず、彼女を見ることが出来なかった。俺はどんな顔をしているのかわからず、彼女に顔を見られないように、右に顔を向けた。

続き

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